みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
112.いただきます。我が家では、嫁さんが作った晩ごはんについて、「どれが美味しい?」と聞かれると、「どれも美味しい」と答えなければならないルールがあります。ちなみに会社で食べる愛妻弁当は、前の日のおかずの残りをうまく詰めてくれて、ごはんにふりかけなどで顔を書いてくれたり、ウインナーでタコやカニの形にしてくれたりします。「『美味しい』って言わないと、また同じの作らないよ(怒)」と言われてるので、「みーちゃん(嫁)の作る筑前煮は宇宙一や!」とオーバーに感想を言います。この映画の隊員は、一言も「うまい」と言いません。でも、ものすごく美味しそうに食べます。それを見て、にんまりする西村さんの顔を見て、いつも嫁さんがどういう気持ちでごはんを作ってくれてるかが少し分かった気がして、ハッとしました。美味しいごはんが食べられれば、つらい事も忘れられる。豪華でなくても皆で楽しく食べるごはんが一番美味しい。この映画でも出てきますが、皆がそろうまで、ごはんにハシをつけない。これも大事。ちなみにウチの嫁さんと結婚前にデートに行った先で出してくれた、栗ごはんで作ったソフトボールみたいな巨大なおにぎりを初めて食べた時の味は、今でも忘れていません。もうすぐ嫁の誕生日なので、何だかほっこりできるこの映画を、一緒に観ようと思います。ごちそうさまでした。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2013-03-03 13:33:06)(良:2票) 111.とにかく食べ方が汚い。くちゃくちゃぐちゃぐちゃ汚くて音がして嫌になります。日本的と言えばそれまでですが、ただ場所を南極に移しただけのシチュエーションコメディで、舞台で劇にすれば良いかと思いました。主演の人が料理人に見えないんです。日本にいる時も料理しているようではなかったし、そもそも堺自身が、外見の役作りは結構ですが料理の素養があるのでしょうか?私にはそれがわかりませんでした。長い作品ですが事件らしきものが起きないし、本来の派遣で他の隊員がどういう仕事をしているかを見せてもいいし、実際は女性の隊員もいるし、もっと深く細部までこだわって描いて欲しかったです。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-26 20:43:12)(良:2票) 110.《ネタバレ》 ゆる~いおっさんたちが、食を中心に南極でひたすら日常生活を送るだけのお話。それがなんでこんなに面白いんでしょう。そして、見終わったら、なんでこんなにラーメンが、それも「あっさり醤油ラーメン」が食べたくなるんだろう。というわけで、これはおすすめ。ただし、できたら、映画館で見てください。DVDやBSじゃなく、リバイバル上映で。あの巨大なエビフライや、あまりにも旨そうなラーメンは、大画面で見ることを計算されて撮られているのだそうです。 映画としては、かなりの硬派です。最近は字幕が読めないだけではなく、役者側が過剰に言葉で説明したり、説明エピソードを入れなければ理解できない観客が増えたと言われていますけれども、そんな層は最初からおかまいなしです。南極の自然環境の厳しさを、言葉で説明させることも、説明エピソードを入れることもしない。400日以上男だけで暮らすので、食が唯一の楽しみであること、そのためにどれだけの食材を苦労して運んでいるのかの説明もしません。一見たるいおっさんにしか見えない人たちが、どれだけの碩学かの説明もなし。作中で掘り出される氷柱が、100万年前までの地球の環境を知る世界第一級の資料であることも強調しません(これはホントです。これほど凄いのは日本にしかありません。地球環境関係なら、ほぼどんな文献にも引用されている世界唯一の資料なんです)。そういったネタになりそうな事項はガン無視して、ひたすらおっさんたちの日常生活を描くだけ。南極の厳しさが描けてないとか、エピソードに乏しいとか、ぐだぐだ抜かす想像力がない層への配慮は全くありません。頭を空っぽにして見るだけでも愉しい、想像力を働かせても愉しい、説明過剰な昨今のテレビ中毒の人にはつまらない、そんな映画です。 【えんでばー】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-10-04 20:19:45)(良:2票) 109.《ネタバレ》 みんなの意見に従い、伊勢海老をフライにした西村くん。このエピソードが好きです。彼が持論を貫いて“正しく美味しい伊勢海老料理”を提供したとしても、満足してもらえなかったと思います。