みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
31.《ネタバレ》 この映画を観たいと思う人って、大方が”シャイニング”を鑑賞済みであると思うんですよね。となると、あの独特の、精神に異常をきたしそうなキューブリック流の「美」を期待したのは私だけではありますまい。 ところが、なかなかそんな感じにならない。アル中に悩む大人になったダニーと超能力少女と人外サイコ集団がESP対決を繰り広げる前段はまるでアメコミのサイキックバトルのようで、シャイニングファンの思いから大きく外れたものになっています。正直戸惑いました。 しかし、ここからです。ちゃんと監督はシャイニング派に向けて怒涛の巻き返しを用意してくれていました。 ついにあの超陰気な短調の調べにのって山道をよろよろ登ってゆくクルマの画がスクリーンに広がった時は、感激で肌が粟立ってしまいました。そしてオーバールックホテル!時間の経過も合わせて良く再現してくれたものです。 ローズの憎ったらしいことは野球少年のくだりで怒り心頭でしたから、ホテル先輩やっちゃってくださいよ的な気分にもなります。懐かしの亡霊フルメンバーも嬉しい(?)。けど、肝心のジャック・トランスがオリジナルニコルソンの風貌が強烈なためにそっくりというわけにもいかず、ちょっと残念ではありました。 残酷場面はほんとに残酷なだけで、キューブリックの毒々しい美的感覚は無く、やっぱり前作とは別物。だけどダニーが何故あの忌まわしいホテルへ戻らねばならなかったのかその辺の理由付けに無理のない脚本は技巧的に優れています。 バッドエンドにしなかったラストも、良い後味が残りました。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-12-29 23:59:13)(良:1票) (笑:1票) 30.《ネタバレ》 そもそも傑作の呼び声高いキューブリックの「シャイニング」は、キングの原作小説とはかけ離れた終焉を見せ、原作者自らに「俺は映画版は認めん」と言わしめた代物だ。 おかげで本作は「映画版の続編」でありつつ、かつ、原作小説の続編として執筆された「ドクター・スリープ」の映画化でなければならない。 ややこしいが、とっても脚色が難しそうだということである。 しかしながらマイク・フラナガンは映画版と小説版との噛み合いを上手く調整し、キングお墨付きの「ドクター・スリープ」を完成させた。 ここで留意して欲しいのは、「ドクター・スリープ」は「シャイニング」の続編であることは間違いはないが、「シャイニング」を下敷きとして、世界観を発展させた別の作品であるという事だ。 宣伝やコピーを見る限り、成長したダニー坊やが例のホテルに戻って恐怖に見舞われる…というような印象を受けるが、本作は原作の時点で「シャイニング」とはまったくの別物であり「ドクター・スリープ」としては、これは正解なのである。 初見では続々と出てくる新キャラや、世界観の広さに面食らうだろう。 しかし、印象操作のせいで「シャイニング2を観に行ったら、X-MENっぽいバトル映画だった。ナニコレ思ってたのと違うから受け付けねぇ」と早々に本作を切り捨てるのはあまりに勿体ない。 「ドクター・スリープ」は、手に汗握る攻防や、前作から発展したドラマを内包した素晴らしいエンターテインメント作品だ。 孤立と閉塞の前作から一転、追跡と逃避の目まぐるしいスリリングな展開が良い。 「子どもの誘拐」というアメリカに蔓延る闇を足掛かりにし、彼らに対する凶悪な拷問シーンで敵軍の狂気を強烈に印象付けたのも上手い。(「ワンダー 君は太陽」「ルーム」のジェイコブ君のリアルな演技に、レベッカ・ファーガソンも恐怖を感じたとのこと) ローズ・ザ・ハットやらスネークバイト・アンディやら、とんだ中二病軍団と思わせながら、その実態は危険なカルト教団である。若く正義感に溢れるアブラが怒りをぶつける相手として不足はない。 他にも、前作とまったく異なるジャンルでありながら、「シャイニング」の世界観を上手く匂わせている点も楽しめる。 あくまでも前作の延長線上にあるからこそ、狂戦士として登場するオーバールックホテルにも熱い必然性が出る。 これぞワイルドカード。 毒を以て毒を制す、活劇の締めはこうでないとつまらない。 また、エンタメ方向に走った本作が、それでも大人の鑑賞者に静かな余韻を与えるのは、本作が扱う(特にアメリカで顕著な)諸問題の内包に他ならない。 「これは…薬なんだよ」 実際に中毒から立ち直ったキングの経験則もあるのだろうか、悪夢的なジャックの登場は空気の重さが違う。 また先に述べた子供の誘拐にも関連するが、子どもに対して大人たちがどのように接するのかという点にも踏み込んでおり、ダニーの成長、ひいてはシャイニングの謎にまで昇華させているのが素晴らしいところだ。 酒をかっ喰らった挙句、斧振り回して追い掛け回すなど持ってのほか。実は誰もが持つシャイニングという個性を、大人たちは守り、道を示してあげねばならない。 それが悪夢を呼ぶのなら、悪夢を閉じ込める箱を与え、それを振りかざす者があれば、身を守り闘う方法を共に考える。 ディックがダニー坊やを導いたように。 バッグス・バニーの決まり文句「ワッツアップドク?(どったのセンセー?)」の通り、ドクター・スリープへと成長したダニーもまた、アブラの良きメンターとして彼女を導いていくのである。 キングが込めたヒューマン・ドラマがしっかりと息づいていることを感じた。 (この人オビ=ワン・ケノービみたいなことやってるなと思ったら、たしかにオビ=ワン・ケノービでしたわ) 【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2019-11-21 16:01:01)(良:1票) (笑:1票) 29.《ネタバレ》 映画「シャイニング」の続編、と言うよりも小説「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」の映画版と言った方が、幾分か理解しやすいのではないかと思われる作品ですね。 確かに、既に多くの方がレビューされているとおり映画版「シャイニング」へのオマージュ、若しくはS・キング及び映画版「シャイニング」の熱烈なファンへの気遣いのような要素は感じますが、やはり映画版「シャイニング」とはかなりテイストの異なる作品であることは間違いなく、映画版の続編と言い切るのには少なからず無理があります。 ただし、だからこそ長尺の本作を大いに楽しむことが出来ました。映画版前作を未見であれば尚更のこと、サイキックとモンスターのバトルを楽しめるSFサスペンス作品になっているのではないでしょうか。 正直なところ、映画版「シャイニング」の続編は必要ないと思っています。あれで完結。だからこそ不朽の名作になり得るように思えます。しかしながら、映画版の続編的位置付けをもって作られてしまった本作。にも関わらず、ここまで小説版続編の実写版と映画版の続編を巧みに絡み合わせることに取り組んだ作り手の方々に対し、素直に称賛の拍手を送りたいところです。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 14:24:33)(良:1票) 28.《ネタバレ》 スティーブン・キングの超能力バトルと、キューブリックのサイコホラー。どちらもてんこ盛りの素晴らしい続編です。まず勧善懲悪から入る時点で自分にはワクワク物。主人公が一旦躊躇するも仲間に背中を押されて立ち上がるなんてのは少年漫画さながらの王道。強大な敵を倒すために前作の強大な敵をぶつけるという、さながら人類が宇宙怪獣を倒すためにゴジラを呼び寄せるかの様な、はたまたロメロの元祖ドーン・オブ・ザ・デッドで暴走族にゾンビをけしかけるかの如く、言うなれば襲い来る化け物だったT-800がT-1000からジョンを守るために未来からやってきたT2の様に、昨日の敵は今日の友、しかしその友はやはり友になどならず最後に主人公達に襲い掛かってくるという、ああやはりこれはホラー映画なんだなと気付かされる訳です。 前半のバトルだけでも十分痺れるのに、後半はきちんと「シャイニング」に突入。個性的なあの幽霊達も勢揃い。もちろんあの可愛い双子ちゃんも。そっくりさんだけど特徴的な眉毛のお父さんも。お母さんが追い詰められるシーンもきちんと撮り直し。当然あのホテルの中も外も、迷路も、あの古~いタイプライターも、バーも、ざっば~んと豪快に血が流れ出るエレベーターも。みんなちゃんと出て来てくれますよ。前作ファンへの大サービスがいっぱい。そういう旧作をリスペクトしたノスタルジックな作品、いいですね。自分の好きな要素がこれでもかと盛り込まれた傑作です。ボイラーに火を着けるという発想はキング側へのリスペクトかな。 ヒロインのアブラもやたらと勇敢で毅然としていて、どんどん美人に見えてくる。ラストもちょっと悲しいけど綺麗に纏まります。2時間半が全然長く感じない、充実の一時を過ごせました。 【にしきの】さん [インターネット(吹替)] 8点(2023-03-30 05:51:19)(良:1票) 27.《ネタバレ》 シャイニングを観た人に対して、懐かしさを与えることにより高評価を得るであろう作品。そりゃあ、何十年も経ってからあのホテルや名場面を焦らしながら余すことなく見せつけられれば、心が震えるでしょう。が、私のように立て続けに観る者にとってはシャイニングに何の思い入れもないので、ただただ意味不明な展開が繰り広げられ、苦痛な時間を過ごすことになります。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-01-14 19:52:17)(笑:1票) 26.《ネタバレ》 「シャイニング」は、それを持つ者を決して幸福にはしない。むしろその人生を困難にし、悲劇をもたらすこともある。しかしそれでも、人知れず他者を救い、世界を変えていくことが出来る。能力を持つ者が正しい心を持ち、正義が継承されていくことこそ、「シャイニング」が存在する意味であり、希望でもあるのだ。 静かで重厚、かつ非常に陰鬱でハードな展開運びにより、異能の能力者の「悲哀」を的確かつ強力に表現しつつ(前半が相当に緩慢なテンポで、少し疲れるくらいに歯応え十分)、最後の最後で儚くもはっきりと前向きなテーマを描き切っている本作のシナリオは、ダーク・ファンタジーとして内容的にかなり高水準な上に見応えも抜群で、優れた仕事だと言ってよいと思う。 本作は完全なファンタジーであり、ホラーでは無いが、ホラーを期待されている(と思われる)作品なのにチープな恐怖描写に走らず、シリアスな物語を貫徹している点も好印象である。チープさを排すると言う意味では、極めて正統派で真っ当な美人であるレベッカ・ファーガソンを悪役に起用することで、ワンランク上のスタイリッシュな(ただし底冷えのする程に冷徹な)邪悪さを演出した点も効果的であったと感じる。前作との関係性の面でも、シナリオ的にも終盤の仕掛けに例のホテルを不自然さ無く繋げている点で巧みだし、(主展開を邪魔することなく節度を保って)前作の名場面をフラッシュバックさせるシーンも種々有り、続編としての楽しみも十分に備えていると言える。一点、野球少年の虐殺シーンはかなり惨たらしい上にさほど効果的とも思えず、もう少しマイルドにしても良かったかと思う(見応えは更に増しているとはいえ)。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-12-14 00:08:50)(良:1票) 25.《ネタバレ》 原作未読。アレからどうやって繋げるのかなと思ってたら思いのほかエンタメ作品でした。超能力『シャイニング』を持ちながら幼い頃の出来事でトラウマを抱えたまま大人になったダニー、同じく超能力を持ち児童失踪事件を【視た】少女アブラが事件の真相を探っていく。 超能力を持つ人を狙い生気を吸い取って生き永らえてきた邪悪な集団との超能力バトルはなかなか面白かったです。初遭遇で相手の親玉ローズをトラップにかけ盛大にやり込めたアブラはどこまで強いんだろうと笑ってしまいました。とはいえその集団は老若男女様々いて思わせぶりに余裕ぶってはいるものの、普通に人間の世界で生活していて物理攻撃でダメージを受けあっけなく死んでいくショボさで能力もよく分からないままだし微妙でした。死に際に乗り移ってダニーの親友をヤリましたけどちょっとした能力者が銃を持った人と組めば速攻で壊滅できそうだし、貯めていた生気を全て吸い込みドーピング状態のローズ相手でもダニーとアブラなら余裕で倒せる気がしましたけどね。 終盤になってあの忌まわしいモノが集うホテルになりますがファンサービスというか名所めぐりというか物見遊山的なワクワク感があって面白かったです(というかホテルであの連中を順番にさまざまなバリエーションで始末した方が画的にも面白かったような気がします)。結局、ダニーは閉じ込めておいた亡者を解き放ちローズを仕留める道を選んでしまうワケですが、作戦的には微妙だったけどあの自己犠牲の選択は悪くなかったな。放浪の末たどり着いた町で天職と思えるホスピスでの仕事に就く。末期患者に寄り添い安らかに眠るように導くことからドクター・スリープ。今後はかつて彼がしてもらったようにアブラを導いていく役回りなんでしょうね。まんまオビワンか。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-12-04 20:11:22)(良:1票) 24.《ネタバレ》 直前に「シャイニング」を復習してから鑑賞したので、この監督のキューブリック版「シャイニング」へのリスペクトを余計にビシビシ感じました。 同じ題材をなぞっても、ピーターハイアムズの「2010年」が「2001年宇宙の旅」と似て非なる映画になってしまったことを脳裏をよぎって危惧しましたが、その点ではこの作品はとても頑張っていたとおもいます。 前作を何十回も観てるファンからすれば、まず何より一番の感動はオーバールックホテルと迷路の完全再現。ボイラー室とか舞踏会場とかREDRUMの部屋とか一部ではなく、カメラに映らない部分も完全再現してくれてて、逆に「シャイニング」で映らなかった通路や場所に(あー、あそこ右に曲がるとこうなってたのか)的脳内補完をしたり(しかも40年分ちゃんと老朽化している!)。オーバールックに向かう道の空撮、血の洪水、斧を振りかざす時のカメラワークなど、製作者のシャイニング愛にニヤニヤしてしまう場面も多数。 物語的にはオーバールックホテルの登場まで若干冗長に感じる部分もありましたが、キングの小説の良さも併せてキューブリック版「シャイニング」の続編を作ることに成功していた気がしました。ただ前作はホテルが人に乗り移って狂わせる点が絶対だったのに対し、今回はホテル外にいる人間の形をした悪も人間を襲ってくる展開で、その点はよくあるホラー映画にありがちかなとちょっと思ったり。 それでも1980年時のジャック、ウェンディ、ダニー、ディック、双子の水色姉妹、237号室の腐乱オバハン、盛会じゃね紳士、ジュースぶちまけた前管理人など、よくここまで似てる人そろえたなあと感動。1場面ですがドアごしに斧で襲われるウェンディのあの絶叫場面まで再現と、前作を愛する人をニヤリとさせるシーンが本当てんこもりで、前作のある意味、神の視点的な風格はありませんが、全体としては面白いと思います。 ↑の方も言っていますが「毒をもって毒を制す」作品。そして悪の象徴たるオーバールックホテルが一瞬、敵の敵は味方的に映りますが、すぐさまシャイニングオールスターズの皆様が一斉に襲ってくるあのシーンは、怖いハズなのでなんだかうれしかったり(幽霊をもっとじっくり観たいなんてこの作品でしか思わないです!笑)。 なんか観た直後なので頭がまとまりませんが、終盤のオーバールック向かうシーンで「シャイニング」のOPテーマが格好良くかかる所、鳥肌がヤバかったです(そう!俺が見たいオーバールック早く映して!的なそそられ方)。大好きな作品の続編を愛情たっぷりに製作してくれて本当に感謝です。 追記・どうやら237号室の腐乱オバハンは、オーバールックホテル焼失で棲家を失ったところをアブラの家に引き取ってもらったようで、今ではすっかりアブラと一緒にお風呂入るほどの仲良しです。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-11-30 13:05:25)(笑:1票) 23.ニコルソンのそっくりさんが出てきたけど、声までは似てなかった・・・。やはりニコルソンの声でないと。 【ケンジ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-01-04 00:04:20) 22.スキャナーズみたいで面白かった。シャイニングの続編としては後付け感のある設定がいくつかあるけど、それは物語を面白くするためだということで良しとしよう。主人公と一緒に久々にオーバールックホテルを訪問して怖いような懐かしいようなワクワクするような気持ちになれた。