みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
81.《ネタバレ》 業田義家の原作漫画は未読です。都市生活者達の孤独な営みを、鮮やかに、やさしい光で映し出したところに、心動かされました。何かを押しつけがましく主張せずに、静かに感じさせる作品は好きです。常に心が満たされることのない生活も、現代に生きる代償として受け入れて、つきあっていくしかないよね、という気持ちになりました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 9点(2024-12-26 17:43:37)★《新規》★ ★80.《ネタバレ》 是枝監督にしては異色で、寓話的なファンタジー映画である。 空気人形がこころをもって、喜びや切なさ、悲しみを知るのだが 相対的に、この映画に出てくる人たちは皆、寂しさを抱え心は人形のように空虚である。 ぺ・ドゥナは出演時20代後半と思うが、瑞々しい裸体を惜しげもなく披露してくれる。 そして彼女ありきで作られたと思われるほど、ハマっている。 内容的には6点だけど、原作ありきとは言え、ダッチワイフを主人公に果敢に制作した是枝監督の勇気と、ぺ・ドゥナの好演に+1点です。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-12-14 22:40:00) 79.《ネタバレ》 色々な意味でホラー映画ですよ。世にも奇妙な物語でありそうなプロット。登場人物が色々出てくる割には本筋にほぼ絡んでこない。言いたいことはなんとなく分かるが、限られた時間の中であえて言わなくても良いのでは? 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2021-02-27 12:14:51) 78.本作は設定こそブッ飛んでいるけど、彼女 (空気人形) を奇異の目で見るのではなく、できるだけ彼女の視点でこの世界を眺めることに全神経を集中したい。ほら、何も知らないピュアな心になったつもりで、改めてこの世界を眺めてみたら? ・・だめだ、やはり男たちが汚らわしいものに見えて仕方がない (笑) ぺ・ドゥナに関する芝居やキャラクター設定はあて書きだろうね。その存在感はもちろんのこと、"外国人" であること、つまり前提として日本語を (スラスラと) 話せないことが特に重要に思えた。命が宿ること、それは言葉を覚えていくことだし、彼女が意味を知らずに発する声音そのものの響き、その姿のたどたどしさ、、それはまるで言葉を覚えたばかりの幼な子のようでしたから・・。 あと、自分に「名前」があってよかった、、そう思わせてくれる映画でありました。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-02-08 19:59:01) 77.《ネタバレ》 是枝監督は、静かな映画をつくる監督だ。 その静かな映画でできる素材を常に探している感じだ。 今回のは、静と俗。 セックスドールが心を持ち、世界の美しさに触れ、恋もする。 そこで失恋の気持ちも味わい、 「ココロヲモツコトハセツナイコトデシタ」とつぶやく。 東日本の前の作品で、日本全体が、閉塞感で心を失っている頃の作品で、 まさに時代の作品だと言える。 今の子たちには分からないかもしれないが、オジサン連中には 心に沁みる映画です。 心を持ったセックスドールが、恋した相手を殺してしまうことで、 また心を手放す・・・?というか、あまりラストに意味は感じなかった。 でも「エクスマキナ」も同じような素材の映画だが、 アメリカの作品は、結末が荒いし、是枝さんの作品がはるかに上と思った。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-01-23 17:28:32) 76.最近の評価が低かったので全く期待しないで見た。 この映画は生きることと死ぬことは同義だということを言いたかったのだと思う。 これは見る人を選ぶな。 【NOBUK】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2020-02-16 12:29:39) 75.面白くなかった。是枝監督作品とは、相性が悪いのかも。駄作・嫌悪作はないのだけれど、のれない。ぺ・ドゥナのオッパイだけが良かった。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 5点(2018-12-22 21:38:06) 74.個人的に合わなかった。 好きな人はかなり合う作品だと思う。 【バッジョ】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2018-06-12 16:42:06) 73.《ネタバレ》 傑作。死を学ぶことの恐ろしさ。生を学ぶよりも厳しい。セックスなんて、はなっから相手にしていない本編はまれにみる鮮烈さで死を際立たせる。生きていることには心は気づくけど、死の概念は誰も教えてくれない。白痴的な美しさのペデュナの殺人がとても美しい。 【JF】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-22 15:03:39)(良:1票) 72.《ネタバレ》 これはジャンル的にはホラーなのか?アイデアとしてはチャッキーに近い気がする。リアル版チャッキーが日常生活を送るという内容なのだが、最後まで飽きさせない取り方は、さすがは是枝監督というところだが、面白かったかどうかでいうと普通である。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-02-13 16:43:39) 71.これはそんなに面白くないでしょう 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-09-18 01:28:58) 70.静かなる衝撃作品。 主演女優は、顔立ち、体型、潔く脱げること、透明感、そして適度にマイナー・・・この人しかいないという程のはまり役。 本作に関しては、この主演女優をよくぞ見つけたという驚きに尽きます。 一歩間違えばレンタル店であまり日の目を見ないマニアックな棚に並べられてしまいそうな題材ですが、これを芸術的な作風に仕上げたことも素晴らしい。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 22:45:03) 69.《ネタバレ》 なんだかなあ。ゴミ捨て場見て”キレイ”じゃねーよ、って感じ。 うまいこと絡まってんのかなんなのか、個々にいろいろあって抱えて生きてんのよーってのは分かるんだけど、あまり心に響いてこない。 あれかな、エピソードが中途半端なのかな。 ヒロインは最高だね、ぴったり。人形みたいだし、片言も素晴らしい。 無邪気。裸がエロくないってすごいよなあ。 ARATAもかっこいいね。空気出し入れしていい?はさすがにおいおいって思った。 ヒロインがオナホ自分で出して洗うのもおもしろい。 笑えるところあるし、切ないところもあるし。 でもやっぱお腹噛みちぎっちゃうのはなあ。無邪気ゆえの行為だけども、抵抗できるだろって。 痛いの分かるけどそんな朦朧とするか、いきなりそんなことされてもなあ。展開にびっくり。 なんかこう、腑に落ちない感じ。勝手にハッピーエンドを求めてたからかなあ。 【らんまる】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-11 22:46:18) 68.《ネタバレ》 是枝監督の悪ふざけなのか、自身の印象を変えたかったのか、それとももっと純粋にこれを撮りたかったのかどうかは不明ですが、2時間も観させられるのはちょっと。コメディいとしては面白かった。ぺ・ドゥナが自分で空気を入れるシーン、ARATAに空気を吹き込まれるシーンは必見。笑 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-17 01:55:53) 67.え?ダッチワイフが心を持って動き出す?しかもビデオ屋で働きはじめてそこで恋に落ちる?いきなりの超展開に空いた口が塞がりませんでした。ここまで完全にコメディだと早とちりした私はゲラゲラ笑いながら観てました。 だが、この映画はそのままゆる~いコメディ映画では終わらない。板尾に正体がバレたあたりから急にサスペンスホラーになりだして、これは一体どうなるんだ?と、完全に物語に引き込まれている自分が居た。 岩松了が人形とヤル場面でまたコメディに引き戻され、人形に空気を入れたり抜いたりする場面はシュールすぎてどん引きと、なんとも忙しい展開が繰り広げられたが、要するにこれはペ・ドゥナを観るための映画である。と言い切ってしまっても良い。そのぐらい彼女なくしては成立しない映画である。 そして、これまでのシュールな展開が嘘のように美しい映像と、せつない余韻を残すラストはさすがの是枝監督作品と唸らされた。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-04 18:16:03)(良:1票) 66.《ネタバレ》 本物の人形みたいな、ペ・ドゥナの無機質にも近い透明感。綺麗すぎて切なさが増してしまう。愛を与えるばかりで、与えられることの無かった彼女。最後に見た夢が彼女の望んだ幸福かと思うと、哀しくてやりきれない。純一にはがっかりだ。空気を抜くのはノゾミにとっては死に繋がる恐怖。相手を恐怖に晒してでも快感を得る行為に愛があるとは思えない。こんなの、酷いとしか私には思えず、だから燃えるゴミに出されても同情なんかしない。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-29 00:20:01)(良:1票) 65.虚しさが強く残った。 【黒ネコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-23 11:03:08) 64.心を持ってしまった空気人形(ペ・ドゥナ)との関わりを通じて、都会に生きる人々の孤独感や虚無感を描いた群像劇。ダッチワイフ版『A.I.』といった感じのストーリーだが、主眼となるテーマはどうやらアイデンティティ・クライシスという奴らしい。「終わりなき日常」がどーたら…とかどっかの社会学者様のご高説が聞こえてきそうなテーマだが、個人的には90年代に散々語り尽くされたトピックを今更蒸し返されている様で最後まで乗り気がしなかった。内容を要約してみても他者からの充足が得られない人間はみんな「カラッポの代用品」だと一方的に決めつけて勝手に悲壮ぶっているだけにしか思えない。