みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
23.《ネタバレ》 正統派な刑事サスペンスでした。短めの映画でしたが、その中でしっかり表現したいことが表現されていて過不足なく作られていたと感じました。 ネグレクトなど事情のある子どもを引き取って育てていた涼子とその引き取られた子どもである篤、悟、啓太たちの話。涼子に言い寄っていたヤクザの男を子どもたちが殺し、そこからなんとも言えない見えない重しを背負って彼らは生活を送ることになる。 起こるのは殺人事件で、映画なら珍しくもなんともない出来事なのだがその背景に過去の殺人や借金、さらには悟と会ってお金を貸した啓太の婚約者がかつて自分たちを育ててくれていた涼子さんの娘であることなどが事態をより複雑にする。それぞれの守りたい人のため彼らの口はどんどん固くなっていくのだった。『追憶』のタイトル通り過去にまつわる何かに追い立てられる人たちを描いた映画だった。 現実は人なんてだいたいもっと薄情で、昔は深い繋がりがあっても時間の経過とともにどんどんそれは希薄になり、大事な何かも失われていくものだ。この映画では忌まわしい記憶をずっと拭えなかったわけだが、ずっと忘れられないくらいの光輝く記憶を持ちたいと、逆に思った。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-10-05 18:39:43) 22.重苦しい空気の映画ですが、ラストにわずかな救いが見えます。 【東京ロッキー】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-06-11 14:45:54) 21.《ネタバレ》 岡田君が真犯人を捕まえた電話を受けた時、メチャほっとするんだけど、同じくらい、僕もホッとしてもーたやん。僕も心から「ありがとう」って思ったやん。よくよく考えたら、ストーリーはなんか薄いような気もするねんけど、気が付いたら、かなり岡田君に同調しました。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-27 09:11:55) ★20.《ネタバレ》 短い時間で無駄な模写もなく濃密な人間関係は見ごたえがある。途中まではミステリーとしても面白い。 岡田准一をはじめ主役3人の演技が良い。 終盤、犯人があっけなく捕まり(しかも意外な人物)ちゃっと納得いかない部分もある。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-16 23:33:43) 19.盛り込みすぎなんではないだろうか。主人公が抱える個人的な問題がいろいろあるが、メインストーリーに関わりがない。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-04-16 10:23:57) 18.《ネタバレ》 キャストがなかなか豪華ですね、それに惹かれて鑑賞。 幼馴染の3人が共有する秘密をいちばん最初に持ってこられたんですが、その秘密とは何かをもう少し引っ張ってほしかったな。 警察官になった篤を中心にした人間ドラマなんですが、母親に奥さんといくつもいろいろありましてその上偶然再会した幼馴染のひとりがあんなことに、気の毒過ぎです。 篤は啓太のことを疑うんですが、観てるこっちはそんな疑惑もハラハラも露ほども感じないんですよね、啓太を疑う要素とか背景を提示してくれなきゃね。 上映時間がどうしてこんなに短いのかな?いい俳優が揃っているんだから120分前後にして主要人物の描き込みがもっとあってもいいですね。 【envy】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-12 17:58:32) 17.《ネタバレ》 サスペンスっぽい演出の作品なんでもうちょっと真犯人とかトリックとかその辺をしっかり描いてほしかったな。 いろいろ考えながら観てただけに拍子抜けだった。 主人公が追い込まれていく流れもなんか不完全燃焼気味。 どんどんドツボにはまっていく方がいい。 人間ドラマは比較的良く描かれていたけどまだ甘い。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-11 23:00:01) 16.《ネタバレ》 昭和の名作を彷彿とさせる様な重く凍てついた雰囲気で始まり、その後も岡田准一を取り巻く展開はシリアスそのもの、なので率直に、相当に悲劇的なラストをどこかで期待していた。だから、意表を突く結末には個人的には正直言って大いに拍子抜けしたし、その意味では終盤までの重厚さはある種、ミスリードと言えるものだったとも思う(ただ、そもそもそんな重厚な大河サスペンスが100分の映画にゃならんよねえ…)。 でもそれは、たとえ不幸な過去があっても人はそれを乗り越えられる、というメッセージにも感じられるし、このささやかなハッピーエンドを喜ぶ方が人間としては自然だろう、とも思う。重ねて、テクニカルなものだったとしても全体の重苦しい雰囲気は中々に上質であったし、豪華俳優陣の演技も総じて素晴らしかった。少し贔屓目が入るが、1点プラスしておきたい。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-16 18:32:05) 15.