みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
46.《ネタバレ》 着目点は良かったがその他がダメダメすぎなので3点 よくあるAI暴走物では無いことは最初にいっておく。 しかしウィルの意識は地球規模の国家機密までアクセスできる緊急事態なのに、何故かアメリカの田舎町で吉本新喜劇を 演じてるような「なんでやねん」の連続である。 ウィルの意識をPINNにアップロードに関しての説明が適当すぎる。意味わからなくて良いのでなんか映像的・もしくは 啓示的描写があっても良かったと思う。お粗末である。取りあえずウィルの意識がPINNに一体化すればその後の物語が できるという安易な目論見に感じた。というか最初からずーっと説明不足と映像の物足らなさに辟易としたのだ。 あげればきりが無いが、まずは反科学のテロリストがいとも簡単にウィルを殺害できたのは大目に見ても、国家組織レベ ルのテロリストにしてはチンピラ風なのは笑った。地球規模のデータハッカーが起きているのに、たった十数人でボロい トラックに乗ってFBIとテロリストが仲良く協力してロケットランチャーをぶち込むとか「なんでやねん」。人間を傷つ けない筈の再生人間はなんで全力疾走で人間を追いかけたの?それだけで充分恐怖だよ。大体ウィルの意識につながった 再生人間が量産されることが既に人間・神に対する超越的暴力であって正常な平和世界にならないこと位AIに何故わか らない?だから「トランセンデンス(超越)」なんデス。どーもデス。って事デスかね? ナノ粒子レベルの再生映像もしつこくてしつこくて、ソーラーパネルはもう良いからもっと他に無いの?って焦れるくら い映像に工夫が無いのも退屈の原因だろう。もう一つ気になったことでいえば、ソーラーパネルの枠材を再生人間が軽々 持ってるのを見て「350kg位はありそうだ」ってテロ女に言わせるが、あれどー見ても100kg以下。適当すぎる。 最初から最後まで何が起きても全く驚かない展開と映像には参りました。 愛をテーマに描きたいならもっと全編に種まきが必要だよ。何だよ最後、もの凄く安っぽくて見てられない。 【hibari_21st】さん [インターネット(吹替)] 3点(2021-08-21 10:15:56) 45.《ネタバレ》 昨今リアルな世界ではAIの進化が話題になっていますけど、AIとは言っていないけど人間的な思考能力を持ったコンピューターが世界を支配するというプロットはSF映画の世界では60年代から登場し始めています(元祖は『2001年宇宙の旅』のHALなのかな)。いまや色んな作品で使われるありふれたプロットなんですが、現実社会がやっとSFに近づいてきたって感じなんでしょう。それでも人間の意識をサイバー世界にアップロードする(正直その理屈はイマイチ理解できないですけど…)という発想は、珍しいというか初めて出会った気がします。要は人間の脳みその中身とコンピューターが一体化するってことなんだけど、それって『ロボコップ2』のケインとどこが違うんですかね? というわけで怪物いや神みたいな存在となるのがジョニー・デップなんですが、開幕して三十分で死んでしまいます。天下のジョニデが主演で二時間の上映時間で三十分しか出てこないなんてあり得ないわけで、あとはモニターに映るほとんど静止画面みたいな登場になります(このジョニデも実はCGだったりして)。ところが劇中でなんかコソコソやってるなと思ったら、どういう理屈かは判らんけど細胞から創造して元の肉体を復活させちゃうんですからぶっ飛んでます。自分の配下の面々に憑依できる能力まであったのだから、てっきりそいつらの肉体を使って奥さんと子作りするのかなと勘ぐってました、でも昔そんな映画あったよな(笑)。 まあ終わってみれば、典型的な風呂敷を広げ過ぎて収拾がつかなくなった映画という感想に落ち着きます。技術者や科学者を大量殺戮したテロ組織がいつのまにか人類を破滅から救う善玉みたいになっちゃうし、ほんとにそれでいいのか?穿った観方をすれば、肉体の滅亡=死と復活というところはキリスト教的な脚本と言えるかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-15 22:14:26) 44.《ネタバレ》 科学技術の進化の表現が見事 AIの話かと思いきや、最高峰AIによるその他科学技術(主にナノマシン)の進歩の話でした ウィルの意識の存在をわからなくしている見せ方も素晴らしい 最後にウイルスをアップロードし、ウィルの意識は介在し、全てはエヴリンの夢の為にしていたことだったとわかる描写で加点出来る。 