みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★82.《ネタバレ》 “NIGHT OF THE LIVING DEAD”『生ける屍の夜』。 全てのゾンビ映画の起源。モノクロでレトロな雰囲気が漂うけど、'68年と意外と新しい。この作品までの『ゾンビ』とは、ヴードゥー教の“畑とかで奴隷労働をさせられる死体”が原点で、人を襲うことはしません。本作よりもっと昔、'32年に『恐怖城』というゾンビ映画があったようですが、怖いのはゾンビではなく、ゾンビを作り出すマスター(祈祷師)の方だったみたいです。なので、この作品からゾンビ自体が恐怖のモンスターとなりました。 そして本作で追加された新設定①人を襲う。②頭を破壊しないと死なない。…といった今ではスタンダードな設定が誕生しました。また⑤火を怖がる。⑥動きが遅い。といった、宗教ルーツのモンスターらしい特徴も備えていますね。ここは恐らく次作までは継承されてます。 ※だけどベンの話だと猛スピードの給油トラックを襲ったらしいので、新鮮なゾンビは足が速いのかも? 作中ではモンスターを『ゾンビ』とは言ってなくて、これらの設定は、映画の中で徐々に解っていくようになっていきます。 ※基礎として、多くの人が本作を観る前にゾンビの設定を知っているので、徐々に明かされるモンスターの特徴を、新鮮な気持ちで観る視点は要求されます。 本作で一番の衝撃設定が、人を襲うだけでなく③襲った人を食う=カニバリズム。でしょう。ゾンビを怖いものにした最大の要素がこの“共食い行為”で、映画も残すところ20分って辺りに行われます。この映画のハイライトですね。人間の形をしたモンスターが、第三者ではなく映画の登場人物・トムとジュディの手や内臓を食う映像は、当時は倫理的に相当際どい描写だったと思います。’68年なのにモノクロ作品だったのも頷けます。 そして④噛まれた者もゾンビになる。この描写は、残り10分って辺りに、クーパーの娘と、バーバラの兄の登場で明らかになります。ゾンビが延々と増え続ける絶望感に繋がっていますが、作中では、クーパーの娘が父を食い、母を刺し殺すというおぞましい描写が描かれます。更に普通の映画だったら助かるヒロイン・バーバラが兄ジョニーに抱き抱えられて連れ去られます。その場で殺すのでなく“集団で女性を連れ去る”という行為が強姦(しかも兄妹)を連想させます。 物語も終盤に来て、カニバリズム、親殺し、近親相姦(を連想させる描写)といった、宗教倫理上の“禁忌行為”をバンバン入れてきます。この辺りが作中のモンスターを“ヴードゥー教のゾンビと同一のモノ”としなかった要因だったのかもしれません。後々を考えると、宗教ではなく原因不明(彗星や隕石とも言われますが)としたことが、他のモンスターと比べ、ゾンビの使い勝手の良さを拡大させたんでしょう。 恐怖の夜が明け、保安官達によって、ゾンビ騒動の鎮圧が成功しそうな方向で終わります。そうでもしないと、あまりに救いがなかったからでしょう。 ちなみに私が最初に観たの(レンタルビデオ)は、今となってはレアな着色カラーバージョンでした。普通のカラーと比べてそんなに違和感はなかったけど、炎の表現は透明感のないベタ塗りのオレンジでしたね。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2024-12-08 11:44:27) 81.《ネタバレ》 群雄割拠、今や星の数ほど存在する数多のゾンビ映画の始祖にして最高傑作。 内容に付いては今更感満載なのでここでは敢えて触れない。 先日、Webで本作出演陣が撮影の合間に撮ったであろう一枚の集合写真を目にする機会が有った。 本作がモノクロと言う事も有り、カラー写真で有る事が妙に新鮮で最も強く印象に残ったのは 皆本当に演技では無い屈託の無い明るい笑顔だったと言う事。 それは作成当時の現場の雰囲気の良さが判る良い写真だった。 55年前の本作作成当時は現代以上に人種差別が色濃く残っていた事は想像に難くなく、 その様な時代背景の中で、何故皆がここまで良い笑顔を見せてくれたのか?をと色々考えてみたのだが、 やはりロメロ監督自身が本作に込めるテーマ・メッセージを出演者の皆に丁寧に説明し、 それを皆が納得してくれたが故の笑顔なのかと自分なりに結論付けた次第。 チームロメロは一作目から機能していたのだと言う事を想像出来、何だか嬉しい気持ちになった。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 10点(2023-07-24 17:08:54) 80.この題材で、この時代で、モノクロは珍しいと思いました。