みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.《ネタバレ》 コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 14:32:07) 16.H.G.ウェルズのSF小説は、我々が当たり前だと思っている文明社会が、決して絶対的なものではないのだ、という価値転換、相対的な視点を我々に迫るものが多く、SFらしいと言えばそうなんだけど、ちょっと理屈っぽい面もあって。そんな中でこの「透明人間」は、人間が透明になることで当たり前が当たり前でなくなる、というSF的な思考実験を提供しつつも、ホラー小説、パニック小説としても第一級の、無類の面白さを誇る小説だと思ってます。 それを、基本的にプロットはそのまま用いながら、どうしてこんなツマラない映画にしちゃったのやら。 70分ほどしかないのにも無理があって、開始間もなく、透明人間がその正体を明かしてしまう。こういう怪人やモンスターの類が、なかなか登場しないのもイライラするけど、早々に登場してしまうのも味気ないもの。多分、イライラの方にこそ、面白さもカタルシスもあるんでしょう。 姿が見えない分は音声でその存在をアピールしようというのか、透明人間、やたらよく喋る。この点では演出上の工夫もなく、ひたすら喋り過ぎで、怖くもないし貫禄もない。 他の登場人物も魅力がなく、ケンプ博士が雑魚キャラレベル。取って付けたようにロマンスを絡めるのも、無理があって明らかに消化不良。この状況下であんなフツーの再会シーン、って、どういうことよ? と、やたらとボロクソに書くのですが、それは何故かというと、「にも関わらず、特殊効果のもたらす驚き」には、目を見張るものがあるからで、様々な工夫、手練手管で見せつける、透明人間の摩訶不思議の数々。今見てもコレ、どうやって撮影したんだろう、と驚くのだから、当時の驚きは、いかばかりであったことやら。見世物としての映画、その究極と言っても良さそう。 透明人間の披露するジャイアントスイング。プロレスのリングでもまず見られない、貴重な光景ですよ、これは。 と言うわけで、こんなにツマラないのに、こんなに面白い。だから何だか、ハラが立ってくる(笑)。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-09 07:19:29) 15.《ネタバレ》 クロード・レインズ映画初出演にして主演作。透明人間なので殆ど声優さん状態ですが、根は善良で恋人想いの科学者が薬の作用で狂って極悪非道な殺人鬼になってゆく様を迫力満点に表現しており、ケンプ殺害シーンは鬼気迫るものでした。リアルタイムで観た人は腰を抜かしたかもしれない数々の映像は怖さとユーモアが入り混じる今観ても遜色ないものです。年貢の納め時となった雪上の足跡や遂に素顔(男前!!)を晒す際の見せ方のセンスには感嘆しました。短い尺でありながら見応え満点の傑作です。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-02-28 01:33:16) ★14.《ネタバレ》 透明人間の原点。1933年なのによく出来ている 化学者が研究の末陥った顛末というプロットはハエ男の恐怖など多くのフォロワーを生んだこの筋の王道展開 同僚だったケンプ博士が殺されてしまって、その後フローラもクランリー博士もそのことに言及しないドライさが意外だった 90年近くも昔の、イギリスの精神性はそんなもんなのかな。今みたいにポリコレ厳しくないんでしょうね 【うまシネマ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-05-25 01:40:23) 13.物足りないと言えばそれまでだが、短くすっきりまとまっている。当時の撮影技術では透明人間を作るなんて大変だったろうと思う。フランケンシュタインと雰囲気が似通っていると思ったら、同じ監督だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-03 06:23:50) 12.《ネタバレ》 (2008年映画メモをもとに) 博士の狂暴になってゆく感じがとても素晴らしいです。 とくに笑い声が凄かった。それと相手を威圧するかのような喋り方には鬼気迫るものがあります。 凍える雪山の酒場に透明人間が入ってきた時、 彼の存在感は異様でした。 愉快に賑わっていた酒場の空気が一瞬にして凍りつく場面は緊張に包まれて不気味な場面です。 酒場のおばさんはうるさくて面白いです。 透明人間は徐々に狂暴さを増してゆく感じが素晴らしく迫力があります。 透明になっていろいろ仕出かしますが、なかなか狂ってます。 映像も変ですが、かなり効果的に思います。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-07 01:33:02) 11.ある研究に没頭していた科学者の、悲劇の結末を描くSFホラー。 古い映画だが、特撮シーンも悪くなく、最後までちゃんと観れた。 