みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
178.《ネタバレ》 た、ターミネーター!? 【紅蓮天国】さん 7点(2003-10-13 21:18:14)(笑:3票) 177.《ネタバレ》 2時間50分という長尺だけれども、その長さをまったく感じさせなかった。トニーモンタナの人生をきっちりと3部に分けて、飽きさせることなく描き切られている。 第一部は「チンピラから成り上がりまで」、第二部は「ボスとして伸し上がり、盛隆を極めた日々」、第三部は「落日」という感じだろうか。きっちりとストーリーが時系列に、かつドラマテッィクに流れていくから、飽きないのだろう。 これらを通じて感じたことは、「チンピラは、金を得て、権力を得て、女を得たとしても、やはりチンピラでしかない。」ということだ。チンピラという言葉は、トニーモンタナには失礼かもしれないいかもしれない。彼はトラみたいな猛獣のような存在かもしれない。決して群れることができず、周囲を信用することもできず、周囲を傷つけることしかできない。そんな孤独で哀しい男の「生き様」がしっかりと描き切られており、アルパチーノが見事に演じきった。まさにトニーモンタナという人間に完全になりきったような演技であった。アルパチーノのベストといってもよいのではないか。 そして、トニーモンタナの変化が痛々しくも描かれている。「びびったら心臓に悪い」と言いつつも、セキュリティを完備した「城」に立て篭もり、「信頼とガッツが自分の取り柄」のようなことも言っていたが、徐々に人々から「信頼」が失われていく。「世界をこの手におさめる」という「夢」を追い求めるものの、自分の「ファミリー」すら手中におさめることはできず、結局「金」に溺れ、「権力」に溺れ、「ヤク」に溺れていき、破滅への道を歩んでいくしかなかった。 トニーは前々から、エルヴィラに対して「子供は好きか?」とか、「自分の子供を生んで欲しい」と言っていたから、幸せな家族に憧れていたのだろう。父親はおらず、自分の母親から罵倒され、非難される。そんなバラバラな家庭生活を送っていたから、「子供」や「妹」、「家族」に対して、固執したのではないか。エルヴィラとの間に子供さえできていれば…彼の生活も少しは変わったのではないだろうか。 映画の評価としては、7点くらいかなあと思うけれども、アルパチーノの演技のおかげで、深みのある素晴らしい映画に仕上がったので、もう1点追加して、8点としたい。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-26 00:01:39)(良:2票) 176.《ネタバレ》 誰にも食われまいと虚勢とも言えるほどの強がりと信念に生き成り上がった主人公だが、彼の人生の結晶とも言うべき掴み取った豪邸の彼の部屋に並ぶ監視テレビに象徴されるように、頂点を掴むにつれかつての強がりが薄れ利己的で保守的な傾向が強まり、そして彼をそこまでのし上げた最大要因である信用も失い仲間と対立し滅びてゆく。追い詰められ取り戻したかつての虚勢で銃を乱射し、虚しく最後の一撃を背後からぶち込まれるトニーの姿が、「外面的には全てをつかんだが、お前は強くないんだよ。これまで仲間がお前の背後を守ってきたことに気付くことができなかったのか。」というメッセージのようで印象的。究極のハードボイルドであり、グッドフェローズなど後のマフィア映画や、GTAといったビデオゲームにまで強烈な影響を与えた成り上がり映画の最高峰。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-29 12:49:19)(良:2票) 175.《ネタバレ》 成り上がりからの成功の末の焦燥感みたいなのは正に良く表現出来てるなと思います。 ただそれはヤクの影響もあったのかな。 仲間がチェーンソーで刻まれてるシーン、別に目を逸らすわけでも閉じるわけでもなく淡々としてるのが印象的だった。 と言うか幾分あっさりしすぎてるような。 あれも凶暴性の表現なんだろう。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-30 10:04:05)(良:1票) 174.《ネタバレ》 まさに成り上がり人生である。度胸があるというか肝が据わっているというか器がでかいというか、とにかくすごいです。でもこの主人公の人生、生と死の紙一重なことばかりです。