アクションシーンで、パンチが当たってないのに、当たったことにして吹っ飛んだり、倒れる演技を見て、先行きが危ぶまれたのですが、後述するように、作品の肝はパニック下での人間描写なので、慣れると気にならなくなります。今でこそゾンビ映画というと血みどろ要素満載ですが、ゾンビ映画の元祖と言える本作に、スプラッター要素がほとんど無いのは驚きで、とても新鮮でした。ぱっと見、生きてる人と見分けが付かないのですよね。帰還した金星探査衛星の爆発による放射能の影響で、ある地域の、埋葬される前の死体が生き返ったという設定なので、肉体はほとんど崩れていなくて、メーキャップに凝るようなことはしてません。ゾンビ一人一人は動きが鈍いので大して強くなく、不意を突かれない限りは退治可能なのですが、群れをなすと、とても難儀するというもので、ゾンビの群れに襲われて、ある家に避難してきた男、女、カップル、親子が、この非常事態にどう対応するかという人間ドラマ的な要素が強く、そこの部分がしっかりとつくられているので、ホラー要素が弱いにもかかわらず、とても楽しめました。エンディングは、期待に応えてくれました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-02-18 20:31:47) 79.《ネタバレ》 なんかね、肝心の登場人物たちがイラッとする人ばっかりで、何とか助かってほしいと思わせる存在ではないので、ゾンビが迫ってきてもハラハラしないんですよ。それと、テレビで割と詳しくああだこうだと状況が伝わってしまうのも、情報遮断ゆえの恐怖という味わいを削いでいます。回線がつながらない中でちょっとずつ映像が入って、断片的に分かる、とかの方が良かったと思います。●一方で、ゾンビの発生原因や個々の変異経過は一切無視しているのは素晴らしい。この的確な判断こそが伝説のスタートになりました。できれば道具は使わないでほしかったけどね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-10-01 00:21:31) 78.《ネタバレ》 コレも随分久しぶりに観ましたが、やっぱメッチャ面白いっすね。コレを超えているゾンビ映画とゆーのは、今なおそれホド数も無いかと思いますですね。 「何故そーなったか」という点に眼を瞑れば、とにかく革命的な状況設定が優秀すぎるワケですが、今作時点で設定は既に完成されていながらそのシンプルさゆえに隙も無く、序盤からの状況不明さから次第に恐るべき数々の事実が明らかになっていく展開だけで今観ても特大の衝撃があります(この単純で豊潤で贅沢な展開運びは正に発明者の特権でしょう)。そして、そんな狂気に満ちた状況の中で右往左往し、取り立てて有効な対抗手段も見い出せず、終いには仲違いをして破滅していく登場人物にも非常に冷徹なリアリティがあります。終盤畳み掛ける悍ましい描写の数々にも、演出手法自体は安上がりながら十分な凄みがあり、この点からも見応え抜群と言えるでしょう。いや~面白い!正に原点にして至高、という作品ですね。また、ここまで完成度の高い低予算映画というのも珍しいと思います。 映画だって重要な文化の一翼を担ってるのですから、その意味では今作と二作目『ゾンビ』は義務教育の必修にするべきだと考えてます(中学生のうちに必ず観るべき映画だとマジで思いますね)。本来的に9点で好いと感じますが、9点は『ゾンビ』に、こちらは8点にしておきます。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-07-27 23:52:04) 77.漫画家の荒木飛呂彦さんの「こいつはビビったぜ映画ベスト10(もうやめてくれといいながらそれでもみたベスト10)」第1位に挙げられていたのが気になって視聴しました。 退屈な導入部分や、バーンと出て来るビックリ要素、状況を悪化させるために配置される馬鹿キャラ等、私がホラー映画に要らないと感じていた要素が無く、じわじわと追い詰められていく恐怖演出がとても良く出来ています。ストーリー自体は簡素ですが、ホラー映画としての完成度の高さを評価してこの点数です。 結構グロいシーンもあるのですが、白黒なのでそこが救いですね。と思ったらカラー映像の良リメイクがあるのですか・・見たいけど怖いなぁ。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-05 00:06:41) 76.《ネタバレ》 黒人男、最後、なぜすぐ助けを求めない?誤解を与える行為はしないこった。だが、ゾンビ映画はバッドエンドのほうが良い。 ※ロメロのゾンビ三部作、製作年代が新しくなる毎に、原題とエンディングの明るさが増している。 