どんなご馳走も想像の味には適わない。“やっぱり刺身だったなと愚痴りつつ伊勢海老フライで我慢する”がこの場合の正解でした。ラーメンの在庫が底を尽いたと知り、落胆する一同。ここでの正解は唯一ラーメンのみ。うどんや蕎麦、スパゲティじゃダメなんです。それを知っていた主人公は、かんすいの代用法を聞くや否や駆け出しました。結果、彼の作った一杯のラーメンは、きたろうやバター男の病んだ心を救います。味は大事。栄養も重要。でもそれだけじゃありません。胸焼けする不味い唐揚げが、傷ついた心を癒したりもするのです。西村くんの料理は、本職のシェフに味では劣るかもしれません。でも、間違いなく良い料理です。料理には人柄が出るといいます。高級料理も素晴らしい。でも自分は、幸せな気分になれる料理を食べていきたいと思いました。愛すべき南極料理人を堺雅人が好演。彼独特の笑み(堺スマイルと勝手に命名)が、人の良さを物語ります。南極行きを上官から告げられ、「家族と、相談を、させて、ください。」を繰り返す半泣きの西村くんが、気の毒だけど可笑しくて。彼が困る度面白かったです。その他の面子も芸達者を揃え、手堅い布陣。ただし、きたろうの存在感が強過ぎて、シティーボーイズの舞台を観ているようでもありましたが。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-02-18 18:16:08)(良:1票) (笑:1票) 108.《ネタバレ》 それなりに楽しかったんですが、想像してたよりそんなにグルメ映画という感じもしなかったし、むさいオジサンたちの日常を2時間、観続けるのはチョット辛かった・・・90分位だったら良かったかも。 【より】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-02-11 16:58:30)(良:2票) 107.《ネタバレ》 冒頭の逃走シーンで吹雪の中にも係らず、カメラが寄った画で風は全く吹いてなく、とってつけたような眼鏡の雪などを見て、「ディテールも何もあったもんじゃない…ヌルいなあ」とか思いながらも見続けていると「なるほど作品全体がヌルいというか緩いんだ、しかもかなり」という事が分かってきます。どちらかというと、良い意味で。 舞台が南極となれば屋外は極寒。閉鎖空間での話となるのは必然ですが、同じ閉鎖空間の酸素と気圧のない宇宙でのそれとは全然違い、天気の良い日は外で野球をしたり、夜中にパンイチでほっぽり出されたり、みんなで記念撮影等々、我慢しようと思えば我慢できちゃうレベルで、閉塞感も緊張感も殆ど無いです。良い意味で。 このユルユルで緊張感も殆どなくエピソードの羅列とも言える、ほぼ起伏のないドラマから逆に監督の気概が見えてきます。 引き算の演出を全編通してしている結果、余白の多い作品になっていますが、詰め込み過ぎのD難度の技を狙って骨折する様な事は無く、こじんまりと纏まって掴み所は無いのですが分かり易いコメディーに仕上がっている印象に思えました。 屋内では必然的にカメラとの距離が短くなる役者さん達の信頼できる抑えた演技に頼り、屋外では逆に失笑を誘うかの様にロングショットを多用して状況を傍観させています。 俳優陣は全員、間延びした隙だらけの、俳優同士のコンビネーションに重きを置いた演技が心地良く、特に主演の堺さんは勿論ですが、オールラウンダー的に演技の出来る豊原さんが本作でも特出していた様に思えました。 物語は男子校の昼休み的なかなりくだらない男8人の群像劇。 作品の構成上、飲み食いのシーンが多いのですが、そうなると西村くん以外の7人は必然的にオフショットになるので結構なダメ人間に見えてしまいますが、好きで来た人は元よりそうでない人もなんだかんだ言いながら仕事は皆さんちゃんとやっていたと思われます。 そうでなければ極寒の地で必要最低限の人数で構成された隊は生き延びる事は出来ないでしょう。 料理人の仕事は食材に付加価値を付けて食べる人に提供する事です。 そう考えれば西村くんはかなり頑張っていたと思います。 ですが、上手に観測が出来ても褒めてもらえない様に、おいしいゴハンを作っても褒めては貰えません。 「うまい」の一言はラストカットへの伏線として使って無いのですが、その為に作中では少し不自然に映るきらいもありました。 手作りラーメンエピソードでは、やはりタイチョーが1番幸せそうに見えますが、結構頑張って料理を作り、それを食べるみんなのリアクションに目を配っていたそれまでの西村くんを見せられていると、みんなの為にラーメンを作る事が出来るという事自体がタイチョーと同じか、それ以上に幸せだったのではないかと思ってしまいます。 