みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
14.《ネタバレ》 死者の身ぐるみ剥がしたらアカンでしょう。話に乗りきれないままでお開きになりました。 木々の緑の美しさと寂寥感、渡辺謙の存在感に点数を。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-10-30 16:21:56) 13.《ネタバレ》 そもそもは大好きナオミ・ワッツさん出演という理由だけで、さして予備知識もなく見始めた作品。しかしながら、観終わってみれば一見邦画かなと思ってしまうような日本的、或いは東洋的な価値観・人間愛・宗教間を感じさせてくれる佳作でした。 マシューさんの嫌な旦那っぷりとナオミさんの悲しいぐらい堕落してしまいそうな嫁っぷりの演技。流石ですね。渡辺謙さんの傷付き疲弊しながらも生命力に溢れた存在感も流石でした。 初出時には超違和感だった「キイロ」という名前の伏線はもうひとひねり欲しかったところ。どう考えても「ファイナルデスティネーション」的に交差点で突っ込まれてしまう顛末は、物語の展開上予定調和的必然性を感じてしまうこと。些末なところでは、いくら凍えているからといって遺体の衣服を拝借して着用していて大丈夫なの?とか、テントの中だって相当な状況だろうに?とか…。気になるディテールはありますが、富士の樹海の懐の深さを背景に3人の名優が綴る物語は静謐な中に途切れることのない緊張感が満ちていて見応え十分でした。空港のカウンターや病院の医師、カウンセラーの雰囲気がちょっとばかり日本人離れしていて「あぁやっぱハリウッド作品だ」と思わせられたぐらいが興覚めポイントでした。 結局タクミは誰だったのでしょうか?人知を超えた存在?それともアーサーの良心?無粋な結論が披露されなくて良かった。最後まで納得できた良作でした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-16 12:16:46) 12.わざわざ日本にまで自殺しに来るんじゃねーよと。誰が税金と労力を使って死体を処理すると思ってんだと。最初のうちは、主人公に怒り心頭。しかしケンワタナベが登場したあたりから、なんとなく物語に引き込まれました。脱出ゲーム的なサバイバル劇でもあり、ホラー風でもあり、謎解きの要素もあり、スピリチュアルでもあり。主要な登場人物は3人だけながら、ちょっと安めの幕の内弁当といった感じでしょうか。単純な私は、終盤の「キイロ」「フユ」のネタバラシについゾゾゾッとなりました。 余談ながら、奥さんの顛末とよく似たストーリーを、その昔「ブラック・ジャック」で見たことがあります。たしかドクター・キリコが登場して、最後に大笑いしながら去っていくという印象的な話でした。こうしてふと思い出させるような作品を生み出した手塚治虫はやっぱりすごいなと、エンドロールを眺めながらしばし感慨に耽りました。 【眉山】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2023-10-22 01:57:23) 11.《ネタバレ》 作品の雰囲気は嫌いではないですが、ちょっと全体的に、技巧が勝ち過ぎてしまったなという印象です。ナオミ・ワッツが美人なんだけど、すごくヤな奴で、見ててすごく不快なんです。それだけ演技力が高いと言えるわけですが、そこまで不快なら、普通別れるだろうという領域に入っていて、なかなか、共感できないのですよね。ちょっと普通じゃない男女関係を描こうという作家の意図が透けて見えました。回想にて、マコノヒーの自殺動機に繋がる悲劇に至るシーンが、1つ目のクライマックスになります。悲劇が起こるであろうことはあらかじめ予想できるので、その瞬間が読めてしまいました。来るか来るかと思ってたところ、ほんとにやりやがりました。あと、日本人(日本語話者)だけが気付くことが可能な伏線が仕込まれてます。この伏線が明かされるシーンが2つ目のクライマックスになります。気付けなったので、なるほどなとは思ったものの、これも後で考えると技巧が勝ってしまっているなと思いました。一応、渡辺謙が何者であるかの鍵にはなっているのですが、切れ味はイマイチです。違和感を覚えるような伏線のため記憶に残りやすいという効果はあるものの、その効果が日本人限定であることを考えると、あまり意味はなく、いっそ違和感のない”緑”などの方がよかったと思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-01 18:55:34)(良:1票) 10.《ネタバレ》 死に場所を求めて富士の樹海に行った主人公(マシュー・マコノヒー)は、樹海の中でタクミ(渡辺謙)に出会う。 ほぼこの二人が樹海で彷徨うシーンと主人公の妻(ナオミ・ワッツ)との回想シーンだけなので、集中力が途切れそうに・・・ 真剣に見ていないと大切な伏線を見逃しそう。 ~大切な伏線~ 妻の名前がキイロ、娘の名前がフユ 「水辺」 「ヘンゼルとグレーテル」の記憶違い 「天国への階段」という歌 妻の「水辺が好き」というセリフで、漸く、もしかして!?となりました。 見終わった後、検索シーンの「a perfect place to die」をググりました。本当にあのサイトがありました。 重い話なのですが好きな映画です。毎日を大切に生きたくなります。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-15 22:03:47)(良:1票) ★9.《ネタバレ》 ◇カンヌ映画祭で大ブーイングをくらって、興行成績的には、惨敗だったと聞いていた作品。先日、某CS放送でやっていたので、ようやく鑑賞。◇なるほど。これは、”富士の樹海”という”場所”を知らない外国人には、ピンと来なくて当たり前である。ましてや、”自殺”を禁じているキリスト教圏なら、尚更。◇だが、日本人独特の宗教観、死生観を持っている人なら、その琴線に、充分に、引っかかってくるのではないかなと。◇アーサー夫婦の”二人のゲーム”のくだりは、とってもリアル。「お互い、感謝せずにすむだろう?それでいい。」は、心当たりがあって、よぉーく、わかる。(笑)長年、夫婦をやっていると、ホントに、そういう時ってある。これは、痛烈に胸に刺さった。◇”タクミ”と名乗る男に感じる違和感が、この映画の肝かと。樹海という不思議な森の中で、耳を澄ますように、そのひと言、ひと言を、捉えた時、その先に”待っているもの”を、探し出すことが出来るかもしれない。◇全米は泣かなかったが、普段、映画を観て、滅多に泣かないウチの主人が号泣し、「お前の好きな色と季節は、なんだっけ?」と優しく聞いてくれたので、10点!!(笑◇だがしかし、渡辺謙が、後年、この映画の出演経験を生かせず、不倫に走ったのは、誠に、残念。よって、-2点の8点献上です。 【蓮】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-04-28 13:01:41)(笑:1票) 8.《ネタバレ》 ここでの評価が現時点で4.86というロースコアなので期待しないで鑑賞しましたが、思った以上に面白かったです。 マシューマコノヒーが薬をのんだあたりから、幻覚が始まったという感じなのでしょか。 なので、あくまで幻覚である渡辺謙が英語ペラペラなのも特に違和感がない。 違和感があるとすれば、助かった後の医者が、医者なので英語が話せるのはよしとしても、やたらとフレンドリーすぎて 日本の医者にこんなタイプはいねーぞという感じがしたところでしょうか。 途中の回想シーンで喧嘩ばかりの夫婦が、奥さんがなくなって、自殺に追い込まれるもんか? という気がしたのですが、その辺も後半の急展開で納得という感じでした。 前半がもうちょっとテンポが良く引き込まれる感じであれば、もっと高得点になる映画でした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-04-12 11:35:14)(良:1票) 7.《ネタバレ》 ここはただの森じゃない。この場所は、君たちのいう〝煉獄〟だ――。ほとんど荷物も持たず、着の身着のままで日本へとやってきたアメリカ人科学者、アーサー。目的は、観光でも仕事でもない。その真の目的とは、世界有数の自殺の名所である青木ヶ原樹海へと趣き、自らの人生に終止符を打つこと。コートのポケットに睡眠薬を忍ばせ、タクシーで目的地へと辿り着いたアーサーは立ち入り禁止の看板を無視して森へと足を踏み入れる。携帯もコンパスも役に立たない深い森の中でたった一人、彼は死に場所を求めて彷徨い続けるのだった。だが、アーサーはそこで偶然通りかかった一人の日本人男性と出会う。全身泥だらけ、生気のない顔で森を歩く彼の両手には何本ものためらい傷が走っていた。そう、タクミと名乗る彼もまた死の誘惑に囚われた一人だったのだ。死にきれずもう一度家族の元へと帰りたいと願うタクミと、妻との満たされない夫婦生活に深く心を傷つけられたアーサー。生への微かな希望を捨てきれず後戻りしようともがく2人だったが、〝森〟はそんな彼らを容易に解放しようとはしなかった…。鬱蒼と茂る富士の樹海を舞台に、マシュー・マコノヒーと渡辺謙という二大演技派俳優がほぼ二人芝居で挑んだのは、そんな哀切な空気漂うヒューマン・ドラマだ。監督は、優秀なドラマを幾つもものにしてきた一方、時にびっくりするようなつまらない作品を撮ることでも有名なガス・ヴァン・サント。二人の男がただ森を彷徨い続ける映画と聞いて、僕の脳裏に真っ先に浮かんだのは知る人ぞ知る伝説的クソ映画として名高い同監督作品『ジェリー』。あちらは主演のマッド・デイモンがただひたすら砂漠を彷徨い歩くだけの映像を延々見せ続けるという苦痛以外の何物でもない作品であったが、こちらは最後までちゃんとしたドラマとして作られておりひとまず安心した。