みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
150.「っていうか、映画っていいたくない」という意味でいうなら、小生にとってこれこそが、それ。あの、ケネディ大統領が狙撃されて頭が吹っ飛ぶ実写(!)映像を、これでもかと執拗に反復するあたり、鬼畜かと思ったぜオリバー・ストーン。死者に、ひいては人間そのものの”尊厳”に唾するこういうシロモノを、断じて「映画」とは呼びたくないつ! 【やましんの巻】さん 0点(2003-05-24 13:17:37)(良:3票) 149.「…ということを決して声高にではなく描いた秀作」ってのは多いが、声高に言わねばならないと思っていることを声高に叫んだ映画、ってのもあってほしい。これがそうだった。作者に言いたいことが過剰なまでに溢れているってことは、こんなにも気持ちのいいことだったのか。3時間、がなり立て続けるストーンは魅力的だ。証言が現われるごとに何度も繰り返される暗殺シーン、一本の作品としての流れなり盛り上がりなりを計算していく気持ちはまるでなく、手に入った絵の具からどんどんキャンバスに塗り重ねていく。その積み重ね自体を映画の魅力にしてしまっている。「あれはおかしい、これもおかしい」と、スクリーンに証拠を陳列していき、説得というより「これだけ疑問点があっても委員会の言うことを信じられるのか」と大声で脅されている気分。そのパッパと陳列していく手際でこちらも釣り込まれてしまう。この監督、役者の演技というものにも全く興味を見せてなく、ただセリフをしゃべるマシンか何かと思っているのだろう。ドナルド・サザーランドのような癖のある名優も、ただしゃべりまくらされる。監督が興味を見せるのは、証言の散文的な内容だけだ。一個の事件の周囲に、人がしゃべることによっていろいろなものが付着したり剥がれたりしていくその変容に面白味を感じているのであって、役者が本当は一番見せたい表情や仕種やらの微妙さは無視されてしまう。そういう微妙な味わいこそ映画の楽しみである、という“上品”な映画鑑賞法も一緒に無視されてしまう。「私はこれこれこういうことが面白い、こういうことにのみ興味を感じている」という自分の守備範囲をはっきりさせ、その中で好き勝手をやり、そのこと以外には媚を微塵も示さない。ストーンの映画に感じるのはその小気味よさである。自分のやってることに確信を持っているものの明朗さがある。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 12:07:19)(良:2票) 148.《ネタバレ》 これが完全なフィクションならば、演出力の巧みさ・キャストの演技ともに高得点。しかし、やはり現実の事件を扱い、裁判において無罪を勝ち得た人物を犯人と決めつける視点は何があっても許されるべきものではない。しかもXなどという根拠のない人物まで登場させて・・・。本作によって犯人と決めつけられた人物およびそのご家族の方々の心境・今後の生活を考えると、これはメディアの暴挙としか言いようがない。 【恭人】さん 0点(2003-11-28 13:19:20)(良:2票) 147.この映画に対し、「偏った見方が嫌い!」と言う意見を多く聞くが、それは間違っている。「笑いあり、涙あり」と言われる映画のくだらなさ。映画はある意味、偏った作品にしないと限られた時間で言いたいことが全て表現できない。この作品は、一つのテーマをマニア向けに掘り下げた傑作だと信じています。 【イマジン】さん 10点(2001-01-26 23:58:58)(良:2票) 146.この事件に興味があったから見たけど、退屈。時間長いばっかりで疲れた。 【さら】さん 3点(2005-03-28 18:06:21)(笑:1票) 145.渾身の、という表現がこれほどふさわしい作品もないでしょうね。オリバー・ストーンは文字通り命賭けでこの映画を撮った。というよりむしろ、この映画を撮るためにあらゆることをやってここまで這い上がって来た。JFK暗殺でアメリカが何を失ったのか、その全てがここにある。1度でもこの映画を真剣に見たことのある人なら、マイケル・ムーアの何が甘いかわかるだろう。Rolling Stonesが「Sympathy For The Devil」の中で歌う、「Who killed the Kennedys? When after all, It was you and me.」の意味がわかるだろう。ブッシュは再選し、テロとの戦いは続く。大統領が殺されてしまう国で、人々にいったい何が出来るのか。誰も死にたくはない。あなたも私も、出来れば死にたくはない。「これは正義の問題ではなく、システムの問題なんだ」。そのシステムが一握りの正義を殺すことによって、この国は生き延びて来た。あなたも私も、その恩恵に与って来た。あなたも私も、心では戦争に反対しているが、湯水のように電気を使い、石油化学製品に囲まれ、温室で育てられた、空輸された野菜を食べて、1人1台が携帯を持ち5人に1人が大学に行けるこの生活を続けることで全員が戦争に参加している。11月22日、アメリカの正義が死んだ日が、今年もまたやって来る。 【anemone】さん 9点(2003-11-29 02:45:17)(良:1票) 144.悪役トミーリージョーンズがいい味出してました。実話を元にしていて、しかもその事件は未解決。。ハラハラドキドキ、しない訳がないでしょう(^^)長い映画だったにもかかわらず、最後までハイテンションで見つづけることが出来ました。減点対象見つからないので10点。 【海棠ルチア】さん 10点(2003-11-05 23:33:06)(良:1票) 143.ケビン・コスナーの言うセリフに「私たちの大統領が奪われた」というようなのがあって、それが印象的だった。ベトナム撤退前までのアメリカって、正義を信じきってる、まじめで善良な若者みたいな国。真実を隠されたことへの怒りと痛みがよく伝わってくる。一部の人たちの陰謀で暴力的に国を変えられてしまうなんて、とても恐ろしいことだけど、そういう歴史を何百年も繰り返してきたヨーロッパや、植民地にされっぱなしのアジアではどう受け止められたのかなあ。もしも今の日本で同じことが起こったらどうだろう、とかも考えた。でも「私たちの総理大臣」って、たぶん言えない。色んな意味で。 【三尾】さん 10点(2003-02-05 19:31:44)(良:1票) 142.アメリカの闇、人が裁けるものではない。 【TERU】さん [インターネット(吹替)] 9点(2025-02-13 21:16:31) 141.《ネタバレ》 “JFK”ケネディ元大統領と呼んでいた当時、少なくとも日本国内で、このイニシャルで誰を意味するのかを根付かせたタイトルでした。暗殺の映像は、テレビの『カメラが捉えた決定的瞬間』とかで何度か観ていました。確か初の衛星生中継で、日本でも暗殺事件が放送されたって言うから、ザプルーダー・フィルムがお茶の間でババーンと流れたものだと思ってましたよ、私は。 ネットの普及する前の時代、自ら劇場に足を運んで観に行く映画は、小さな子供も観る規制だらけのテレビより、より突っ込んだ真実に触れられる貴重な媒体でもありました。映画に先駆け『ケネディ大統領は政府に暗殺された…らしい』なんて陰謀論は聞いていたと思いますが、具体的に何がどう行われたのか?は、この映画で知りました。 3時間にも及ぶ映画は、暗殺が行われた当時から再現していきます。まず型通りの捜査をして、その3年後から暗殺事件としてドラマが動き出します。そして最後の約1時間を使った、クレイ・ショー裁判の迫力たるや、圧巻の一言です。公開当時はこの裁判シーンの模型の精密さに驚いていました。記録映像と綿密な証言から再現されたであろうジオラマ模型は、どこにどんな人物がいたのか、服の色から立ち位置まで、ここまで再現するのかという、捜査に対する執念に似たものを感じさせました。 そして“魔法の銃弾”のデタラメさ。実行がほぼ不可能なオズワルドのその日の足取り。テレビで観た暗殺の瞬間を、何度も何度も繰り返し流すことで、映画を観ている私も一緒に検証する感覚。数秒のフィルムの裏で1963年11月22日12時30分に何が起きたのか。それを3時間掛けて考えるというのは、とても貴重な体験でした。 先日、『13デイズ』を観てCGの再現度と可能性に驚いたばかりですが、改めてCG導入前の本作を観ると'60年代の“再現”も凄かったです。当時の車を配置するのは解りやすい記号ですが、服装、髪型、建造物と何処にもスキがありません。オズワルドの犯行再現で、教科書倉庫ビルからライフルを構えるギャリソン。ディーリー・プラザの俯瞰図の'60年代っぽさは、どれだけお金掛かってるんだろう?と心配になるほどです。この俯瞰図がしっかり再現されているから、裁判でのジオラマ模型の再現度がより引き立ってるんでしょうね。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 8点(2024-06-16 15:47:33) 140.JFK暗殺事件の真相を追うジム・ギャリソン地方検事を描いた現代史ミステリー。大統領暗殺という一大事件を取り扱うだけに、登場人物は膨大、上映時間も長大である。だが、カットバックを多用した飽きのこない映像と、オリバーストーンの巧みな脚本構成によって、観客をぐいぐい引っ張っていく。正直、凡庸な脚本家なら、この題材を3時間半で収められたかどうか極めて怪しいものだ。それだけストーンの脚本力と編集力が光っている一作。こと退屈になりがちな登場人物のモノローグにカットバックを大量に挿し込むことで、事件の背後にあった怪しげな人間関係や陰謀を、活き活きと浮かび上がらせる手腕は特筆すべき点だろう。 全体的な編集力や脚本力、また裁判シーンでのコスナーの名演技など、高評価できる部分は多いのだが、物語のクライマックスが個人的に弱く感じた。というのも、劇中で指摘した証拠のみでクレー・ショーをJFK暗殺の犯人とするにはさすがに無理がある。決定的な証拠に欠けていて、論理の緻密さが足りないのだ。映画はその後、コスナーの感動的な名演説を入れることで、映画的な見せ場を作っているのだが、その前の展開が腑に落ちていないせいで、素直に感動することができなかった。真実を知りたいと言うわりには、細かなディテールの積み上げを疎かにしてもよいのだろうか、と疑問に思ってしまった。 事件を追うギャリソン検事の姿に、オリバーストーンの真実追究への思いが仮託されているのは否めないだろう。現代的な観点で見れば、真実を探し求めて周囲の人間と軋轢を生む姿は、典型的な陰謀論者のそれでもある。自分が追い求めたい真実については熱く語る一方で、細かなディテールの積み上げは疎かにする、あるいは目を向けない姿勢というのは、妙に示唆的である。自分の見たい真実を追い求めたオリバーストーンは、その後、アメリカとは別の真実を提供すると謳うロシアのプロパガンダに見事に引っかかることになる。ある意味で本作は、のちのち陰謀論者となってしまうストーン監督の萌芽が見られる映画ともいえよう。言葉を返せば、鑑賞時にはある程度の真贋を見分けるリテラシーが観客にも求められる映画にもなっている。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-08-13 14:37:05) 139.《ネタバレ》 「JFK暗殺」という、オリバーストーン監督らしい着眼点と豪華な俳優陣で製作された本作。 確かに尺は長いが、暗殺現場と当日の社会情勢を取り混ぜながらギャリソン検事が真相(この場合は軍需産業と政府機関による陰謀説)に迫っていく過程をスリリングに描いており、長さを感じさせなかった。 特に終盤でケビン・コスナーが演じる法廷シーンは本作のクライマックスであり、それまで描かれた証言や状況証拠だけでは勝訴できないにも関わらず、少なくても「オズワルド単独犯説」は何者かによってでっち上げられた蓋然性の高さを訴えるに十分なシーンだったし、それこそが監督の狙いだったのだろう。 ここでのケビン・コスナーの長セリフは印象に残る名シーンになっている。 こうした深刻な社会問題をエンタテイメントとして、しかも関係者がまだ多数実在しているタイミングで製作できるオリバーストーンや、それを許す米国という国の懐の深さに感心すると共に、一筋縄には行かない国家の闇を見るようで、決して後味はよくなかった。 【田吾作】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-22 11:33:27) 138.《ネタバレ》 オリバー・ストーンの映画は、気合を入れて観ないと挫折する。「アレキサンダー」でもそうだったが、あんな大昔の事でも、あれこれ詰め込みすぎて観るのが疲れる。この監督は映画作りよりも、ドキュメンタリー番組シリーズを製作したほうが良いだろう。「プラトーン」は良かったが。 ※暗殺の陰謀説はこれまで、いくつかの説が唱えられているが、その中の一つに正解があると思われる。別に真新しい説を唱えるまでもなく、真相公開まで待たなくても、答えは、ほとんど出ているという。 【festivaljapan】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-09-08 21:09:02) 137.《ネタバレ》 日本における「本能寺の変」、「坂本龍馬暗殺」、このあたりがシンプルな事件を黒幕の存在だのお無理やりミステリーに仕立てている感があるのに対し、ケネディ大統領暗殺事件は、本物の陰謀が隠されているとしか思えず、ぞくぞくしますね。3時間の映画を観通しても明確な答えが出るわけではない、そう分かっていても緊張感がありました。2038年、本当に真相が明かされるんでしょうか?事件の当事者が誰も存命していないとしても、一国のトップを政府機関が殺害したなんてドエライことですからね。何とか2038年まで生きていたいものです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-09-04 17:11:09) 136.