そもそもこれだけ生き方が多様化している中で雑多な人々のアイデンティティの問題を押し並べて“コミュニケーション不全”というステレオタイプに収斂させてしまうのは無理がある様な気がする。昨今では若年層を中心に草食系やら絶食系やらといった新人類が台頭してきているらしいが、このまま恋愛や性愛といった生身のコミュニケーションのオワコン化が進んでいけば近い将来、未婚少子化どころか生涯童貞処女という人達さえ珍しくない時代がやってくるのかもしれない。そうなってしまえば前述の社会学者様よろしく劣等感を掻き立てるようなアジテーションをいくら繰り返した所でもはや逆効果にしかならないのは明白である。もっと普通に考えれば孤独や不安が常につきまとうのは人が生きていく上での大前提なのだから、もうそれはそういうものとして正面から見据えて受け入れるしかないように思う。結局の所どう転んでも自分自身の一番の理解者は自分自身でしかない訳で、無縁社会の到来が避けられない以上は各々で孤独を乗りこなすための生き甲斐を模索していくしかない。それは別に恋愛や性愛じゃなくても家族や他人様に迷惑さえかけなければ、趣味だろうが仕事だろうが宗教だろうがイデオロギーだろうが何でも構わないと思う。絶対主義も相対主義もクソもない。もっとシンプルに“自分の好きなもん探してそれを追いかけろ”、それでいいのではないだろうか。色々と身の丈を超えた偉そうな事を書きましたが、皆さんもおっしゃっているペ・ドゥナの脱ぎっぷり(これは日本の女優も見習うべき)と、板尾創路が風呂場で淡々とオナホールを洗うシーンの悲壮感は素晴らしかったです。あと、最後になりましたが是枝監督カンヌ審査員賞受賞おめっとさんでした。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-05-31 20:51:12) 63.《ネタバレ》 人形が心を持つというのはありふれたファンタジーだけど、ダッチワイフというのがおもしろい。 ペ・ドゥナは外国人なのに日本の映画に主役で抜擢されるだけのことはある。 他の映画で見て注目するようになったが、全然違う役どころをこなしていたので演技の幅も広いようだ。 キュートで演技もできて存在感がある上に、脱ぎっぷりもよく肝が据わっている。 それだけ揃うのは日本の女優でも限られてくるので、オファーも回ってきたのだろう。 日本人女優で見たかった気もするが、これを同等に演じることのできる女優がオファーを受けるとも思えない。 役柄も多少カタコトのほうが都合がいいし、キャスティングがどんぴしゃでハマった。 心を持ったばかりの無垢な子供のような姿が愛おしくなる。 レンタルショップの男との哀しい恋の顛末が切なすぎる。 心に空洞のある人たちに人形の吹き込む息が風に乗って広がっていくのが救い。 ヌードシーンは結構出てくるけど、艶かしいエロさというより清楚な感じさえする。 男がベッドで何度も空気を抜いたり入れたりした理由は、もう少しわかりやすい形でサジェスチョンしたほうがいいとは思った。 裏にある物語を見せないと、見る人によってはただの変態的行為に受け取られかねない。 また、ラストで過食症の女の「きれい」のひと言は、意図はわかるんだけど違和感あり。 細かく見ればいろいろ粗も出てくるが、ファンタジーであるということと、空気人形の存在感が優ってあまり気にならなかった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-01-12 00:17:02)(良:1票) 62.《ネタバレ》 以前から勧められていて、ようやく観る機会にありつけました。 前評判から自分がイメージしていたものと違い、正直全体的に暗い。 板尾さん演じていたファミレスの店員が唯一楽しみにしていた時間が、この空気人形、言い換えればダッチワイフですよね。 そのダッチワイフに心が生まれるのだから持ち主と空気人形との人間関係に注目すると思うのですが、「私は空気人形…ただの代用品…」とばかりに表に出て、日常の世界に興味を抱いていくのです。私的には持ち主から離れていくのだから、人間を毛嫌いするとばかりに思ったのですが、中年ОⅬやお爺ちゃん、レンタルビデオ屋の店員と心が通じていくのだから不思議です。 どうして彼女は板尾さんを許せなかったのでしょう。 前の恋人の代用品と思われるのが嫌だったから? ここに出てくる登場人物のほとんどは自分を同じように代用品同様に価値観を見失っています。 いろいろな偶像劇が登場するのはいいのですが、何か、こう、これといって、意外なキャラクターが出てこないんです。 キャラクターが出てこないから、結局、なんで空気人形にしたんだろうって思っちゃうんです。 80年代に「マネキン」という、とても魅力的なファンタジー映画がありました。 デパートのマネキンが一人、主人公の男性の前だけでは魅力的な人間の女性になるという映画です。パーッと明るくなるハッピーエンドの映画でした。 この映画に同じものを求めようとは思いませんが、ラストの男を殺してしまうブラックユーモアが私にはブラックすぎてユーモアが欠如しちゃっています。 私的には、せっかく空気人形に心が生まれたのだから、もっともっと優しさを注ぎ込んであげてもよかったのではないかと思います。 そう、優しさが足りませんよね。 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-02 00:30:07)
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