【festivaljapan】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-12-31 21:22:31) 75.《ネタバレ》 追悼ジョージ・A・ロメロ。天寿を全うしたのかもしれないけれど、もう少し長生きしても良かったのかな。ほんとにメジャーな映画賞とは無縁な人でしたが、あと10年ぐらい生きていればオスカー名誉賞ぐらいは貰えたかもしれなかったのに、ロジャー・コーマンですら与えられてるんですからね。星の数ほどいる映画人の中でも、彼のように若くして一つのジャンルが確立されるような映画を撮って、その後50年近くそのジャンルだけで飯を食ってきたという人は、他に見当たらないです。ゾンビもの以外のロメロ作品はほんと駄作ばっかりですけど。 さてその原点となったのがこの『リビング・デッド』というわけです。正直今の眼で観れば怖いという感じは全然しませんけど、その全編に漂う禍々しさと不条理感は半端じゃないです。登場人物たちはすぐにゾンビたちに囲まれてしまうんですけど、この登場人物たちがみなキャラがえぐいというか鬱陶しいやつばかりです。ヒロインと思った女性は冒頭でゾンビに襲われてからはショックでほとんど痴呆状態、正気に戻ったらあっという間にゾンビたちの餌食。カップルさんはうっかりミスでガソリンをこぼして車ごとまる焼けにされてしまいます。仲の悪い夫婦は、夫はその卑劣な性格がたたって黒人青年に射殺されゾンビ化した娘に妻とともに喰われてしまいます。この人たちが交わす会話は、身の上話や感情的なところはほとんどなく、ただお互いに「上に行け、下に行け」といったセリフばっかりなんですが、聞いているとほんとに鬱陶しい限りです。 本作がその後のゾンビ映画と決定的に違うところは、原因はともかくとしてもほぼ一晩でゾンビたちが制圧されてしまうところです。ゾンビの出現とそれに対する社会の対応は、ロメロにとっては当時の米国の社会問題や人種問題を暗喩する材料だったんですね。ラスト近くで鳥獣よりも簡単に銃で狩られてゆくゾンビたちなんかは、実に象徴的な映像です。風刺の道具だったゾンビが大うけしてジャンルというか記号の様な無敵の存在になるとは、さすがのロメロも予想すらできなかったでしょう。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-22 23:39:46) 74.ジョージ・A・ロメロ監督が先日亡くなったとの報を受け、追悼の意味も込めて久々に鑑賞。 墓場に来ていた主人公達が、いきなりゾンビに襲われるというショッキングなシーンからスタートし、終わりまでとにかく恐怖の連続である。 低予算故に特殊メイクなどはショボいが、モノクロ映像のおかげで凄い怖い雰囲気を醸し出していた。 窓に打ち付けられた板の隙間から無数のゾンビの手が出てくるシーンがとにかく怖かった。あと、ゾンビ特有の歩き方も怖い。全てはここから始まった。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-07-21 20:50:20) 73.《ネタバレ》 ○誰よりも活躍し、行動的な黒人主人公がゾンビから唯一生き残るが、最後には白人の手によって銃殺されるという皮肉。時代的にもどこかニューシネマっぽく、静止画で音声のみが流れるラストの空虚さといえば。○助かるためにいくつかの手段を講じる中、ガソリンを入れるシーンで松明の火を引火されるミスはさすがにお粗末。あの家に登場人物を閉じ込めるためとはいえ。せめてゾンビに邪魔されるくらいで良かったのでは。○いわゆるゾンビ映画の走りらしいが、それなりのことはやっているなという印象。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-04 19:53:05) 72.ゾンビブームの今、原点回帰もわるくない。白黒だけどシュールで飽きないホラー。良作印つけときます。 【mighty guard】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-03-28 23:38:36) 71.《ネタバレ》 動から始まる「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」、静から始まる「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」。 「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」に対してアクションは少ないが、多彩な登場人物の魅力と突然襲い掛かる恐怖はコチラの方が上かも知れない(もちろん撃ちまくる「ドーン・オブ・ザ・デッド(ゾンビ)」も大好きです)。 