そう思ってあげなければ、ピーナッツの使い方でしか褒めてもらえないのでは少し気の毒です。 観測期間が終了して誰もいなくなった厨房に『ドアの閉め忘れに注意』と書かれた張り紙が、手を離せば勝手に閉まるスウィングドアに最後まで貼られているカットを見てなんとなく本作を象徴していた緩さに感じました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-04-03 17:02:44)(良:1票) 106.南極を舞台にした物語と言うと、人が遭難したり、犬を置き去りにしたり、エイリアンが人に取り憑いたり、閉鎖空間ならではの緊迫した事件が巻き起こるものだが、この映画はそれらとは対極にある。緊迫感のかけらもない。起こる事件と言えばラーメンが底をついてしまうくらいだ(盗み食いが原因)。 2回目の鑑賞だったが、とにかく腹の減る映画だ。 料理人を主役にした事で、観測活動よりも隊員に振る舞う料理がメインとなっている。 その為映画の大部分が食べて、食べて、食べまくってる。 隊員それぞれのドラマが少々浅い為、全体の雰囲気としてはとにかくゆるい。 狭い空間でおじさん達が他愛もない事でふざけ合っている光景。それを面白いと思える懐の深い人だけが楽しめる映画だと思う。 【ヴレア】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-03-27 20:36:51)(良:1票) 105.《ネタバレ》 食事しか楽しみがないのに、食べたいものが手に入らない。それもラーメンを我慢しなければならないなんて、考えただけだその喪失感が恐ろしい。あり得ないし辛すぎる。それもこれも盗み食いしたあんたらのせいだ!と画面に向かって一人文句を言いながら、いつでもラーメンが食べられる幸せを感じながら、ラーメンが食べたくなる映画でした。 【リニア】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-12 02:38:26)(良:1票) 104.《ネタバレ》 予備知識なしで見ましたが、意外に前編おもしろくて、好感が持てる映画でした。子どもにも安心して見せられます。宇宙飛行士だと、狭い空間に長期間閉じ込められても精神に変調を来さないメンタル面の訓練をすると思うのですが、本作の料理人の場合、事前訓練なしの突然の辞令で南極に言ったわけですし、たぶんほかのメンバーたちも専門技能ではエキスパートではあっても、そうしたメンタル面の訓練は積んでいないように見えます。そんなメンバーたちが長期間を閉鎖空間の中で、どうやって正気で、できれば雰囲気よく任務を終えることができるのか、各人が時には落ち込んだりもめることがあっても、どうにかこうにかやっていこうとする前向きさがいいと思いました。 南極にいたときに、帰国したらトライアスロンをしたいとか、ビーチバレーをしたいとかの願望を実現しているのもほほえましいですね。南極にいた1年半の間に、やりたいことが自由にできることのありがたさを身に沁みて感じたのでしょうね。これから人生を、南極に行っていない人の何倍も充実してすごせるのではないでしょうか。 在庫も考えずに、夜に隠れてラーメンを食ってしまい、在庫が底を突いて、自分のからだはラーメンでできていると消沈する男の人間くささ。家にいたらこんな豪勢な料理は食えないだろうという立派な料理が三食出てくるのに、それでもラーメンを食いたくなったり、バターを固まりで食いたくなる人間の不思議さ。どうやればありあわせの材料で「かんすい」が作れるか調べる隊長のやさしさ。かんすいが作れると知り、早速ラーメンを作ってみる料理人のプロ意識。どれもよい 【チョコレクター】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-08-11 22:27:53)(良:1票) 103.《ネタバレ》 あまり期待しないで観た分面白かった。極限の状況に閉じ込められた仲間たちが変化のない日々を淡々と過ごす…ってシチュエーションは無人島サバイバルものとよく似てて、ラーメンが底をついた辺りからそういう流れになるのかな、とハラハラしたけど最後までユルい話でほっとした。やっぱり食事の心配がないことと年中行事をキッチリこなすことが心の安定につながっているのかな? 大きな事件は特に起きないけど退屈、というわけではなく、所々笑わせに来たり(伊勢海老のフライとステーキ肉焼くシーンは最高だった)泣かせに来たり(生瀬の誕生日のくだりとか唐揚げ食うシーンとか)とダレることなく観れた。そして何よりシメがいい。自分で作った料理って、自分で食ってもなんか味気ないしね。