と、そういう前提で観始めたのが功を奏したのか、そんなに悪くないというのが僕の率直な感想だ。確かに脚本がいまいち練られていないという欠点が大きく目立つ作品ではあるのだが(自殺の動機となった妻とのエピソードが類型的、黄色と冬の伏線が効果的に使われていない、最後の10分に漂うあからさまな蛇足感等々)、見どころは富士の樹海が放つその冷酷なまでの神秘性だろう。死や自殺を必ずしも否定せず、むしろ自然の摂理の一部として慈悲をもって見つめている。一神教にはない、日本的アミニズムの神々しさが――完全ではないにせよ――画面の中に捉えられていた。その点は評価されてしかるべきだろう。主演俳優2人の存在感も際立っていた。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-02-03 00:25:27)(良:1票) 6.《ネタバレ》 ようやく樹海の自殺志願者の映画が登場と期待したのですが、あまりのウダウダ話に全くついていけず。わざとらしくすれ違い傷つけ合い距離を置き合う。ここまで行き違う夫婦に愛が戻るとか、あるのでしょうか? 【だみお】さん [DVD(字幕)] 2点(2016-11-08 01:57:30) 5.《ネタバレ》 マシュー・マコノヒーの熱演光る作品でした。 青木ヶ原樹海が舞台ということで、随分と重たい映画になるのかと思いましたが、 超常現象的な不思議な展開で締めくくられ、なんとも言えない余韻が残る結末となってました。 そんなわけでまぁ佳作かなと思うのですが、気になる点二つ。 謙さん、あんなに濁流流れ込んでいる洞窟に避難するのは自殺行為ですよ! マシューさんとナオミさん。仲睦まじく車内で会話してるシーンで、「あ、これ事故るパターンや」と思ったらやっぱり! その辺のお決まり展開はやはり気になりましたね。 まぁ見終わっての教訓。幸せや大切なものは、失ってその大きさに気づく、かな。あぁ人は愚かです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-11-06 21:41:54)(良:1票) (笑:1票) 4.《ネタバレ》 ○森で遭遇するのがたまたま英語のできる日本人だったことは眼を瞑るとして、奥さんが目の前で亡くなるのはさすがに。○渡辺謙の存在については納得できるものもあればできないものも。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-05-29 10:44:38) 3.《ネタバレ》 実力派キャストを揃えているのでとても期待していましたが、これはちょっとすべった感じです。愛、死、スピリチュアルなど、深遠なテーマを欲張って詰め込みすぎて、これをどうやって収めようかと、まるで監督自身が答えを探して迷路を彷徨っているような。キイロとフユのエピソードも説明不足により、決まった時の爽快感はほとんどなく、置いてきぼりされた唐突感しか無かったです。それに彼が出会う日本人が一人残らず英語ペラペラってねえ・・。ここは富士の樹海である前に日本だぞ。期待外れだとツッコミしか出てきませんが、管制塔から見た樹海の眺望(パノラマ)はすごかったです・・と最後意味なしフォロー。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 4点(2016-05-10 00:03:36) 2.《ネタバレ》 差しっぱなしにされた車のキーの強調や、手荷物を巡るやり取りなど、如何にも説明的で諄い感じの冒頭である。 語りに入ると流れ出す劇伴も、シーンの解釈を狭めてしまう。 キイロとフユのキーワードがドラマの中で効果的に決まってこないのも、視覚的な段取りが不十分な為ではないだろうか。 もっとその二つの意匠を種明かしに至る過程のどこかに仄めかしておくべきだと思うが。 焚火の傍で科白で語られる紅茶やシャツのエピソードについても、それらをナオミ・ワッツの不在の中で具象の画面として再提示させることで 影の気遣いと情愛を印象づける、そういう段取りも本来なら欲しいところである。 映画なのだから。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-05-07 22:23:37) 1.《ネタバレ》 富士の樹海、青木ヶ原で「ヘンゼルとグレーテル」。罪悪感と絶望に伏して、死の森を練り歩く満身創痍の男。そこで出会った男に魂を救われるが、意識が朦朧とする中で見た幻か。オスカー俳優のマシュー・マコノヒーと対等に渡り合う名演を見せる渡辺謙。疑問点が一点、青木ヶ原はどのくらい広いのかな?? 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-05-07 02:12:38)
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