みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★14.《ネタバレ》 働きもしない癖に學が有り理屈だけは一人前という、今の時代理解し難い人種「高等遊民」が主人公で、友人の妻に対する秘められた思慕を描く。 松田優作はいつものキャラを殺し、終始抑えた演技を見せる。藤谷美和子は非常に微妙で上手いのか、下手なのか良くわからない。 小林薫は徹底的に高慢で嫌なキャラに描かれるが、主人公の気持ちを知った上での振る舞いなのだろうか? 時折描かれる電車内の奇妙な風景は森田監督らしい独特な演出がみられる。 内容としては、特に面白くはないが、漱石+森田の世界観に浸れて心地よい。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-19 10:18:01) 13.《ネタバレ》 高等遊民。この言葉が、最先端に感じた文芸作品。個人的には、漱石が近くに感じるようになった作品。森田の才能がきらめいていた時代の作品。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2018-12-20 11:37:15) 12.日本文学小説の趣きを存分に感じることができる作品だ。 ロケーションや家屋の佇まいからして、その時代の雰囲気が良く出ている。 致命傷は、脇を固めるキャスティングだろうか。 藤谷美和子や羽賀研二、森尾由美などが、現在からみればではあるが、作品の雰囲気を見事にぶち壊すキャスティングとなっている。 森田芳光の控え目な演出は冴えわたっているものの、役者選びの先見の明に関しては、否定せざるを得ない。 ただし、それらを全てチャラにするくらい、松田優作は素晴らしい。 穏やかながら、鬼気迫る演技を見せている。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-10 00:08:05) 11.タイトルのときの三千代の写真がボーッと浮き出してくるタッチなんかいい。電球の光りだすとことか。後半ちょっとダレる。あと20分くらい削れなかったか。これ主役の演技の質とも関係があるかもしれない。二人ともネットリしたものを滲み出すタイプじゃないから、どうも長回ししていると乾いてきちゃうとこがあって。あと微妙な目線のずれがしばしばあって、草笛光子と代助のシーンとか、回想シーンの仲間たちとか、人物が正対してない感じ。お見合いのシーンでも一列ずつ写したりする。主人公が人と人とが向き合う生々しさを嫌ってる、ってことから来てる演出なのだろうか。心象の市電では夕焼けから夜になるやつが良かった。あの終わり方だと、これから「生活」が始まるんだ、という原作の焦燥感はないね。橋のあるセットは東映映画的で懐かしい。外の音などにもいろいろ気を使っていた。ふんだんに金を掛けられない日本映画では、いろんな工夫によって時代色を作らなくちゃならなく、本作は健闘していた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-04 09:41:58) 10.《ネタバレ》 冷房が効き過ぎの空席だらけの映画館(京都ロキシー、この映画館も今はない)で、森田芳光健在を確かめた。松田優作が着せ替え人形のようにお洒落な服に身を包み、その暗さの演技もいい。が、漱石の原作はとくに前半は明るさや笑いもあるものなので、原作との差異も非常に興味深い。 【ひと3】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-23 14:35:36) 9.「家族ゲーム」で松田優作の持っている才気、何を考えているのか全く解らない不気味さ、恐さを見せてくれた森田芳光監督が再び松田優作とのコンビで撮って、確かこの年のキネマ旬報1位に選ばれた映画である。映像の美しさ、如何にも夏目漱石の世界といった感じがする作品になっているという意味では評価しても良いのだが「家族ゲーム」で見せてくれた才気、それは松田優作もだけど監督森田芳光にも同じことが言えるぐらい落ち着きすぎているのが物足りない。文芸映画なのでその点は仕方ないのかもしれないが、この二人のコンビならもっと才気溢れる映画が私は観たいし、見せて欲しかった。本来ならば5点か4点てぐらいの物足りなさも役者の演技は皆、素晴らしく、中でも藤谷美和子の素晴らしさあればこそ引き立つ悲劇的なドラマとしての男達の刹那さが異常なほど感じられる映画として評価を与えても良いぐらいの作品になっていることを思っての6点です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-27 21:35:43) 8.《ネタバレ》 漱石の原作の雰囲気をそのまま映像化したような印象ですね。松田優作が高等遊民の孤高(ぶっているだけかもしれませんが)な精神や苦しみを上手く演じています。また藤谷美和子の不安定さが役柄に上手くマッチしていて良かったですね。 まあ、最後主人公は世間に放り出されてしまうわけですが、「それから」こそが本当の人生のスタートなのかもしれませんね。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-17 21:19:01) 7.藤谷美和子は一番良いときの藤谷美和子で演技じたいは下手っぴなんだけど雰囲気があっていい。小林薫は一生懸命に嫌な男を演じていることが前面に出すぎている。あのロボットみたいなわざとらしい動きはどうにかならんか。松田優作は原作とはイメージがずいぶん違うが作品の世界には合っている。役柄上のおさえた演技も藤谷美和子同様にいい雰囲気を出している。社会の常識だとか倫理といった社会通念から外れることの弊害があっても自分の心に正直に生きようとする主人公に私自身を見る、なんて言うとかっこつけすぎですが、原作は漱石の小説の中で最も大好きな小説です。原作ではその社会通念に押しつぶされようとする圧巻のラストシーンが市電を舞台としていたので、この映画で途中に挟まれる市電内の奇妙な描写はてっきりラストシーンへ向けた伏線とばかり思っていたのですが、そうではなかったことがちょっと残念。「自分に正直に生きる」ことよりも「激しくもしとやかな恋愛」がメインに描かれているような気もするが映画としては正解かもしれない。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-22 14:42:01) 6.そんなに悪くはないかなと思った。比較的長回し気味のカメラの中に、どの俳優もうまく納まっている。ただ、展開が緩やか過ぎた。それも、画像(イメージ)にただ語らせるという時間の流れの緩やかさならともかく、基本的に対話を中心に各場面が展開しているのにこの遅々と進まない感覚には、いささか戸惑った。もう30分短かったらいいのに、と思ったけど、でも30分短かったら、この世界は成立しないかも。 市電の場面の不可解なイメージは大好きです。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-17 12:42:40) 5.みんながひたすらボソボソ喋っているだけで、何とも退屈だった。藤谷美和子も、こんなに演技下手だったっけ?と思わず驚いてしまった。ほかの人もみんな演技がぎこちない。唯一、役にはまっていて存在感を発していたのは、草笛光子。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2005-04-20 03:33:25) 4.デートで観に行って大失敗したと思った作品で、漱石の「それから」を馬鹿にしているのか!といいたくなるほど眠くなる映画でした(実際彼女は寝ていた(笑))。森田芳光って、こういうのが撮りたかったの? 【オオカミ】さん 5点(2003-12-02 03:50:54) 3.公開当時、珍しく映画館で観た。う~ん、こんな真面目そうな作品を なぜ観に行ったのか、きっかけも誰と観たのかさえもまったく思い出せない。。。全体を通して独特のテンポの悪さを感じてしまい、退屈した記憶がある。 何というか、藤谷美和子はアレだった。 【じゃん++】さん 4点(2003-11-29 01:53:55) 2.私も森田監督の中では一番好きです。もともとの原作が好きですし、前田米造氏の映像が実に見事でこの映画を深くしている。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-08-24 15:01:50) 1.森田監督の中では一番好きな作品。いつもの意味不明なシーンの連続に、ミスキャストが目立つ気もするが、またその意味不明なところが良い。何となく漱石原作の不明瞭さが伝わってきた。 【イマジン】さん 8点(2001-02-15 12:09:46)
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