みんなのシネマレビュー

長い灰色の線

The Long Gray Line
1955年【米】 上映時間:138分
ドラマコメディ戦争もの伝記もの
[ナガイハイイロノセン]
新規登録(2005-03-17)【一番星☆桃太郎】さん
タイトル情報更新(2023-05-06)【TOSHI】さん
公開開始日(1955-01-04)


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監督ジョン・フォード
キャストタイロン・パワー(男優)マーティ・“マーティ”・マー
モーリン・オハラ(女優)メアリー・オドンネル
ドナルド・クリスプ(男優)マーティ・マー・シニア
ウォード・ボンド(男優)ハーマン・J・キーラー
ベッツィ・パルマー(女優)キティ・カーター
ハリー・ケリー・Jr(男優)ドワイト・D・アイゼンハワー
パトリック・ウェイン〔1939年生〕(男優)アブナー・“チェルブ”・オーバートン
ショーン・マクローリー〔男優・1924年生〕(男優)ディニー・マーハー
ピーター・グレイヴス〔米男優〕(男優)ルドルフ・ハインツ
山内雅人マーティ・“マーティ”・マー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
来宮良子メアリー・オドンネル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
宮川洋一マーティ・マー・シニア(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
雨森雅司ハーマン・J・キーラー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
武藤礼子キティ・カーター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
島宇志夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林清志(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大木民夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中信夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
堀勝之祐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山田康雄(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
羽佐間道夫(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
音楽ジョージ・ダニング〔音楽〕
モリス・W・ストロフ(音楽スーパーバイザー)
撮影チャールズ・ロートン・Jr〔撮影〕
チャールズ・ラング〔撮影・1902年生〕(ノンクレジット)
製作コロムビア・ピクチャーズ
制作グロービジョン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給コロムビア・ピクチャーズ
衣装ジャン・ルイ〔衣装〕
編集ウィリアム・A・ライオン
録音ジョン・P・リヴァダリー
その他モリス・W・ストロフ(指揮)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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18.《ネタバレ》 巨匠ジョン・フォードが送る隠れた名作です。士官学校に入学した一人の青年が段々と成長していき名門学校の生き字引の様な存在になるまでをジョン・フォードならではの視点で描いてくれます。実在の人物を映画の中に映し出していきますのですんなりと感情移入が出来ますね。妻も子も長い人生の中で失ってしまった一人の男をいつも支えてくれたのは生徒達でした。その生徒達が、主人公に最大限の敬意を見せる最後の行進の素晴らしさ、そしてその場所に吹く一抹の風と主人公の妻と父親の笑顔・・・俺は胸が一杯になりました。それと同時にこの映画はジョン・フォードにしか撮れない映画だよなと強く思うのでした・・・。まぁ「君も士官学校に入らないか!」みたいな映画にも映っちゃうんですけどね。 一番星☆桃太郎さん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-26 01:27:15)(良:4票)

17.桃しゃ~ん、またまた素敵な作品を登録してくれて有難うごじゃいま~す。ところでこの作品、別に桃さんの言葉をまぜっかえす訳ではないけれど「巨匠の隠れた名作」という扱いを受けるにはあまりにもキュートでいとおしい(つまりもっと普通に人々の間で愛され、慈しまれるべき)作品だと思う。邦題は直訳なんだけど(多分グレーの制服を着た士官学校の生徒たちが整列してる様を言ってるのだな)、ちょっと地味で、損してる気がする。さて、若き日の主人公マーティ(タイロン・パワー)が士官学校に皿洗いとして雇われ、やがて教官になり、後に終(つい)の伴侶となるメアリー(モーリン・オハラ)と出会い・・・という物語がテンポ良く語られる前半は、何というかもう、登場人物の一挙手一投足がひたすら可愛らしくてニコニコしながら見入ってしまう。特にお互い素直になれないマーティとメアリーがブチ切れながら(!)愛の告白をするシーンは大爆笑必至。後半、二つの世界大戦を通過するくだりになるとさすがに話はシリアスになっていくけれど、それでも暗くて陰惨な印象ではなく「生きていれば必ず親しい者との死と向かい合わなければならない」という事実を穏やかなトーンで語っている、という印象。それに、あー、あのラストも素晴らしいやねぇ。人生の悲喜こもごも、そして家族というもののあり方、人と人とのあり方を教えてくれるこの作品、沢山の人に観て欲しいです・・・ところでこの作品、聞く所によるとジョン・フォードが初めてシネマスコープに挑んだ作品だとか。残念ながら僕が観たのは両端がテレビサイズにチョン切られちゃったビデオ版。せめてDVDで観たいっす~。 ぐるぐるさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-13 16:32:12)(良:3票)

16.《ネタバレ》 ジョン・フォード監督と言えば西部劇というのが一般的な意見かもしれないが、こういうヒューマニズム溢れる優しさいっぱいの人間ドラマを撮っても上手い監督である。これはその上手さを見せてくれている素晴らしき映画である。タイロン・パワーが隊長に殴られるシーンをその後、後輩に対して真似しようとして、殴られる下りの可笑しさ、モーリン・オハラとの喧嘩も何故か楽しい。一方で二人が結婚し、子供にも恵まれる。一見、どこにでもあるような普通の生活をと思わせるものの、そうはいかない。戦争により身近な人達も死ぬ。波乱に満ちた一人の男の人生の中に見える優しさ、希望に満ちたラストの大行進、最後に亡くなった人達が現れて一緒に挨拶するシーンには目頭が熱くなり、ジョン・フォード監督らしい人間的な演出で見せてくれる。これほどの傑作なのに、見た人が少ないのかな?たった三人って?もっと多くの人にこの映画の素晴らしさを私は訴えたく書かせてもらうことにした。ジョン・フォード監督の西部劇の中に埋もれてしまっているような気がして何とも残念である。とにかく声に出して言いたい。ジョン・フォード監督が何故、多くの監督に尊敬されるか?映画ファンの間にもファンが多いのか?これを見れば納得するはずである。ジョン・フォード監督だからこそ描ける人間ドラマの傑作!であると共にジョン・フォード監督にしか描けないそんな映画でもある。 青観さん [DVD(吹替)] 9点(2009-11-25 21:41:17)(良:1票)

15.《ネタバレ》 昔々のTVの映画劇場で見たのが最初。学生になり、3本立て¥500の名画座で見たのが二回目。今回NHK-BSでやってたので録画して鑑賞。

と、、、モーリン・オハラさまは、この映画ではイモッポイ姉さまで登場。なんだけど、この時で30歳代。もうちょっときれいにうつしたげてよ。フォード監督。

ともかくも、アイリッシュ愛にあふれてる映画ですな。

ウエストポイント。私、2回見学してます。ハドソン川の峡谷の上にある独立戦争当時から因縁がある場所です。
イギリスの船が通れないように川の中に木杭で作った障害を沈めてあり、それの監視のための砦かあった場所。

何回も映るグランド。今は周りにいくつものグランドがあるので、メイングランドなのかな。分列行進の練習を見たことがありますね。
制服の色は、灰色 と言いますが、少し青みがかった灰色ですけどな。映画では薄いブルーに見えます。このあたりの色の再現はOKです。本物は、同じように青みがかってます

冒頭にホワイトハウスでのマーじいちゃんのぼやきが出ますが、お相手の大統領ってのは、公開当時の大統領、アイゼンハワーでしょうね。選挙期間でもあったのか、この時は名前も顔も映りませんが、卒業した時は映画の中に出てきます。

この映画、説明が長いし、話の筋が途切れたり、”えーと、この人誰?”と言うのもありありなんですが、ほのぼのとした映画のリズムが途中から心地よくなる感じがいい。こういうとこが、映画監督の腕なんでしょね。

中庭を行ったり来たりするのはこの学校の独特の”罰則”です。規則違反とか遅刻とかでやらされます。
奥さん亡くして酒場で飲んだくれてるマー教官を生徒たちが連れ出すとき、”規則違反承知!”で連れ出してるわけです。

愛。ですなぁ。そういうとこが判れば+1で、6点です。 亜輪蔵さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-26 15:04:35)

14.《ネタバレ》 士官学校ものといえば、「愛と青春の旅だち」をすぐ思い浮かべますが、
あの映画の黒人の鬼教官は、このマーティですね・・
鬼教官のもうひとつの側面が見られて、面白かったです。

しかし教え子たちは戦場へと向かいます。
そこで何が起こるか・・しかも相手が日本となると、観てる側は複雑な気持ちです。

教官マーティと士官のレッド一家の子弟を超えた親子のようなつきあいに
ジョンフォードの巧さを感じました。
ポイント絞って、きちっと話を盛り上げるとこが見事です。 トントさん [DVD(字幕)] 7点(2022-07-17 22:14:12)

13.実在人物である士官学校教官が主人公。半生記ものらしい、あんな事こんな事や出会いと別れが割と淡々と描かれています。一糸乱れぬ長い灰色の線には骨太監督らしさを見たものの、展開自体には退屈さを感じたところがもどかしい。しかしながら、50年間勤め上げた彼に捧げる行進でのカーテンコールのような演出はいけません。1日に2回も泣かされる羽目になりました。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 6点(2021-09-25 01:07:01)

12.《ネタバレ》 好きな映画ですね。市井の一個人の人生の物語ですが、それがこんなにも波瀾万丈であるとは!もちろんそれは、彼が生涯を過ごしたのがウエストポイントという戦争にごく「近い」場所だったことも大いに関連しているのでしょうが、幸福も不幸も、出会いも別れも、人生の全てがこの映画には描き込まれている様に思います。ラスト付近の諸々の演出、そして感涙に咽ぶタイロン・パワーの姿には、かなりグッとくるものがありましたですね。長尺ですが、是非観ていただきたい一作です。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2021-09-08 17:06:14)

11.長い灰色の映画だったなあ。・・・時間が。とにかくJ・フォードのアイリッシュ愛と愛国者ぶりがよくわかった、てだけの映画。軍人の一代記に特に感じるものはない。T・パワーが終戦直後、進駐軍の一員として来日したとか。その点では適役だったな。 風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2015-09-09 11:12:37)

10.はじめから主人公をいい人と決めつけた展開をしているので、ドラマが感じられなくて面白くないのです。演出も全般的に単調で、かなり長く感じました。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-11-24 01:14:58)

9.《ネタバレ》 地味な映画だけど僕は好きですね。やっぱりアイルランド魂が溢れてるなぁ・・・・
特に好きなのは、クリスマスイブの場面。奥さんにも先立たれててチョンガーのマーティ・マーが、雪の積もった枝の下を潜って帰って来て、たった1人で侘しく目玉焼きを作る。そこへ士官学校の新聞部(だったと思います)の生徒達が取材にやってくる。

でも、本当は取材は名ばかりで、独りぼっちの先生のためにクリスマスパーティを開いてあげようと、学生たちがあれよあれよという間に、セッティングをするんですが。そのやりとりと動きのテンポのいいこと、いいこと・・・・

そしてアイルランドの民謡をみんなで一緒に歌う所。いいなあ・・・
黒澤明監督の遺作「まあだだよ」は、この作品へのオマージュがあったんだと、淀川さんが生前言っておられたが、両作品を見て納得しました。

僕は素朴にいい映画だと思います。 ひろみつさん [地上波(吹替)] 8点(2014-11-15 19:11:39)

8.地味で印象の薄い映画ですがそれなりに良かったです。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-27 15:37:51)

7.禍福はあざなえる縄のごとし、と言う訳で、ウェストポイント士官学校に50年にわたり勤めてきた教官のオハナシ。主人公を演じるタイロン・パワー、だいぶオッサン顔なもんで、若き日を演じる部分は多少キツイものがあれど、若き日から年老いるまでの主人公の姿と、その人生における悲喜こもごもを、実に見事に演じ切っています。若くして世を去った彼にしてみれば当時は晩年とも言える訳で、その点からも感慨深いものはありますが、そういう映画の内容と無関係な感傷を取り除いてなお、感動的な作品です。ダメ給仕としてのスタート、あるいはモーリン・オハラ演じる妻との慣れ染めなど、コミカルで笑いを誘う場面があれば、まあ一方で、生まれたばかりの息子を失うという悲劇もある。いや、士官学校の生徒がみな、息子のようなものだ、と思おうにも、いざ戦争が始まれば、またその「息子たち」の死に直面することになる。またその一方で、ひとり寂しく食事の準備をする主人公(その姿をカメラは画面の隅に捉える)のもとに「息子たち」が集まってきて、賑やかなクリスマスを演出してくれたりもする。そんな、様々な喜びや悲しみを繰り返しながら、ウェストポイントには長い歴史、長い伝統が貫いており、主人公の存在もまたその一部であるということ、そういう、無常の人生の基底にある永続性みたいなものが、卒業生の息子との出会いに表れ、また特に、ラストの死者たちとの遭遇に表れていて、これが実に感動的なのでした。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-09-02 21:49:50)

