みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.主演女優の熱演は見事でした。 でも退屈な作品で、これと言った盛り上がりもクライマックスも無い。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-12-03 20:39:01) 14.《ネタバレ》 ボクシングスポコン。「ロッキー」の聴こえねえ日本人女性版。ハンディによるストレスをボクシングにぶつけるアタシ。会話の手段は手話と眼力。目は口程に物を言う。沈黙に迸る情熱。BGMが一切なく、周囲の音がそのまま流れてくる静かな作品。聴こえないが故に、周囲の音を強調。難役を岸井ゆきの熱演。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-10-22 23:23:33)(良:1票) 13.《ネタバレ》 ボクシング映画というより、女性映画ですね。 女性の生態がとてもよく描けてると思います。 ゆきのさんの表情がとてもリアルで、ドキュメンタリーのような自然体で、 彼女は今泉監督の時からもそうなんですけど、 なにか、ホントに画面を通して、お付き合いしている女性みたいに感じられる女優だと思います。 表情がとても生もので、僕らはあ然としてしまいます。 三宅監督は「プレイバック」でもそうでしたけど、 人間の距離感がとても現実と同じで、ホントに人と会ってきたような感じのする映画を撮る監督だと思います。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-10-10 00:23:47) 12.主演女優が良かったです。 映画自体はその主演女優の力が強すぎて良いのか悪いのかよくわかりません。 ほかのアイドル女優の方とかに、この映画の主演を主演をやってもらうと、どうなるのか見てみたい感じです。 【紫電】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-10-07 14:32:30) 11.ケイコと同様に多くは語らない脚本は、ケイコの日々をただ素直に映し取るように進む。 周りの人との関係やボクシングに励む姿を淡々と描き、インタビューという形で「人間としての器量がいい」というセリフが出る頃には、その言葉を共感を持って聞けるストーリーになっているのはお見事。 岸井ゆきのさん、三浦友和さんの抑えた演技が後からじんわり響きました。 コロナでオンラインやテキストでのやり取りが通常になり、いろいろなことが可視化されるのが良しとされる中、目を凝らさないと気付かないジェスチャーや表情、語らなくても伝わる思い、そんなノンバーバルコミュニケーションを拾い上げるような映画でした。ありがとうございました。 【ハクリキコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-07-02 14:02:21)(良:1票) 10.《ネタバレ》 主人公の台詞はほぼ無し。BGMもありません。無表情、あるいは不機嫌そうな顔ばかり。化粧っ気なし。腫れた瞼。それが主人公の日常です。そんな彼女の表情に感情が現れるのがボクシングでした。嬉しそうにミット打ちをする姿に何だか救われました。多分彼女はボクシングを通じて会話を交わしていた気がします。普段はままならぬ他者とのコミュニケーション。「打てば響く」心地よい時間は「生きている実感」そのものだったことでしょう。会長がくれた宝物のような時間。「チャンピオンになりたい」ではなく「会長や仲間と練習したい」が本心だったのでは。ですから「会話」にならぬ「怒鳴り合い」はそこまで楽しくありませんし、話し相手を失うジム移籍は論外でした。 会長との2人シャドーのシーンがたまりません。至福の時間。でもこれが最後。恋人を、いや父を失う感覚でしょうか。大切な時間が消えて無くなる寂しさや辛さは察するに余りあります。しかし誰もが通る道でもあります。人生に永遠などありません。彼女にも人生の岐路が訪れたということ。主人公と何ら変わらない、顔を腫らした対戦相手とリングを下りて対峙した時、彼女の胸に去来したのは何だったのでしょう。もし彼女がボクシングを続けるのであれば、その目的は今までとは全く違うものになるはずです。誰よりもよく観察して、彼女は自分の進むべき道を走って行く。 岸井ゆきのさんは各種映画賞受賞も納得の熱演。三浦友和さんの演技は個人的に好き過ぎました。あの声、あの佇まい。憧れます。刺激的な描写や展開はありませんが、シーンの切り取り方に独特な間合いがあり惹きつける力がありました。後からしみじみ感じ入ることが出来る良い映画だと思います。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-24 17:21:36) 9.《ネタバレ》 正直、前半は退屈にさえ思える、しかし、段々この世界観が受け入れられてくる。これはケイコの感情を理解できていったからかもしれない。岸井ゆきのはホントに素晴らしかった。表情だけですべてを伝えるのは高難度な演技だろう。BGMやED等、極力音楽的な演出がない。これは聴覚障害のある人には聞こえないため、安易にそういう演出をしなかったのかと思った。音楽の選曲で物語をいろんな方向に誘導することさえできるから、敢えてそれをしなかったのかも。聴覚障害者の日常とコロナ禍の日常が重なる風景。途中、コーチが突然涙を流してしまうシーンがある、あそこでこちらも涙してしまった。ケイコも、もしかしたら苦しんでいるのは自分だけではないと思ったかも、そして、みんないろんなことを抱えながら、考えながら生きているんだと。 【スワローマン】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-06-18 10:21:45) 8.う~ん 作品としての 雰囲気、演出は すごく良いんだけど..物語として 内容が物足りない..そこを狙っているんだろうけど、観てる方は 置いてけぼり..説明不足と唐突感が 否めない..残念.. 【コナンが一番】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-06-12 10:30:27) 7.短く、淡々とした映画。そしてこれからの物語ということ。 【simple】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-06-02 21:34:47) ★6.