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ブルータリスト

The Brutalist
2024年【米・英・ハンガリー】 上映時間:215分
ドラマ歴史もの
[ブルータリスト]
新規登録(2024-12-01)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2025-01-24)【Cinecdocke】さん
公開開始日(2025-02-21)


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監督ブラディ・コーベット
キャストエイドリアン・ブロディ(男優)ラースロー・トート
フェリシティ・ジョーンズ〔女優・1983年生〕(女優)エルジェーベト・トート
ガイ・ピアース(男優)ハリソン・リー・ヴァン・ビューレン
ジョー・アルウィン(男優)ハリー・リー・ヴァン・ビューレン
ラフィー・キャシディ(女優)ジョーフィア
ステイシー・マーティン〔女優〕(女優)マギー・ヴァン・ビューレン
イザック・ド・バンコレ(男優)ゴードン
アレッサンドロ・ニヴォラ(男優)アッティラ
脚本ブラディ・コーベット
製作ブラディ・コーベット
配給パルコ
ユニバーサル・ピクチャーズ
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
第二次世界大戦後、ホロコーストから生き延びたユダヤ系ハンガリー人建築家のラースロー・トートは、妻や姪とは生き別れになり、全てを失った状態でアメリカに移住する。家族と新しい生活を始めるためとは言え、過酷な肉体労働に耐える日々が続いた彼だが、母国での実績を知った著名実業家のハリソンがパトロンとして、ブルータリズム建築様式の礼拝堂の設計と建築を依頼する。アメリカンドリームを掴む大チャンスを得たラースローだったが、多大な犠牲と代償が彼を待ち受けていた…。ある建築家の30年にわたる数奇な後半生を、前半100分+休憩15分+後半100分の構成で綴られた大河ドラマ。監督・脚本は子役出身のブラディ・コーベット。

Cinecdocke】さん(2025-02-15)
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 アメリカンドリームが華々しく煌びやかであるほど、あぶれた分だけ漆黒の絶望が広がっていく。
虚栄と強欲にあふれたアメリカで偽りの自由に囚われ、"アメリカ人"として生きていくこと、そして己の帰属意識とは?

「期待はしていない」と常にやつれた顔を見せる建築家。
ホロコーストから逃れても、新天地でも差別され、搾取され、凌辱されて支配される。
緩慢な地獄、そしてシオニズムへの回帰。

ブルータリズム建築物はコンクリートを中心に構成された、どこか無機質で冷たく、コントロールされた印象を受ける。
それはタイトルの語源である"Brutal"="残忍な"を意味する通り、
人間の残忍さだけでなく、狡猾さ、傲慢さ、醜さ、愚かさと卑小さを兼ね揃えている誰にでも持つ本質。
それでもなお、その先にある"到達点"こそ重要であると。
ユダヤ民族の苦渋の歴史を生々しく映しながらも、尊厳としての、抵抗としての建築物を残すこととリンクする。
そこに意思を貫こうとする"美しさ"があった。
(ただ、イスラエルのガザ侵攻を見るに、公開時期的にタイミングが悪いとしか言いようがない)。

215分の長尺であるが2部構成に分け、中盤に15分の休憩時間を差し込むことで、
意識の切り替えと後半への期待を寄せる、故に観客を退屈させない仕組みを構築している。
昔の大作映画にはそういうものがあったそうで、今までにない貴重な体験。
オープニングとエンドクレジットの意匠凝らしに、
クラシックへの回帰だけでは終わらせないアーティストとしての矜持を感じた。

そう、本作の監督はブラディ・コーベット。
ミヒャエル・ハネケのリメイク版『ファニーゲーム』に出演したぽっちゃり系の若者は生き残るため監督へと転身した。
若さ故だからこそ挑発的な作りであり、巷にあふれている消費されるだけの映画業界に対して抵抗を叩きつけた。
粗削りで暴力的とも言える野心たっぷりで、負けてたまるかと言わんばかり。
次世代のアーティストが力で押さえつけようとする時代と戦い続ける限り、これだから映画はやめられない。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 8点(2025-02-21 22:36:03)★《新規》★

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 8.00点
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【アカデミー賞 情報】

2024年 97回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞エイドリアン・ブロディ候補(ノミネート) 
助演男優賞ガイ・ピアース候補(ノミネート) 
助演女優賞フェリシティ・ジョーンズ〔女優・1983年生〕候補(ノミネート) 
監督賞ブラディ・コーベット候補(ノミネート) 
脚本賞ブラディ・コーベット候補(ノミネート) 
撮影賞 候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ) 候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
編集賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2024年 82回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)エイドリアン・ブロディ受賞 
助演女優賞フェリシティ・ジョーンズ〔女優・1983年生〕候補(ノミネート) 
助演男優賞ガイ・ピアース候補(ノミネート) 
監督賞ブラディ・コーベット受賞 
脚本賞ブラディ・コーベット候補(ノミネート) 
作曲賞 候補(ノミネート) 

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