やっぱり食べてくれる人がいてこその「料理」だよね、ってことで8点。 【池田屋DIY】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-01-15 14:03:41)(良:1票) 102.世紀の大凡作。これをみて一体何を感じろと言うのか。この手の邦画は登場人物の描写がとにかくわざとらしい。「個性豊かな面々」とでも言いたいのだろうがただウザイだけ。そんなヤツいねーよと言いたくなる。まあ、地味なハナシだから少しでもメリハリをつけたいのかもしれないが、もっと別の描き方があると思う。特にきたろうがラーメン食べたいとか言って堺の部屋に来るシーンはもうウザさの極地。それよりラーメンを作るときのようにもっと食事のネタを出した方がよかった。とにかく薄い味つけの映画。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 2点(2016-08-12 09:09:28)(良:1票) 101.《ネタバレ》 猛吹雪の雪原、建物らしき黒い影。その中を駆け抜ける3人の男たち、倒れて揉み合う。逃げ場のない氷原、生きるために仲間を励ます。 「遊星からの物体X」みたいなサバイバルアクションでも始まるのかな?と思ったらぬくぬくとした部屋で麻雀始めちゃうんだもんなー。 撮影は「トウキョウソナタ」といった黒沢清作品でも腕を振るう芦澤明子。冒頭シーンの凍りつく画面、その後の居心地が良い画面が素晴らしい。 麻雀、漫画、ビデオ、音楽、ボウリングでストライク、カクテルとバー、卓球。極寒の密室、その極限状態に耐えるための娯楽、美味い飯! 命懸けで仕事に挑む人間たちが、飯を美味そうに食っているシーンの多さ。なんて腹の減る映画なんだ。心は満腹になるけどね。 飯を食いながら登場人物の紹介、好き嫌い、トマトに悪戦苦闘、丹精込めた料理に調味料をかけられすぎるのは料理人のプライドが見過ごせない。 空が晴れると白い建物。太陽が遮られた時はあれほど黒く見えたのに。 朝、ドアをめぐるやり取り、ラジオ体操と“目の保養”、落花生の箸置き、仕事内容の確認。 1年だけの付き合い、1年も務めなければならない厳しさ。 意気揚々と仕事にかかるプロフェッショナルたち、掲げられる旗、旗、旗。風の強さをストレートに教えてくれるし、時には誕生日といっためでたい日を祝う。 ボーリング調査といった仕事。 天然の冷蔵庫から材料を運び入れ、一品一品真剣な眼差しで作っていく。 サングラスをして何かを待つ男たち。「ワルキューレ騎行」と共に自転車に乗ってやってくる飯時。 飯めがけて全力で駆け、転ぶ。 読書中の主任に弁当の配達、積み重ねられ始める不平不満。基地のアチコチに張られた異性のポスター、受話器の向うの甘い声、家族の写真や宝物。すべてはホームシックの叫びを抑えるために。 雪を掘って水作り。他の面々も生きるために食飲み食いするものを作る。8人にとって無限に等しい原料。伊勢海老につられてくる面々、エビフライコール。 回想、揺れる船、帰りを待つ家族、胃がもたれる嫁の手料理は母の味。文句を言いながら食う食卓の団欒。 願った人間に訪れる事故、願わなかった人間に降りかかる仕事。 「家族と相談させて下さい」 「おめでとう」 「家族と相談・・・」 「行ってらっしゃいお元気で」 ああ殴りたいあの笑顔。 節分のお面、裸の鬼を締め出す・・・て殺す気かwww 劇中の面々は度々裸になって氷点下を満喫する。記念撮影もトライアスロンの特訓もパンツ一丁。 時間の限られた電話、砂時計、天然の氷で乾杯。 夜食を目の当たりにして「もう勝手にしろよ・・・」とドアを閉じる。人が何のために丹精込めて飯を作っているんだよと。 でも食う本人たちもそれはそれ、これはこれ。 凍傷への対応で怒る男たち。真剣な者と嫌々でやっている者たちの対立。 でっかい肉を外で火をつけて肉を振り回すシーンの面白いさこと。 「楽しいwww」 巻き込まれる主任、誕生日ケーキと肉のステーキでパーティー、料理人を支える娘の歯。 いちごの原液をかける天然のかき氷、原液はそのまま野球のベースラインに。 太陽を拝めない日々の鬱屈とした様子。 誰のための正装か解らない祭、凍傷が治った手と伸びた髪が物語る日数。 料理人もお母さん状態。 「あ~ぐ~ら」 ラーメン中毒者とバター中毒者が出てくる状況。重症です。 さあクソ主任との対決だ!後ろから迫る怒り、料理人も有無を言わさず蹴る、フラれたショックで自殺行為、医者「はい凍傷ね」 そして娘の分身に等しかった歯ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!! 精神的にグロッキー。 