一本の道を走ってくる一台の車、不気味な音楽。 車は道から墓場で止まる、男と女の会話、ラジオ、ドアを開けて一人ずつ車から降りていく。不気味に拡がる木の枝、葉。 白黒の簡素さが余計に恐怖を増大させる、墓参り、雷、くもり空。 6分を過ぎた辺りから恐怖は加速する。 ゾンビのように突然現れ襲い掛かる謎の男、走る走る走る! 倒れざまに墓に頭を打ち付けられる、他に誰もいない墓場での追いかけっこ、車にこもる、女は運転の仕方を知らないか単にパニックに陥っているのか、窓を割り伸びる手。 入口が木によって塞がれる、車を捨てて全速力で駆け出す、最寄の建物を探してまた走る走る走る、密室に逃げ込む、部屋には誰もいない、不気味な剥製。 陽が落ちる外、ぞろぞろと同類が集まってくる、とっさに掴むナイフ、階段を上った先で見た絶望、扉の先で出会った希望。滴り落ちる血、遺体を幾度も引きづる事になる地獄。 ライトを割る、何度もバールを打ち付ける、突き刺す、何かに引き寄せられるように次々と家の中に入ってくる群集の恐怖、遺体は火をつける事で壁になり、ゾンビは火に弱いらしい事がアクションだけで説明される。 バリケード、電気はまだ通っている=まだ人類は生き残っているという淡い希望、家の中から武器を探す、女も恐怖に抗うための戦いを始めていく、外から入ってくる情報によって彼らの籠城戦はより深刻なものになっていく。 落ち着いて互いの事を話し合う平穏、家族の死が信じられずに泣き叫ぶ、気を失った彼女をソファに寝かせ窮屈そうなコートをはだけさせる優しさ。 ラジオを聞きながら黙々と要塞にしていく、救助を信じて灯す暖炉、予想だにしないドアの発見、ドアから見つける武器。 扉に隠されていたものの“登場”によって、警戒心がとけはじめた事を物語る。同じ人間すら信じきれない恐怖。 窓から突然現れる恐怖、撃たれたゾンビの反応が物語る彼らにとっての急所、ゾンビは何でもかんでも貪る。 非常時とはいえ自分の家をメチャクチャにされてご立腹、ラジオ→テレビ。 脱出するための作戦開始!火を投げ込み、隙をついて奪取、行き先を見守る視点。心を失ったが故に手ごわいゾンビ、心があるが故にもろい人間。 アクシデント、燃料、焼けただれた遺体からすら肉を探して食べる、狂気も正気もないあるのはただ「食う」という本能。 電気が消える事で外との繋がりが絶たれた事を物語る、燃え尽きた遺体、極限状態で破滅へと向かっていく人間たち。自分の命欲しさ故に。 かぎ爪という人として扱われない衝撃的な結末。写真と火葬が語るのみ・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-07-14 13:35:33)(良:1票) 70.《ネタバレ》 これはホラー映画というより恐怖映画です。観たのは「ゾンビ」よりあとですが、派手さは無い分じわじわと襲ってくる恐怖がとても印象に残っています。あの小さな空間と少ない登場人物の中に大きな社会風刺が描かれているのがすごいです。家族・兄弟・人種・恋人同士の入り乱れたドラマもうまく生かした設定となっています。最後主人公が打たれましたが、間違えられたのか、それとも黒人だからなのか、という両方の解釈も時代背景をうまく取り込んだ投げかけだと思います。 【金田一耕助】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2014-12-29 22:01:06) 69.《ネタバレ》 ジョージ・A・ロメロのゾンビ発祥の記念碑的作品 冒頭からゾンビに襲われる女の過剰演技でイライラさせられる その後もとにかく出てくる奴出てくる奴すべてが勝手でわがまま、アメリカ人って本当に自己中でイライラさせるなという展開 1968年制作でかなり昔の映画なので、これが狙いなのかお国の違いなのかははっきりとはわからない 気ままに動いて地雷を踏む、しかも回りも道連れ、たぶん一般的なアメリカ人の行動なんじゃなかろうか ゾンビのルールが今と少し違って、ゾンビはノロノロというよりも少し速くて小走り程度 簡単な道具は使える(棒や石を持ってなぐるとか 人を刺すとか)当時、不可解な突然変異はすべて放射能のせいなのはゴジラ以来日本映画と同じく伝統かな エンディングがあっさりバットエンドなのはこの時代からすでにホラー映画のお約束なのか しかし撃たれる奴が黒人で、撃つ奴がいかにも南部で黒人いじめてそうな感じの悪い保安官なのは狙いなのか? 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 00:02:16) 68.