みんなのシネマレビュー

ふるえて眠れ

Hush... Hush, Sweet Charlotte
1964年【米】 上映時間:135分
ドラマサスペンスモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[フルエテネムレ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-05-23)【S&S】さん
公開開始日(1965-08-28)


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監督ロバート・アルドリッチ
キャストベティ・デイヴィス(女優)シャーロット・ホリス
オリヴィア・デ・ハヴィランド(女優)ミリアム
ジョセフ・コットン(男優)ドリュー・ベイリス
アグネス・ムーアヘッド(女優)ヴェルマ
セシル・ケラウェイ(男優)ハリー・ウィルズ
ヴィクター・ブオノ(男優)ビッグ・サム・ホリス
メアリー・アスター(女優)ジュエル・メイヒュー
ウェズリー・アディ(男優)保安官ルーク
ジョージ・ケネディ〔男優・1925年生〕(男優)フォアマン
ブルース・ダーン(男優)ジョン・メイヒュー
原作ヘンリー・ファレル
脚本ヘンリー・ファレル
ルーカス・ヘラー
音楽フランク・デ・ヴォール
作詞マック・デイヴィッド“Hush... Hush, Sweet Charlotte”
撮影ジョセフ・F・バイロック
製作ロバート・アルドリッチ
配給20世紀フォックス
美術ラファエル・ブレットン(セット装飾)
衣装ノーマ・コッチ
編集マイケル・ルチアーノ〔編集〕
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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10.《ネタバレ》 クルーゾーがモノした『悪魔のような女』に、ヒッチコックが嫉妬して出来たのが『サイコ』であって、その発展形としての『何がジェーンに起ったか』をアルドリッチが(二番煎じなのに)あまりにも見事に大衆的な傑作に仕上げてしまった…が為に、その締め括りとしてまた今作を撮るハメになってしまった=撮らざるを得なかった、とでも言いましょーかね。。

根本的には今作(随所でミョ~にホラーっぽいきらいはあるものの)確実にサスペンスとしても純粋に一級品だ…とは思います。率直に、アルドリッチらしく実にまた手堅い…と。しかし、そのサスペンスとしての構成要素のコアな部分の幾つかは、確実に旧作からの「流用」というべきモノでもあって、じゃあその既視感を打ち破って無きモノにするだけの超・ハイクオリティまでがソコに在ったかと言われると、個人的にはうーん…というトコロでもあるのですよね⇒私自身はシンプルに、前述した『悪魔のような女』か『何がジェーンに起ったか』の方が好きなのでして、未見の皆さまにはソッチの2作品から先に観て欲しい…とも(心から)思うトコロなのです。

そして、そーなったトコロの理由の最大のモノと言えば取り分け、やっぱこの構成だったらデイヴィスの相手はクロフォードしか居なかったな…というコトなのでして、そもそも諸々の点で120%のそーいう企画だった(+最初はチャンとクロフォードをキャスティングしてた、ケド…)というコトなのですよね⇒ソコは、また率直に非常に惜しいです。でも、じゃあ代役のハヴィランドがイマイチだった…なんて言う積りも毛頭無くて、演技もワリと手堅かったですし、シンプルに前述の大女優ふたりに比べると多少年齢が若いので⇒40代の美熟女としてのクオリティ…なんかも十分に感じられてソコは凄く好かったとも思うのですよね。そもそも、デイヴィス・クロフォード+ムーアヘッドの揃い踏み!となったら、演出とか関係なく完全なるホラーにしかならんだろ…とも思ったりなんかして(特にたぶん、撮影現場そのモノが…)。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 7点(2023-07-22 17:01:08)

9.「何がジェーンに起こったか?」を期待すると総スカン食います。
一番気になったのは、オリビア・デ・ハビランドが全然悪人に見えないところです。
ここは、ジョーン・クロフォードでやってもらいたかったですね。
シナリオも「何がジェーンに起こったか?」の二番煎じみたいで、もうちょっと捻りが欲しかったです。 クロエさん [DVD(字幕)] 6点(2020-08-06 21:32:55)

8.《ネタバレ》 『何がジェーンに起こったか?』に続くロバート・アルドリッチ&ベティ・デイビス黄金コンビ第二弾。前作と比べるとかなりクライム・サスペンスの要素が強くなっており、スリラーとしても愉しめるようになっています。 デイビスとの往年の不仲が爆発してジョーン・クロフォードが途中降板しオリヴィア・デ・ハヴィランドが起用されたという裏話はけっこう有名ですが、何かで読んだ話では『不意打ち』も本来クロフォードが出演するはずだったけど「もう屋敷に閉じ込められる話は懲り懲りした(これは『血だらけの惨劇』に出演したことを指しているみたいです)」と出演拒否した後がまだったそうです。ジョーン・クロフォードの落ち穂拾いをするのがオリヴィア・デ・ハヴィランドというパターンが当時のハリウッドにはあったみたいです(笑)。でもどっちも美味しい役で、デ・ハヴィランドはなかなか聡明な女優だったんじゃないでしょうか。 というわけで、本作では頑張ってはいますがデイビスは完全にデ・ハヴィランドに喰われてしまったしか言いようがないですね。ネタバレが過ぎちゃうんであんまり書けないんですけど、残り40分の彼女のド迫力演技は一見の価値ありです。クール・ビューティというイメージだったアグネス・ムーアヘッドの怪演も見どころで、ほんと最初は彼女だと気づかないぐらいの変身ぶりです。 まあ考えてみればアルドリッチがオカルトものを撮るはずもなく、「本当に怖いのは人間だ」という彼のメッセージを素直に受け止めようではありませんか。 S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-26 22:25:34)

