みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
21.《ネタバレ》 久し振りに映画館で泣きました。自身がHIVに感染している事が分かった後、プレシャスが周囲に感情をさらけ出してしまうシーンで、涙を抑える事が出来ませんでした。それでも周囲の友人は優しくプレシャスと接してくれる。取り返しの付かない人生なんて存在しない。人生に疲れてしまった時、この映画はそっと救いの手を差し出してくれる気がします。そういう優しさに溢れた映画でした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-08-23 00:52:44)(良:1票) 20.《ネタバレ》 確か、予告編で太っちょの女の子が歌ってるシーンがあったりして、不遇な女の子がソウルシンガーになるっていうサクセスストーリーかと勝手に思ってたのだが、全然違った。 それはさておき、何か届かない映画だった。 悲劇的な状況で生き抜く How to であり、被害者等へのエールというならば、後は物語次第で良し悪しが決まると思う。 ポジティブに生きようとしているプレシャスのキャラクターのおかげで、悲壮感は薄められてはいるが、下手に笑いを入れてこようとするところとかが嫌だ。 展開の遅く目的の弱い物語は、どこへ向かいたいかが分らず、入り込めない。唐突に終わるし。ラストカットの美しさだけでごまかされないぞ! 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-02 12:07:51)(良:1票) 19.《ネタバレ》 悲しい映画です。ラストでプレシャスは母の呪縛を自ら解き放ち、自立の道を歩み始めようとしますが、その彼女に未来への道が開けている訳ではなくて、限りなく閉ざされた狭い道に歩みだしただけである事がハッキリしているがゆえに悲しいのです。貧しい環境に生まれ、愛を受けず、ただじっと耐えてきたプレシャスを、誰かが救ってくれるのではなく、更なる不幸が積み重なってゆきます。希望は見えても、絶望はそれを上回って。それでも束の間の愛でも輝きをもたらすのならば、人は何をすればいいのだろう、何ができるのだろう、と。個人レベルだけではなく、教育現場の限界、行政の限界が描かれ、途中で素晴らしい国アメリカ的なニュアンスを見せたかと思えば、更にそんな幻想を打ち砕く厳しさが描かれ、子供をどう生かしたらいいのか、どう守ればいいのかを問うてきます。子供に対する虐待が毎日のように報道されるこの国も、他人事ではない話。怪物のような母親の存在が脅威的で、だけどこんな現実があちらにもこちらにも存在しているという恐ろしさ。ただ、映画自体は超悲惨版『アメリ』あるいはハンパな『嫌われ松子の一生』みたいで、ブラックな笑いを盛り込んだり、手の込んだ映像手法を駆使し過ぎていて、もう少しマジメにやろうよって思ってしまったのが大きなマイナス。プレシャスの内面世界を彩る事で彼女のキャラクターに親しみを与えようとしたのでしょうが、かえって悪趣味。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-27 14:29:52)(良:1票) 18.《ネタバレ》 主人公のプレシャスはとことん不幸です。 貧困、暴力、近親相姦。 父親との子供を2人も産むとか尋常じゃない。 しかもそれによってHIVに感染。 母親は最後の最後まで自分のことばかり。 愛する人を娘が奪ったわけではないことは事実としては知ってるんだろうけど、ああやって娘に辛く当たらないと自分が持たなかったんでしょう。 でも娘は何も悪くない。 2人の子供を育てながら大学に行くことまでも夢に持って生きて行こうとする主人公。 この時代でHIVに感染したら、きっと長くは生きられないんだろうけど、要はどう希望を持つかだよね。 マライアさんが出てるのに地味過ぎて気付かないレベルでした笑 【まっつん】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-14 00:10:33) 17.《ネタバレ》 貧困と暴力とセックスによりこれ以上ないくらい崩壊してしまった家族のなかで生きる、太った黒人の女の子・プレシャス。夢も希望もないような境遇のなか、それでも自分がテレビのなかの華やかな世界に生きるという、とっても〝本当にとてもささやかな〟妄想だけを糧にして生き抜こうとする彼女の姿が哀れで思わず涙ぐまずにはいられない。重たい作品だけど、多くの女性に観てもらいたいと思った。この世の中でもっとも醜いものはやはり弱いものに向けられた大人たちの暴力です。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 20:24:02) 16.ハーレムでの虐げられた暮らし、希望を失いがちな過酷な環境にあって将来に希望を失わず教育を受けようとするプレシャスの姿には心を痛めながらも応援せずにはいられない。また、それを受け止めてくれるいい教師に出会えたことは彼女にとって大きな僥倖だった。最終的にその生活環境が大きく改善されるわけではないにしても、彼女の前向きな強さがあれば一歩一歩ゆっくりと歩いていけるのだと思わせてくれるあったかい映画だった。余談ではあるがマライア・キャリーが結構重要な役で出ていたのはクレジット見るまで気づかなかったよ。好み30/50、演出11/15、脚本9/15、演技8/10、技術6/10、合計64/100→6/10点 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-11-21 23:09:22) 15.秩序が崩壊した状態=カオスを覗き込む「外部」は、それをどのように受け止めたらいいのかと。 答えはタイトルどおりに「プレシャス」なのであり、崩壊した秩序をオーガナイズしようとしたり、カオスの中に居る人を批難したり、罪を裁いたり、見ないふりをすることではないと。 個人をそのまま肯定し、大切にするということしか、答えはないのだと。 なんかそんなような映画なのかなあと思った。 …それはなんとなく、そういうことを言っているのだろうとは思うけれども、私にとってこの作品がキツいというのは、このような理念を受け入れるにはたぶん宗教的基盤が必要なのだろうが私にはそれが欠けていて、だからどうしても「秩序の再構築」とか「カオスの評価」をしたくなってしまうわけなのでそれが、俗人であるゆえんなのだろうと思う。 そういう意味では「宗教」というのはやはり「便利な発明品」であったのだなあと、いうふうに思ったりする。「便利すぎる」ともいえる。 「あなたはまごうことなきカオスを前にして、どのように対処できますか」「あなたにはどのくらい〝人間力〟がありますか」ということを問うている映画なのであろうし、また、カオスの内部の人に対しては「被害者として生きることが答えなのではない」というふうにも、言っているのだろう。 本物のカオスの中に居る人に対しては、「外部」はその個人を受け止めて肯定し、尊重するしかないのだと。いった場合には、宗教ほど便利なものはなく、それを発明した人は天才。というのが感想ですね。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-05 13:24:35) 14.悪辣な環境で侮蔑されて育ち、十代で近親相姦により二人の子供を出産し、HIVに感染してしまう。そんな絶対的逆境を抜け出すべく、家を出て、学校へ通い、自分の道を模索する。映画を見終わった後、以前、どこかのテレビ局のバラエティ番組でアメリカのホームレスがハーバード大学に進学した話を紹介していたことを思い出した。こういう話はアメリカでは受けるんでしょうね。それにしても、こういうことがまだ実際に起きている国が先進国のリーダーを自負するアメリカなのが怖い。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-20 17:09:49) 13.《ネタバレ》 ひたすら降りかかる不幸。これでもかってくらい重い展開。母親は最後までクソ野郎だしその連鎖を止めるのは自分しかいない。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-18 17:05:47) 12.《ネタバレ》 どんなことがあっても前向きに生きるプレシャスが感情を露にするシーンに涙しました。これでもかと言わんばかりに苦難が立ちはだかるけれど、それでも前に前に進もうとするプレシャスに色々と考えさせられたような気がします。 【civi】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-19 21:01:35) 11.