《ネタバレ》 恐怖をシンプルに、直球で投げ込んでくる傑作ホラー。序盤からイキナリ廃人(実はゾンビ、メイクがまだ稚拙なのでよく分からない)に襲われるという訳の分からないキョーフで掴みはOK、中盤の家屋内での諍いでは人間のエゴむき出しで気分を悪くさせ、怒涛の終盤ではショックに次ぐショック、その上身もふたも無い幕切れ。日常が突如理不尽に破壊され、一人目の彼女は精神崩壊気味でしたが、わかりますその気持ち。 居合わせた人物たちの造形を手短に紹介する手腕も見事。性格や生活背景がわかることによって、彼らはただのモブシーンの犠牲者ではなくなる。死に様の印象が強烈になる。ああ~怖いよ~。ゾンビ映画かと侮ってだらだら観始めたけど、クライマックスあたりでは膝抱えてはんぱ無い緊張感と闘うハメになりました。怖い怖いでも傑作。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-11-15 00:04:50) 67.《ネタバレ》 ゾンビ誕生。それだけの価値と言ってしまうと怒られますが、古典的名作であるのは間違いないです。 自分の子供だからと言って情けをかけると残酷な結末が待っていると言うパターンも本作で既に確立されてますね。 最初のゾンビの登場シーンは「ついに出てきた」と言う緊迫感があります。 【ぴのづか】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 19:58:15) 66.映画の歴史において重要な意味を持つ作品。 世に生まれる価値のあった一本だということは揺るがぬ事実だろう。 ただ、そういう欲目を取っ払い、現代の感覚で内容のみを見れば、やっぱりツラい部分はある。強引な編集とか、がんばってるけど解消しきれてない中だるみとか。 今見るなら、「これが元祖モダンゾンビかー。へー」「このハゲうるせーなオイ」とか言いながら、友達どうしで酒飲みながら見るような楽しみ方がいいかもしれない。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-03-30 01:24:40) 65.《ネタバレ》 凄いリアリズム! リアルなホラーが好きな僕にはもう大満足! モノクロ映像でこそ出せるこの雰囲気、とても素晴らしい。 変な静けさも不気味。 淡々とした雰囲気が効果的。 そこで起こっているゾンビ現象を見事に忠実に描いてみせたゾンビ映画の超傑作! シンプルなほど伝わりやすい。 派手なメイクなんて無くても、恐怖感が見事に描かれている。 また、影がとても不安な感じが出て、恐怖演出として良いです。 ゾンビが大量で襲ってくるときの迫力!そのときゾンビらが木を叩いてバタバタと音をたてるんですけど、その時のハンパ無さが異様。絶望感がとても凄い。 いや~、この作品では「ゾンビ」ってものがホントに忠実にリアルに描かれています。 モノクロ映像がここまで成功しているとは。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-02-27 00:48:56) 64.ダイナミックな、悪くいうと雑なカメラワークはなんだかざらざらした粗い砂が口に混じるような居心地の悪さと野性味を感じさせる。サヴィニーのリメイクはあれはあれで素晴らしい出来であったが、本家はモノクロというところが逆に迫力を増す。あれほど爽やかなバッドエンドはあるだろうか。あっさりと悲劇を見せつけ、静止画でのエンディング。素晴らしすぎる。これほど緩急のついたクールなエンディングは無い。それを思うと、オープニングもまた素晴らしいとしかいいようがないことを思い出す。ふらふら歩いてきたおっさんにいきなり襲われるという恐怖は新鮮だったのだろう。ゾンビという素材を初めて扱いながらも、ゾンビ自体の露出には謙抑である。要はゾンビは「見せない」恐怖が肝なのである。ゾンビそのものよりも、それがだんだん迫ってくる雰囲気や、その数、なんか食ってる様子、ドンドン扉がたたかれている様子、窓の合間からちらりと見える様子、それらが恐怖を煽ることになる。そして人間の本質を炙り出すことになる。傑作。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-30 23:35:36) 63.まあ記念すべき作品であるのは間違いないですね。内容的には最初のゾンビ登場シーンの不気味さにつきる。 【noji】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2009-08-06 06:50:20)
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