みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
33.結論から言うと、この映画は、青春映画としても、スポ根映画としても、漫画の実写化作品としても、確固たる「傑作」として、文字通りに“結んでいる”。 既定路線的に若手俳優たちをキャスティングした人気漫画の映画化企画が乱立し、お世辞にも良作とは言い難い作品が並ぶ中において、今作(三部作)が築き上げたクオリティーとエモーションは、ちょっと奇跡的と言っていい。 この映画が成功した要因はいくつもあるが、先ず挙げられるのは「競技かるた」という競技に対する真摯な姿勢だろう。 ニュースの一トピックスとして名人・クイーン戦の模様を伝え聞いたことはあるけれど、いまひとつ一般的な馴染みの無いこの競技に対して、決して表面的な要素をなぞるのではなく、その本質に存在する文化的な歴史や価値、スポーツとしてのシビアさや奥深さまで、しっかりと表現することに挑んでいる。 無論それは、原作漫画自体がきっちりと踏んでいるアプローチなのだろうが、見た目の迫力や俳優たちの美麗さに依存するのではなく、「競技かるた」と「百人一首」が持つディープな世界観に踏み込んで見せたことが、この映画の質を上げたポイントだと思う。 そして、そういった映画的なアプローチに呼応した若い俳優たちがみな素晴らしかった。 広瀬すずのヒロインとしての存在感は三作目にしてもはや言わずもがなだろう。 主人公「綾瀬千早」の「天性」こそが、この物語の肝であり、それを映画の中のキャラクターに感じることができなければ立ち行かなかったことは明白だ。 広瀬すずは、文字通り頭のてっぺんから指の先、更にはその先の弾いたかるた札に至るまで、一挙手一投足の総てでその「天性」を演じきり、体現(=アクション)して見せている。 正直なところ、その主演女優の“アクション”を見ているだけで、この青春映画は成立しているとさえ思える。 その主演女優の存在感に負けず劣らず、周囲のキャラクターを演じた俳優たちもみな魅力的だったと思う。 この「結び」は、「上の句」「下の句」で描き出された「競技かるた」と「百人一首」の何たるかを根底に敷き詰め、更に人生を通じてこの「勝負」に傾倒する登場人物たちの人生観や、彼らの鋭敏な肌感覚まで引き出し、映し出していく。 そうして主人公たちの“視線”を通じて、物語を「未来」へと導いていく。 それはまさに「百人一首」という文化そのものが、千年に渡って連綿と継いできた真髄に他ならず、この作品に相応しい帰着だった。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2019-03-21 18:33:56)(良:1票) 32.《ネタバレ》 いや~、満足です。流石同じ監督が撮り続けているだけあって、ツボをちゃんと押さえた演出で、このシリーズのファンであるならば納得の出来と。登場人物が増えたことに多少の不安はありましたが、皆それぞれ見せ場、役割が有り無駄なキャラクターは一切なし。ただ、1つ「太一」にスポットが寄りがちになったお蔭で割を食った感があるのが、「新」だったかな~と。シリーズの主要人物だけにちょっと残念。 昔の青春映画だと主人公はず~っと出ずっぱり、その人が出てれば良しみたいなとこが有りましたけど今シリーズはエースに頼らない見事な青春群像劇。よかった~。 でも広瀬すずってすごいね、太一に詰め寄るシーンや太一再登場での嬉しいはずだけど戸惑いと、何処か怒っている様な感情、見事に表現されていました。 【ハチロク】さん [映画館(邦画)] 9点(2018-03-22 14:55:04)(良:1票) 31.《ネタバレ》 王道のさわやかスポ根・恋愛・青春もの。 百人一首の歴史や競技カルタの戦術など、知識欲を満たしてくれる。 キャラクターに合ったコちはやふる 結びミカルなシーンのセンスの良さを感じる。 広瀬すずはヒロインとして適役で、その人気の理由がわかるくらいには魅力が出ている。 ただ、「上の句」「下の句」も原作も見ておらず、いまいち人間関係や背景、競技のルール等を掴めないままの視聴で、それほどストーリーに入り込めなかった。 せめて「上の句」を見てからのほうが良かったか。 【飛鳥】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-14 10:25:33) 30.ストーリーは想像通りで意外性はない。 それでも、面白い。 それぞれのキャラが立っていて、関係性も微笑ましい。 映像技術が凄いのか、センスが良いのかよくわからないけど、競技シーンの迫力も素晴らしい。 この青春物語をずっと見ていたいと思える良作でした。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-07-29 09:48:29) 29.《ネタバレ》 黙ってれば可愛い広瀬すずこと綾瀬千早第三弾ということでいよいよシリーズ完結。これを書いている2023年時点で原作も完結しているようで、そちらの決着もなかなかの波乱があったようですが、映画の方はといえば、昨今の青春モノの中ではやはり素晴らしい出来だと思いました。 壊滅的な寝顔の不細工さや息をするように告白をぶった斬るといった演出はあれど、歌に込められた意味の解釈だったり、それぞれの戦法など1作目からしっかりとその辺りを描きつつ、下手に恋愛方向に逃げるのではなくかるたひいては物事に向き合う姿勢などもちゃんと描かれていて良かったです。 上の句ではただの嫌なやつだった須藤さんが完全にベジータポジションになっていたのも良かったです。 原作エピソード的には中途半端なんでしょうけど、映画としては恋愛に特化していないと思うのであの締めは良かったと思いますし、3部作どれも面白かったので今回は全ての合計という意味で8点ということで。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-04 03:00:14) 28.ちはやふる3部作。これで完結みたいですね。新しい登場人物(準クイーン、名人)は旧メンバーより華がある気がします。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-12-03 20:59:27) 27.邦画で青春映画で三部作で、それなのに面白かった。結果主人公は太一君だったのね。 ただ、部活が好きで学校の先生になるのはやめてほしかった。個人的にそれだけはNG。それで-1点です。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-11 22:26:14) 26.《ネタバレ》 最初のちはやふるが多少良かっただけに今回のは残念です。全く予備知識なしでも先の展開が読めて盛り上がりに欠けました。 【jst3】さん [地上波(邦画)] 2点(2020-04-12 06:42:31) 25.思いのほか、良かった。 絵画や光の当て方など、さまざまな演出も効果的だった。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-02-21 22:47:26) 24.《ネタバレ》 この短い時間で上手くまとめあげていたように思う。 原作とは違う新入生の入部も、短くするための工夫だと思った。 後半に向けて盛り上がっていき、最高の結びになったと思う。 青春っていいなぁ~。何かに打ち込めるってのはいい。 若い面々の演技もとても良かった。 【あきちゃ】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-10-07 14:17:12) 23.《ネタバレ》 恋に翻弄されて出たり入ったりがどうもね。 賀来賢人さんのキャラクターが魅力的でまつげ君をヒーローたらしめた感は否めない。 青春ものとしては三部作で良くできてました。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-09-01 23:33:24) 22.《ネタバレ》 「み・ず・さ・わ・ファイ」。かるたに恋に青春してるぜ、シリーズ第3弾。最終章。高校生活最後の全国大会決勝のお相手はアイツの学校。飛び込み参上、我らが部長・タイチくん。真打は遅れて現れる。最後の一枚、運命センを4人同時に勝ち取って全国制覇。デキすぎてるよね。恋の行方は「世界一のかるた取りに…アタシはなる」。続く青春。シリーズ全体を通じて、物語構成は荒いけれども後味は悪くねえ。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-11 05:19:45) 21.上(6)→下(4)→結、結びはたかが歌留多、やっぱり歌留多・・・みたいなお話でした。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 5点(2019-04-02 21:04:08) 20.《ネタバレ》 ここでの評価が高かったこともあり 期待していたんですが、それ程 楽しめませんでした。 原作未読ですが、クイーン戦を全く描かず ナレーションだけで説明するのは拍子抜け。この映画のクライマックスが4人同時勝ちってのは盛り上がりに欠ける。 下の句でも そうだったが、スローモーション多用し過ぎ。それで肝心のストーリーが説明不足じゃ、ますます疑問。 3部作通して、「広瀬すずが ちはやを好演」というのが出落ちになってて、尻すぼみって印象。 この監督はこの漫画自体がすごく好きなんだろうと思う。だから漫画の再現を目指しちゃってて、それが原因で色々無理が出てる気がする。私は原作と映画は別物であり、映画ならこう変えるべきというポリシーが欲しい。違う監督・脚本家で観てみたかったなあと思っちゃいました。 【くろゆり】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2019-04-01 11:48:46) 19.《ネタバレ》 相変わらずぴったりの配役や抑えの効いた演出などは素晴らしかったが、肝心のストーリーが詰め込みすぎてダレた。 部長の退部などのエピソードが訳が分からないし、後輩の二人にも魅力を感じなかった。 この三部作では8点→7点→6点とどんどん魅力が薄れていく感じ。 最後なので名人戦やクイーン戦でのカタルシスを期待していたのも大きかったのだろう。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 6点(2019-04-01 09:12:01) 18.終盤の決戦はさすがに素晴らしいのだが、中盤までのグダグダ感は自分にはダメだった。 素材として良い物語と思うが、普通の青春ものになってしまう部分が惜しい、と感じる映画。 【simple】さん [地上波(邦画)] 5点(2019-03-30 22:06:37) 17.新キャラクターも登場し、少し詰め込み過ぎな気もするが、全体的によくまとまっている。観る前は少し不安もあったが、完結編として決して悪くなかった。続編があれば、また観たいなと思ってしまう。 ちはやふるは3作とも安定したおもしろさで、大人も楽しめる青春映画だと思う。 【アクアマリン】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-03-17 18:07:13) 16.《ネタバレ》 「上の句」は紛れもなく太一の物語だった。そして、この映画も彼の物語だ。他の作品の野村周平はあまり知らないけど、この役はすばらしい。新しい登場人物もいてマンネリ化せず、百人一首もしっかり話しに盛り込まれている。気持ちよく観られる青春映画です。 【ラグ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-01-27 21:32:40) 15.《ネタバレ》 このシリーズは、1作目が抜群に面白い。前作で少し落ちて、ちょっと上昇の内容。賀来さん(周防氏)の視力が落ちてくる描写・演技に感銘。それに反して、野村氏の演技はダメだった。松岡は安定。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-08 12:31:15) 14.《ネタバレ》 三作目も安定の面白さでした。台詞や展開が少し予定調和かなと思ったりもするんですが、 青春ものとして実にクオリティが高く、恋と進学とかるたの間で揺れ動く葛藤が巧みに描かれていたと思います。 ニコニコの画面は個人的にはいらんかなと思いましたが、大人の事情ですかね。 1000年前の歌が読み継がれる。カルタは過去現在未来の人の思いを受け継いでいく。 そう言う面がアニメーションで紡がれるのもまた素敵でした。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2018-12-30 20:30:08)
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