胃にもたれる母の味が料理人に涙と活力を与える。仕事仲間たちが、家族たちが食べさせてくれていた愛情。お母さんと娘の計らい。 本土との通信。 「可愛い動物は~?」 こんなに可愛いおっちゃんたちがいっぱいいるじゃありませんか。おっさんは非売品。 “冠水”作り、ラーメン>>>>>>>>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>>>>>>>>>>>>オーロラ。 いつもの朝食風景が、食卓を囲む人々が消えていく瞬間の何ともいえない寂しさ。 再会、そして出会う人々。“声”だけで出会った恋人たち。 成長した子供たち、氷原と灼熱のアスファルトを駆け抜ける男の生き様。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2015-06-11 23:36:31)(良:1票) 100.好みのわかれる作品だと思う。このゆるいなにもおこらない実情を淡々と描いている雰囲気を楽しむ映画だろうが、私のように何かしら期待をしてしまうと、ものすごく物足りない。内容は出演人をみれば想像がつくとは思うが、そこから想像したそのままの内容で、それ以上でもそれ以下でもない。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-01-26 13:42:00)(良:1票) 99.半分以上は食事のシーン。食に関しても深く掘り下げることはなく、大したことは何も起こらない。よく2時間以上見させたなと感心します。俳優陣の自然な仕草は魅力的ですし、現代では南極の観測基地の活動もシステム化されているらしいことが分かったことも収穫ですが、それでも何か山場になるドラマがほしかったと思います。一番強く印象に残ったが奥さん(彼女?)に裏切られてKDDのオペレーターと仲良くなろうとした隊員のわずかなエピソードですよ。二度観ることはないですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-12-13 22:13:32)(良:1票) 98.《ネタバレ》 「食べ物を粗末にするんじゃ無い」 爺さんは僕にいった。なんて事をするんだお前は、と、大好物の鶏を猫に与える孫をにらみつけた。人間様の食べ物は人間様が食べるのであって、猫様には猫様にふさわしい食べ物がある。彼の言いたいことはしまいには大義名分になって、僕の棒々鶏は取り上げられてしまった。脇の甘いところを見せた孫に一発良いのを入れられたことで、なにやら上機嫌でもある。 いやだって猫も時々は美味しいものを食べたいんじゃないでしょうかと言い返すも、テレビに見入ってしまった彼は全く聞いておらず、そうだねーうん、などと一モルも理解していない生返事をよこした。 南極で辛苦を共にする八人の隊員は、自分の仕事を大切にし、誠実に向かい合いつつも観測所での食事を楽しみにしていた。食事に見せる変な、他の言葉に何となく置き換えたくない、変な執着が耐えがたい極寒をイベント程度の日常に変えてしまっているかのようで見ているこちらは楽しくもあったのである。 事件らしい事件が起きない随筆の様なこの映画で、八人が起こした最大の凶行に僕の目は釘付けになってしまった。伊勢エビ。豪華食材である伊勢エビを、身では無く殻に風味が詰まった高級魚介をよりによってフライにしてしまった彼らは、やりきれない食卓の上で転がらない会話を無理にでも放り投げていた。 あのさ爺さん、「棒々鶏だけどさ、ほんの少し僕の分をニャン吉にあげて僕はその分は食べたつもりになって満足で、ニャン吉も満足なのでは?」どうよ、と次の日にもう一度訊ねる。 「そうなの?」まるで覚えていないが、あああのことね程度に孫の相手をする。 「いや、そうではないんだ。戦争中は敵地で食べ物というもののありがたみがあった。戦争が終わったら今度はありがたい食べ物そのものが無いんだ。物理的に手に入らない。戦争中の方がましなくらいだ」なにやらまじめに答える祖父に、意外性すら感じた。 だから、満足がではないんだと言う。お膳に上がったものだけじゃ無くて、お膳に上がる前の食べ物にだって礼儀を払いなさい、と。 伊勢エビを見て、ただ大きいからやりたいと言うだけでフライにしたがる大の大人たちはこの言葉を思い出させた。 が、そう言えば祖父は海軍学校でタダ飯を喰い、終戦直前に軍服を着て写真を撮ったら戦争が終わっていたなどと舌長であった。油断ならない男である。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-05-09 20:08:01)(良:1票) 97.