フィルム撮影で若いかわいそうな女性が主人公、この映画の情報を見た時おじさんウケ全振りみたいな映画だなあと思いましたし実際に見てもその印象はむしろ強まるばかりでした。黒背景白文字の字幕は聴覚障害者だからサイレント映画オマージュってわけですか、安直な発想ですね。聴覚障害者やコロナ禍を題材にしてるだけでやってることは明確なストーリーやメッセージがあるわけでもなく閉じた人間関係の中で淡々と丁寧な日常描写を重ねるってよくあるパターンです。聴覚障害へ無理解な人間を登場させたところで明らかに今いる場所に居心地よく安住している人間が作っている作品です。一番劇的な展開が障害者本人に関わることではなく所属してるコミュニティの危機というのもおかしいですよ。しかもそこが戦前から続く日本で一番古いジムというのがいかにも権威主義的です。父親的存在に最後まで依存し続け変化することをネガティブに描き、内は味方で外が敵という発想しかない。こんな保守的なだけの映画が過剰に評価されていると日本映画はますますダメになると思うのではっきり批判しておきます。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-05-19 22:36:35) 5.昔のATG作品を観ているようでした。やはりフィルム撮影はいいですね。被写体の質感、輪郭、色合いなどデジタルカメラでは表現できないですね。(精鋭感のあるデジタル撮影のカリカリ映像ももちろんいいところはあります) 大阪のシネマート心斎橋で見たんですが、この日は館内がちょっと寒くて、体調がよくなかったこともあって、もう一つ作品世界にのめりこめなっかたです。すいません。 鬼龍院花子の少女時代を演じた方が小野洋子さんに見えてしまったのが印象的でした。百恵さんの旦那さんなんですが、インタビューを受けてるときの演技は非常にいい味を出していました。しかし、帽子を主人公に被せる場面などは2人の関係性を描写する素敵な絵なのに、演技をしています感が出て、微妙な感じでした。すいません。 一番好きなシーンはリングの横で舞う埃がかすかに写るところです。うーん、いい写真撮ってます。 【大通り・ヘップバーン】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-03-30 10:26:46) 4.《ネタバレ》 聴覚障害者のケイコが話さない分、細かい所が丁寧に撮られていて非常にリアリティを感じながら見ることができた。淡々と毎日が進みながらも色々なことが変わっていく。時の流れの無常感とその中で一人の人間がどうやって進んでいくのか、ストーリーがどうとかいうよりも観客に問いかける映画かなと思った。三浦友和、中島ひろ子とか好きな俳優さん達の安定感のある演技が見れたのはよかった。 【クリプトポネ】さん [映画館(邦画)] 6点(2023-03-06 19:11:36) 3.何かが起きるわけでも、何かを成し遂げるわけでもない、 観た人それぞれに受け止め方が違う余白の多い映画ですね。演者も皆良かった。 余白の多い良作映画は、観る度に違った想いを感じるので何度か見たくなるんですよね。 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-01-06 13:30:56) 2.《ネタバレ》 もちろん、聴覚障害という一つの重大なテーマを擁する映画であって、且つその要素の実際の描き方に関しても非常に真摯な映画であったのは間違いないと思うのですね。ただ、ソレがもたらす「孤独」と、その孤独を如何にして乗り越えてゆくのか、というお話の流れをもう一本しっかりと備えるという点では、多くの一般の鑑賞者にとってもかなり普遍的な映画でもあったのではないか、と思いました。またそして、その孤独を克服する術としての人間の「強さ」と、更にはその「功罪」とゆーか、尚もう一つのボクシングという要素も相まって人が必要とする「強さ」とか或いは「弱さ」ってナンだろうか?(⇒本当に必要なモノって一体ナンだったろうか?)とかいうコトにまで悶々と思考が流れ至ってゆきましたね。ある面でユニークながら、同時にごくシンプルで、かつ本質的でもありながら(個人的には)まま深い映画だとも感じられました。面白かったです。 ひとつ一貫した演出として音楽が入る場面は極めて限定的な作品でもあるのですが、生活音その他のありふれた音は(当然)種々の場面で淡々と流れてゆきます。が、その音はケイコには全て届かない。前半、その冷徹な事実が醸し出す彼女の「孤独」とゆーのは、実にヴィヴィッドに辛いモノとして私ですらも心臓に突き刺さってくるかの様に感じられました。重ねて、彼女の弟が言う様に「強い」人間であるケイコは、最初は自身の「強さ」でソレに抗おうとしていた様に見えるのです。その強さ、そして後半はその彼女が少しずつ変化していくサマを、全て岸井ゆきのの「目」がコレを見事に表現し切っているのですよ(また当然、殆ど声も用いずに)。ココも率直に、非常に素晴らしい表現だったと思いますね。 個人的には、2022年の邦画ではナンバーワンでした。是非。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 8点(2023-01-04 23:13:06) 1.《ネタバレ》 見始めはとっつきにくいヒロインだと思っていたのに、見ていくうちにケイコを通して自分の中に色んな感情が湧きおこるのを感じた。 他者に関心がなく、あまり笑うこともなく、いつもどこかぶっきらぼうなケイコ。 自分をプロの世界に見出してくれた会長やトレーナーとは手話など無くてもコミュニケーションの取れる一方、手話で会話こそしていても、家族とはうまく通じ合えない。 もうケイコの一部と言っても過言でないボクシングジムが閉鎖してしまうのは、言い表せない葛藤があっただろう。 どんな気持ちで、何を考えているのか??セリフの無いヒロインに不思議と惹かれていきます。 最後の『じゃあ、また』を受けて、ケイコは何を思い走り出したのか。その後が気になるラストシーンが余韻を残します。 念願叶って三宅監督の映画をようやく劇場で見られました。子供たちのだれかが赤ちゃんだったり、自分の忙しさにかまけたりして、10年近く劇場に足を運ぶ機会を逃し続けていました。 秀逸なショートフィルムも、またいつかどこかで観られたらいいなと願っています。 【SAEKO】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2023-01-04 22:51:32)(良:1票)
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