薬の副作用で・・・という設定は今イチだが、人間の欲望に対する愚かさを しっかり描いているところがいい。ラストは思わず主人公の悲哀さを感じてしまったが、 もう少し恋人とのエピソードを絡めたほうが良かったかな。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-28 08:04:20) 10.人を透明にさせる編集技術はかなりのものだと思う。 上からグルグルの包帯をほどくシーンに至っては見えないながらも実体がある様をリアルに描いていて驚いた。 とりあえず、純粋に70年近く前の透明技術に感動と驚きを覚え、6点。 【ッュャ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-08-05 20:54:33) 9.《ネタバレ》 H・G・ウェルズ原作の映画化といえば最近では「宇宙戦争」 オリジナル映画よりも原作に忠実です。 あの映画はリメイクがオリジナルを上回った珍しい例で、 ほとんどの映画はオリジナルのほうが面白い。 「キング・コング」もそうでした。 さてこの透明人間は誰でも知ってるようで、 この古いオリジナルを観た人はどのくらいいるでしょうか? Yahooムービーで去年観たのですが、 PCで観た映画に(動画ですね)感動までしてしまい、 また観たくなって借りてきました。 昔の映画っていいですねぇ(笑) 説明不足観客置いてけぼりの世界観で考える自由がある。 最近の作品もそうですが難解にしようとしてるだけみたいに思う。 何のためにどうやってとか(途中で説明はされてるものの) 突っ込みどころはあるものの、 そんなことは気にしなくていいという勢いがH.G.ウェルズの世界。 透明人間役のクロード・レインズの素顔は(これがデビュー作らしい) 最後の最後に出てくるのですが、 透明でなくなったときが最期だなんてなんということでしょう。 確かに極悪非道の限りをつくしていました。 セリフ回しも取りつかれたような感じで独裁者のようです。 最初は子供の悪戯程度だったのが、 存在しないことを逆手にとって悪事をつくすことに快感を覚え、 透明人間は自己に酔いしれてゆきます。 悪のカリスマを感じることもありません。 劇中でのセリフが哀しいのです。 (階段を上るときが苦労した)そう、自分も自分の姿が見えないのです。 これは想像するとちょっと笑えないですよ。 想像も難しいかも(苦笑) 他人から見られないのは当然として、 鏡に映る自分を確認できないのだから。 鏡のシーンでは4つの合成が施されています。 この時代になんというアイデア。 ただひとつタバコを吸うシーンでは体内の煙が写らないのは?? でもまあそこまでリアルにしちゃうと怖いですから(爆) さてこの悪戯から殺人までエスカレートしてゆく行動は、 今観てもどうやって撮ったんだろうかと感心します。 どうやって警官たちは彼を捕まえるのだろうか? あらゆる推理もまた楽しいじゃないですか。 おかしくて笑えるようなシーンもたくさんあるし、 それでも哀しい存在・・ 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-28 08:59:34) 8.主人公の凶暴性と苦悩がひしひしと伝わってきました。 登場シーンの不気味さも印象的。 宿屋の女将さんが緊張をほぐしてくれました(笑) いたずらに毛の生えたぐらいの悪さが、次第にエスカレート。 怖さが増すにつれ、透明人間の存在が大きく感じられました。 仕事で疲れた時とか私、ついついこういうB級ものに手が伸びます。 科学者にフラスコと泡だった液体とかあると、ワクワクするのです。 魅力あるモンスターと分かりやすいストーリーに、心癒されるのでありました。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 20:47:05) 7.H.G.ウェルズ原作のSF映画。透明人間になると凶暴になり遂に自らを破滅に追い込むという怪物モノ映画だが、いきなり透明人間になるところから話が始まり、以前の博士の性格や生活ぶりなどが全く書かれておらず、どう変わってしまったのかが全くわからないため、怪物になりきれていない。以前の博士からしっかり書いていれば深い脚本になっていただろうだけに残念。ただ製作が1933年という古さ。当時の人たちには小説で楽しむしかなかった透明人間というものを映像化してしまったことにこの映画の価値があるのだろう。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 6点(2005-11-14 22:00:11) 6.《ネタバレ》 透明人間になったから世界を征服するぞ!っていう主人公の発想の転換がすごいと思う。凡人の僕など、透明人間になれたならOOをちょこっと隙間から(←弱気)覗いてみようか位の貧困な発想しか浮かびません。ここで引き合いに出すのは場違いかもしれないけど、「ガス人間第一号」のほうがよっぽど死に際も潔くてカッコ良かったです。昔、テレビでピンクレディーが「消えますよ~(by透明人間)」と歌いながら突然画面から消え失せたのを観て、「ほえーーーっ!!」