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アザーズ

The Others
2001年【米・スペイン・仏】 上映時間:104分
ドラマホラーサスペンスミステリーオカルト映画
[アザーズ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-03-29)【イニシャルK】さん
公開開始日(2002-04-27)


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監督アレハンドロ・アメナーバル
キャストニコール・キッドマン(女優)グレース
フィオヌラ・フラナガン(女優)ミセス・ミルズ
クリストファー・エクルストン(男優)グレースの夫 チャールズ
アラキーナ・マン(女優)グレースとチャールズの娘 アン
エリック・サイクス(男優)ミスター・タトル
エレイン・キャシディ(女優)リディア
ルネ・アシャーソン(女優)老婆
キース・アレン〔男優・1953年生〕(男優)マーリッシュ氏
アレクサンダー・ヴィンス(男優)少年 ヴィクター
戸田恵子グレース(日本語吹き替え版)
谷育子ミセス・ミルズ(日本語吹き替え版)
加藤亮夫グレースの夫 チャールズ(日本語吹き替え版)
かないみかグレースとチャールズの娘 アン(日本語吹き替え版)
間宮くるみニコラス(日本語吹き替え版)
仲野裕(日本語吹き替え版)
竹口安芸子(日本語吹き替え版)
佐々木敏(日本語吹き替え版)
脚本アレハンドロ・アメナーバル
音楽アレハンドロ・アメナーバル
作曲フレデリック・ショパン「別れのワルツ」"Vals Opus 69 No.1 (Op. Posth.)"
編曲アレハンドロ・アメナーバル
撮影ハビエル・アギーレサロベ
製作フェルナンド・ボヴァイラ
パーク・サンミン
ディメンション・フィルムズ(共同製作)
ミラマックス(ノンクレジット)
製作総指揮トム・クルーズ
ハーヴェイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
ポーラ・ワグナー
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特撮シネサイト社(視覚効果)
美術ガーソン・ユー(タイトル・デザイン)(ノンクレジット)
衣装ソニア・グランデ
編集ナチョ・ルイス・カピヤス
録音東京テレビセンター(日本語吹き替え版録音スタジオ)
字幕翻訳太田直子
あらすじ
霧が漂う英国のジャージー島。グレース(ニコール・キッドマン)の子供たちは太陽の光を浴びることのできないという奇病を抱えていた。そのためグレースたち親子3人は広大な屋敷の中で、すべてのカーテンを閉め切って暮らしていた。そんなある日、突然屋敷の中で、他人の足音や話し声、ピアノが独りでに鳴りだすという怪奇現象が起こる。誰か隠れているのか?いやがらせか?それとも・・。衝撃のラストシーンが待っている。

花守湖】さん(2007-07-31)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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413.《ネタバレ》  何より嬉しいのはティーンエイジャー大量殺害残酷スプラッタとかじゃない正統ゴシック・ホラーを真剣に作ろうというひたむきさに満ちた本作の監督が超ベテランの老体監督なんかではなく、弱冠30歳の若き新人監督であることだ。演出&脚本&音楽と獅子奮迅のアレハンドロ・アメナバールお見事!!どうしても比較を避けられない「○ックス・センス」のシャマランにせよ、若手の有望監督がムードで丹念に恐怖を積み上げる作風なのは個人的に大いに歓迎すべき点である。オチが途中で読めようと読めまいと本作の価値には大して関係ないだろう、と個人的には思う。そんなコトに目くじら立てるよりも素直にこのジワジワ感を味わって欲しい。「シックス・○ンス」のパクリ?というよりも、ヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」を連想したナァ、私は。不気味な姉弟とか、以前の使用人の幽霊とかさ。それと、ニコール・キッドマンってハッキリ言って大嫌いだったんだが、本作で大いに見直してしまった。出演者は子役と地味な脇役ばっかりだから、彼女がコケたら作品全てが台無しになるだけに実によく頑張って物語の牽引車としてのグレースを演じきっていた。トムと別れてから急に良くなってきた感じw。私見だが”生者と死者の視点の逆転”という発想にまでは「○ックス・センス」は及んでいなかったと思う。その意味で本作は決してシャマランの二番煎じなどではない。あのラストの降霊会場面の鮮やかさは恐らく何度観ても唸らされるだろう。何はともあれ、ホラーがこの嬉しい現象を今後も続けることを願って…8点!! へちょちょさん 8点(2003-03-23 05:20:39)(良:3票)

