みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
70.《ネタバレ》 イーストウッド、単なる犯罪映画ではない家族との関係、繋がりを感じさせる映画作りには感心させられた。犯罪組織とのやり取りも笑える事を放つ。組織の一人に頭痛のタネとか言われたら、医者で見てもらえみたいな事を言って笑わせたりする。そして、命の危険な立場であるにも関わらず、別れた元奥さんの最期を看取る為に家族達の元へ戻ってくる素晴らしさ、お金で何でも買えたけど時間は買えない。この台詞こそこの映画の一番、言いたかった事だと感じることができる。それもイーストウッドが語るからこそ説得力を感じさせるのだ。イーストウッド歳を取っても変わらないかっこ良さ、この映画を見て、あんな風に自分も歳を取ってもかっこ良く生きていくことができたらと思う。この映画はイーストウッドが監督し、自身も主人公を演じるからこその映画であって、他の人ではここまでの説得力は感じないだろう。 【青観】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-20 21:51:17)(良:2票) 69.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが闇バイトに応募して麻薬の運び屋になる!いやはや、最初にこの衝撃のプロットを聞いた時には、あのハリウッド・レジェンドが演じるような役じゃないだろって思いましたよ。実話に(あくまで)ヒントを得た脚本なんだそうですが、実際に逮捕された老人とはデイリリー園芸家だったことぐらいが共通点、この老人は逮捕されるまで20年ぐらい麻薬組織のために働き、しかも自分から組織に売り込んで運び屋稼業を始めたらしいです。逮捕されたときは90歳で認知症が進行しており、受けた刑罰は懲役三年で高齢が考慮されて一年で仮釈放されたそうです。言ってみればかなりのワルだったみたいで、この映画のアール老人はかなりイーストウッドに合わせた感情移入できるキャラになっています、まあ“事実にヒントを得たフィクション”なんだから全然OKですけどね。 とはいえこのアール老人は運び屋として得た報酬でまず差し押さえられた農場を買戻し、それからバリバリの新車のピックアップ・トラックを購入して自分が通っていた火事で焼けた退役軍人クラブの再建に寄付、挙句の果てにはジジイのくせに若い女を引っ張りこんでワン・ナイト・ラブを愉しむ、けっこうやりたい放題です。確かに孫娘の学資を援助したりもしましたが、絶縁状態の元妻や娘と違って彼を慕っていたからで、けっこう自己中な生活をエンジョイしていた感があります。このアールという男には、かなり自由奔放な私生活を送ってきたイーストウッドの内省が込められているのかもしれません。しかし日本のトクリュウが運営する闇バイトとは違い相手はメキシコのカルテル、ヘンな動きをすれば見逃してくれるはずがありません。運送仕事をすっぽかして瀕死の元妻のもとに駆けつけたんですから、組織に見つけられた時点で抹殺されてしまうのが当然だと思いますが、そこから逮捕されるまでの展開はフィクションとは言えちょっと甘い脚本だったんじゃないかな。アールと接する組織の下っ端たちが戸惑いながらも彼に親近感を持つようになってゆくところは、イーストウッドの魅力を堪能できますね。 明らかにイーストウッドに残された時間は少なくなっているのは悲しい現実ですけど、アールが法廷で家族に言う「時間がすべてだった、何でも買えるのに時間だけは買えなかった」というセリフには、イーストウッドの心情が現れていたのではと思います。闇バイトに応募しようとしている若者には、本作を観るチャンスがあるといいよな… 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-07 22:54:18)(良:1票) 68.《ネタバレ》 家庭を犠牲にして打ち込んできた事業が挫折。 家族にすっかり嫌われていた老人が、麻薬の運び屋に手を出して、何とか家族との関係を修復しようとする。 ただ、あれだけこじれた関係の割には、お金が入ったせいかあっさり修復できたようにも見えてしまう。 そのお金の出所を考えると、陰にドラッグによる悲惨なドラマが多数潜んでいることを連想できてしまうので、単純に修復を良かったねと受け止められない。 クライムものかと思ったら、ヒューマンなホームドラマ。主人公をそれほど好きになるわけでもなく、ストーリーにもそれほど惹かれなかった。 イーストウッドなら、もっとシリアスな作品のほうが好みに合う。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2020-12-27 10:52:33)(良:1票) 67.《ネタバレ》 皆さんの評価が高いのが驚きでした。。確かに出演陣も超豪華、各シーンも非常に素晴らしい出来でラストまで目が離せないのは事実ですが、でもこのおじいちゃんは何かが間違っているし、結局何が言いたかったのかよく理解できなかったというのが正直な感想です。 家族が大切だということはよく伝わりましたが、それは至極当たり前のことであって取り立てて加点につながるほど説得力があったとは思えませんでした。また、裁判で本人が反省し真摯に罪と向き合うことも素晴らしいことですが、これもまた正常な人間であればある意味当たり前のことです。むしろ89歳になって大罪を犯してから改心とかって完全に遅すぎ(手遅れ)でしょう。その彼が幸せそうに刑務所で花壇をいじっていても何も響きませんでした。 あと気になったのは家族の在り方です。おじいちゃんは犯罪で得た金で孫の結婚式を挙げ農園を買い戻した訳ですが、これは絶対に許されない行為、家族に対する最大の裏切り行為であるはずです。本来なら家族一同おじいちゃんに対してガッカリすべきところですが、この映画では終盤家族が一致団結しておじいちゃんを擁護してしまいます。まあ心境は判らなくもないですが、とても違和感がありました。 過去を振り返るとイーストウッドが作った映画で素晴らしいと感じたのは「許されざる者」「パーフェクトワールド」の時期までで、その後の映画はひどく退屈で小難しい理屈を並び立てるだけの映画しかなかったような印象です。本作もアメリカンスナイパーなどと同様、一見すると完成度が高いように見えて、実は価値観の押し付けが酷くまるで深みがない作品だったように感じます。(各シーンや全体の雰囲気は非常に素晴らしいのですが) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 5点(2019-10-13 11:00:41)(良:1票) 66.《ネタバレ》 外では人気者で家では厄介者。自由気ままな旅暮らし。あれ?まるで寅さんじゃん。でも唯一違う点は、寅さんは決して悪事に手は染めない。とはいえテキヤ稼業も3割はヤクザみたいなもんだけど。(^_^;) 実話を元にしているし、いくらなんでもこのまま何事もなく終わるわけないっていうのは分かってはいても、それでも感情移入しすぎて、なんとか逃げおおせてくれって、真面目な話何度も何度も祈っちゃいましたよ。いやぁ~恐るべし、イーストウッド様。 ただ、一度黒いトラックがやたら止められている光景を目撃しておいて、そのまんま黒いトラックを使用した点が気になって気になって仕方なかった。そもそもあれだけの組織なんだから逆に警察無線の傍受や、スパイや情報屋がいてもいいと思うんだけど、なんか悪い奴らにエールを送るわけじゃないけど、もうちょっと頭使えよな!て思っちゃいました。 いろいろと良いシーンはあるんだけども、個人的に一番好きなのは、ナチ総統閣下呼ばわりしていたフリオに旨いチキンバーガーを食べさせてあげたところ。年代や人種や多様な弊害があったとしても、旨いものを分かち合うことで生まれる連帯感や信頼感みたいな、もうね言葉なんかいらないんですよ。ああいうのホント好きです。 ただなぁ~なんだろう、めっちゃ良い映画なんだけど、ラストの法廷での家族の対応。特に娘さんは散々嫌っていたんだから今までのお金が実は犯罪で得たお金だって知ったら、もっと嫌いになってもいいはずなんだけどな~。それとも悪いことしてでも家族のために頑張った、とでも脳内変換しちゃったんだろうか。あの園芸農園だって汚いお金で買い戻したんだし、それって世間にバレちゃうんじゃないの?そんな農園のお花を買ってくれる人や評価してくれる人たちが現れるんだろうか。てまあ余計なことまで妄想させられちゃいました。恐るべし、イーストウッド様。 【Dream kerokero】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2019-09-03 13:25:01)(良:1票) 65.《ネタバレ》 ★あれ、「グラン・トリノ」で主演は打ち止めじゃなかったっけ?それで「えー、なんだよー」と思って「グラン・トリノ」は辛い点を付けたんだけど・・・まあいいか(笑) ★面白かったです。さすがに往年のタフガイみたいなマネは出来ない(時代的にも)なんだけど、悪党相手にも物おじしない態度、女性に対する粋なセリフ(まあ今の基準からはセクハラとも言われかねないが)、それに比べて家族に対するぎごちない言動、そして(わざとだろうけど)差別的なセリフもぜんぜん躊躇ないとか、いかにも「イーストウッド」演じる主人公、らしくって。 ★やっぱりこの映画のキモは、90歳の老人が主人公、ってとこなんですよね。二十歳の若造がこんなことしててもこの馬鹿としか言えないんだけど(いや老人でもばかなんだけど)、人生の終境(造語)に入っていてもこんなことしちゃうってのがね。さすがにマグナムぶっ放して解決、とはいかないんだけど、いろんなトラブルも運と機転で乗り切ってくとこなんか地味なストーリーながら面白かった。 ★映画の最後に流れる歌では、「老いを受け入れるな」って歌ってるんですよね。やったこと(運び屋)はもちろん悪いことなんだけど、あのイーストウッドでさえこんなよぼよぼした老人になっちゃうのに、それでも妙に物分かりのいい、好々爺とかになっちゃわないし。 ★最後、裁判で自分から有罪と宣言したのもかっこよかった。エンドシーン、刑務所で花を植えてるのは笑いました。「家族が一番大事」って繰り返し言ってるんだけど(自分を追ってきた~はずの~捜査官に対しても・・・ここは脚色かな?)懺悔のわりにはそうなってないとかね。 ★まあこれだけ無茶しながら最後は家族と和解しちゃうとこはちょっと出来すぎかなあと思いますけどね。いや、ほろっと感動きましたよ。よかったんですけど・・・ハッピーエンドになると思ってなかったんで(笑) ★PS、マフィアのボス?の携帯、i-phoneのあのおバカ着信音・・・もっとマトモなのにしとけよー!! 【wagasi】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-16 21:40:45)(良:1票) 64.家族との間に生じた溝を修復できないまま年老いた男の人生のケジメの付け方。 本作は実話に着想を得た作品ですが、前回のイーストウッド監督主演作「グラン・トリノ」を思い出した。 名監督イーストウッドの作品に、名優イーストウッドが帰ってきてくれたことがまずは嬉しかった。 相変わらず、イーストウッド演じる男は偏屈な一面もあるが、意外にも犯罪組織の連中と饒舌に接している時や、 鼻唄まじりにヤバいブツを運んでいる最中は妙にユーモラスでのんびりとしている。 ピンとしていた背中も少し丸くなってはきた。もうすぐ90歳。それも当然だろうし、だからこその味もあったと思う。 何度も繰り返される運び屋稼業。その中に挿入される家族との関係や、DEA捜査官との味のあるやりとり。 それらが最終盤になって効いてきます。犯罪組織の連中との関りは不完全燃焼な感もありますが、 それよりも最終盤は家族との関わりとケジメの付け方をじっくり見せる。これで良かったと思えました。 そしてラストに流れる主題歌の歌詞がジ~ンと胸に響きます。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-14 16:16:16)(良:1票) 63.根っからのワルじゃないんですけど、悪い事してるんですよね。 家族との修復も金次第だし・・・イーストウッドはカッコイイですけどね。 【東京ロッキー】さん [インターネット(吹替)] 6点(2024-01-07 00:14:46) 62.《ネタバレ》 家族を選択した決断が素晴らしい。 【TERU】さん [地上波(吹替)] 7点(2023-10-18 20:47:59) 61.《ネタバレ》 イーストウッドのカッコいいおじいちゃんシリーズ大好きです! ワルとおじいちゃんの会話が楽しい雰囲気を作っていて見ていても楽しくなってしまう。 最後のヘリコプター登場と追いかけあいは好きじゃないけど、それ以外はとても楽しめました。 おじいちゃんの過去への後悔がハッピーエンドをすんなり受け入れさせてくれたのか。それでも娘は急変しすぎな気もする笑 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-03-30 16:17:16) 60.《ネタバレ》 僕的にはハズレの少ない安心のクリントさん、これで最後かも?は何度目でしょうかね? 犯罪者感がまるでないけど、やることなす事が常時犯罪な人が居るわけもないってのを感じますね。 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-27 10:46:33) 59.派手なアクションや盛り上がるストーリーではないけど、最後まで興味深く観させる良い映画だった。 【miso】さん [DVD(吹替)] 8点(2022-11-18 22:49:41) 58.クリントは、この作品でオスカーの演技賞に最後のチャレンジしたのかな。「許されざる者」がベストアクトだったと思うなー。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-12 11:10:01) 57.どうしても、近い時期のイーストウッドをおもって グラン・トリノと最期の生き様を考えてしまいます。 どちらも、他人からみたら潔く逝っているように見えるかもしれません。 しかし、とてつもなく足掻いている。 人生というものを見つめて 穴というより足りない色を見つけて 喜び悲しみ色を塗り重ねているように見える。 その横に、ワルであるはずの運びスタート地点の若者たちとの 口の悪い会話がある。 何も捨ててない。 だから、一日だけ咲く花を大切にしてきたガンコ爺さんなのでしょう。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-12 21:35:42) 56.イーストウッドの映画をあと何本見られるのだろう。そう考えると寂しくなる。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2022-01-04 22:30:55) 55.さすがに、イーストウッド。 よくできています。 単なる犯罪者でも、そうじゃない感じに、 実は悪い人じゃないのではと感じさせてしまう。 まあ、所詮は犯罪者なのだけど。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-17 21:00:02) 54.壊れた家族がこんなにも早く修復が可能か。全体的にはおもしろかったがご都合がだいぶよい。 アールが運び屋で稼いだ金で金のブレスレットや高級車、そして家族との絆を手にし犯罪を肯定しているようで皮肉である。 運んだ車はとにかくかっこいいのでピックアップトラックに無性に乗りたくなってきた。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-09-14 00:11:49) 53.実話ベースや実の父娘共演にしては無理やり感のある家族ストーリーでしたが、流石イーストウッド、老いぼれ演技はお見事。 88歳の制作・監督・主演作品に敬意を表します。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-03 15:47:48) 52.《ネタバレ》 じいさんのハチャメチャぶりは、実はダーティハリーからあまり変わっていない。 であれば悪い麻薬組織もついでにぶっつぶしてくれるとよかったのだが・・・ 【チェブ大王】さん [インターネット(吹替)] 7点(2021-08-07 23:12:46) 51.一筋縄ではいかない老人を演じさせたら、やっぱり上手い。でも家族との関係にいまいち必然性を感じられなかった。淡々と進むストーリーは悪くないけど。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-18 09:54:12)
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