と感心した時分に、この映画を観ていたなら、もしかして満点を付けてたかも。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-15 15:44:11) 5.《ネタバレ》 ジェームズ・ホエール監督の作品は初めて見ましたが古い映画としては悪くはなかった。しかし、盛り上がりに欠けるし透明人間の行動が単なるイタズラっ子にしか見えないのが致命傷。おばさんのキンキン声が耳から離れない(笑)警官が間違ってインクをかけた猫が可哀想でした。あんだけ暴れた透明人間にしてはラストがあっけなくはないだろうか?所詮、狂人も人間というのを表現したかったのか・・・。そいえばジェームズ・ホエール監督って自宅のプールで謎の死を遂げたらしが・・・透明人間にやられたのかな??(苦笑) 【マーク・ハント】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-08-11 04:54:06) 4.《ネタバレ》 ジェームズ・ホエール監督が映画史に与えた影響は、拭いがたいものがある。え、カール・ドライアーが居るじゃないかって? グリフィスがいる? バカゆーんじゃねー! 彼らは所詮、映像作家。職人監督ホエールは技術やスケールじゃ足元にも及ばないかもしれない。がしかし「低予算で面白いもの(要はホラー)を撮ってガッポリ儲ける」というビジネスモデルを生み出したのはホエールの功績(いや功罪?)だ。そのビジネスモデルのフラッグシップだった『フランケンシュタイン』は、ショボい予算の影響で強引にストーリーを捻じ曲げた結果、無茶なハッピーエンドと相成った。これは当然、原作ファンの不評を買った。心機一転、ホエールは2作目の『黒い家』で低予算ゴシックロマンスを監督。オリジナルの尊重と映像的面白さは両立できるという事を証明。そして第3作の本作『透明人間』で、いよいよ映画原作の金字塔H.G.ウェルズ作品の忠実な映像化に手を付ける。本作は是非とも原作と見比べながら鑑賞していただきたい。確かに100%原作通りなんてウソをつくつもりはないが、冒頭20分、透明人間が登場するまでの忠実な、行間のユーモアまで汲み取ったような的確な描写は、「ホエールが映画界の先達にやれなかった事を成し遂げた」と実感するに十分なインパクトがある。彼は小説や演劇世界の遺産を受け継いで、《映画》という新興メディアに移植する事に成功したワケだ。映画はもう、壮大な見世物や動く絵画というだけの存在ではなくなった。もちろんこの時期の映画における決定的なイベントは、同年に発表される『キング・コング』の成功だ。だが『透明人間』にも目を向けるべきだと思う。『透明人間』(と『黒い家』)は映画と原作の関係のターニング・ポイントだ。そしてこれが、1作目から削除された原作の名シーンばかりで構成される奇怪なフランケン補完計画『フランケンシュタインの花嫁』へと繋がっていく橋となるのだ…などと、久々にマジメに書いてみました(笑)。●あと蛇足ですが、やっぱ透明人間役レインズの声の演技は素晴らしいっす。大魔神の「目の演技」に匹敵! 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 15:49:02) 3.ものが宙をまったり、カラダを透かしてみたり……いろんなことやってますねぇーーーって感じの映画でした。漂白剤をメインにクスリを調合して、透明人間になってしまうあたりがあんちょこというか、すごいというか。透明人間がやっているいろんな悪事が、なんか子どもっぽく感じてしまったのがマイナス。特撮のオンパレードに疲れてしまいましたです。 【元みかん】さん 4点(2004-06-27 20:52:18) 2.テクノロジーの発達を待ち満を持して製作っていうルーカスみたいな安全策も気持ちは分からないではないが、何か格闘ゲームの”待ち”戦法みたいでカコワルイ。矢張り本作みたいに多少「チャチい」と揶揄されるリスクを背負っても創意工夫と情熱で果敢に挑戦する作品に心動かされるナァ…私は。ホエールの演出、クロード・レインズの殆ど声優状態の演技、どれを取ってもバーホーベン版(下品!)とは比べモノにならない”品格”がある。ホラーよりも科学の誤用が招いた悲劇としての側面を強く打ち出した点も好印象。最近のグロスプラッタも少しは見習って欲しいもんだ。 【へちょちょ】さん 7点(2003-10-31 23:51:22) 1.「カサブランカ」の警察署長や「スミス都へ行く」の上院議員など、非常に印象に残る名脇役クロード・レインズの主演作。もっとも、映画の中ではほとんどずっと透明のままでしたが(笑)。当時としては画期的と思われる特撮も見どころではありますが、主人公の苦悩をしっかりと描いたストーリーこそ本編の真骨頂。今日言うところのいわゆる“ホラー映画”とは、はっきりと一線を画す出来映えですぞ。 【Pewter All】さん 6点(2003-10-31 03:25:35)
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