412.《ネタバレ》 この映画を観てから幾らか幽霊とか怪奇現象が怖くなくなりました。オバケにはオバケなりの生活や風習がちゃんとあって、その生活に慣れてないオバケってゆうのが人間には恐怖なワケで、怪奇現象ってのは実は人間にビビるオバケが単にパニクッてるだけの事なのかとか勝手に自分を納得させました。自分がオバケになったら先輩オバケが我が家のチャイムを押しに来るんだろうか?「アンタこれからオバケだからそのつもりで。」とか言いに来るのか?てゆうか我が家には何世帯オバケが住んでるんだ?世代によって習慣も違うだろうからイザコザとかあるのかやっぱ。新入りの俺はその中でうまくやってけんのか?ちょっと心配になってきた・・・

もりしげひさやさん 9点(2004-11-30 03:37:14)(笑:2票)

411.この映画は、効果音で驚かせたりする演出も多いから、ビデオやDVDで観た人であまり怖くなかったという感想があるのも分かります。私は劇場公開時に映画館で観たんだけど、その時の怖さといったら…。光を入れてはいけない屋敷の中と、映画館の暗い館内がうまい具合に一体化して、音もサラウンド効果で前後左右から聞こえてくるから、あたかも自分もあの屋敷の中にいるような気がしてくるんです。よく遊園地や大きなゲームセンターにある、お客がヘッドホンを付けて臨場感を味わう「恐怖の館」のアトラクションみたいな感じでした。映画の中の人物がカメラ目線というか、こちらを向いた演技のとき、自分が見つめられているように感じてしまったり、観ているうちに心細くなってきて、周りにも人がいるはずなのに思わず辺りを見回したりしてました(笑)でも、そういうホラー映画としての効果だけが優れているんじゃなくて、内容も深くて色々考えさせられた…。ニコール・キッドマンの演じた母親の哀しさが伝わってきて、やりきれない気分だった。救いのない終わり方だったし。あと、変な言い方かもしれないけど、死者の立場を誠実に描いた映画だと思いました。「シックスセンス」は死者の表現がおどろおどろしく不気味で、内容は真面目だけど、かえって死者をどこかしら愚弄しているような印象が私にはあるのですが、この映画はそういう描写をしていないし、彼らはホントについさっきまで生きていて依然感情を持っている同じ人間なんだと思わせられました。 kiku☆taroさん 8点(2004-02-15 03:02:07)(良:2票)

410.この手の映画はもう飽きたね! kさん 7点(2004-02-02 13:34:46)(良:1票) (笑:1票)

409.本来なら恐怖を煽る常套手段として、夜中に雷鳴を轟かせるといった効果が典型的な例として挙げられるのだけれど、昼間の窓から射す光によってその恐怖感を出すという手法は、まさにこの作品のモチーフである、“逆転の発想”そのものだ。それにしても、窓にカーテンがないことで強烈なサスペンスを演出した映画って、おそらくこれが初めてなんじゃないかな。結末を悟られまいと、子供たちが光アレルギーだという設定にしたのも、トリックとしては実に巧妙だし、自分たちが死んでいることを自覚していない、浮遊霊たちの哀しみも十分に伝わってきて、実にクオリティの高い作品だと思う。スペインに天才多しだが、アメナーバル監督もまさしくその一人だと印象づけられた。個人的にはこういうタイプの作品は、あまり詮索しないで観たほうが楽しめるのでは・・・と思うのだが。 ドラえもんさん 8点(2002-06-22 23:39:10)(良:2票)

408.《ネタバレ》  部分的な記号性を散りばめた狭い空間は、僕が今、いったいどこにいるのかという判断をする力そのものを奪ってしまうのだった。

「あなたが生きていくこの先の全部、この空間にこもっているのと同じなのよ。どこに行ったって、どんなに自分の内面を飾っても。あなたの本質が、この家と同義なんだから。」

 そんなことをためらわずに吐き出す。姉なのか、母なのか。それともそのどちらでもない、誰でもないただ漠然とした単なる女性という認識をさせるためだけの性別を持った誰か。その人を、彼女を、睨み付ける僕の瞳は涙に溢れていたけど、僕の中身が持つ力はこの視線のように嘘で作られた強さすら持っていないからだんだんと、今の気持ちと同じような模様がいくつも並んでいる彼女の足元に、向かってそれていった。
 いつもこの家の中で僕を縛り付ける本当の偽物は、彼女の中にあるがらんどうの愛情だった。

 自分自身が作り出した出来損ないの空間に閉じ込められて、今もじっと閉じこもりつづける友人は、こうやって袋小路に迷い込んでしまったのだという。でも、彼だけの意志でも、彼と生きる彼の家族の意志も、一意に彼の存在をうつろにしてしまった訳じゃない。部分的に散在する様々な原因が、丁寧に紡がれていくべき途中で放り出されてしまったからそうなったのだった。

 この映画を見たとき、丁寧に紡がれていくグレースの生活と、不穏に過ぎて傍観するに過ぎない私自身が身構えてしまうような屋敷のたたずまいが、完璧に不気味な調和を見せたことで永遠に意志が作り出す循環にはまり込んだ友人を思い出させた。
 二人の本質も、立っている場所も全く違うのに。でも、彼女の住む屋敷も彼の肉体も永遠じゃない。本当はいつか気づかなきゃいけないのに、傍観する私にはどうすることも出来ない。 黒猫クックさん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 17:25:21)(良:1票)

407.《ネタバレ》 屋敷の外は霧がかかりボヤけているし、何より屋敷そのものの構造をしっかり把握させてくれない。何処にどの部屋があるのか正確には分からないのだ。この曖昧さが恐怖を煽っている。またピアノや鏡などクラシックながらホラー味あふれる道具の使い方も素晴らしい。その中でも特に鍵付きのドアが印象的である。別次元への空間移動の如くいちいちガチャガチャガチャガチャくどいまでにするのが何とも凄い。部屋ごとに隔てられ視界が限られる上に、一つ一つのドアが重要に思えドアの向こう側に恐怖を潜ませているあたりが本当に上手い。そしてニコール・キッドマンの透き通るような美しさも十分に活かし、この世界に力を与えておりとても良い。 ・・・ただ、惜しむらくは視点こそ違えど「シックス・センス」と同じオチになってしまっていることだ。あの映画とは全く別物だと思うのだが、これではどうしたって比較されてしまうし、免疫のできた観客には驚愕のラストというわけにはいかなくなってしまっている。「シックス・センス」に触発されてできたのではない、ただの後発の作品だったとしたら丁寧に作られているだけにそこが残念である。 ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-01 18:40:02)(良:1票)

406.《ネタバレ》 公開当時、私は「シックス・センスみたいな映画だったよー」って友人に宣伝していた悪い奴です。 Keicyさん [映画館(字幕)] 6点(2007-03-04 03:15:49)(笑:1票)

405.《ネタバレ》 CGやSFXなどにたよらない演出と美しい様式美が往年のゴシックホラーを思わせます。ニコールキッドマンの演技も画面にマッチしててgood。残念なのは余りにも親切な演出のせいで物語の途中でラストの落ちがかなり予想できてしまう点。三人の使用人の過剰な台詞がどんでん返しの驚きを薄れさせた感は否めません。あれで落ちが読めた人も少なくないのでは。とはいえそれでもラストの転換は見事ですし、切ない余韻の残る名作だと思います。 MELさん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-07 04:14:57)(良:1票)

404.《ネタバレ》 個人統計、94/344(≒27,3%)。みんな「シ○○○・セ○○」「シ○○○・セ○○」言い過ぎ。そのおかげでおもいっきり見る前にネタばれしてもうたよ。まあ、真夜中に受験勉強ほっぽり出して全レビューをチェックしている自分も相当暇人ではあるが。 8823さん [地上波(吹替)] 7点(2005-11-04 00:25:25)(笑:1票)

