みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★26.この映画はタイトルで損をしていますね。もう少し深刻さを感じさせるタイトルだったら注目度も評価も上がったはずです、少なくとも副題のクマインカナバーをメインタイトルにするべきでした。しかしちゃんと御覧になった方々は高く評価されてるようで何よりです。①非現実的な設定がなく、善人でも悪人でもない平凡な人間の物語である。②登場人物が日本人に限られず多国籍である。③現代社会に対する批判性がある。④その上で作家性を押し出したような作風ではなく親しみやすいエンターテインメントとして成立している。現代の日本映画でこの四つの条件すべてを満たす作品を見つけることは困難ではないでしょうか。やや主人公に都合の良い展開や安易なオリエンタリズムのきらいがあるのは認めざるを得ませんが、それでも前述の①②③④の観点から見直される価値がある映画だと思います。このような美点を持つ作品が増えれば日本映画の状況はずっと良くなることでしょう。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-03-05 22:08:58)(良:2票) 25.《ネタバレ》 Amazonプライムビデオで鑑賞。最近はあまり見かけることのなくなった個性派俳優の大地康雄さんが企画脚本から作り上げた作品のようですが、当時はこんな映画があったのには気づいていませんでした。過疎農家の嫁探しを舞台に、本気感のない富田靖子に案の定振られた後に「絶対だます」ルビーモレノに首尾よくフィリンピンで金をだまし取られてどん底に落ちたところから本編が始まる感じで、その後は非常にさわやかな純愛ストーリーが展開され、観終わった後はすがすがしさを覚えました。 私たち日本人がフィリピンに抱くイメージとか知識のなさなども手伝って、フィリピンのストーリー展開に突っ込みどころを感じなくて済む要素もあるんだろうなとぼんやり思いながら、非常にわかりやすい主人公の苦難と、その後のうまくいきすぎる恋愛ストーリー展開を違和感なく楽しめたと思います。人生の価値観を問う普遍的なテーマにも誰もが共感する明快な答えを出しているので、くさいですが、そこもよかったのかなと思います。フィリピンの人がみたらこの映画にどんな感想を持つのかは少し興味があります(海外の映画で日本が変な感じで描写されるのも結構ありますので)。 いずれにしても、違和感なく観れて楽しく感動的で、人生のテーマも描いているこの作品は高い評価を受けてしかるべきなんじゃないですかね。他の皆さんも感じたと思いますが、この作品が日本アカデミー賞でノミネートもされていないのだとしたら、それはちょっとどうなのかなと思いましたね。これは8点に値する映画だと思いました。 【たあたん】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-08-21 16:35:49)(良:1票) 24.まさか、こんな おっさんの映画が こんなにオモロいとは。 【ケンジ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-07-15 22:31:07) 23.最初の一時間は「なかなか予想ができない展開」で残りの一時間は予想通りの展開で終わります。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-12-05 22:14:35) 22.《ネタバレ》 日本とフィリピンの現状を、飾らず時に冷徹な目線で人々の生き様をうまく描いた作品だと思いました。環境はそれぞれ違えどもみんな必死で生きている。それが良い事と悪い事、綺麗な事と汚い事と言った明と暗がコントラストとなって視聴者に訴えかけてきました。その中で主人公がどん底から這い上がり、ロマンスをきっかけに自分自身を見つめ直し、そして故郷に帰るまでを飽きる事なく見られました。ラストは2人が再開を果たしますが、如何なのでしょう。単なるハッピーエンドというより何処となくまだまだ順風満帆とはいかないぞと暗示されている様に私は感じました。 【仁】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-02-06 01:07:18) 21.《ネタバレ》 ネタバレあります。未見の方はご注意ください。 『恋するトマト』『クマインカナバー(ごはん食べましたか?)』。1つの物語にタイトルが2つ。