みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.昔、ある高校の同級生に好きな映画のジャンルを聞くと、「原子力潜水艦モノ」とピンポイントな返答が返ってきた。こちらとしては、“アクション映画”だとか、“ホラー映画”だとかの大別したジャンルを聞いたつもりだったので、一笑に付してしまったが、今思い返してみると、とても潔く、的を射た返答だと思える。 詰まるところ、“原潜モノ”というジャンルに区分けされる映画には、一定の娯楽性が担保されていて、大ハズレが少ない。 1981年生まれの自分の世代だと、ショーン・コネリーの「レッド・オクトーバーを追え」を皮切りに、ジーン・ハックマン、デンゼル・ワシントン競演の「クリムゾン・タイド」、そしてキャスリン・ビグロー監督の「K-19」などの骨太なエンターテイメントを孕んだハリウッド映画の印象が強い。 どの作品も、それぞれの時代背景を踏まえて、必然的な閉鎖空間の中で、艦長をはじめとする乗組員たちが選択と決断を迫られる様がスリリングであると共に、決死の覚悟で任務遂行を果たそうとする姿に極上のドラマを感じられる。 潜水艦内という空間には、物理的にも、状況的にも、そもそも緊張感や緊迫感が付随していることに加え、極めて限られた空間描写で済むという点において製作費的な負担も少なくて済むので、映画との相性が良いのだろうとも思う。 ただ状況設定が限定的な分、映画として描き出せるストーリーとしても限られていることも事実。“ネタ切れ”のためハリウッドでは長らく大作映画が作られてこなかった。 そんな中で満を持してのハリウッド産原子力潜水艦映画に対しては、“原潜モノ”ファンでなくとも、高揚感を覚えずにはいられなかった。 そして主人公の艦長役にはジェラルド・バトラー!こりゃあ暑苦しいまでの男のドラマを見せてくれるに違いないと身構えて鑑賞に至った。 まず言いたいのは、「これはしっかりと良い原子力潜水艦映画だ」ということ。 前述の定義にもれず、久しぶりに観た“原潜モノ”はやはり映画娯楽との相性が良く、全編通して存分に楽しむことができた。 ただこの映画には“想定外”の要素がいくつかあり、その点もより一層映画としての娯楽性を高めていたと思う。 まずは、ジェラルド・バトラー演じる主人公が思ったよりも「冷静」で、ちゃんと優れた艦長だったということ。 主人公のそのキャラ設定が想定外だったというのがおかしな話だが、昨今の彼の主演映画での無頼漢ぶりを見るにつけ、今作においても原潜艦長であるのをいいことに、常軌を逸した豪胆さで危機を弾き返すのだろうと高を括っていた。 しかし、今作の主人公は極めて冷静で、我慢強く、圧倒的な精神力の強さで絶体絶命の危機を回避してみせる。 驚くことに、彼がこの映画の中で、明確な“暴力”を行使することは直接的にも間接的にも只の一度も無く、ひたすらに我慢と、対話を繰り返す。(そういえば冒頭のハンティングシーンでも彼は鹿を殺していない) そのキャラクター描写は、この映画が描き出す危機に対する姿勢として極めて真っ当であり、映画としての魅力にも直結していると思う。 そしてもう一つ想定外だったのは、陸上の潜入作戦を描く“特殊部隊モノ”の要素がどーんと並行して展開されるということ。 下手を打てば、完全な蛇足ともなり得たその陸上シーンだが、これまた娯楽性が存外に高く、嬉しい“大盛り”だったことは間違いない。 原潜映画に限らず、過去の様々なミリタリー映画の要素を盛り合わせていると言えなくは無く、「傑作」とは言えないかもしれないが、はっきり言ってこれだけのものを食らわせてくれれば申し分は無い。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-26 21:18:03) 10.一言でいえば、「荒唐無稽」。 ロシア大統領と特殊部隊は必要なかったんじゃないの? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2019-10-04 19:31:18) 9.《ネタバレ》 これってイギリスが製作してるんですね。なんかおもしろい。 映画の内容は予想以上にスリル満点で、テンポもよく、もっと多くの人、特にアクションやサスペンスもの好きな人に観てほしいって思った。 でもさぁ~、実際もしも現実としてロシアないでああいったクーデーターが起きた場合、外部に情報漏れることなくコトが運べたりするんだろうか?