ミスティックリバーを思い出した。啓太の秘密がやや唐突な感じを受けたので、残念。役者さんたちはみんな良い演技だったし、テンポも良い。安藤サクラは包容力が溢れている。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-08-12 23:53:42) 14.《ネタバレ》 子供の頃、殺人に関わったという大きな秘密を共有する三人の男たち。 久々の再会なので、今どんな人間になっているのかがお互いによくわからない。 そんな状況なので、疑心暗鬼の中、犯人は誰なのか、事件の真相は何なのか、サスペンスとして引きこまれる。 悟が昔の秘密をネタに啓太から金をゆすっているようにミスリードして、実は意外な真相が――ということだけれど、唐突すぎてすんなり飲み込めない。 サスペンスに重点が置かれたのではなかったのか、ともかく急仕上げのような印象だったので、もっとじっくりいろいろ描いてほしかった気はする。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-07-02 23:36:38) 13.《ネタバレ》 導入部分と柄本佑さんが殺されるところまではグイグイと引き込まれていきましたが、それ以降が合いませんでした。殺される必要があったのかなと思ってしまいます。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-04-30 00:51:51) 12.《ネタバレ》 2019/5/30追記 追悼、降旗康男監督。 「良い映画」との前評判から劇場鑑賞したかったが都合が合わず、WOWOW放送を録画してようやく鑑賞。 予備知識皆無で臨んだ事も功を奏し、充実した時間を過ごす事が出来た。 噂に違わぬ良作。 邦画としてあるべき姿を提示された様に思う。 書きたい事は沢山有るが、以下列記させて頂く。 1.柄本祐の演技をまともに観るのは今回が初めて。今は「只の七光り俳優」だと認識していた自分を恥じている。 他二人に比べ出番は少ないが、どちらかと言うと無表情な演技の中で時折見せる表情の変化や所作が強烈な印象を残す。 「剣岳・点の記」で香川照之を見直した時の様な感覚を覚えた。 今後に期待したい俳優さんだ。 2.長澤まさみのファンになった。本作は彼女の出演作としてはおそらく相当地味な部類だろう。 人生に疲れ、寂しさを感じている一人の女性を上手く演じていたと思う。 岡田準一の母親が自殺未遂を起こした後、病院の廊下で二人で話すシーンのしみじみとした良さは特筆ものと言える。 3.木村大作の撮影。 もはや鉄板とも言える存在の日本映画界での重鎮らしく、随所で素晴らしい仕事をしている。 4.岡田準一と小栗旬 柄本祐ほどではないにしても、中々上手い役者さんだと思う。 特に岡田準一の本業は(本人は嫌がると思うが)アイドルタレントの筈。 上付いた所もなくしっかりと重厚に過去に暗い闇を抱えた男を演じていたと思う。 5.物語の構成 柄本祐が殺される件はあくまでも本作を構成する幹に生えている一本の太い枝に過ぎない。 他レビュアー諸氏もご記載の通り、本作の根幹は「過去との対峙と、それを乗り越えての再出発」に有る。 こういった意味では、ラストの小栗旬の告白(内容は伏せる)と、それを経て思い出の喫茶店を自ら解体する時の何とも言えない表情は観ていて泣けてきた。 今後も繰り返し観る事になるであろう、良作とまた出逢う事が出来た。。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-05-31 14:51:21)(良:1票) 11.《ネタバレ》 なんとなく古臭いかなって撮りかたも、実は万人に分かりやすく、編集も実に無駄のないものでした。 ストーリーとしては、肝である過去の事件とは関係ない犯人の登場で『ことなき』を得ます。父は被害者、母は加害者って事では娘がかわいそうですね。とはいえあの3人で死んでいいのは佑さん。 さすがです。 キャストがしっかり役割を演じて、制作がきっちり仕事をした、良い映画でした。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-06 05:58:58) 10.《ネタバレ》 本作が訴えていることは、「家族とは血の繋がりではなく、愛を注ぐことだ」ということだろう。作中では解体と再生のイメージが何度か繰り返され、それが家族の解体と再生を象徴する。 冒頭で、家族関係にない5人による家族同然の生活が描かれる。うち4人は、家庭的に恵まれない境遇だ。ところが擬似家族は、ヤクザの登場により動揺し、ヤクザ殺しによって解体される。 次に、母になり切れなかった女として、四方清美、四方美那子、仁科涼子が登場する。清美は息子の篤を捨てた過去があり、篤に疎まれ、自責の念に苛まれる。美那子は、篤との子を流産してから夫婦仲に亀裂が生じる。涼子は獄中で娘を産んだが、娘は母が誰かを知らない。そしてこの3人とは対照的に、妊娠中の田所真理が登場する。 篤は涼子から「忘れなさい」と言い含められ、過去の記憶から逃げてきたが、啓太だけは運命と向き合ってきた。あれほどの事件があった地を購入し、新居を建てるとは、よほど心を強く持たなければできないことだ。「解体」業を営む彼による、喫茶「ゆきわりそう」解体シーンは、人々が思い出にさよならを告げる瞬間でもあるが、真理の出産と新居建設とを合わせ、新たな再生を予感させる。だとすれば、妻に少しだけ心を開いた篤も、過去の記憶とようやく向き合えたことから、夫婦仲も再生するのではないか。涼子の娘を慈しんだ啓太の行動も、父の悟を亡くし母が投獄された川端梓を、篤夫婦が引き取って新たな家庭を再編するのではないかと示唆しているように思える。 降旗康男監督は、聖母マリアのイメージを求めて安藤サクラを抜擢したという。イエスは人々の罪を背負うため十字架で血を流したが、涼子は子供たちの罪を背負うためナイフを抜いて返り血を浴びた。子供たちは涼子のため、涼子は子供たちのために大きな犠牲を払い、その結果擬似家族は解体され、美しい思い出もトラウマに変わった。だが篤は、過去の記憶とようやく向き合えたことで、少年時代の思い出を「追憶」として受け容れられたのだろう。 ラストシーンで篤を胸に抱く涼子は、作為的にマリアを思わせる水色のマフラーを着用している。実の娘に愛されることはなかったが、子供たちに惜しみない愛を注いだ彼女が、最後に「母」としての愛を得たのだ。 イエスは彼らに答えて言われた。「私の母とは誰のことですか。また、兄弟たちとは誰のことですか。」「見なさい。私の母、私の兄弟たちです。神のみこころを行う人は誰でも、私の兄弟、姉妹、また母なのです。」 (マルコ福音書3章34・35) 【高橋幸二】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-03-31 20:15:03) 9.「犯人が挙がった。犯人は・・・」と刑事ものサスペンスとして見ればあまりにも唐突な展開だが、この映画はそういったサスペンスものではない。子どもの頃大変な事件を起こし、大きな秘密を抱えた3人の少年の人間ドラマなのだ。それぞれが刑事、被害者、容疑者として25年ぶりに再会するところは、「ミスティックリバー」とよくにている。重々しさでは負けるかもしれないが、暗くて後味の悪かったミスティックリバーに比べわかりやすく、それぞれの人物もよく表現できていると思う。身勝手な母親と別居中の妻を抱える刑事の篤が主人公だろうが、家族を大事にするガラス屋の悟や過去の事実と正面から取り組んだ土建屋の啓太の方が共感を覚えた。ところで気になるのは残された被害者の娘、あっちゃん夫婦がよりを戻して引き取るのだろうか。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-01-29 14:56:10) 8.《ネタバレ》 昭和の文芸作品のような雰囲気で始まりましたが、上映時間も短くコンパクトにスッキリまとまっていた良作だと思います。 たしかにストーリーが薄味な傾向は否めませんが、 なにやら雰囲気あり気に3時間近く引っ張った挙句に難解・・・というよりよっぽどマシです。 役者はいいところが揃っていて安心感は申し分なし。 ラストは(予想外に)爽やかで清々しい。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-12-24 22:07:40) 7.日本映画の持つ良さを、久しぶりに堪能できました。必要以上に説明しないところも、らしくて好きです。被害者役を演じた柄本佑さんは本当に素晴らしい!彼なくしてこの映画はない!と断言できるくらい素晴らしかったです。 【Dream kerokero】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-11-14 06:47:28) 6.《ネタバレ》 素晴らしいドラマ。短いカットで隅々まで丁寧に端的に描かれている。考えだとか正義感とか難しいことを抜きにして、出てくる人がぞれぞれの気持ちで素直に動いていて、それぞれ悩んでいる。最後、あっちゃん(岡田君)に笑って欲しかったな、幸せになってほしいと願ってしまいました。良い余韻と共に心に残る映画でした。 【Keytus】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2017-09-01 22:56:34)(良:1票) 5.現代物ながら、良き日本映画を観た。という感じでした。さすが降旗康男監督!!! 【ケンジ】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-07-04 22:24:43) 4.「ミスティック・リバー」を換骨奪胎したシナリオだと感じました。99分でまとめたのは大正解。必要以上にだらだら語らなかったので、ウンザリしなくて済んだから。タイトルロールで主要スタッフ、キャストをちゃんと見せる作品はひさしぶりでした。しかも縦書きだし、画面の調子からフィルム撮影だと思いますけど、70年代や80年代の作品に特徴的だった「画面の暗さと粒子の粗さ」はスタッフの狙いでしょうね。わたしは安藤サクラ・ウォッチャーなので観たのですが、小栗旬、超もうけ役だったね。そして、りりィの遺作になってしまいました、残念。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-02 18:28:34)
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