みんなのシネマレビュー

わが教え子、ヒトラー

Mein Führer: The Truly Truest Truth About Adolf Hitler
(Mein Führer - Die wirklich wahrste Wahrheit über Adolf Hitler)
2007年【独】 上映時間:95分
ドラマコメディ戦争もの
[ワガオシエゴヒトラー]
新規登録(2008-09-28)【TM】さん
タイトル情報更新(2017-05-30)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-09-06)


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監督ダニー・レヴィ
キャストウルリッヒ・ミューエ(男優)アドルフ・グリュンバウム教授
ヘルゲ・シュナイダー(男優)アドルフ・ヒトラー
シルヴェスター・グロート(男優)ヨーゼフ・ゲッベルス
ウルリヒ・ノエテン(男優)ハインリヒ・ヒムラー
ヴォルフガング・ベッカー(男優)強制収容所所長 バナー
カーチャ・リーマン(女優)エヴァ・ブラウン
浦山迅アドルフ・ヒトラー(日本語吹き替え版)
金尾哲夫ヨーゼフ・ゲッベルス(日本語吹き替え版)
脚本ダニー・レヴィ
音楽ニキ・ライザー
製作ステファン・アルント
配給アルバトロス・フィルム
動物ブロンディ
その他ヴォルフガング・ベッカー(サンクス)
ロベルト・ベニーニ(サンクス)
マリア・シュラーダー(サンクス)
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【クチコミ・感想】

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14.《ネタバレ》 「善き人のためのソナタ」に主演したウルリッヒ・ミューエの遺作となったのだそうです。まっ今回も主演だし、「遺作」になっても悔いはない内容だったのではないでしょうか。
ブラックギャグのオンパレードですが、わりとイヤミなくゲラゲラ笑ったりするシーンもありました。
〝ヒトラー悪いやつ=作品上でとことん貶めて当然だ〟という意識が前面に出ず、〝ヒトラー=被虐待児の成長後〟というふうにここではとらえられている。〝貶めてやれ〟的なギャグなら、笑えないですよ。確かに、明らかにヒトラーに屈辱的なポーズを取らせたりしていますが、そこも「訓練中」ということでちゃんと笑えるようになっている。
そして、ゲッペルス以下の側近や将校らがヒトラーに負けず劣らず腹黒いやつというようにバランスが取られていまして、この作品世界ではヒトラーは人間として扱われています。
私もヒトラーは「悪魔」ではなく「人間」だったと想像していまして、「ヒトラー最後の12日間」を見た際に「このヒトは幼少時にあまりおもちゃを買ってもらえなかったのではないか」と書いたのですが、ここでは「父親の虐待」が原因だというようになっていましたから、それがホントならあながちはずれていなかったような気がする。
通説ではユダヤ人の悪徳高利貸しに苦しめられた経験が原因と言われているようですが、ここではすんごく踏み込んで「父親はDV男でユダヤ人の血を引いていた」とまで言っている。ついでに「インポだった」とまで断言しているけど…。ヒトラーの場合、故人の尊厳とか存在しないわけよ。
死んでいるからといって、しかもとんでもない悪さをしたからといって、どんな仮説でもフィクションに仕立てていいのかという道義的な問題もあると私は思っている。
「戦争末期のヒトラー時代の映画かあ…。軽い気持ちで見るには内容が重すぎる。」と、私も思っていたけれど、どんどん引き込まれます。大丈夫です。
教授は長男に責められてゲッペルスと取り引きしようとして失敗して、友人との電話でそのことに気がつきますけど、知らないふりをしたまま自分さえ騙そうとしましたがゲロったりしているところを見ると、良心は騙せるものではないのです。ユダヤ人教授はべつに聖人ではなく、人間は複雑な存在で、そしてヒトラーも人間だったのでやっぱり複雑に生きた。さて彼を「悪魔」と言ってそれで済むでしょうか。 パブロン中毒さん [地上波(字幕)] 8点(2010-08-19 00:50:58)(良:1票)

13.《ネタバレ》  まあ、良し悪しは別としてヒトラーやナチスは映画業界の繁栄に大きく貢献していることは間違いありませんね。そして彼らの真実について多くの謎があればあるほど、彼らについての映画はこれからも作り続けられるでしょう。人間の心に潜む闇の部分を利用した彼らのような集団に2度と大きな権力を与えないために・・・・・。

 この作品も、まさにその謎をコメディ化している作品で、なかなか面白かったです(やや荒唐無稽ではありますが)。
TMさん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-29 19:12:37)(良:1票)

12.《ネタバレ》 真面目なのか不真面目なのかよく分からないヒトラー映画。笑いというよりは「えー!?」といったほうがいい場面がけっこうたくさん出てきます。こういうものがドイツでつくられた、ということがドイツ人のユーモアということなんでしょうね、きっと。結局分かったような分からなかったようなものでゴザイマシタ Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-07-22 12:26:03)

11.《ネタバレ》 「あ、これ見たことあるや」と始まってすぐ気付いたが、せっかくなので鑑賞。

2回目だが、前回より楽しめたと思う。前回視聴時はナチスドイツ・ヒトラーに関する知識が一般程度かそれ以下しか無かったが、ゲッベルスの女癖の悪さや足の怪我、ヒトラーの生い立ちやナチスドイツ時代の扱われ方、収容所でユダヤ人が受けた具体的な仕打ち…等々、知識を持った上で見ると前回気付かなかった箇所でニヤリとすることができた。