この映画ではたまたまアメリカの特殊部隊を潜入させてたから良かったけど、そうじゃない場合ってどうなっちゃうんだろう? まあこれだけテクノロジーが発達しているんだから、何かしらの対策はあるのかも。 とにかくこの監督さん、見せ方が潔くって好き。へんに戦闘シーンをひっぱらないし、ささっと見せていく。海と陸の同時進行の見せ方も非常に素晴らしい。引きの絵と寄りの絵のバランスも絶妙で、緊迫感をあおりまくり。ほんとうにアクション映画の達人ですね。 ジェラルド・バトラーってけっこう良い映画に出てるのに、なぜかあまり高い評価を得られないんだよな~・・・不思議。 【Dream kerokero】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-09-05 22:44:30)(良:1票) 8.《ネタバレ》 潜水艦モノに外れなし 本作も「当たり」でした。 これまでの潜水艦モノは、殆ど海中が舞台でしたが、本作は海中と陸上の両面から作戦が同時進行し、ワクワク感がありますね。 ロシアの沈没船艦長は、威厳があってよろしい。 ロシア大統領も長身イケメンでかっこいい。 それに対して米国の女性大統領は、セリフも少なく影が薄かったですね。もう少し、しゃしゃり出ても良かったのでは‥‥(まぁ、いいか) 他の方も書いておられますが、巨大な潜水艦は急激に方向を変えたり、急停止したりというのは苦手でしょう。 この辺りはやや、リアルさに欠けていたかな。 また、米国の潜水艇とロシア艦の双方のハッチって、ドッキング可能なのでしょうか。疑問に感じました。 ラストで、米国潜水艦へのミサイルをロシア駆逐艦が迎撃しましたが、駆逐艦の艦長が命令したのでしょうか。その説明が不十分でした。 もうワンシーン欲しかったですね。 しかし、十分楽しめる出来の良い映画でした。 映画館で観なかったことを後悔しています。 【TerenParen】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-08-24 14:08:33) 7.Netflixのお絵かき番組に飽き飽きした人は、今すぐこれを見に映画館へ走れ! やっぱこれだよこれ! 浪花節こそ人生だ!!! 【アンギラス】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-05-12 19:33:13) 6.アメリカ万歳映画でないところだけでも随分評価できる。 【pokobun】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-05-02 12:23:32) 5.ロシア領海内で、ロシア潜水艦と米潜水艦が沈没。何が起きたのか、あるいは今、何が進行しているのかを探るため、4人の特殊部隊と原子力潜水艦アーカンソーが現地に派遣される。という訳で、陸上部隊の活躍と原潜内が並行して描かれて次々に事件が発生し、とにかく飽きさせません。片や海中での魚雷戦があり、片やパラシュート降下や陸上での銃撃戦があり、盛り沢山のエンターテインメントになってます。 潜水艦が潜航する際に艦内が傾く描写なども楽しいし、スクリューの重たい機械音、不安を誘うソナー音が続く一方で、艦内で息をひそめる定番の静寂シーンもあって、音の演出も効果的。だけど。 スピード感があって、サラサラと楽しめる分、もうひとつ心にひっかからない、ってのはありますね。 海中で魚雷が走り回る不気味さ、ってのは大いに結構ですが、図体のデカい潜水艦までこうも自由に動き回ると、何だかテレビゲーム的になっちゃう。水の重さ、水中での動きの不自由さ、みたいなものがもう少しあってもよかったかと。 チビ潜航艇が母艦とドッキングする場面なんかも、いとも簡単に繋がっちゃうんですけど、たぶん本当は結構、手数がかかるんじゃないんですかね。作業が手間取る一方でせまってくるミサイル、みたいなシーンを、例えばスピルバーグみたいなイジワルな人なら、「これはもう絶対間に合わない」というショットでもって演出するところだと思うんですが。本作はスピード重視なんでしょうか、何だかアッサリしてて。ハラハラさせるシーンは確かにあるんですけどね、でももっとハラハラさせてくれたらいいのに。 本作は、ロシア艦長役のミカエル・ニクヴィストの死後に公開、つまり彼の遺作にあたり、実際、彼の思い出に捧げるとのクレジットが出るのですが、それにしちゃあ(って、遺作のつもりで作った訳でもないでしょうが)、彼とジェラルド・バトラー艦長との関係も描き方が物足りない。ジェラルド・バトラーの『300』を彷彿とさせるコワイ顔ばかりが印象に残って。ふたりの関係をどう描くか、物語の上でも重要な部分のハズなんですけれども。それに比べると特殊部隊のトビー・スティーブンスの方が、ナンボかいい味出してます。 うーむ。何だかこれじゃ、不満タラタラみたいですね。そんなことないですよ、面白いですよ!(何じゃそりゃ) 【鱗歌】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-04-21 09:44:44) 4.《ネタバレ》 物足りない。深い海の底の未知の領域における潜水艦(乗組員)の極限の中での敵国との頭脳戦、知略、戦略、テクニックの駆使を期待していたが、ネービーシールズ登場で陸上と海の中との共同作戦で、結果潜水艦はネービーシールズを回収に行くだけで、物足りないの一言に尽きる。潜水艦同士のバトルを期待すると大きく裏切られることになる。が、やっぱり潜水艦ものは面白い。 【リニア】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-04-20 04:27:00) 3.《ネタバレ》 クーデター!ロシア大統領が捕まった!困った時はお互い様!アメリカ潜水艦が助けちゃうぜ! そんな米潜水艦アーカンソーはロシアへと向かう。と同時に調査のために来ていた米特殊部隊もロシアへと向かう。 次々と出てくる策謀と逆境に寡黙に対応していく艦長がとにかくイカしてますね。狭く暗い潜水艦パートと、カッコよくない訳がないコールオブデューティーのような特殊部隊パートで刻々と状況が変化していき最後までオチがわからないのでかなりハラハラしました。しかも登場人物はプロフェッショナルな人物ばかりなので(新人除く)、そんな人たちがかなりギリギリな所をすり抜けて行くのでとてもスリルがあります。特にラストの駆逐艦と対峙するシーンは息が詰まりますね! 人物描写もロシア潜水艦艦長との魂の交友が良かったですね。最後まで信じる気概は素晴らしいです。(銀英伝のメルカッツを思い出す!)潜水艦同士の戦いや細かい描写も見応えたっぷりです。 まぁ見た目は非常に地味でドラマティックでもあまりないですが、非常に見応えのある大人の骨太ポリティカルフィクションでした。満足です。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-04-19 22:02:17)(良:1票) 2.荒唐無稽!でもそこがいい! まず、凄いのはアメリカ対ロシアという構図なのだが、いくらフィクションでも露骨にロシアを悪と描くのはまずいだろうと思ったのか、敵をロシアの国防長官に絞る事でギリギリロシア側からも納得できる(?)展開となっている。 とにかく国防長官が狂ってしまい、自国の大統領を監禁してクーデターを起こし、第三次世界大戦を起こそうとしているという超設定。 で、おせっかい米軍がロシアの大統領を救出しに潜水艦でロシアに乗り込むという心踊る展開が繰り広げられるのである。 潜水艦でこの無謀なミッションを行う乗組員と艦長が主人公となる訳だが、もう次から次へとピンチに継ぐピンチで飽きさせないし、魚雷から逃げるときの緊迫感とか凄いリアルで面白かった。 いつものアメリカ最強!映画とは違い、ロシア側の事情や互いに理解を深める事で見えてくる信頼関係なども描いていて、ちゃんとロシア側にも配慮されているのでこれはロシアで公開しても大丈夫だと思った。むしろロシア人が見た方が楽しめる展開かもしれない。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-18 20:28:15) ★1.《ネタバレ》 潜水艦ものに外れなし! と言われますが、これもなかなかハラハラドキドキ、謀略アクション娯楽作で良かったです。 「ワイルド・スピード」のスタッフによる制作ということで、エンタメ度、ヒロイック度が上がっており、その分、理詰め部分はゆるいです。しかし、様々工夫が凝らされてて楽しい。ポップコーン片手に気楽に観るのが良さげかと。 あと、熱い展開がてんこ盛りで燃えます。個人的には、斜面の場面が「おおおおおおおお!!!」っと、内心超盛り上がりました。良い。 【sim】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-04-16 22:13:28)(良:1票)
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