7.《ネタバレ》 大きな屋敷に起きた惨劇、今も住み続ける気のふれた老女、とサスペンス要素をきちんと用意しました的なプロットは今となっては古典的であまり怖くない。でもこの映画、怖い。女優陣が軒並み怖い。元々大きい目を更に見開いてかつての恋人の幻想を追う老婆B・デイビスは鬼気迫るし、老女中ヴェルマの、生来の下品さ、悪辣な見かけには胸が悪くなるし、本性出したミリアムの「すこし黙れ!」と凄んだ形相はまさに鬼のごとし。うわあ、怖いよー。どれもこれもリアルな女の生態だから嫌なんだよー。生きた女たちの方が首無し死体よかよっぽど怖いよ。はるばる英国からやってきた調査人も、悪巧みの一端を担った医師も女たちの前では影薄し。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-24 01:20:47)

6.《ネタバレ》 「何がジェーンに起ったか?」は未見。1964年ともなればこれで新しいってことは無いんだろうが、3人の女優(ベティ・デイヴィス、オリヴィア・デ・ハヴィランド、アグネス・ムーアヘッド)の存在感によって面白く観ることができた。一つだけ気になったのは○○が倒れてきそうになること。あれはひょっとして映画的に反則なのでは? リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-15 09:31:44)

5.《ネタバレ》 DVDを買い求めて何十年ぶりかに再鑑賞。昔よくわからなかった(見過ごしていた)箇所が解明できた。
映画はぞっとするほどの残酷な殺人と主題歌「Hush...Hush, Sweet Charlotte」の郷愁を呼ぶメロディーの対比が秀逸。デ・ハヴィランドは「風と共に去りぬ」のイメージが強かったので見事だまされてしまった。
ところで父親ビッグ・サム・ホリスを演じたヴィクター・ブオノだが、演じたときは20代の若さだったというのには驚き、堂々とした貫禄だ。なお映画の最初の方で少年が出てくるが、どこかで見た顔だと必死で思い出したら「アラバマ物語」だった。 ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-03 16:34:13)

4.《ネタバレ》 映画館で凍えるほどの怖さであるが、日常的なレヴェルと繋がった怖さだからである。父の反対する恋路に執着したせいで父が殺されたことがヒロインを強烈な罪意識のなかに収監する(こういう罪意識は程度こそ違えそこらじゅうにある)。精神的に寄る辺のない状況にあるヒロインの家に侵入する者との闘争、これまた息苦しいまでにリアルである。 ひと3さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-13 20:22:46)

3.極上のサスペンス。
デイビスの迫真の演技。
しかし邦題がそそられない。 カタログさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-13 12:05:35)

2.《ネタバレ》 人間って「観たくないけど観たい」っていうおかしな欲求がありますよね。一世を風靡した美人女優の、グロテスクなまでの老残姿をこれでもかって画面にさらけ出すのを観たいっていうような気持ちもその一つだと思います。そんな映画ファンの野次馬心理を見事にくすぐった「何がジェーンに起ったか?」の製作スタッフによる衝撃の第二弾。前作を観た目には、まだべティ・ディヴィスは被害者役だけあって比較的おとなしめ。バイオリンを奏でるが如くのハスキーでテキパキした台詞廻しは相変わらず健在です。でももっと絵的に怖かったのは、女中役アグネス・ムーアヘッド!!典型的猛禽類系のこのヒトに画面を占領されたら、もう悪役ジョセフ・コットンもオリヴィア・デ・ハヴィランドも赤子同然です。後半の畳み掛けるようなサスペンスが凄かったので、前半の間延び感が惜しまれます。あの不気味な子守歌が、もう耳から離れませんよ~どうしよ~(涙) 放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-30 11:22:21)

1.この映画は「何がジェーンに起ったか?」のアルドリッチとデイヴィスが再びタッグを組んだ作品。もともとクロフォードも出演予定だったのに、デイヴィスが大嫌いなクロフォードを強引に役から引きずり降ろしてしまったのだ!デイヴィス曰く「彼女(クロフォード)のつかった後の便座だけには座りたくない」というほどだもんね。クロフォードの代役はオリヴィア・デ・ハヴィランドで彼女も2回アカデミー賞を受賞している大女優。はっきりいって、この映画ではデ・ハヴィランドのほうが秀逸。ジョゼフ・コットンの死体を運ぶシーンで、嫌がるデイヴィスに往復ビンタをくらわせ、「ごちゃごちゃぬかすな!」と凄む場面、めちゃめちゃ怖かった。それに家政婦のヴェルマを演じたムーアヘッドの演技も忘れがたい。でも作品のつくりは、前作には及ばない ノブさん 6点(2003-02-01 14:56:16)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 10人
平均点数 7.10点
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7330.00% line
8440.00% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1964年 37回
助演女優賞アグネス・ムーアヘッド候補(ノミネート) 
撮影賞ジョセフ・F・バイロック候補(ノミネート)白黒
オリジナル主題歌フランク・デ・ヴォール候補(ノミネート)“Hush... Hush, Sweet Charlotte”
オリジナル主題歌マック・デイヴィッド候補(ノミネート)“Hush... Hush, Sweet Charlotte”
作曲賞(ドラマ)フランク・デ・ヴォール候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ラファエル・ブレットン候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)ノーマ・コッチ候補(ノミネート) 
編集賞マイケル・ルチアーノ〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1964年 22回
助演女優賞アグネス・ムーアヘッド受賞 

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