勿論、ヒトラーに対しては、この映画で描かれているように「少し可哀想」な人間だとは思わないし、自分が主人公の立場だったら(人を殺すという)葛藤を乗り越えた上で、主人公が振り下ろさなかった錘を振り下ろしたと思う。
ナチスドイツに関してある程度の知識を持った人間が見るのは良いが(コメディとして楽しめるので)、1回目鑑賞時の自分が持っていた程度の知識の人間が見て、「ヒトラーも悪い奴じゃないんだなー」などと思うかもしれない怖さも持った作品(苦笑)

やっぱり芸術を楽しむためにも、勉強は必要ですね、と。
【追記】皆さん、ゲッペルスじゃなく、ゲッ「ベ」ルスですよ(笑)自分も最初の方に教授に指摘されましたー Sugarbetterさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-22 00:20:13)

10.ドイツ製作のヒトラー映画。おなじみの彼の側近であるゲッベルスやヒムラーも登場する。主人公のユダヤ人教授の回想から始まる本作は最初は実話のような雰囲気を漂わせますが、連発される「ハイル、ヒトラー!」やユダヤ人教授夫婦に添い寝してもらうヒトラー、廃墟のベルリンを張りぼての建物で誤魔化そうとする側近にヒトラーの口パク演説など、孤独な裸の王様ヒトラーと側近達を笑い飛ばそうという趣旨でしょうか。ただ、僕は正直あまり笑えませんでしたが・・・。
とらやさん [DVD(字幕)] 4点(2011-11-03 20:05:30)

9.斬新な切り口ではありますが、やっぱり空恐ろしい不安を掻き立てるところはあります。 HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-19 17:52:25)

8.《ネタバレ》 恐怖の指導者ヒトラーをここまで愛らしくした作品は他にないでしょうね。ユダヤ人がヒトラーを教育するという悪趣味な設定は、ブラックコメディとしては斬新。ただ、もうちょっとコメディよりにして欲しかったかな。出演者ではゲッペルスを演じましたシルヴェスター・グロートが印象に残っています。彼は「イングロリアス・バスターズ」でも同じ役を演じているようですね。私は未見ですが、「英国王のスピーチ」もこれと似たような作品なのかな? マーク・ハントさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-30 13:17:13)

7.ヒトラーをここまでコミカルに描いていると、愛すべき人物に思えてるくるのが不思議でした。 映画さん [DVD(字幕)] 5点(2011-04-24 13:17:22)

6.ヒトラー映画もいろいろありますね マーガレット81さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-23 20:51:18)

5.ヒトラーとコメディを結びつけようという試みの意図は理解できるが、そこまで常識からの逸脱を求めた設定をしている割には、突き抜け度が足りない。ユダヤ人がヒトラーにものを教えるという立場のギャップを、もっと上手く表現してほしかった。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-19 23:31:37)

4.《ネタバレ》 なかなか面白かった。ドイツ製の質実剛健なヒューマンドラマかと思ったら、がっしりと作られたコメディだったりする。ドロッと黒い笑いに満ちていて、その黒さがまたクスクスッと笑わせる。

アメリカのコメディのように、ストレス発散的笑いはどこにもないが、隅々まで行き届いた揶揄にはニヤニヤとさせられる。例えば敬礼や、命令伝達の場面の温さはいかにも微妙な空気を生んでいて、画ならではのおかしさというのを味わえる。

話の筋はオーソドックスだが、それだけにこれが黒いコメディではないと気づかなかった場合、設定の緩さに何をやってる映画だかよく分からないという事態も引き起こすかもしれない。ドイツ製らしく、オーソドックスに、まじめに作り込まれているため、笑いもせずに笑いを作ったという雰囲気がまたおかしい。独特の間が好きだ。 黒猫クックさん [DVD(吹替)] 7点(2010-01-04 17:48:12)

3.《ネタバレ》 ヒトラーに泣かされるとは思わなかった。 no_the_warさん [DVD(吹替)] 9点(2009-11-03 18:50:23)

2.《ネタバレ》 これ元は戯曲かなんかなのか。舞台的ってことだけでなく、ワンアイデアで押していく趣向ってのが、なんか戯曲っぽい。セットでヒトラーをだまそうとする、なんてのは面白いんだけど(「廃墟ではない、今もベルリンはうるわしい!」)、でも趣向どまりで、せっかくの設定を膨らませきれてない。独裁者から威厳をはずして見せても、いまさら、という気分。ナチの怖さはヒトラーの人格の問題というよりシステムにあったわけで、たとえば日本のオウム事件でいかに麻原が俗物だったかを証明したって、事件の解明には程遠いのと同じことだ。ラストの演説もチャップリンの二番煎じという印象は否めず、しかもあちらはヒトラーが現役バリバリなときにやってる勇気と比べると、どうしたって物足りない。ただ主人公の役者さんは『善き人のためのソナタ』のときもそうだったが、とにかく絶望を一度通過した希望が見える見事な表情を作れる人で、物語よりも彼の顔のほうが見どころだった。 なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-24 09:12:06)

1.小ネタギャグを織り交ぜつつ、芯はしっかりと主張している映画ですね。でもこの解釈ではヒトラーはこれからも、どこかで出現するかもしれないですね。ちょっと怖いです。 グレースさん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-27 19:47:37)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.07点
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300.00% line
417.14% line
5535.71% line
6321.43% line
7321.43% line
817.14% line
917.14% line
1000.00% line

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