6.2014.05/05 鑑賞。陸軍士官学校の行進と行進曲は若者の胸をときめかせる魅力がある。この手の撮影は日本では無理だろう。でもジョン・フォードは西部劇に尽きる。2016.04/13 2回目鑑賞。スパイ大作戦のピーター・グレイブスが・・。フォード監督らしい作品で無難に楽しめる。軽快な音楽と家族愛がハッピーで終わるのが嬉しい。 ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-05 21:32:07)

5.子供の死、仲間の死、妻の死。仲間がいる職場をどうして去ることができようか。 ホットチョコレートさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-04-20 21:15:24)

4.50年もの長きにわたり士官学校に尽くし教え子に慕われたマーティー・マーの自伝的映画。さすが士官学校(=米国陸軍)の生き字引だけあって、著名な軍人の名が出てくるし二度にわたる大戦などがストーリーに絡んでくる。最後の美しい分列行進はマーティの人柄を偲ばせジーンと来る。教え子に慕われるだけの理由があったのだろうが、劇中における説得力のある描写が少し不足気味だ。著名な教え子たちとの交流のエピソードがもう少しあると良かったと思う。私がこの作品を鑑賞したのは、アメフト史上、フォワードパスが戦略として始めて登場した歴史的なノートルダムとの試合が描かれているとの情報を得てレンタルしてみたのだが、その描写も驚くほどあっさりと描かれていてその点も少し残念だった。好み25/50、演出12/15、脚本9/15、演技9/10、技術7/10、合計62/100→6/10点
chachaboneさん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-21 23:10:23)

3.見ごたえありました!伝統あるウェストポイント陸軍士官学校、今も同じ制服のようですね。80年に初めて女性候補生が卒業するなど保守的なところもありますが、それこそ劇中で「伝統とは」を訴える主人公が熱く語る所以。実在する方の50年をうまくまとめて、心に何かを残してくれる作品でした。確かに邦題はもう少し工夫したらもっと見る方が増える作品だったのかもしれないですね。
HRM36さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-05 13:45:22)

2.たとえば『荒野の決闘』が求心的・集中的なのに対して、こちらは遠心的・拡散的。地道な一代記。世の中にはいい頑固と悪い頑固とあるんじゃないかと思うんだけど、この主人公及びその周りの人たちは、どうも私の分類では悪い頑固に思えて、いろいろ引っかかってしまうとこがあった。名誉ってことも絡んでくるんだけどね。たとえば終わりのほうに出てきた若い知事のほうに肩入れしたくなっちゃう。でもこういうのが理想としてある、ってのは分かるし、否定したいと思っても、こういうのへの憧れの強さってのも感じちゃうし。正義を信じている人の強さを感じた。細かい面白さはいろいろある。なかなかモーリン・オハラに喋らせないとか、アイルランドから来た父・弟がただモクモクと食ってて怒るとことか。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-04 12:15:13)

1.《ネタバレ》 ジョン・フォードが実在する男の半生を描いた作品です。士官学校を引退するように言われた場面から、回想シーンに場面が移っていきます。子供の死、父の死、自分が育てた若者達の死、妻の死、戦争シーンはありませんが、時代背景に戦争が色濃くただよっているので死が多いですが何故か余り悲壮感は感じません。戦争もしかたないという思想が全編に流れているからかも知れない。 omutさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-12-03 03:26:02)

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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.67点
000.00% line
100.00% line
215.56% line
300.00% line
415.56% line
5211.11% line
6633.33% line
715.56% line
8316.67% line
9316.67% line
1015.56% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人

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