みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.少林寺拳法の開祖、宗道臣の半生を、コケオドシを交えて描いた作品で、その主人公を演じるは勿論、今は亡き我らが千葉真一。言われてみれば何となくいつもの空手アクションとはひと味違って、これが少林寺拳法と言われればそんな気がしてくる。逆関節を取って相手をひっくり返すように投げる、あの感じ。 戦後の満州から引き上げて、香川に道場を作って・・・と言う流れの中で、佐藤允やらアカレンジャーやら志穂美悦ちゃんやら、様々な人との出会いがあり、ストーリーは正直、雑多な印象があるけれど、ちゃんとそれを収めるところに収めていく手腕は、さすが鈴木則文マジックとでも言うべきか。デタラメなのに不思議なまとまりを見せます。 デタラメというか、コケオドシ。カラダの一部があれやこれやと切断されて、そんな事やったらアカンでしょ、というエピソードが多いのですが、少林寺拳法協会(というのがあるのかどうか知らないけど)つてのは、心が広いのか、それとも見て見ぬふりなのか。 おかげで、こういう楽しい作品を楽しめる訳です。感謝。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-11 12:09:17) 2.《ネタバレ》 少林拳は中国の武術であるが、「少林寺拳法」はれっきとした日本の武道であり、日本武道評議会に属する武道9団体のひとつである。本作は、その少林寺拳法を創始した開祖・宗道臣先生の一代記である。日本の武道なのに少林寺、というのは、開祖が戦中、特務機関員として中国大陸で任務遂行中に、各地の達人から技術を学んだことに由来している(らしい)。 後年の開祖は、武道を通して若者を教育し社会を正そうとした至極立派な人格者であるが、色々と聞くに、戦後直後は本作で描かれているような(相当に)荒っぽい熱血漢であったのも事実らしい。恐らく演じている千葉真一の感じも含めて、本作は(少なくとも前半は)割とリアルな線を突いている作品なのだと思っている(チンポコの件も、流石にここまではやらないと思うが、半殺し・腕の1本や2本ぐらいは普通にやりかねないと思っている)。 映画としては、任侠ものを時代相応のヤクザ映画ぽく思い切り血腥くしたという風だが、千葉真一はアクションも迫力も率直に出色と言える出来で、シンプルでコンパクトな内容とのバランスも含めて、この手の映画として決して出来が悪い訳では無いと思う。アクションについては、よく見ると実際の少林寺拳法の技術(稽古してる時の「型」は無論、アクションシーンの投げ技・極め技・受けからの突き蹴り等も)がふんだんに盛り込まれ、拳法経験者ならではの見せ場も豊富だと言える。 余談だが、開祖の高弟には実際に隻腕で、代りに錫杖を伝授されて大いに武名を馳せた人物が実在する。誠直也演じる友田のキャラクター造形に、このことが関連している可能性は大いにあると言えるだろう。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-12 00:04:18) 1.《ネタバレ》 高校三年間、部活で少林寺拳法を嗜んでいた私としてはとても興味のある映画だったのですが、何の因果かマイナーゆえか、今の今まで完全にスルーしていました。 とりあえず冒頭から「中国で1300年の歴史を持つ少林寺拳法」という嘘っぱちナレーションから度肝を抜かれてしまう。 舞台は大阪・天王寺と香川・多度津なのに、戦後という時代描写と千葉真一のケレン味も手伝って、すっげえ無国籍感。 全体的に宗道臣の「喧嘩青春時代」の武勇伝OF千葉真一?と思わせる胡散臭い思惑が鼻についたが、ソコハカと香る浪花節、アクションの痛快さ、そして片腕や○○○をポン刀やハサミでズバズバ切られていくという血生臭さ、等の組み合わせの妙のお陰か、退屈せずに鑑賞できました。和製アクション・ムービーとしてなら、北村龍平の52,000倍は面白い。 千葉真一のハマリ役っぷりと、志保美悦子と天性ともいえるB級女優っぷり、若かりしころの力也サンのプレスリーっぷりも、可笑しかった。 蛇足ながら一応説明するなら、本場中国「嵩山少林寺」の歴史が1500年ちょいで、嵩山少林寺を【ルーツ】にして独自の格闘技理論を展開した和製格闘技が「少林寺拳法」である。ちなみに少林寺拳法の歴史は60年ちょいである。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-24 11:56:16)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS