みんなのシネマレビュー

わたしは最悪。

The Worst Person in the World
(Verdens verste menneske)
2021年【ノルウェー・仏・スウェーデン・デンマーク】 上映時間:128分
ドラマコメディロマンス
[ワタシハサイアク]
新規登録(2022-03-24)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2023-07-30)【Cinecdocke】さん
公開開始日(2022-07-01)


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監督ヨアキム・トリアー
脚本ヨアキム・トリアー
エスキル・フォクト
挿入曲ハリー・ニルソン"I Said Goodbye to Me"
アート・ガーファンクル"Waters of March"
製作総指揮ヨアキム・トリアー
配給ギャガ
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 コ~レは確かに……人に依っては受け付けない、という位に、この女の人の諸々自体がまァ「最悪」って感じだと言っても全然OKだとは思うのですよね。でも、私自身は比較的それでも彼女には共感できた方だとゆーか、定見無くフラフラ迷いまくってる様に見えつつも、それでもコレは多分「必要なコト」だったとは思うのですよ⇒必要とゆーか、どちらかとゆーと「避けられない」と言った方が近いかも知れませんケド。結局、乗りたくなったトコロで今どき確実な「レール」なんてモ~世の中に存在してないですからね。この大学に入れば・この職に就けば大丈夫、なんて選択肢は既に失われてしまったのであって、だから今や自分のキャリアとゆーのは自分自身でどーにかこーにか積み上げてゆく必要が在る、その競争の場において自分自身の「思い・意思=モチベーション」とゆーのを(また)持ち合わせて居ないってのは、どーにもやっぱし「分が悪い」と思うのですよ⇒何事につけても、好きでやってる人には絶対に勝てないと思うのであって。んで更に、殊この分野に於いては自分は自分自身には絶対に嘘なんかつけないですからね(⇒意思・意欲の問題ですから)。まァ、だから彼女も納得ゆくまでのたうち回るしかねーのかな~とは思ってしまいますよね。。

※コレも正直、あまり気にしてなかったのですがこの主演女優さんって、よく見るとメッチャ美人(とゆーか非常にオーソドックスに超・整った顔立ち)なんすよね。。そーいうコトだモンだから私感情移入できちゃいました!とかゆーと、キョウビは多分ルッキズム扱いになってしまう様な気もするのですが、コレはけなしてるワケではないからギリセーフなんでしたっけ?

色々と、近頃(とゆーてもチョイ前)だと例えば『フランシス・ハ』なんかにも似通った雰囲気・質感があったかな~とも思うのですが、ソッチと比べても描かれる女性の(ある種の)「エキセントリックさ」とゆーのは更に「過激化」してる様にも見えていて、その意味では今作も確実に勃興するフェミニズム映画の範疇だとは言えるでしょーかね(=その「過激さ」を描くコト自体が映画の目的の一つだとは思える)。それ故に、意外なマデに「下品」なシーンが多いってのは一つの注意点だとも思いますが、ソコについても主演女優さんは頑張ってたというコトだとは思えますし、他にもチョイチョイ入ってくる風変わりな特殊演出も含めて、シンプルなヒューマン系・ウーマン系人間ドラマよりは目新しいトコロも多々在って(個人的には)好かったのではねーかな…と思いました。以上。 Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-31 23:21:44)