《ネタバレ》 ラストのファストフードであるハンバーガーを食べて「うまっ!」と言うシーンは、やたらとハイブラウなものに対する強烈なアンチテーゼを感じたし、爽快だった。しかしこれは不思議な映画だ。食に関する映画かというとそうでもない気もするし、人間を描いているかというとそうでもない気がする。だからといって面白くないかというと、そうでもない。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-26 23:58:55)(良:1票) 96.《ネタバレ》 南極越冬隊に同行した調理担当のお話。自然の厳しさや越冬隊の研究など南極という特殊な環境に重きを置きたくなるところをあえて主人公と料理だけに割り切ったのがよかった。この作品のゆるさを心地よいととるか物足りないととるかによって評価が変わりますね。感涙したりハラハラドキドキするような作品ではないが、見ていて心地よい。 【時計仕掛けの俺んち】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-13 14:22:56)(良:1票) 95.《ネタバレ》 終始、南極越冬隊の生活感をゆるーいテンションで淡々と描いた映画で、その表面を覆ううすぼんやりとした感じが、中盤に退屈感を呼び起こしてしまったことは否めなかった。 しかし、そのうすぼんやり感は、あくまでこの映画の表面的なものに過ぎず、よくよくと思い返せば、そこには各人物の人生における葛藤や、極地生活で小さいながらも確実に生じる心の闇、そして張りつめた精神がふいに崩れる様などもきっちりと描かれている。 そうして任務を終え、日常生活に戻っていくラスト。このラストについても、あくまで淡々としており、やたらに盛り上げない感じが絶妙だった。 南極での任務期間中、意外に潤沢な食材をフルに生かして、生活環境の厳しさを少しでも忘れさそうとするかの如く、主人公は時に豪華で時に魅力的な食事を日々作っていく。 しかし、映画の中の南極での食事シーンでは、主人公が「ウマい」と発するシーンは一つもない。 それなのに、ラストシーンで家族で訪れた遊園地の明らかに不味そうなハンバーガーを口にするや否や思わず「ウマッ!」を発する。 「食事」という行為の本当の意味の醍醐味を如実に表した、この映画に相応しいラストシーンだったと思う。 冒頭に述べたように、映画として若干間延びをしてしまっている印象はある。南極観測基地という極端に閉鎖的な環境を生かして、もっとタイトにまとめて欲しかったとも思う。 芸達者な舞台出身俳優が揃っているので、このまま舞台化したなら、かなりの名舞台作品になる予感を持たずにいられない。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-05 23:44:33)(良:1票) 94.こういう作品は、本来のミッションの厳しさとか、極限状況ならではの人の内面のいろいろとかがきちんと描写されてこそ、緩さも笑いも生かされてくると思うのですが、この作品は、最初から最後まで、ただ単に緩いだけ。しかもそれを意図的にやっているとしか思えない。これだったら、別に南極じゃなくったって、どこかの国内の山小屋とかでも変わらないじゃん。根本的に何かを勘違いしているとしか思えません。もちろん笑わせようとする部分も滑りまくっている。つまらないだけならまだいいのですが(よくないか)、このようにキャラクターに対する敬意すら存在しない作品は、見ていて腹が立ってきます。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2012-02-11 00:42:08)(良:1票) 93.嫌な気分にさせられる事って、ほとんどナイ。終始ぬるま湯に浸った気分で暖かく安心して見ていられたってところがすごい(南極なのに。お寒いところのお話なのに。考えてみれば、すごい矛盾 ^^。) そんなこんなで、自分的に大ヒットだったのは やはりあのエビフライ。 アレが食卓に並んでた時の絵ヅラっていうか光景っていうか あのシーン、今後きっとずっと忘れることってないでしょうね いやぁ、すごい光景でしたね 伊勢海老素敵。異常にジャマになってたヒゲ素敵。 顔芸人の堺君だって抜群の安定感でしたね 顔芸にスランプって無いのでしょうか とてもナイスな感じでしたね ご苦労様でした。とでも言いたい 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-12-19 21:47:22)(良:1票)
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