70年代生まれのおっさんは皆見るべし。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-11-27 15:31:20) 21.続編の立ち位置には疑問が残る。 シャイニング,キューブリックは好きで懐かしい演出に浸ったものの この作品はキングがキューブリックを否定したことからテイストがかなり異なっている。 あのホテルの雰囲気、ジャックニコルソンの怪演というキューブリック作品が好きな方は「続編」としては受け入れ難いものになっているでしょう。 40年という期間、時間を埋め合わせるほどの恐怖やインパクトは無かった。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-04-07 16:31:45) 20.スティーブン・キングの作品は,苦手なのだが,これは割かし良かったですが,怖くないホラー映画は如何なものか・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2022-01-03 21:31:05) 19.《ネタバレ》 違うんだな こんな風に小難しくなった続編なんかも含めてキャリーとかイットとかペット・セメタリーだとか、続編もしくはリメイク要らないです。 どうしても、キング作品でリメイクされたいのであれば、あまり余に知られていない掘り出し物からっていう意味で、初期作品の地獄のデビルトラックっちゅうのをやってください。(切に願う)タイトルだって地獄のデビルトラックのままでやってください。(ワクワクしたいから) ドクター・ストリップ、残念ながら、今一ではなく今五くらいのもんでした。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-09-20 14:15:18) 18.《ネタバレ》 映画「シャイニング」の原作者スティーブン・キングはキューブリックの「シャイニング」が大嫌いだったそうである。 特にキューブリックの母親のウエンディのキャラクター表現に激怒したと言われている。キューブリックのシャイニングで、母親のあわてて、悲鳴を上げ、走り回るサマを観てなのだが、これはキングのマザコンの性格が垣間見えた。キングによると母親は強くて、困難にも勇敢に立ち向かうものでなければならないらしい。キングの母親は実際にそうだった様である。シャイニング原作には実際にその様に記述されている。 オーバールックホテルのそばにある巨大な迷路は原作には無い。よってジャックが迷路で凍死するというエンディングは無い。小説ではウエンディがボイラーを燃やしホテルは炎上して2人は危機から逃げ出すという様になっている(当方原作未読、ネット検索その他から)。 ワーナーがシャイニングの続編を作るという話に多分キングは飛びついたであろう。自分の小説通りのシャイニングにして「キューブリック版は間違いだった」という事を続編で観客に知らせよう、と思ったはずである。 結果は見事に失敗。前半はワクワクさせられるが、後半(オーバールックホテルの復讐戦のシーンから)で、「何コレ!」って思ってしまう。 私、今日は相当ヒマだったので、コレを観る前にシャイニングの140分版を観てコレを観たんですよ。 この映画キングは満足したかもしれませんが、観る側ほとんどは唖然としたのではないでしょうか。 これなら「やはりキューブリック版が最高」と思ってしまうだろう。 ダニー・トランスが父親のジャック・トランスがやった様に、バーでジャック・ダニエルを飲むシーンも笑いました。ウイスキーを飲んでいるシーンは無いのに、いつの間にかグラスは空、空のグラスにまたジャック・ダニエル注ぐ給仕。飲んでいないのにいつの間にかグラスは空になってます、これってダニーのアルコール依存症は治ってなかったって事ですね。 ワーナーは「原作者が映画に関わるとロクな事が無い」という事を学んだのでは?、って思った作品だった。 【アマデウスga好き】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-29 03:14:55) 17.《ネタバレ》 シャイニングは鑑賞済。でもそんなに思い入れはありません。 2時間半の映画ですか、でもなかなか、飽きずに楽しめました。面白かったです。野球少年の描写はきつかったですが、引き込まれました。 【はりねずみ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-23 21:39:28) 16.原作とキューブリック版の前作は鑑賞済み。 あまり期待せずに観出しました。 しかし、シャイニングの続編と言えど、前半はまったく別物になっていて それはそれで面白かった。やっと能力「シャイニング」が活躍したのだ。 と言ってもザコキャラが弱過ぎたのは不満。 でもラストでようやく前作から持ち越してたエンディングに向かい 懐かしいシーンもオマージュされてて感慨深かった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-07-17 22:11:22) 15.DVDジャケットから極悪ユアン・マクレガーへの膨らんだ期待は残念無念の空振り。ホラー感の無い物語は他愛なく退屈。オーバールックホテルへ向かうシーンで初めて覚醒。なんちゃってジャック・ニコルソン(+1点)を筆頭に懐かしさに浸るひとときを。決着のつけかたは無理筋無くよく考えられていました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-08-28 13:03:10) 14.《ネタバレ》 スタンリー・キューブリックが創造した、あのホラー映画の古典的名作『シャイニング』の約四十年後を描いた続編。と、いうことでけっこう期待して今回鑑賞してみたのですが、正直、だいぶがっかりな出来なんですけど。僕はこれをあの完璧な名作の続編とは到底認めたくありません!まどるっこしいだけでさして面白くもないストーリー、前作の素晴らしい名場面におんぶで抱っこで全くセンスを感じさせない凡庸なシーンの数々、揃いも揃って魅力に欠ける登場人物たち…。数え上げればきりがないくらい、ダメ要素のてんこ盛り。致命的なのは、ホラー映画なのに最後まで一ミリたりとも怖くなかったこと。これを観るくらいなら、スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』の中のシャイニングパートを観た方が遥かに有意義な時間を過ごせます。こんなお粗末なもので続編を名乗るなんて、かつての名作への冒涜であるとすら思っちゃいましたわ。と、前作を愛するあまり、思わず感情的になっちゃったかもですけど、それが僕の率直な感想です。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2020-08-20 02:00:25) 13.《ネタバレ》 みんなも大好きだよね?シャイニング。 その続編だよってんだから、そら観ますわ。 キング的サイキックありキューブリックの美術ありで楽しませていただきました。 いやーしかし、これだけ時間が経っても、キューブリック版は色褪せませんね。 本作にも格を与えてしまうほど、まだまだエネルギッシュな魅力に改めてビックリです。 これからも何度も見返すことでしょう! 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-05-06 21:22:34) 12.《ネタバレ》 シャイニングの続編という位置づけ以外の予備知識なしに観てみました。 正直、独特な世界観なので前半は「何じゃこりゃ?」てな感じでしたが、その世界観を受け止めたことにより 後半からは娯楽作としてそれなりに楽しめました。でもやっぱりキング原作の映画って癖があるなぁ。 例のホテルが終盤に出てくるので懐かしさも相まって思い出にふけっておりました。 続編なので、どうしてもキューブリック作品と比較してしまうのですが、 今の映画とキューブリック作品はテンポという意味において根本的に違うんだなぁと。 キューブリック映画の重厚さは、あの長回しとスローなテンポからでしか生み出せないものですね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-04-24 17:41:25)
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