仲間が電ノコで腕とか切られたシーン、この時点でアルパチーノも死んでたかもしれないし、そう考えるとここまで大物になれたのは強靭な運の持ち主でもあったのかもしれません。ただ、最後のシーン、ああいう散り方で終わるのはちょっと残念でした。もう少し「さすが大物」と思わせるようなエンディングだったらもっと良かったです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-27 08:24:00)(良:1票) 173.《ネタバレ》 いつもタイミングが合わず途中からとか途中までしか観てなかったけど今回きっちり観られました。デ・パルマにしては「よっ!デ・パルマ!!」と感じる部分が薄い作品ですね。 この手の映画を観ると最近よく思うんですけど、ギャングも一般社会も基本は変わらないですね。 勢いにのって強引に力づくで登りつめ、そしてほんのちょっとのほころびから一気に堕ちてゆく、あの死にざまが象徴してる。 富は得ても権力と信用は得られない、だから確かな人脈もない。どんな世界でも最後はその人の人柄なんだなぁ。ただ、子どもを巻き添えにできないというあの描写は意外だったですね、あの展開は必要だったのかどうか、なんだかそれまでの流れというかスタイルが崩れた気がしました。 そして観終わった後、なぜかジェイク・ラモッタを思い出したり。 かっこよさはなく品性のかけらもない、下品な人ばっかり出てくる映画です。でも映画としてはアツくて良い映画だと思う。「カリートの道」を観る前にこっちを観るべきでした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-10 11:30:33)(良:1票) 172.《ネタバレ》 デ・パルマの作品としては最高傑作ではないでしょうか。この映画、不思議とデ・パルマ印の華麗な映像カットがないのですが、作品としてのパワーが群を抜いています。アル・パチーノの演技は言うまでもないのですが、このトニー・モンタナに絡む周辺人物たちがギラギラした悪党ばかりで、特にロバート・ロジアは「仁義なき戦い」の金子信雄を彷彿させるキャラで面白かったです。ジョルジオ・モロダーのやる気のなさそうな音楽が不思議とこの映画にはマッチしているんです。妹へのゆがんだ愛情が爆発するところからは、まるでギリシャ悲劇を観ているようなインパクトでラストの大銃撃戦まで一気に突っ走るところは、本当に「映画の神様が降りてきた」ような迫力でした。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-15 01:58:33)(良:1票) 171.《ネタバレ》 陳腐なストーリーながら、トニー・モンタナの壮絶な生き様に男は憧れる。 ゴッドファーザーの偉大なドンとは違い、成り上がりチンピラを演じてますが、トニーの方が動の荒々しさはよく出ていました。ちなみに、超暴力無秩序ゲーム「グランドセフトオート バイスシティ」は、この作品のオマージュです。 【パンプキン・キング】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-27 11:50:44)(良:1票) 170.《ネタバレ》 俺様ちゃんPush!「ノワール映画」の5本の指に入る秀作。 まずジョルジオ・モロダーの曲で一気に映画に入ってしまう。 カストロ演説から入る曲がテンポよくキューバから吐き出されたボートピープルの不安と行く先を予させる。 そして入国管理局員に名前を問われた漢が「アントニオ・モンタナ!…で、アンタの名は?」といやらしい笑みを浮かべる。 白い歯なのに下種なイメージに見える様が流石!パチーノの面目躍如! マイアミの暗黒街に身を投じつつ、「信用を貫き、漢として生きる」はずの彼は組織のボスの女に心奪われる。 卑怯な遣り口で殺されそうになり、ついにボスを葬った。 激動の一夜の末、女を迎えに行き、身支度をさせる夜明け… 「世界はお前のもの」と電光された飛行船を見て、全てをその手にするため野心に燃え突っ走る…仲間や、画面には出なかったであろう数々の暴力の末に彼は成り上がる。 変質狂な漢は破滅の王様となり、堕落してゆく…そして溢れるエネルギーは、周りの人間にまで向けて傷つけてゆく。 歯車の狂った彼は愛する人を失い…兄弟といえる友を誤解の末に殺してしまい…愛する妹に銃弾を向けられるが決して妹に銃口を向けることはなかった。 このとき、麻薬王ソーサに言った「俺の武器はガッツと信用」のセリフが思い出され、俺様ちゃん侠泣き! 激しい銃撃戦の末、後ろから撃たれ落下したプール…そこにあったオブジェには「世界はお前のもの」と。 …そうか、突っ走りの末にお前が手に入れた世界は、この血塗られた小さなプールだったのか… そう思うと俺様ちゃん、再度侠泣き!ク――――ッ!最高!! …そこへ流れるOPの曲。 …あのエンドロールは、プールで消え行く意識の中、トニーがアメリカに向かうボートの中で新天地アメリカへの野心に燃えてた事への回想だったような気がしてならない…… 【映画の奴隷】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 01:11:46)(良:1票) 169.殺しのシーンがどれもこれもエグイ(特にエイブラハム)が、作品そのものは逸品。少し枯れてきた感じのパチーノが凄かった。最後の銃撃戦で、トニーが背後から撃たれて、一瞬スローになるシーンは映画史上に残るワンシーンと言えるだろう。 【ばんばん】さん 9点(2002-12-29 23:37:36)(良:1票) 168.生まれて何本映画見たか解らないが個人的にはNO1。パチーノの目(演技)。成り上がり破滅していくストーリーのスピード感。ラスト銃撃戦の説得力。チェーンソー、親分を銃殺、レストランでの敗北宣言等ゾクゾクする程リアリスティック。デパルマの才能(演出、色彩)。瞬きを忘れる。画面に釘付け。映画(エンターテイメント)の醍醐味満喫出来る。超オススメ。 【ソダちゃん】さん 10点(2002-01-20 06:19:41)(良:1票) 167.《ネタバレ》 フランクを殺して成り上がるまでの展開は素晴らしかったけれど、 その後の凋落パートがやや冗長だったように思う。 ともあれ、終盤、孤独感と疑念に苛まれて、 クスリにのめり込んでいく姿があまりにも哀れだったり、 自分の信念の下、後先考えずに、暗殺を中止したり・・・ これらも含めて、“トニー”・モンタナという男の魅力なのだと。 いい意味でも悪い意味でも“人間らしい”キャラクターだったのだと思う。 あと、エルヴィラのフェードアウトがあまりにあっさりしていたけれど、 ヒロインは妹のジーナであることは間違いないので、仕方ないか。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-05-24 22:40:07) 166.《ネタバレ》 ギャング絡みの古典的ハードボイルドだと思い、これは外せない映画なんだろうと観てみましたが、かなり違いました。ああ、そういう映画だったのかーという感想。割と新しい映画でしたか。83年公開です。 アル・パチーノ演じるトニー・モンタナの破滅的マフィア人生のお話。成り上がりたいという思いが、あんなキャラクターを形作るのでしょうか。無鉄砲なのかそれなりに出世の算段があったのか最後まで分からず。暗黒街で富と地位を築き、それでも満足せずその地位を守るが為に疑心暗鬼が募る。クスリに逃げる。分からなくはない。共感はできませんでしたが。 反抗的、短気、粗暴、好きな人には大好きな主人公像、熱演であります。後のいろんな映画はこの映画へのオマージュだったりするんですかね。 クライマックスの銃撃戦はマンガです。線の細いターミネーターみたいなのが出てきてコメディかよ!と腰砕け気味に。観ておいて損は無かったけど長かったな〜。 【大治郎】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-07-03 17:51:02) 165.《ネタバレ》 リアルタイムで劇場で見ましたが今回初めて吹き替えで見ました。 Fワードは日本語では「クソッ!」なんですね。 ラストの屋敷の銃撃戦は今見ると安っぽいセットだというのがよくわかります。 あっという間の3時間。 ブライアン・デ・パルマ監督の「カリートの道」とセットで名作だと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-01-12 09:48:41) 164.《ネタバレ》 麻薬を鼻からすいすぎると、やはり頭がおかしくなるんだろうな・・・ バッドエンドでありながら、後味はすっきりというか、「まぁそうなるわな」と。 【チェブ大王】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-05-12 21:18:38) 163.《ネタバレ》 一言で言うなら、アルパチーノがブチ切れてる映画ですね。 3時間弱ある大作ですが、時間を忘れて見入ってしまいました。 自分を裏切ったり、コケにした奴には容赦なく引き金を引く主人公トニー。 