これは『ラブロマンス』と『家族の在り方』、2つのテーマを内包しているためと考えます。まず『ラブロマンス』について。異国の地で結婚詐欺に合いどん底に落ちた主人公は、何とか立ち直り、運命の人と出会えました。彼女の家業を献身的にサポートし、信頼を獲得。弟くんを手懐け、ついには相思相愛の関係を築きます。今までの婚活のようにガツガツせず、しっかり手順を踏んだ事が功を奏したワケです。いわば怪我の功名。人間、挫折を経験するのも悪くありません(死なない程度に)。さて、このままフィリピンで2人が結ばれれば『ラブロマンス』として『妥当なハッピーエンド』でしたが、主人公は帰国を望みました。これには『農家長男の性』が大きく影響しています。本作で語られる『家族』の定義は、『夫婦』あるいは『夫婦とその子』ではなく『夫婦とその親』であります。かつての日本や農家、フィリピンでは当たり前の価値観です。ここから先が『家族の在り方』についての話。彼女の父親は日本へ嫁ぐことを許しません。傷みやすいトマトを輸入する難しさと同じ。美味しいトマトも、一緒に食卓を囲む家族も、生活圏内で確保するのが常道です。それでもなお、障害を乗り越えるのが『愛』でしょう。さて、一見ハッピーエンドにみえる結末ですが、果たして本当にそうでしょうか。2人が抱き合う前に終幕となったことが、どうにも引っ掛かります。ラストシーンは、主人公の願望が見せた幻の可能性も大いにあると推測しました。愛する彼女と同じ年頃の娘さんを日本へ売り飛ばしていた主人公が、報いも受けずに幸せになれますか?(結婚詐欺被害とは相手が違うので相殺不可)それに主人公が望む『家族の幸せ』と、彼女が求める『家族の幸せ』は等価値のはず。どちらかの犠牲で成り立つ『幸せ』をハッピーエンドと呼べるのかという話です。シビアな現実をラブロマンスで包み、口当たりは甘め。しかし噛みしめるほどに苦みを感じてしまいます。(以下余談)結末の解釈については、正直言い掛かりです。私もクリスティナちゃんは日本に来てくれたと思います。ただし実家への『金銭援助』は必須。カワイイ彼女も10年もすれば倍の太さになるでしょう。田植えと稲刈りで年に2回は里帰りするでしょうし、将来的には母国に帰るかも。子育て、借金苦、親の介護に悩まされる人生を、本当に主人公は望んだのでしょうか。いやー震えますな。もっとも、人生の悩みの大半は『お金』で解決します。主人公の場合、農業より別の道で才能を発揮できそうですが、自分自身で気づいているかどうか。やりたいこと、やれること、やらなければならないこと、向いていること。一致しないのが人生の難しいところです。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-07-10 18:54:55)(良:1票) 20.《ネタバレ》 ハッピーエンドでよかった。農家に憧れちゃうね。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-11-08 17:05:27) 19.《ネタバレ》 大地康雄が主演・企画・脚本・製作総指揮。 だからこその、あのラスト。 さすがに調子良すぎるぞ~~~! 農業を通じて語られる、人生の紆余曲折。 そこには、喜怒哀楽が詰め込まれている。 まるで、大地康雄の自伝を観ているかのようだった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-28 18:33:57) 18.《ネタバレ》 まさか大地康雄主演の恋愛ストーリーに引き込まれるとは思わなかった。 美男美女のキャストじゃなくてもこうしたものは作れるんだと感心した。 でも、ラストはベタすぎて少し捻りがほしいところ。 クリスは家族と故郷を捨てて異国で幸せに暮らせるとはとても思えないのだが。 それほど強烈に野田に惹かれるエピソードはなかったように思うし、全てを捨てて身を委ねるほどの魅力は感じない。 ブ男のコンプレックスも影響しているのか、終始お金でカタをつけようとする姿勢は変わらないし。 お金じゃない大切なものに気づいて人身売買のような仕事から足を洗う一方で、お金がものをいう世の中に染まりきっているようで。 日本の農家の実状や抱える問題、フィリピン女性の人身売買など、社会的なテーマを扱っているのでその点でも興味深い。 日本人から金を騙し取るルビー・モレノがハマリ役。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-24 00:51:36) 17.秀作でした。ギャラの高い美男美女なんかいなくても、あるいは壮大なセットや誰かが壮絶に死ぬようなシーンがなくても、地に足のついた脚本さえあれば十分におもしろい作品になるということを、見事に証明している気がします。けっして万事解決せず、問題は問題として残したまま終わる点にも、作り手の良心を感じます。名前ばかり先行し、リアリティのカケラもない浮ついたシナリオばかり書いている脚本家は、この作品を見習うべき。まずは畑仕事からやりなさい。 【眉山】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2012-06-13 14:47:40) 16.《ネタバレ》 結婚詐欺に遭い、自暴自棄になった野田さんが怪しい商売に手を染めるのは分からなくもないのだが、自分を取り戻してもなお、社長への感謝は変わらない。そんなものかな? サプライズを用意してくれるならクリスティナが日本にやってくる事より、野田さんが中田の会社をぶっ潰すとか、そっち系が良かった。フィリピンの農家とともに農業に向き合う姿には心が洗われるようだったし、そうやって作り上げたトマトは最高に美味しそうだ。また、日本にける農業の後継者不足、フィリピンの人身売買といった問題も提起しているし、立派な映画だとは思うんだけど…。主演:大地康雄は非常に巧い。7点。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-07 18:05:58) 15.大地康雄が役者の枠を超え全力で製作に挑んだような素晴らしい映画です。善良な仕事を地道にする事の幸せや、楽しさ、尊さを教えられました。 【白い男】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-06-07 00:45:46) 14.《ネタバレ》 ラストで-2点。そこまではそれなりによかったのに… 2人が結ばれるというラストはご都合主義すぎる!主人公はハゲたおっさんで、過去にはフィリピン人女性にひどいことをしていたのに、美人のフィリピン人女性と結ばれるなんて…ありえない。作り手の願望が表れている気がして嫌悪感を感じてしまった。 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-29 21:13:44) 13.《ネタバレ》 意欲作だとは思いますが、女性の立場からは不愉快な部分が多々。女性の尊厳を凌辱するような仕事についたのは、故郷の親のもとに残してしまった借金の返済のためにはやむをえなかったといわんばかりで何の自省もない。女性と結婚しようというときに必ず親に金をさしだす、という行為も、ほかの方も指摘していましたが、最後まで変わらず、ここにも何の反省もない。親の拒否を掘り下げれば、嫌いな国の人間から施しを受けるのは嫌だ、ということでしょう? なぜそのことに対する、主人公の心の描写がないの? 映画も主人公もヒロイックになりすぎてますよ。偶然流れ着いた先で自分の仕事への愛や意欲を取り戻す、という着想はとてもよさそう、と期待したのですが、がっかりでした。 【おばちゃん】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-02-04 11:30:12)(良:3票) 12.《ネタバレ》 主演:大地康雄。脚本:大地康雄。製作総指揮まで大地康雄。ラストシーンに嬉し涙で目が潤んでしまったまま眺めていたエンドロールに映し出された大地康雄という名の羅列。びっくりしました あんだけ渾身の演技をかましておきながら製作のほうにも携わっていらっしゃってたなんて。監督:南部英夫さんの名前が完全に霞んでしまってたんじゃないでしょうか ほんとびっくりだ。 しかし、最初、恋するトマトとは少し奇をてらった感のあるタイトルだなって思ってた。しかも、主演が主演なだけに途中まではどうしても余計な邪念が働き これって恋するジャガイモのほうがよくないか?だとか、現実的にみるなら 恋するゴリラのほうが相応しいですやん なんて邪念が働いてたのは過去の話にしたとして。 しかし、最後まで観てると分かってくることなんだが、稲の収穫を手伝っただけでは そう長くは続いて行かなかっただろうと思える二人の関係を より深く繋げていったのがトマトなわけですもんね。そんな意味からすると恋するトマトとは ‥ 良いタイトル付けてますね なんて思えてしまった。 ただし、途中、芸能スカウトやら、少女売買(売●?)