3.《ネタバレ》 彼女の名は、ユリヤ。今年で30歳。高校卒業後、何となく進学した医学部を自分のやりたいこととは違うと途中で退学、新たに心理学を学びカウンセラーを目指すも相変わらずの詰め込み教育に嫌気がさし、これまた途中で退学。書店員をしながら今は直感的に向いていると感じた写真家への道を目指している。彼氏もその場のノリと勢いで付き合ったために上手くいかないことばかりですぐに破局。今は偶然知り合った漫画家の彼氏と何となく同棲している。それでも子供が欲しい彼とまだいらない自分との意見の違いから揉め、最近はなんだかギクシャク。何もかも中途半端に人生をぼんやりとやり過ごしていたら、気づけばもはや30歳。自分はいったいどうなってしまうのだろう――。本作は、そんな何処にもでいるような拗らせアラサー女子の日常を、序章と終章、そして12章からなる短い断片で切り取ったポートレートだ。とにかくこの主人公ユリヤのトホホ感に満ちた日常が魅力的でした。変に美化するわけでもなく、極端に自虐的にみせるわけでもない、彼女の生活を一歩引いたところから見つめるスタンスがなんとも心地良い。偶然紛れ込んだ知らない家のパーティーで出会う、のちの彼氏とのエピソードもすんごくトホホ感満載。お互い一線を超える勇気はないけれどそれでも酒で気が大きくなって思わずしたこと、それはお互いのおしっこしている姿を見せあうことでした。「これって浮気じゃないよね」って、いやそんなん浮気以前に人としてアカンやろ(笑)。そんなどうしようもないリアルな日常を延々描いていたかと思ったら、まさかの世界の一時停止!人々が動きを止めた街で惹かれている男に会いに行くシーンはもうこの監督のセンス爆発!空想の世界で彼とのデートを堪能し、そして元の彼氏との日常へ戻るところは大人の女心を繊細に描いていてすんごく良かったです。その後、彼氏に別れを告げるシーンはリアルで切なく、お互いの気持ちが分かる分、自分は過去の色んな思い出が蘇ってきて思わず泣きそうになっちゃいました。そして後半に明かされる元彼の現在……。実は末期癌に犯されていたという普通の映画だとお涙頂戴展開になりそうなところを、あくまでそうしなかった監督の絶妙な匙加減が素晴らしい。そんな場合じゃないのに、過去の浮気の真相を聞こうとする元彼の心理が何ともリアルでシニカル。最後、そんな2人が迎える切なくも哀しい別れ。でも、主人公の日常は続いてゆく…。1人の女性の人生を通して、生きることの辛さと幸せを優しく見つめた、なかなかの良品だったと思います。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2023-10-02 09:08:12)(良:1票)


2.《ネタバレ》 何者にもなれない30歳女性の惑い。
自分がどうしたいのか分からず、やりたいことも付き合っている男もとっかえひっかえで長続きしない。
確かに原題通り、リアルに付き合ったら面倒臭い"最悪な人"なのだろう。
とは言え、昔と違って女性の自由も選択肢も広がり、
元カノの風刺漫画家に「女を侮蔑している」と意識高い系のフェミニストが発言できるくらい、
ヒロインの悩みがあまりにも贅沢になってしまったように感じる。
清潔感たっぷりなオスロの街ではなく、発展途上国が舞台だったらこうも行かないだろう。

元カノの漫画家が別れる際に「君はいつか後悔する」と発言し、事実、彼はガンに侵され死ぬことになった。
自分はこのまま何者になれず母親に落ち着いてしまって良いのだろうかと悩んでいるうちに、
足に地をつけなかった不安定な心を救ってくれる人がいることに気付いていれば、
きっとガンの早期発見はあったかもしれない。
その一方で新しい恋人との妊娠にすぐ向き合っていれば、たとえ流産でも破局はなかったかもしれない。

人生とは後悔の連続で、選択の積み重ねでもある。
主役にもなれない取り留めのない人生だとしても、何かを掴んだ彼女の人生は今日も続いていく。
レナーテ・レインスヴェが多彩な表情で痛々しくも呆れながらも好演していたのが性的シーンの下品さを和らげていた。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-04 01:51:27)

1.仕事とつきあう男を取っ替え引っ替え自分に正直に生きる30歳ユリア。自由奔放な生き方の何処が最悪なのか分かりません。
いろいろな選択をしながら歳を重ねる事を思わされる作品。生理的に汚いシーンが多かったのが難点。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-19 01:02:47)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.25点
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6250.00% line
700.00% line
8125.00% line
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1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

2021年 94回
脚本賞ヨアキム・トリアー候補(ノミネート) 
脚本賞エスキル・フォクト候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート)(国際長編映画賞)

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