だが根っからの悪党というわけではなく、家族思いであったり、無関係な人を巻き添えにするのを嫌がる、映画を見る人に愛される一面も。 最終的にはもう正気を失ってヤケになりますが、最期まで潔い散り際を貫きました。 不器用で横暴で身勝手だけと、こんなにも魅力的な主人公を演じられるのはさすがですね。 あと、一番印象的だったのは初めてミッシェル・ファイファーが出てくるシーンです。 あんな美しい人がこの世にいるもんかと目を疑いました。 【アーウーマンデ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-10-27 06:06:26) 162.《ネタバレ》 重厚なギャングものかと思いきや、'80年代ポップスのミスマッチに拍子抜け。アル・パチーノの狂気の熱演だけでは170分はちょっと長い。それでも心に残る台詞がある。元ボスの「人の欲望に底はない」と母親の「工場で真面目に働け」である。前者は欲望に見合うだけの冷徹さがなければ破滅するだけであり、後者は身の丈に合わないことをすればただのチンピラでしかない。トニーはギラギラの野心を持て余しながらも、家族に、仲間に固執していた一面があり、失ってしまう恐さに苦しみ、コカインに逃げてしまう。もし、その両方を手に入れたいのであれば、欲望と上手く折り合いをつけなければならない。歯止めがきかなかったから、ただのチンピラなのだ。嵐のような銃撃戦が圧巻。そして彼は背後から刺客に撃たれ、"WORLD IS YOURS"と刻まれた地球儀のモニュメントが虚しく輝く。当時のアメリカン・ドリームにおいて、成り上がりたい者たちに共感される理由は分かる。這い上がれなければ社会に存在しないのも同然の、アメリカの歪さと病理が鏡のように映し出されているのだ。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-03-02 18:26:35) 161.《ネタバレ》 もはや米国のギャングスタ界隈など「タフに生きることを決めた」男達にとっては聖典になっている本作。デ・パルマの演出、オリーバー・ストーンの脚本、そしてアル・パチーノの演技と、全要素の脂が乗りまくっているこの時期だから作れた奇跡のような作品。とにかく無鉄砲でself-destructive(自滅的)な人生は観ていて辛くなるものがあるが、一本筋が通っていて、曲った事はしたくない、自分に正直なこのトニー・モンタナという男は、まさに男が惚れる男なのだろう。ラストにおける主人公の死に様は、個人的に「俺たちに明日はない」や「天国の門」に並び映画史に残る壮絶なものだと思う。話は変わるが、昔TBSで放送されていた長渕剛主演の伝説のドラマ「とんぼ」は、キャラクター設定やストーリーなど殆どこのスカーフェイス(というか「暗黒街の顔役」)の丸パクリである。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2017-03-18 21:32:41) 160.デ・パルマの映画には2種類あると思う。映像に凝りすぎちゃうタイプと、演出抑えめのドラマ重視タイプ。 個人的には前者のタイプが好きだが、この映画は後者の中でも特に面白い作品だと思う。 とにかく3時間近い上映時間なのに全く飽きる事がない。一人の男ののし上がる様をじっくり描いているのだが、それでもまだ時間が足りなかったのではないか。皿洗いとか雑用してたのが、急に大物になるまでが早すぎたように思う。しかし、それだけ凝縮され濃密な170分であるのでだれる事がない。 パチーノの演技はもはや語りつくされていようが、この演技は神ってるとしか言いようがない。凄い存在感。そのキャラクターの持つ熱量に圧倒される。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-09-07 09:53:46) 159.《ネタバレ》 アルパチーノのギャングもので1番面白い。囚人から成り上がっていき、大ボスになるという過程がとにかくカッコ良いです。頭が良くて真っ直ぐな性格だったのだが、ヤクはやっぱり怖いですね。これのせい?で最期は全てを失ってしまうのですが、とにかく人間臭くて良い。秀作。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-08-29 18:41:40)
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