みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★2.《ネタバレ》 誘拐、ドラブルという名前の破壊工作員たちの秘密組織、黒い風車、まるでスリラーの神様・アルフレッド・ヒッチコック監督のスパイ・スリラーを思わせるような、映画好きの心をワクワクさせる、実に良いムードの映画だ。 沈んで暗い色調の英国の風景も、優しくてノスタルジックな雰囲気を湛えている。 小さな一人息子を誘拐された夫婦。夫のマイケル・ケインは、秘密情報部員だが、情報部の協力を得られず、たった一人で敢然と、可愛い息子の救出のために、事件の渦中へと飛び込んで行く。 夫は外から妻に電話をかけて、情報部にも警察にも知られずに、ひとりで会いに来てくれと伝える。 その伝え方が実に面白くて、洒落ている。 と言うのも、もちろん電話は盗聴されているので、夫は妻に約束の場所を口で言う代わりに、電話でミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の音楽を聞かせるのだ。 息子にせがまれて、夫婦が何回となく見に行った映画なのだ。 この映画の最大の見せ場とも言える、風車小屋の中の撃ち合いは、この静かなスパイ・スリラーの数少ないアクション・シーンの一つだが、職人肌のドン・シーゲル監督ならではの、スピーディーでダイナミックな演出で、見応えのある素晴らしいクライマックス・シーンになっていると思います。 【dreamer】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-09-13 15:31:59) 1.《ネタバレ》 どん天のロンドン。誘拐犯からの電話。逆探知。ロンドンチューブ(地下鉄)。追跡劇。アタッシェケース型機関銃。夜のテムズ川。銃撃戦。赤いドレスの女。待ち合わせの劇場。謎解きのダブルデッカー(二階建バス)。パブで待つ一本の電話。ラストに待つ不気味な黒風車と裏切り者。一つ一つの場面が非常に印象的に撮られ、見るものをぐっと引き付けてくれるところに監督 Don Siegelらしさを感じます。相変わらずクールなMichael Caineもさることながら、飄々とMI-5の冷徹な上司を演じる名優 Donald Pleasenceの演技もすばらしい。黒幕の犯行動機がいまいちな感じではありますが、70年代英国スパイ映画の雰囲気は満点。原題は”The Black Windmill.” 風車、誘拐、裏切り、見えない敵・・に、Alfred Hitchcockへのリスペクトを感じました。 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-03-15 12:08:45)
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