《ネタバレ》 高校生の頃に見た深夜の番組で、ケネディの暗殺犯がオズワルドではないということを初めて知った。当時はすでにザプルーダーフィルムが繰り返し衝撃映像としてテレビで放送され、オズワルドの単独犯ということを疑ったことのなかった私にとっては、本当に衝撃的な内容で、陰謀に対する恐怖を感じたのを今でも生々しく思い出す。 アメリカ人としての誇りを取り戻すために、真相の解明が必要なんだと訴えるギャリソン検事の目から涙がこぼれるシーンは、素晴らしかった。 これ、以前はビデオ二本組でレンタルしてたんだよね。 あの時代がなんだか懐かしくもある。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-05-22 23:43:10) 135.《ネタバレ》 JFK暗殺事件については、誰の目にも陰謀が明らかで疑惑を持てる十分な証拠もあるのに、真実から目をそむける米国の実態は、何度も繰り返される銃の乱射事件にもかかわらず、銃規制の世論が盛り上がらないことと共通点があるように思えてしまう。これが自由と民主主義の伝道師をきどる米国の実態ということなのだろう。先の大戦で一人勝ちし巨万の富と利権を得た米国は、戦争継続によりそれを維持する事が最大の目的になってしまったように思える。 但し、陰謀論については、あまりにも鮮やか過ぎるところが、どうも腑に落ちないところではある。 もともとアバウトで大まかな国民性の米国人。日頃はバラバラの組織である海軍、陸軍、CIA、FBI、ダラス警察、シークレットサービス、そしてマフィアまでもがこうも見事に力を合わせて、緊密に連携して、練りに練った陰謀を実行できるものなのだろうか。作戦準備から現場の実行グループ、そして事後の証人の抹殺まで関わった人間は相当数にのぼるはずで、情報を全くもらさないことは可能なのだろうか。 そもそも米国の過去に成功したと言われる軍事作戦は、人海戦術と最新兵器に物を言わせたものであり、作戦計画そのものはお粗末なものが多い。ノルマンディ上陸作戦、沖縄戦、硫黄島上陸作戦、ベトナム戦争しかりである。 それがJFK暗殺においてはかくも完璧な作戦を実行する能力があるとはどうもにわかに信じられない。 こんな実行能力があるなら、カストロなどはとうの昔に暗殺されていてもおかしくないのではないか、などとも思ってしまう。 【キムリン】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-07-24 20:33:03) 134.《ネタバレ》 長すぎて気合を入れないと一回じゃ見切れない。気合を入れる映画かというとそうでもない。 ケネディ暗殺の真相は闇に葬られるし、XXX説なんて何の事件でも描けるもの。 サスペンスとして面白さに欠け法廷ものとしても疑問。結局歴史は変わらない。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-06 11:56:55) 133.長すぎることが、映画としての魅力を下げてしまっているけど ガンジー、遠い夜明け、同様にとても考えさせられるいい映画。 2039年まであと23年。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-28 16:05:06) 132.《ネタバレ》 実話ですね。 ケネディ暗殺を捜査する地方検事の話。 関係者が次々不審な死を遂げていく。 政府の発表した内容が不自然で検事が自身も刺客に狙われる中 一つの恐ろしい結論にたどり着く。 ケネディ暗殺の陰謀論はいくつか聞いたことありますけど これが事実ならアメリカクソですねー。 最近百田直樹の「海賊と呼ばれた男」読んだとこなので 今アメリカの評価がめちゃ悪いですw 【Dry-man】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-06-26 22:35:52) 131.実話を元にしたこれほどミステリアスな映画は初めてです。サスペンス感あふれる3時間は少しも長く感じませんでした。既に決着済みの限りなくクロに近いグレーな人物に対する描写や大統領狙撃の実写シーンを映画で表現できるアメリカの度量の広さに羨望を感じました。わが国ではこうはいかないでしょうね。今でも事実が意図的に捻じ曲げられる可能性が身近に潜んでいることへの不安と嫌悪、さらには真実への強烈な好奇心を感じた映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2014-08-24 15:32:58)
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