《ネタバレ》 男性をほとんど出さない作りに、あくまでも女性、被害を受ける側、弱者の視点に立ち続ける、その人たちのための映画だ、という強い思いが感じられました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-12 21:58:37) 10.《ネタバレ》 観賞後感まず映画館にわざわざ観に行かなくて良かった、と。 部分的に印象に残るシーンはあったんだけど直後におかしな映像と演出。まとまりがないせいでいまいち感情移入出来ず、中途半端に終了。 音楽の使い方や演出が稚拙。 結果,うーん別に 的に。 テーマやメッセージを巧く伝えられてない様な。 【Pecco】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-02-26 23:27:40) 9.退屈で気が滅入るだけでした。 【映画】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-12-13 14:03:59) 8.《ネタバレ》 「環境が悪いから・・・・」とネガティブな悪循環に陥ったままでは全てを失ってしまい、守るべきものも守ることができなくなってしまう・・・・。では、守るべきものを守っていくためにはどうすべきなのか?この映画はこんな問いの答えのヒントを我々に与えてくれる作品です。 そして、様々な逆境に打ちのめされそうになっても、それに負けることなく前向きに進んでいく主人公の姿は本当に勇ましく見習いたくなりましたね。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-12 22:32:51) 7.《ネタバレ》 スカーフをプレシャスと似た境遇の子供に渡すシーンから、鏡のシーンを挟み、母親との決着をつけるまでのシーンの連なりは、食い入るように見てしまった。連鎖の阻止、自己の確認、捨てるという一連のプロセス。巨大な支配を潜り抜け、彼女は自由になった。母子3人で歩き出す彼女の足取りは、どっしりとしていて希望に満ちているようにも思えるが、待ち構えているのは苦難ばかりである。一歩ずつ、ゆっくりと歩んでいくしかない。母を捨てるという決断。その選択肢があるということを提示してこの物語は終わる。逃げることも許されるんだよと。 しかし悲惨ですね。色々な段階が逆で、父を捨てる瞬間は、処女とともに奪われ、母を捨てる瞬間が、子を産む痛みよりも先に来る環境なのだから。 中盤に登場する半世紀前のI have a dreamの演説がこんなにも空しく響く映画もない。 と、ここまで書いて、あの演説をネットでもう一度読んでみて鳥肌が立ちました。中身ちょっと似ているではないですか。あの時代はアメリカ社会に向けた意味合いが強かったと思うのですが、今は構造がかなり変わってきてるのかな。(舞台は80年代ですが)この映画、黒人監督による黒人社会に向けたメッセージ的意味合いの方が強いんではないでしょうか?この映画では、プレシャスに暴力を行使するのは、すべて黒人なんですよね。暴力の連鎖をコミュニティの内部から食い止めようではないかという気概が感じられます。マライアの起用はアフリカ系とのハーフだからいいのかな? 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-16 17:46:33) 6.《ネタバレ》 訴えたいことが定まっていないせいか、特に衝撃的な何かが起こるわけでもなく、ストーリーは淡々と進んでいくので、確かに退屈な部分はある。主人公のプレシャスと周囲の人間の関わりを描いているのだが、どうも脇役の性格描写が十分に行き届いていない印象を受けた。特に個性豊かなクラスメイトたちは、もっと前に出てきても良い。ミセス・ワイスやナース・ジョンの必要性もよく分かりにくい。 そんな中で、新人ガボレイ・シディベ(プレシャス)とモニーク(メアリー)の力演が目を惹いた。むっつりとした不機嫌そうな顔のプレシャスが、自分の妄想の中では表情豊かで魅力的な女性に見事に変貌しているのはシディベの演技力の確かさを証明している。更に素晴らしかったのはモニークで、この怪演は観ていて本当に怖ろしくなるほどだった。ラスト付近の告白シーンは人間の悲惨とエゴをこれでもかと見せ付けられるようで、何とも薄ら寒い気持ちにさせられた。アカデミー賞受賞も納得できる。 