みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 この原作者の著作は読む気にならないが、今回は原作がどうなっていたのか気になったので読んだ。 原作でも根本原因はいじめだが、起こったことは単なる性格異常者の猟奇犯罪という印象が強い。それだけでは不足と思ったのか、映画では組織的な復讐ということにして社会性を持たせているが、そのためにかえって荒唐無稽の度合いが増してしまっている。また話を大きくした割に、最後に糾弾すべき相手が特定されずに拡散してしまったのは、いわば社会派崩れの腰砕けという印象もあった。 いじめる側や黙認した教員の悪質さを強調して観客の憎悪を煽るのは、映画の見せ場である残虐行為を心理的に肯定させるためだろうが、劇中の大学教員の発言によれば、こういう映画ができるのも世間がそれを望んでいるからだと言い訳していたようで、結局は一般大衆の嗜好に媚びた形になっていたようである。登場人物のうち金持ちの同級生は行き過ぎた復讐という意味合いを出すための存在だったのだろうが、結果的にはあまり印象に残らず、この男が語った心の傷の説明も取ってつけたように思われた。 また原作では性格異常者の極端な執着としか思えないものを、映画では悲しく痛々しい愛情という印象に変え、破滅的なラブストーリーとして一定の共感が得られるよう再構成したと見える。これはアイドル映画としての性質からも十分理解できる。 それと同時に主人公の男の境遇にも憐憫とやるせなさを感じなければならないのだろうが、しかしこの男は最初から態度が極めて苛立たしく(本物のバカ)、自分としては真っ先に死んで当然だと決めつけていたら主人公だったというのが意外な展開で、最後までこの男には同情する気に全くならなかったのは作り手の意図に沿っていなかっただろうと思われる。 そのほか映像化という面では悪い印象はなく、主役の人物も苛立たしい(バカな)人間像を好演している。刑の執行時のおふざけ感などはいいとして、残酷描写はそれほど徹底しておらず(尻に穴がない)、真に迫っているのは登場人物の顔芸だけだったようだが、それも残虐なだけの映画ではないという作り手の意図を反映していると解することはできる。 ただ現実問題として、自分としては見ていて最初から最後まで不快感しかなかったというのが実態だったので、それをそのまま反映した点数にしておく。関係者の皆さんはご苦労様でした。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 1点(2017-06-30 19:48:18) 4.《ネタバレ》 出来は正直酷いですが、笑って許せるレベルには収まっている。 まぁ、伏線のわざとらしさや、結構バレバレのどんでん返しも、この手の話には、もはやお決まり。 ホラーに辺るジャンルだと思うのですが、 極限状態に追い込まれてるわりに、たまに出てくる能天気なやりとりが、妙におかしかったりする。特に、×ゲームやらされてた方の女の子のアドリブっぽい感じのセリフとか。 アイドル映画というか低予算のせいかキャスト面は正直期待していませんでしたが、 結構良かった。 特にAKBの二人。ほぼ無名に近いメンバー?なのか、どれくらいこの二人が人気あるのかは知らないけど、失礼ながら前田さんや大島さんよりも、ちゃんと芝居になってたというか、貫録すらあったと思います。 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-11-19 21:47:10) 3.《ネタバレ》 いい点と悪い点が混在しているような作品でした。出ている面々をみてアイドル映画だと思ってたので、ほとんど期待はしていなかったせいか、思っていたよりもよかったです。序盤に出てくる蕪木毬子の見せ方が結構怖かったし、罰ゲームの小道具や焼き印のシーンなど、それなりにエグくてよく出来ている。逆に駄目な点は、まず演技が大根であること、そして、例えば英明がトゲトゲ椅子やらかぎ爪やらで相当なダメージを負っているはずなのに、割と平然としているということ。そして理香子が妄想かなにかのような、あいまいな表現で描かれているということ。そして、「全裸の刑」を、映さずにうやむやにしてしまったこと(笑)。確かに、子供の頃のいじめというのは酷いものばかりだし、ほとんどの場合は罪も償わずに終わるので、こういう因果応報組織みたいなのをこしらえたくなる気持ちもわからんではないが、英明みたいなのも処刑にしてたら日本の人口は相当減ってしまいそうな気がする。まぁ、他の山田悠介原作の映画と比べたらかなりマシな出来映えであることは事実です。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-08-03 00:47:28) 2.《ネタバレ》 四人の男女が廃校の教室で様々な×ゲームを受ける訳ですが、痛がるのは×ゲームを受ける間だけで、その後は意外と平然と活動してます。凄く違和感がありました。主人公など相当なダメージを負ってるはずなのに、かなりのタフガイぶりを発揮してます。×ゲームを受けるのが四人。その場に居ない主要人物が犯人という何の捻りもないシナリオもどうかと思いました。追記:主人公らは両手を縛られておりますが、主人公はライターを所持してます。×ゲーム執行人が居なくなる時が幾度となくあるが、ライターで焼き切ろうなんてしません。その場に俺が居たら、主人公をぶん殴ってます。確実に。 【真尋】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-11-26 17:26:07) 1.《ネタバレ》 “設定は最高。中身は???なライトノベル”。失礼ながら、それが原作者山田悠介氏の小説のイメージです。本作もご多分に洩れずそのような物語との印象でしたが、もう少しどうにかならなかったものかと思います。復讐のおぞましさや虚しさを訴えかけるワケでもなければ、ゲームの奇抜さや残虐性に見るべき部分もない。観客に何を見せたいのか分かりません。設定だけ頂いて、内容は思い切って変えちゃえばいいのにと思いました(イジってコレなら申し訳ない)。このクオリティで2時間は正直キツいです。DVDパッケージのキャッチフレーズは「これを観るのもバツゲーム」。確かに。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-08-19 19:28:26)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS