みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★7.《ネタバレ》 シリーズでありそでなかった犯行動機。悪くない。今回の犯人にとっての破滅は娘を失うことだった 社会では強い男だが、義理の娘に禁忌めいた独占欲を抱いている 娘が物書きとして成功してしまえば経済的支援ができなくなり、血の繋がりのない自分は無用になると考えた また、自分の下を離れてしまえばかつて懸想した彼女の母親同様、別の男に獲られてしまうのだ。それが堪えられない かくして娘の出世の働きかけをする邪魔者(かつての部下)を殺してしまうのだ。そんな、救えないエゴが生んだ悪魔をコロンボがやっつけるお話 濡れ衣を被害者の別れた同性愛俳優に被せる。内線電話を用いたトリックで自らのアリバイを確保。ところが、濡れ衣被せる俳優の方のアリバイのことは全く考えていなかった こればかりはトホホと言わざるを得ないか。いつもの知的な犯人ならそこにもケアがあるか、むしろ「組織」などとして身代わりを特定しないのがコロンボでは一般的 かえって被害者の同性愛関係のいざこざという、いたって表面化しづらいプライベートな事情を知る人物こそが「容疑者」と限定させてしまった愚かさよ 実は今回も被害者がマスコミとして追っていた(真犯人がガセネタで追わせた)組織も捜査のかく乱として利用しようとしたが、それが全く意味をなさないように自分で仕向けてしまった コロンボが携帯電話を買いたいというくだりがある。まだ一般には携帯が普及していなかった時代の撮影であるのは言うまでもないが その際のセリフで日本語吹き替え訳と、原語の日本語訳とでは奇妙な異なり方をしている部分がある。 吹き替えでは、コロンボは「携帯を使っていると"ボケない"と聞くが本当か?」というポジティブな迷信を言い出したのに対し 原語では同じ部分のコロンボのセリフが「携帯を使っていると"癌になる"と聞くが本当か?」というネガティブな迷信だったのだ なにかの事情が垣間見えた気がした。クレームを恐れてそうだし、スポンサーにも覚えがよろしくない向きはあっただろう 「ラジオはもう聞いてない。近頃流行のロックとかはよくわからないから」「生ぬるい紅茶は我慢できない」など、コロンボから初老の世を拗ねるセリフがとびだす 犯罪ではないところの「嫌い」をはっきり口にするコロンボも、だんだん増えてきた。いよいよ高年のキャラ付けになってきたか いつものように、コロンボは銃を持ち歩かない。ホルスターごと装着されていないことに犯人が言及する。今回は、その点も伏線になってラストのオチに繋がっている 携帯電波の届かない山中でも、短距離ならクラクションで助けを呼べる。新しいものとなじみ深いもの。最新式が常に勝るとは限らない 旧刑事コロンボ「愛情の計算」では息子に対する愛情の深さがラストで自白につながって爽やかだったが、今回はそれとは全く違うドヤ顔コロンボ。それもまたあり。 【うまシネマ】さん [DVD(吹替)] 5点(2023-04-17 10:48:25) 6.《ネタバレ》 コロンボの中で、倫理的にコロンボの行動が最低な物、あるいは犯人があまりに愚かで最低なもの、いろんなジャンルで駄目な作品はありますが、これは作品自体がもう最低ランクでは。 どうして、私より先にレビューを書かれてる方がご指摘になってないか不思議なんですが、犯人がアリバイ作りのために行った、トリックが全くトリックになってない。 被害者が親機で通話してるのに子機で割りこんであたかも自宅で電話を受けたように見せかける。まあ可能でしょう。 そんなことをしたからこそ「留守番電話」の録音に自分の声が残ったわけで。 でも、ちょっと待ってくださいよ。なんでそれが自宅にいたことの証明になる? むしろその通話がされた時、被害者宅にいたことを如実に証明してるのでは? そうでなければ一本の通話として「留守番電話」の録音に残るはずがない。意味が分かりません。 まあ、警察の捜査官が全く他と情報を共有してなくて、当の捜査官さえ殺せばなんとかなると考える犯人の頭の悪さにも苛立ちますが、それはほかにもいたような気がするので 【rhforever】さん [DVD(吹替)] 2点(2017-05-22 16:30:43) 5.続けて新シリーズを観てみて、なんかぱっとしないのは、コロンボが年相応じゃないことも一因じゃないでしょうかと考える。本作のピーター・フォークは66才。ホームレスに間違われるような出で立ちはコロンボ一流の姿なんだけど、年考えると痛々しいし、みじめな感じもする。愛妻家キャラだと思うのですが、ホントに奥さんに大事にされてる?とか、心配になってしまうんだ。 【なたね】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-11-30 16:25:01) 4.《ネタバレ》 久しぶりに見る「刑事コロンボ」だが、久しぶりに見るせいか、コロンボ独特の癖のあるキャラクターが妙に懐かしく感じた。(石田太郎が吹き替えるコロンボもかなり久しぶり。)以前この時期の別の回を見た時も思ったが、劇中に重要なアイテムとして携帯電話が登場しているあたりはいかにも90年代初期の作品という感じで、トリックにも電話が使われている。しかし、最後の解決シーンはいつもの新シリーズのコロンボらしい強引な展開で、ただ電話が使えないを証明するにしてはやり方が大げさすぎるし、何もそこまでしなくてもと思うが、それもこのシリーズらしいといえばらしい。ウィリアム・シャトナーが犯人役だが、「スター・トレック」をほとんど見たことがない自分でも、矢島正明の吹き替えがやはりすごく合っていると思う。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-10-10 10:46:06) 3.《ネタバレ》 そうですよねぇ、携帯電話の出始めですか? 推理もの泣かせと言いますか、古き良きミステリーは過去のものとなってしまうんでしょうか。 言った言わないの証明をして、ハイ、逮捕!じゃ、面白くないですよね。 やはりこれこそは!という証拠を突きつけてこそ、スッキリできるんですが。 最後の仕込みも必然性がなく、アレを切り札にするにはちと厳しい。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2013-07-23 22:41:06) 2.この時代から携帯電話などが出始めて、コロンボの今までの甘いトリックがどんどん効かなくなってきているのですが、なんとか苦戦しているので良品とみました。 【HRM36】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-01-21 06:45:32) 1.《ネタバレ》 ひねりがなさすぎのストーリーを、最後だけひねったのだけど、あんなことする意味があるんですかね。電話がつながらないっていう証明すればよいだけでしょ?意外性をもたせるためには、もう少し伏線が必要。ありきたりの刑事ドラマになり下がってる。 【みんな嫌い】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2009-06-28 09:54:59)
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