やらイヤな世界も見せつけられ不快に感じてしまったシーンも多々有り、完璧に良い作品であったと手放しで言ってしまえるまでではないですが、何をやるにも必死な姿で見てて飽きることのなかった大地康雄演ずるマサオという一人の男の一人舞台に酔いしれてしまっていた 応援せざるを得なくなってた 泣かされた。なので10点をあげたい でもあげない それはなぜかって ラストカットです 〝抱き合って終わりましょうよ〟 なにさ、あの画面の端と端で終わってしまう中途半端な距離感は (^^;) 最後、抱きしめ合うところまでを見届けて終わりたかったんだよな~ 惜しいよな~ なんてですね ちょっとわがまま過ぎたでしょうか。でもね、まあいいんだ それでも大満足なんだ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-01-31 20:50:35)(良:1票) (笑:1票) 11.《ネタバレ》 引っかかったのは、最後の大事な場面でも、主人公はお金で解決しようとしていること。相手の父が断る理由として日本軍云々を挙げているが、そんな問題ではないと思う。現実に主人公と同じパターンで結婚してその後上手くいかなかった例はたくさんあるし、また作品の中盤でも主人公は相手国を貶めるような後ろ暗い職業に関わっていたわけで、そういうところをこそ最後に切り込んで整理すべきだったのでは?目的意識は高い作品なので低い点はつけられないが、だからこそその点が気になった。あと、せっかくこの設定に踏み込んだのであれば、農作物育成や農業経営のディテールも描写の対象に入れてほしかった。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-29 02:06:33) 10.日本とフィリピンの農家の実態をリアルに描いたドラマだ。農家の嫁探しや労働力不足、あるいは怪しげなフィリピン人ダンサー勧誘、結婚詐欺に至るまで、深刻な問題がたくさん潜んでいる社会派ドラマでもある。この映画を作った人々の情熱に驚くとともに感謝。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-01-28 13:58:33) 9.フィリピンには農業の原点みたいのがあって、主人公が忘れかけてたものだったんだろう。それに改めてきづかされ再び農業への情熱があふれる。 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 8点(2012-01-27 14:43:22) 8.重たいテーマを含め完成度はかなり高いように思う。こういう映画が評価されなきゃ悲しい。 【monteprince】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-01-25 02:01:17) 7.《ネタバレ》 「これからは、農家が自分作ったものを、自分で付加価値をつけて売らなきゃいけない」とか、「コメだけでは食べていけない。他の作物も作らなきゃ食べていけない」とか、よく分かったうえで作ってるよなあ、と思いました。日本の果物が、海外で高い評価を得ていること、とかもね。しかし、いまさら農家の嫁不足かぁ。確かに、その現状は今でもありますけど、結婚が遅くなってるのは、いまや他産業でもそうですよね。「きつくて汚い」という農業のイメージは、この映画が作られてから5年、大分変わってきてると思ってます。若い女性農業経営者も出てきてますし、ベジタブル&フルーツマイスターの資格を取って、直売所や地元のスーパーなどに、農産物やその加工品(ジャムとか、お菓子とか)を売り込んでる女性農業者も出てきてます。農業は、お天気に左右されるところがあって、確かに厳しい産業ですけど、他の仕事だって厳しいでしょ。この映画見た人には、その辺誤解しないようにしていただきたいです、と農家のはしくれとして言わせていただきたい。クリスは日本に来ないのが、正解だったでしょう。農業をモチーフにして、日本とフィリピンで生きること、家族のあり方がテーマだったとも思いますので。「やっぱり来ちゃった」富田靖子と末永く農業を続けるエンディングの方が良かったかな。でも、すばらしい大地康雄のために、これより低い点数はつけられません。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-29 07:52:29)(良:1票)
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