みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
39.《ネタバレ》 初めてみた大学生の時はその良さがまったくわからなかった、という事を素直に告白しておく。が年を経て少しは人生経験を積むにつれ、このピアノ弾きの行動に痛いほど気持ちを込めてしまうのだ。一攫千金を求め何とかこの機会に這い上がりたいという想いや、どうしようも無い情婦=彼女であるけれど、支え合ってこれからの人生を築き上げたい、と考えた小さな夢とその破綻に対する悲しみ。彼女を守れなかった悔しさ。同じ女を愛していた賞金首への贖罪の気持ち。これら感情を一身に背負い演技するオーツ、最高。全(男性)映画ファンにとっての「漢の映画・必修科目」の一本。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-19 23:10:12)(良:2票) 38.暑苦しくて狭い車内をハエが飛び回り、横に乗ってる友人の首に酒をぶっ掛ける。不快極まりない状況のなか男は車を走らせる。何に向かって走っているのか?金か?地位か?女か?そうじゃない!今まで散々に踏みにじられてきたプライドを取り戻すため、自らの意地のために「ガルシアの首」を乗っけて車を走らす。いつもながら、ペキンパーの描くオヤジ達はブチ切れているのに、哀愁漂い魅力的だ。負け犬の遠吠えで片付けることを許さない、どん底の男がぶちまける魂の雄叫びがこの映画に込められている。 【ペリエ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-31 02:22:36)(良:2票) 37.《ネタバレ》 そんなんされたらオレもう、ムチャクチャしたらぁぁぁ~っ って感じの映画。 あつくるしい、むさくるしい。 【虎王】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-01-25 12:54:06)(良:1票) 36.『ガルシアの首』と言うと、なーんとなく『ブラック・レイン』を思い起こしたり思い起こさなかったりする訳ですが(笑)。その一方で、この映画、カミュの『異邦人』を思い出させたりもするのです。この映画の主人公ベニーの行動は、確かに『異邦人』のムルソーのそれよりも、明確な「動機付け」がなされています。つまり、「金銭」であったり、「愛」であったり、「復讐心」であったり。その点では両者は異なる存在であり、「映画らしい処理」が施されていると言えます。しかし、本作のベニーもまた、この世界の秩序や制度から外れた「異邦人」には違いないわけで、実際、映画は「彼がどのような由来の人間か」という彼の「属性」については何も語りません。また、彼の行動は決して計画的とも言えず、ただ、一連の事件の流れのなかで、刹那的に、彼は漂いつづけるのみ。「ガルシアの首」を手に入れるまでの前半、「首」を手に入れてからの後半、という「折り返し」の映画構成、その終着点には激烈なカタストロフ。それは、燃え尽きる瞬間の生の輝きであり、「生きる」ということについての、逆説的で象徴的な提示であります。なぜ、この映画のストーリーはこのような顛末を辿らねばならなかったのか?と言えば、それが単に「異邦人」としての生の燃焼のひとつであったから、であり、そこには本質的な意味は無いわけで、例えば「太陽のせいだ」とでも答えるしかないのかもしれない・・・。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-27 22:22:51)(良:1票) 35.汗と埃と異臭にまみれた女人禁制のとにかくキッタない作品。ペキンパー作品は大なり小なり似たようなもんですが、これはとにかくまぁ、やさぐれまくっております。作品全体を覆う自暴自棄が観ている者の感覚を麻痺させ、グチャグチャのベロンベロンになりながら、難関を乗り越えて辿りついた先に男の怒りが爆発するのでありました!・・・恋人を生かしといたらゲッタウェイできたかな? 【モートルの玉】さん 8点(2003-06-18 04:21:32)(良:1票) 34.ウォーレン・オーツ演じる、メキシコの場末のバーまで流れてきた落ち目のピアノ弾き。もう後戻りも出来ない漢が、愛する女のために最後の一発逆転を狙う。蝿のたかる首にぶつぶつぶつぶつ語りかけるオーツの孤独が切ない。そして筋を通す漢のけじめ。裏の「ガルシアの首」、表の「ワイルドバンチ」と共にペキンパーの最高傑作。観る度にテキーラが呑みたくなる。 【バイクボーイ】さん 10点(2003-02-13 18:05:24) 33.“ガルシアの首を取ってこい”とは、まるで日本の戦国時代に出てきそうな復讐話で、いかにも東洋かぶれしたS・ペキンパー監督が好みそうな題材で興味が尽きない。W・オーツの食い詰め者の汚れた感じが素晴らしく、メキシコでの様々なエピソードの描写ともども独特の雰囲気を創りだしている。中でも太陽の照りつける田舎道を、ハエがブンブンとたかる包みにくるまれた首と一緒に車で道中するという、アブノーマルな描写が凄まじい。ラスト、雇い主の大地主に首を投げ与えたあと主人公のとった行動は、男として人間として最後の意地をみせた、ペキンパー流ダメ男の美学といったところだろうか。 【ドラえもん】さん 7点(2001-06-03 15:56:22)(良:1票) 32.《ネタバレ》 冒頭から緊張感がありまくりでシビれた。 そして最後まで楽しめた。 最後あんなことしなくても、金だけもらって帰れば良いのにもったいない。 命がもったいない。 が、愛する女性を失ったから、もはや大金をもらっても意味ないし、彼女を事故に巻き込む原因を作った、ガルシアの首のそもそもの依頼者をぶち殺したかったんだろうな、自分の命を投げ打ってでも。 とはいえ最後の最後まで車で逃げようとしてたからよく分からんけども。 メキシコの荒涼殺伐とした雰囲気、汚いアメ車で大地を疾走するシーンの数々、クセのあるメキシコ人たち、汚いバラック街やホテルなど、ストーリー以外の見どころが沢山あるのも堪らない。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-01-08 16:40:54) 31.《ネタバレ》 他の作品では脇役をやっていそうな風貌の男が、意地を通すために大活躍。しかし、作品内の描写としては、メキシコの暑さ、埃っぽさ、生首の放つ悪臭と爽快なものは何ひとつない。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2022-03-09 23:42:32) 30.《ネタバレ》 メキシコの熱さがスクリーンから感じる映画。漢の映画でありながら、熟女のイメージしか残らない熱い映画。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-19 18:39:05) 29.《ネタバレ》 爽快感やハッピーエンドはありませんし、暑苦しくうらぶれたような雰囲気の中をひたすら破滅に向かって突き進むので、観る人を選ぶ作品だと思います。それでもこの作品にはもはや若くはなく、何ものも持ち得なかった男の悲しみと意地、足掻きが横溢し、心打たれずにはいられません。主演のウォーレン・オーツが素晴らしく、ペキンパー作品の中では好きな作品の一つです。 【クリプトポネ】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-06 21:09:28) 28.主人公のキャラと銃の腕が全然マッチしていない。映画の中身よりその違和感がありまくり。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2015-12-19 10:37:43) 27.現代を生きる自分にとっては昔ながらの(この映画の?)男の美学はあまり理解ができない。 金か愛か。理解に苦しむ点多々あり。 特に面白さは感じなかった。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 4点(2015-08-08 23:48:16) 26.《ネタバレ》 荒々しい。人の首取ってこいっつんだものね、それも墓から掘り起こしてだよ。そんな荒っぽい設定でスタートだもんだから、その後の展開もこれまた荒々しくて70年代ニューシネマ?時代らしい。最後もさっさとお金もらって帰ればいいじゃん!(苦笑)とか思ったんだけど、そんな破滅的な男の生き方の美学が描かれていますね。そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-17 08:34:53) 25.《ネタバレ》 主人公の傍らにある麻袋、蝿がたかってるあの袋、あんなオッソロシイ物見たことない・・。メキシコの乾いた砂埃が舞う中、銃撃戦がんがんで人が死ぬ死ぬ。しかしながらあの袋の放つ脅威には及ばない。強烈な不衛生感と生理的恐怖でこんなにも体力の奪われる映画も珍しい。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2012-04-04 00:28:12) 24.《ネタバレ》 ダメ人間のピアノ弾きが人生一発逆転を狙って賞金首の首を手に入れるために墓を掘りに行くというあらすじだけでシビれます。 ギットギトの演出と雰囲気にやられます。 たぶん(たぶんですけど)女性が見てもポカーンな映画では・・・。 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-19 03:19:21) 23.男の生き様。 【akila】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-07 14:54:16) 22.《ネタバレ》 日々悶々としている俺みたいなしょうもない男は、ベニーのような散りざまに憧れながら、今日もまた生きながらえてしまっているのです。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-16 12:38:13) 21.銃・バイオレンス・男・男・男・ペキンパー・ペキンパー・ペキンパー・ペキンパー。 そんな映画。 【せかいのこども】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 21:55:47) 20.《ネタバレ》 うーん、「戦争のはらわた」や「ワイルドバンチ」には劣るかな。主人公が最後の行動に出る動機付けが少し薄い。ペキンパーだから、当然そうなるだろうという予測は立ったけれど。 生首を必死で奪い合うギラついた男どもの滑稽さ、ジリジリと照りつける太陽と生首の腐臭で頭がおかしくなっていく主人公、スローモーションの銃撃戦で飛び散る血しぶき。ペキンパー印の生々しさは溢れている。生首と次第に奇妙な友情を通わせる展開も独創的で面白い。 ていうかそもそも生首もって飛行機に乗れるのか?ノンノン、テロリストが跋扈し、手荷物検査が厳しくなるのはもっと後の時代ですよ。この時代も最早「古き良き時代」だ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 20:02:47)
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