全てはエヴリンの夢「空気が綺麗になり、木々が復活し、全ての水が飲めるようになる」その為だけに、合理的に判断し、最善の行動を起こす。 人権的な問題はあれど、治療を希望した人々に希望を与え(体乗っ取っちゃってますけど)、全ては地球のために技術を進化させていて 悪と見なされたウィル 数多の人名を奪ってもなお、ウィルと敵対することで正義と見なされたテロリスト 人類は未知な物を恐れるという作中のセリフが全てでした。 ウィルは当然、近くに反対勢力がいることも気付いており、その上で手を出すこともなく、結局誰一人殺してもいない エヴリンにウイルスが仕込まれていることも分かった上でアップロード、最後は愛に負けるストーリーも良し悪し 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-17 14:41:23) 43.びっくりするほど月並みで何のひねりもないただただ退屈な映画です。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-05-05 12:48:48) 42.《ネタバレ》 割と評価低いですね。あれだけの万能AIになれば、彼女がウイルス仕込んで戻って来ることも承知だろうし、青空の下で会話してたら、衛星やスマホハッキングしてバレるに決まってる。でも、それが分かってて、シナリオ考えて、彼女をアップロードさせる事で、1つになり、自分をシャットダウンしたとなれば、最後のウイルス感染すら、ウイリーの思惑通りと言うことで、電子の世界ではなく、彼女と意識を一生融合し、更に超越した神的な存在にトランセンデンスしたとすると、ラストのひまわりのくだりもなるほどってなります。彼は映画の物語で2回トランセンデンスしたのではないかなと思いました。まさか、完璧な彼のアップロードを実現させていたとは。思います。人を絶対に殺さなかった。でも、世界の電気を止めた事は大変な被害があるからその辺りはどーなんだろー。 【トメ吉】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-02-01 09:14:56) 41.《ネタバレ》 究極のIOT(インターネットオブシングス)、シンギュラリティ(人口知能の技術的特異点)がもたらす人類にとってのネクストステージとは一体どんな世界か。同じテーマを扱う『ターミネーター』と比べると、その技術進化のスケールは、本作の方が二歩も三歩も先を行きます(製作年が違いますから当然ですが)。特徴的なのは、単に“人類滅亡”の恐怖を描くのではなく“人類の進化”を提示した点。ナノテクノロジーの恩恵は、“何かを手放したとしても”手に入れたくなるほど魅力的なものに思えました。人としての幸福と、人が人であることの証明。どちらを優先させますか?いやー考えれば、考えるほど面白いです。かなり興味深く観させていただきました。満足度は高めですが、最終的に“夫婦の愛”に落とし込むあたりは、やや陳腐な印象を受けます。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-10 00:58:31) ★40.《ネタバレ》 なんで最後に デップの実像がでてくるの AIの映画なのに ナノマシーンの映画になっちゃうなんてまずいよ。 【ガリペロ】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-09-07 21:39:29) 39.《ネタバレ》 この映画の楽しみ方は、見ている間に「自分の意識がどう変化するのか」これに尽きる気がする。もちろんデップの立場で観ているんだけど、その存在レベルの変化に置いて、観ている自分の意識も変化する。何周も何周も回って「自分という存在はなんなのか」と自分に問いかけながら魅入ってしまった。 【◆◇◆◇◆ raindrops ◆◇◆◇◆】さん [インターネット(吹替)] 8点(2018-08-30 17:39:30) 38.《ネタバレ》 途中までは面白かったが、土から変なのが蒸発して色々するあたりから、一気に子供だまし感が強くなってきて、最後まで見るのが苦痛になった。 【♯34】さん [DVD(吹替)] 5点(2018-01-05 21:33:53) 37.《ネタバレ》 何か、人の気持ちも、テーマに対する視線も、演出も、 どれもこれも掘り下げきれず、 あっちに飛び、こっちに飛び、バラバラでしたねぇ。 着地点も、だから何でしょう?みたいな。 風呂敷を広げて、いろいろ入れてはみたものの、 結局、包めませんでした。 な、映画でした。 【こっちゃん】さん [インターネット(字幕)] 4点(2017-03-19 17:46:01) 36.《ネタバレ》 人間は理解できないものを恐れる。最先端の人工知能の研究者であるウィルは、その技術を恐れる過激派テロリストの襲撃に合い、余命僅かの身となる。同じ研究者である妻エヴリンと親友マックスは、そんなウィルの死を否定し、意識を最先端のスーパーコンピューターに移植しようとする。何とか移植は成功し、ウィルの意識はコンピュータネットワーク世界で生き続けることとなる。やがて膨大なあらゆる知識を手に入れた彼は、驚異的な進化を遂げて行く...。人間にとって当然のごとく「善」として創造された人工知能が、自分の意思と高度な能力を持ち行動するようになると途端に「悪」となる。『ターミネーター』『マトリックス』などを彷彿とさせる王道プロット。実は善悪とは絶対的なものではなく、見る側によって異なる。人工知能側としては、自分の「善」を信じての行動なのだろう。本作は、最後の最後まで人間(更には地球)の味方であった人工知能を、危険と見做した人間による破壊行為にテーマが置かれているようだ。最先端技術の映像も地味ながら美麗で、ナノマシンの表現も未来を感じさせるものだ。でも、ウィルを愛し、彼を生き永らえさせることに心血を注いできたエヴリンですら、彼を最後まで信ずることが出来なかった。相手が未知のものであると感じた時点で、人間は恐怖を感じてしまうものなのか?こんな感じでコンセプトも映像表現も好きな部類のものなのだが...。ナノマシンの効力が人体だけでなく、機械にも及ぶ修復能力を持っており、資源が無くても構築できたり万能過ぎて説得力が無い。ラスト間際の襲撃シーンも、「ハイブリッド」VS人間の軍隊の馬鹿っぽい攻防戦に終始してしまい、B級感が漂う。また、前半で人類のためとして多くの殺人を犯したテロリスト集団が、罰せられないばかりか、後半はヒーロー的な扱いになってしったのには納得がいかない。「本当に恐ろしいのは人間だ」と言いたいのだろうが、実は彼らのお蔭で全世界が大停電による文明崩壊に至る訳で、更にどれだけの人間を殺したことだろうか。ドラマ構成がイマイチで残念。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-11-27 11:30:52) 35.《ネタバレ》 エンターティメントの要素はかなり薄いが、題材が興味深い。人間の意識をコンピューターにアップロードすれば、AIの完成度にもよるだろうが、意識はずっと生き続けられるっていう問題提起は面白い。でも他のAI(医療技術のAI)ともやり取り可能になるのかな?アップロードしても24時間パソコン操作する人格があるっていうことでしかない気もするが・・。せっかくこんな面白い題材なんだから、死んだ人の意識がコンピューターに残ってる世界で、遺された人たちはどんな気持ちがするか、深く掘ってほしかった。スパイクジョーンズの「her」ならぬ「he」だね(笑)それにしてもモーガンフリーマンは科学ものによく似合うね。リュックベッソンの「ルーシー」もそうだけど・・。なんか知的な感じするもんね。 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-30 16:48:16) 34.コンピューターが暴走するのはよくある話で、それがAI(正確には違うけど)になっただけで目新しさはない。 さらに言えば、どんなテクノロジーでも、物理法則はねじ曲げられない。本作の後半は、物理法則までの変わっており、SFとう言うのか、オカルト映画になってしまっている。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 3点(2016-07-08 23:55:59) 33.《ネタバレ》 世界が全部ジョニデになっても個人的には全然OKなんだけどなー。 緑が増え、空気もきれいになり、病気で苦しむ人もいなくなる。 みんな仲良しでつながっている。良いことづくめじゃないですか! って考えちゃ何故いけないんでしょう、ナンテネ。 奥さん、爆発の時に守っていれば、大けが負わず、死ななくて済んだのでは。。 その時だけボーッとしていたジョニデが惜しい! 【nina09】さん [インターネット(字幕)] 6点(2016-05-17 22:32:13) 32.《ネタバレ》 まとまりに欠ける感はありますが面白かったです。 人格を持った主体がネットワークに棲むとほとんど神様と同義になるみたいです。キーボード等のインターフェイスを介してネットにアクセスする者との能力差は歴然で、AIの進化がちょっと怖くなったりします。そう思わせただけで本作は目的を達しているようにも思えますが、AIもそれを敵視する体制側もそこそこアホなので恐怖に迫真さが不足しています。勿体なかったです。やたら憎たらしいテロリストの女だけは始末して欲しかったが、AIは誰も傷つけないことで筋を通していました。一人くらいならいいじゃんと思ってしまいました。 自分は「攻殻」に感化されていてAIの魂の存在がとても気になるのですが、本作では既存の人工知能に主人公の人格をアップロードさせることであっさりクリアしているように見えました。そこにホントに魂があったかどうかは特に問題にしていなかったのが残念でしたね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-07 02:58:38) 31.《ネタバレ》 生命倫理の問題や、テクノロジーが神の領域にまで達しようとすることの是非、環境問題など、この映画にはとにかくいろんなトピックが盛られています。監督と脚本家は恐らくこれら全部を語りたかったんでしょうけど、キャリアの少ない彼らではこれを扱いきれず、ただのひとつも観客の興味を引くことなく終わっています。難解な題材を華麗に調理するクリストファー・ノーランという天才の下でしばらく働いてきた撮影監督が、「ノーランほどではなくても、それに近いものは自分にも撮れるのではないか」と考えてしまったことは致し方ないところですが、もっと地に足のついた、まずはワンイシューで勝負するところから始めていれば、映画としてはきちんとまとまったのではないかと思います。 監督はあまりに多い構成要素を捌くことにいっぱいいっぱいで、血の通った物語にしきれていません。元は人質として囚われていたポール・ベタニーにどんな心変わりがあってエコテロリストの参謀を務めているのかが不明だったり、一貫して自己中の悪人にしか見えないエコテロリストのケイト・マーラが途中から正義の扱いになることの違和感、モーガン・フリーマンの存在意義など、キャラクターの動かし方が総じておかしいのです。何より問題なのは、誰がどう見ても怪しさ全開の行動をとるAIウィルが、実は良い人でしたというオチに納得感が薄いこと。超越的な知能を持ち、文明社会の森羅万象を動かす力を持っているのだから、人類から猜疑心を抱かれないよう、もっとうまくやれよと思ってしまいました。これと併せて、遠隔操作可能な改造人間を作り始めるに至って、ようやく「最近のウィルって何だか気持ち悪いわ」と感じるようになったエブリンの異常な鈍さにも付いていけず、バカ夫婦の起こした珍騒動という印象が強くなっています。 そんな感じでトピックの扱いでも、人間ドラマでも失敗している本作ですが、救いはビジュアルの美しさで観客の目を楽しませることには成功していること。ノーランの映像美を最前線で支えてきた監督は、ここではきっちりと仕事をしています。 また、脚本レベルでは中盤以降、FBI、民間セキュリティ会社、エコテロリストの連合軍がウィルの要塞に攻めてくるという何とも燃える展開を準備してきますが、この下世話な部分が面白かったので、本作は憎めない作品となっています。人類側は「ハイテク兵器ではウィルに乗っ取られるから、旧式の銃火器で乗り込むぜ!」とやってくる。対して、ウィル側は障害者を改造して作り上げた不死身の強化人間軍団で陣地防衛。前半の真面目な雰囲気をぶち壊すこのバカさ加減には、私の中のB級魂が騒ぎました。また、結構真剣にテクノロジーを扱ってきた作品なのに、このパートではナノマシーンがほぼ魔法の道具扱いになっていて、このヤケクソ加減も私のツボでした。キューブリックの脚本をマイケル・ベイが監督したかのような歪さを楽しめるかどうかが、本作の評価を分ける点なのでしょう。私は嫌いじゃありません。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-28 19:24:07)(良:1票) 30.2016.01/27 鑑賞。ちょっと抑えた演出が暗く爽快感を逸している。また後半の展開に無理矢理さを感じる。ただAI(人工知能)研究に反対のテロ集団の設定が現実味があることが恐ろしい。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-27 21:04:13) 29.未知なるモノへの畏れ、革新への拒絶反応、命の価値とは、 みたいな大ネタを盛り込んだ作品ゆえにそれらの見せ方がさらっとし過ぎたのかもしれません。 しかし、邦画によくあるような、同じテーマを繰り返し叫ばせる類の映画よりも、 きっぱりしていて自分としては好みの作品です。 高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない。 まさしく、映像表現ではこれが科学なのか無限の魔法なのか、 見分けがつかず、何でもできちゃう化け物にしか見えない。 ただ何でも出来ちゃう化け物に見えるからこそ劇中で彼を畏れる人々が抹殺に動くわけでして、 それをもって人の愚かさ映画のご都合主義というのは些か早計ではないかと思います。 SFの醍醐味でもある映像表現がすでに古臭いものになってしまっていたのも この映画にとっては逆風だったでしょう。 全体的に不運なタイミングで作られた可愛そうな映画です。 【病気の犬】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-12-16 12:00:25) 28.《ネタバレ》 ビッグキャスト&面白そうな題材だったのに監督が悪かったんでしょうか。実は良いAIだったという結末は斬新でしたが、中盤はまるで「ターミネーター」審判の日の直前のような怖い雰囲気でした。 ある意味、リアルにAIと人類の攻防を描くとこんな感じなのかもしれませんので、そういった意味での恐怖感は評価できると思います。しかしナノロボットの名の元に「何でも有り」は白けますし、ジョニデをアップロードしなくてもAIの超進化だけで十分楽しめたようにも思いました。もう少しきちんと脚本を練って、そしてもっと大物監督が撮影していたら傑作になったかもしれません、、うん残念だ。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-10-25 21:26:06) 27.世界随一の科学者の頭脳がインストールされた人工知能。 そこには、オリジナルの“人格”が生きているのか、全く別物なのか。 人類を遥かに凌駕する程に進化した人工知能の“暴走”は、一体誰の思いが結実したものだったのだろうか。 社会構造の機械化、コンピューター化が進む世界における危機意識は、昔からSF映画で描き出されてきたことで、今作もその潮流を汲む作品の一つと言える。 愛する者の頭脳をインストールした人工知能を渦中に置き、人類とコンピューターとの関係性を抉り出そうとした興味深いSF映画だったとは思う。 今作を観ていて思い出されたのは、「地球爆破作戦」(1970年製作)という映画だ。 超高性能の人工知能が、プログラミングされた「目的」=「平和」を遂行するために、人類を支配下に置こうとする恐怖を描いた傑作SF映画である。 人類と人工知能との攻防を描くという点はもちろん、真の意味で世界を滅亡させようとしているのは一体どちらかというテーマ性も極めて類似していると思う。 今作ではそのテーマ性に、普遍的な夫婦愛が加味され、より多感なドラマ性が生まれていたと思う。 繰り返しになるが、興味深いSF映画であったことは間違いないし、決して嫌いな映画ではなかった。 が、しかし、映画としての芳醇さというか、観客を引き込む本質的な魅力みたいのものが、大事なところで足りなかったと思う。 この映画の主人公は、人工知能に生前の頭脳をインストールされた天才科学者の夫ではなく、彼を誰よりも愛し失意の中で“禁断”の進化を選んだ妻であろう。 であるならば、もっとこの妻の愛情とそれ故の狂気を深く描き出すべきだったと思う。 そうしたならば、ジョニー・デップ演じる“人工知能”の夫の中の「人格」の有無がもっとスリリングに、もっとエモーショナルに際立ったのではないか。 実際、そういう風に描き出そうとはしていたのだとは思う。 ただそれに見合う演出力とイマジネーションが、長編デビュー一作目の今作の監督には明らかに備わっていなかった。 監督のウォーリー・フィスターは、クリストファー・ノーラン組でずっと撮影監督をしてきた人物なので、その技量は申し分ない。当然ながら今作でもビジュアルセンスの確かさは光っていたと思う。 ただし、映画として人々の記憶に焼き付けるためには、撮影技術とは違うベクトルの創造力が必要不可欠だということだろう。 例えば、人工知能の「意思」が雨粒となって地上に降り注ぐシーンなどは、クリストファー・ノーランならば、これまで観たことがない新鮮味と神々しさに溢れるシーンに仕上げたに違いない。 また夫が妻の“嘘”を見破るシーンが、序盤と終盤で対比的に描き出されるのだが、その差異の描き方もちょっと中途半端で分かりづらかった。こういう部分も、一流の映画監督であれば感動のポイントとして逃さないだろう。 もしくは、ジョニー・デップをキャスティングしていなければ、もっと適正なバランス感覚で仕上がったのかもしれない。 人工知能の夫としてのビジュアルは殆ど映し出さないくらいの低予算方針で撮ったならば、逆に味わい深いSF映画として仕上がったのではないだろうか。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-15 23:32:05)
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