みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 もう少し軽いノリを想像していたが、、何とも重苦しい133分であった。 まず表題である「嘘」ですが、その含みとしては、それぞれが他の家族に隠していた、「秘密」を指しているように思えます。浩一が隠していた秘密。そして三人が心に秘めていた、浩一とのある出来事。一生隠し通したら秘密、でも言うべき時がきて隠したらそれは嘘になる、、という秘密と嘘の物語。 今となっては、浩一の心はわからない、それは理解できる、けど。一つだけ感じたことを。とにかく、冒頭から彼の「部屋」の陰気な様子が気になった。あれだけ薄暗くて陽のあたらない狭い部屋に何日も引きこもっていたら、誰だってへんな気を起こすよね、、。私などは兄弟が多くて一人部屋などなかったので、引きこもろうにも引きこもれなかった。(それはどうでもいいけど) とにかく、心を救うのは難しくても、こういう「状況」を極力つくらないこと、それはできるような気がしたので。 長すぎることと回想場面が多いことが難点ですが、全体的に出演者の熱演はよかった。特に妹役の木竜麻生さんが素晴らしい演技だった。そして、おじさん (大森南朋) のキャラは、重たくて苦しいこの映画を救っていたように思える。こういう人って、きっと借金何千万抱えても絶対に自殺なんかしないだろうなあ、、などと不謹慎なことを考えてしまった。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-03-28 17:48:13)(良:1票) 6.役者さんたちがとにかくすばらしかった、原日出子さんの映画をちゃんと見たのは初めてですがとても見応えがありました。 遺書の無い家族の自死、想像を絶するショック。否定、いかり、と悲しみと、受け入れるまで。。。確かに答えなんてない、それをどう消化するかですね。いろんな形の受け止め方が描かれていました、丁寧に。 いい作品でした 【HRM36】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-11-03 10:14:53)(良:1票) 5.《ネタバレ》 自殺の核心にせまる映画ではない。 一人のひきこもり青年が、風俗で知り合った女性に悩み、 結果、自殺したことに、その家の家族の取り乱しぶりが 描かれる。とってもヒューマンな映画だ。 悲劇から始まり、笑いもいれて、とても完成度の高い映画だ。 これは人間は想像を絶する悲しみに遭遇すると、 心が凍り、本当のことを話せなくなるという寓話でもある。 家族全員、嘘をつく。 一番嘘をついていたのは、原日出子で、自分に嘘をついて、 記憶がなくなったとこだ。 映画後半は、涙がとまらなかった。 この涙はなんだろう? 家族の絆がたしかにある家の、最後の踏ん張りのようであったからか? 好きな場面は、岸部一徳の風俗店へのなぐりこみ、そして悪態をつく 風俗店の人がちゃんとイブちゃんの居場所を知らせてくれるという 人間のこころが感じられたところだ。 とても見応えある作品だった。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-04-19 20:45:57)(良:1票) 4.《ネタバレ》 まず良くないところから言ってしまうと 長い。コメディと言えど、本質的にはコメディではなく悲しいドラマであるわけで。重たい雰囲気のままに133分もあるわけで。もう少し短くまとめてほしかったかなという思いが残ります。 ついでに言わせてもらうと、北別府という最悪な酒乱、こやつの登場がすごく不愉快極まりなく後味がよろしくない。 ついでに も一つ言わせてもらうと、バカ母とバカオヤジ、死んでしまった息子に対していつまでも拘り続けるよりも ちゃんと生きている妹である娘のほうに愛情向けてやりなさいですよ こらオヤジ、ソープ代の二万円 ちゃんと早く娘に返してあげれよな ⬅そこは笑い。 ということで、笑いを誘われるべきシーンでは確かに笑いを誘われた。重たい局面とジョーク場面のさじ加減も良かったかと思えます。 ただし、なんせ 長すぎた。 そして娘がとても不憫に感じられたの ちゃんと真面目に生きてるのに可哀相。 【3737】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-03-15 22:06:28)(良:1票) 3.ひきこもりや自殺といった重いテーマにコメディー要素の入り混じったどっちつかずの映画。要所要所で入るBGMがかなりダサい。もう少しコメディーに振り切ってくれた方が良かった気がする。なんにしても岸辺一徳、原日出子、木竜麻生といった当代きっての演技力おばけの力がすごすぎた。この3人の演技力でほとんどダレることなく最後まで見ることができてしまった。とくにごく普通の女の子を完璧に演じた木竜は日本映画の至宝だと思う。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-09-24 21:12:56) 2.《ネタバレ》 役者がいい、シナリオも良かった。 ただ個人的な好みではなかった。 こういう映画でもハマる時はハマるんだけどなぁ。 喜劇っぽい演出が多かったけど最初の自殺のシーンが生々しくてあまり笑えない。 これはマイナスかもな。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-08-28 01:10:49) 1.《ネタバレ》 見る前に思っていたイメージとはだいぶ違っていた。変な表現ですが、きちんとしたヒューマンドラマでした。溺愛していた息子が引きこもりで、ある朝母親が食事を作って息子を呼びに行くと首をくくって死んでいた。それを見てショックを受け大けがを負った母親は記憶喪失に。残された父親・娘・母の弟などの親族は何も知らない母のため、息子がまだ生きていると母親に嘘をつき続ける。 見ながらずっと感じていたのは、娘が一番かわいそうだなと言うこと。娘も立派な母親の子どもなのに、母親は息子のことばっかり。あなたの子どもはこっちにもいるんだよ、と何度言ってあげたくなったか。記憶を失い知らないこととはいえ、息子の肩ばかり持ち、昔のことを息子に謝れだとか、親類の結婚式に息子の誕生会を無理矢理入れ込んだり、そこでもまたビデオメッセージで娘に息子への謝罪を促したり。母親のために頑張って嘘をつき続けてきた家族の気持ちはどうだったんでしょうね。本当のことを言ってやりたい、でも言ってしまうとまた母親が手首を切ったりしてしまうかも知れない。家族の葛藤がひしひしと伝わってきました。最後の最後で、川に入水自殺しそうになる娘を母親が止めてくれて本当に良かった。愛すべき子どもがそこにもいることをようやく気づいてくれたんだなと思いました。 息子の浩一が実際に何故死んだのか、理由は?背景は?色々と憶測や推測が出てきますが最後まで明るみにはなりません。しかしこのようなことが実際に実社会で起きてもきっと同じ事になるでしょう。記憶喪失云々は別にして、結局自殺の理由なんて本人しか分からず、残った家族や恋人などはその人に辛く当たってしまった過去の記憶を探ってそれが本当の理由であるかどうかも疑心暗鬼のまま自責の念に駆られるんでしょうね。それはとても苦しいことだ。酔いに任せた流れとはいえ、北別府さんが鈴木家の嘘をぶちまけたことは鈴木家としても良いきっかけだったんだろう。最後には母も含めて家族みんなで兄の死と向き合うことになって良かった。ほっとした。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-11-13 07:57:01)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS