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【クチコミ・感想】
2.《ネタバレ》 古い因習がまだ色濃く残るアフリカのとある小さな国。貧しい家庭に育つ年頃の女の子エイダには、すでに親が決めた男との婚約が決まっていた。一夫多妻制が存続するこの国で、地元の有力者の長男の最初の妻となることを認められたエイダ。彼女には裕福で満ち足りた未来が待っているはずだった。だが、エイダには密かに心惹かれる幼馴染の青年がいた。地元の工事現場で働く貧しい肉体労働者の彼と、夜な夜な家を抜け出し、何度も密会を重ねるエイダ。そんな彼女をある日、悲劇が襲う。彼がイタリアへの出稼ぎのために乗っていた船が転覆し、行方不明となってしまったのだ――。深い哀しみに沈み込むエイダは、彼の消息を求めて街をあてどなく彷徨い歩くことに。それでも着実に近づいてくる夫との婚礼の日取り。そんな折、行方不明のはずの彼の存在が何故かエイダの回りに感じられるようになって……。保守的なイスラム社会で真実の愛を求めて彷徨う若き女性を幻想的に描いたピュア・ラブストーリー。カンヌでグランプリを取ったということで今回鑑賞してみたのですが、正直、僕にはさっぱりこの良さが分かりませんでした。海で死んだと思しき主人公の彼氏が何故か霊体となって彼女を見守るという本作のお話、いかんせんこの展開が独り善がりすぎです。こういう幻想的なお話こそ細かい設定をしっかり詰めないと観客を巧くこの異世界へと誘えないものです。なのに本作では、その大事な部分がことごとくスルーされているので、全体的に物凄くふわふわしててなんとも締まりの悪い作品となってしまってます。アフリカのイスラム世界と言う特異な舞台設定を取り除いたら、後にはさして目新しくもないイマイチ出来の悪いファンタジーしか残らないのでは。映像も頑張ってセンスある感じで撮ろうとしているんだろうけど、残念ながらそこまで心に残るようなシーンはありませんでした。正直、どうしてこれがカンヌでグランプリを取れたのでしょう。この年のカンヌは不作だったんだと信じておきます。 【かたゆき】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-06-18 17:33:04)
★1.《ネタバレ》 アフリカ系女性監督ならではの感性と独特の作家性が発揮された、常に浮遊感に漂うゴースト・ラブストーリー。時折、ブードゥー教を思わせる呪詛的なホラーの片鱗を見せつつも、むしろ描かれるのは昔の慣習(強制結婚、処女検査等)に囚われた女性がモノとして扱われる社会、そして給料未払いに代表される格差社会に対する抵抗である。欧州へ不法移民を試み海に呑み込まれた男性労働者が、女性たちに憑依し、かつての雇い主を恐怖に陥れる描写を見ても、権力と男性優位社会からの女性の自立を表明する。青い画面に揺らめく緑のネオンに代表される、時折挟み込まれる詩的なイメージに、バリー・ジェンキンスの作風は意識しているだろう。本作はカンヌ映画祭で次点のグランプリを獲得しているが、アフリカ映画という馴染みの低さによるNetflix配信であるため、独立映画の立ち位置の危うさがくっきり浮かび上がった。映画界も分断が進んでいくのだろうか? 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-02-02 18:56:10)
マーク説明 |
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
2人 |
平均点数 |
4.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 50.00% |
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5 | 1 | 50.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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