リアルに自分を見据えて、新しく歩き出すプレシャスのラストシーンは感動的。彼女が最後に鏡の中に見たのは本当の自分だったことが、彼女が一人の少女から女性になったことを象徴している。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-27 17:34:47) 5.もちろんわざとなんだろうけど、重い題材を軽いタッチで描くのは好感もてますよ。でもそれならば、もっとストーリーで語りきらないと。この手法で彼女の人生の一部分を切り取っただけでは、観終わっても何も残らないです。あと部分部分で演出がやけに幼稚で、商業映画を作りなれていない感じなのも残念だったし、さらに毒気がなさすぎるのも薄味過ぎて印象に残らない原因だと思う。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-05-31 14:27:42) 4.オスカーの作品と監督候補になっていたので、ものすごく期待してましたが、思いもよらぬ結果となってしまいました。虐待、貧困、10代の妊娠、教育、などなど、いろんな社会問題を取り上げていますが、制作者側が何を意図しているのか、本当に伝えたいことが何か、はっきりしません。いろんな要素を集めすぎて、1つ1つが薄味になってしまったかのようです。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-05-21 23:26:22) 3.空想シーンは面白いんだけどね。 シリアスにしたいのか軽妙にしたいのか、思い切ってどっちかにしたほうがよかったね。 【とと】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-05-13 22:54:24) 2.《ネタバレ》 『ヘアスプレー』のニッキーちゃん以来の大型新人ガボレイちゃんもまた、ニッキー同様歌って踊れるおデブちゃんだ。だがそれは、あくまで彼女扮するプレシャスの空想する、夢の中でのお話である。幸せな人間にも不幸な人間にも唯一平等に与えられる夢想だけを握りしめ、プレシャスは直視できぬほど悲惨な現実からなけなしのその夢想へと幾度となく全速力で逃避を試み、そして無惨に引き戻される。歌もダンスもラブストーリーもあらかじめ奪われた彼女にただ残されるのは、盗んだフライドチキンを貪り食ったあげく懺悔するようにゴミ箱にゲロを吐く、そんな現実だけだ。だが、映画は彼女の抱えるそうした悲惨を、良くも悪くも中和する。彼女の受ける虐待の描写は、観る者の気分を適度に害する良心的レベルにとどめられ、安全な濃度に希釈される。もちろんそれは悪いことではない。だが節度あるその良識ゆえに、この映画がプレシャスをとりまく地獄の実態を曖昧なものにしてしまっているのも、また事実だ。それでも映画は開きなおったように言う。私たちは第三者なのだ、と。第三者なら第三者として出来る範囲で彼女を抱きしめたいのだ、と。そしてまさに良識的第三者たる彼女の担任教師やケースワーカーに委ねて、それを実行する。もちろんそれも悪いことではない。ボランティアとは多かれ少なかれそうした精神に基づくものだからだ。だが一方の当事者はどうだろう。「ボーイフレンドの一人もいなかったのに」、子を孕み出産し、さらにはHIVにまで感染するプレシャス。彼女の胃につまったグロテスクな「塊」が、易々と消化されることは決してないだろう。まるで彼女がいつか吐き出したフライドチキンのように、それは消化されることなく留まり続ける。プレシャスの記す「Why me?」その問いにも、答えなどない。それでも彼女は生きていく。逃げ場所としての夢想のかわりに、逞しく産み落とした子どもたちをその手に。そしてどんな答えなどよりも切望しつづけた、かけがえのない一言「I LOVE YOU」をその胸に。と、こう書くとそれなりに素敵なラストではある。だが、この結末に安易な希望を見出せるのは、結局のところ私たちもまた第三者であるからだ。少なくともそのことを、私たちは決して忘れてはならない。プレシャスのためにではなく、世界中のプレシャスのような女の子のためにでもなく、中途半端に慈悲深く尊大な私たち自身のために。 【BOWWOW】さん [映画館(字幕)] 0点(2010-05-13 17:30:21)
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