403.《ネタバレ》 やられたー この映画を観た感想はまさにその一言に尽きる。 ここでみんなの感想を読んでいるとラストが予想できた!?というすごい人がけっこういるようで驚いているが、私は見事に騙された。まさに監督のトラップにひっかかったのんきな観客の1人であることは認める。 しかしこの映画のラストを予想できなかった私はとても幸運な観客の1人だったといえる。 この手の衝撃の謎が隠されている映画はそれが分からなかった観客は本当に幸福だ。 私は、子供には母親に対してなにか屈折した感情があったことは感じていた。 それがこの映画のなんらかの伏線だと思って得意げになっていた。 しかしラストで分かったことだが、な、なんと!この子供たちは母親から殺されていたのだった。 思わず自分の驚きが声になって出そうになったくらいだ。 母親は心の病になってしまい見境をなくし我が子を殺してしまった─、しかしもちろん心の底から子供たちを愛していた。だから死んだ後の後悔の念はとても激しい。 それが幽霊となってしまった原因だと考える。が自分がそうなったことに気がつかない。自分が幽霊になったことに気がつかないのがこの映画の最大のミソなのだが、それを巧いと思う気持ちを吹き飛ばすくらいに悲しい気持ちが上回った。 あのキリストの教えをしつこく子供に教える場面もなにか変だと思っていたが、あれは子供に教えるものではなく、自分自身の罪の許しを請う意味があったのだろうと今になって考えることができる。 救われたかったのは母親だ。 一番感動したのは最後の最後であの娘が母親に抱きついたところ。 抱きつかれたそのときの母親のニコールキッドマンの顔の表情のなんと美しいことか、、それを見て感動で体が震えた。  最後でようやくこの罪深い母親は救われたのだと思う。 そう思うと涙が出てきた。 幽霊となっても絶望感はない、そこにあるのは母親の無限の愛情。 母親の犯した罪を子供たちが許した瞬間だったような気がする。 この映画を観て恐怖を感じ、ラストで驚き、そして感動した。 花守湖さん 10点(2004-09-04 21:42:23)(良:1票)

402.怖いもの見たさで取り合えず見ましたが、結構面白い、最後はなんだか可愛そうになりました。ホーンテッドマンションに引越ししましょう。 みんてんさん 6点(2004-06-07 12:22:15)(笑:1票)

401.《ネタバレ》 カーテンひんむいたなら出て行かずに住めよと思った。 taronさん 7点(2004-06-02 16:39:30)(笑:1票)

400.《ネタバレ》 何も知らずに見たので最後は衝撃でした。幽霊だったのは自分たちだったなんて。ニコール・キッドマンは素晴らしかったのですが、あの霊媒師?のお婆さん怖すぎです。内容よりもあのお婆さんの方が怖かったのは私だけでしょうか?そういう設定だったのかもしれませんが。 ゆきむらさん 7点(2004-03-17 04:26:30)(笑:1票)

399.ホラー・サスペンスというジャンルにおいて今作ほど優れた作品はなかなかない。絶妙に怖く、絶妙にサスペンスフルなその映画自体のバランスに魅了される。巧妙なストーリーテリングにニコール・キッドマンの妖しい美しさが混ざり合い相当に秀逸なゴシックホラーへと昇華させている。ラストの顛末を知らない初見時の衝撃は物凄いが、再度観ても存分に楽しめる傑作。 鉄腕麗人さん 9点(2004-01-13 15:43:04)(良:1票)

398.《ネタバレ》 TVで井筒監督が「シックスセンスと同じ」と言ってたので、そのつもりで見てしまった。ひでーよ。ネタバレしていても面白いものは面白いと思いますが、この映画の場合かなり落ちると思います。生きてる側と死人側が同時に存在していて、お互い見えないと言うのは結構おもしろかった(食事やセックスまでするんかい)。ただ、取り返しのつかないことをやらかして「あの時ああしていれば」と気が変になる程後悔するというのは誰もが経験することだと思うけど、そうは行かないのが人生。死んじゃってから都合良くもう一度やり直すなんてそんな都合の良い話しがあっていいものか?永遠に魂が安らがないのは母親だけで十分。子供の魂まで道連れにするとは、死してなお恐ろしきかな母親のエゴイズム。(幽霊相手にそんな正論もナンセンスですけど。) 黒猫クロマティさん 5点(2003-09-16 15:20:26)(笑:1票)

397.怖い!そこまで怖いと知らずに見たら怖さで泣きました。こんなの怖くないと言う人もいるでしょうが私には十分すぎるほどこわかった・・・ 猿マンさん 9点(2002-08-23 22:31:33)(良:1票)

396.多分にヒッチコックを意識したであろう演出方法は例えばデ・パルマのような余剰感は無いぶん上品かつオーソドックスであるが、恐怖の基本である暗所と閉所に登場人物を限定させる状況設定の上手さや、静寂とノイズが交互に織り成すことにより生じる緊張感等でラストまで退屈することは無い。話題のオチについてだけど、ご多分に漏れず語りたいが、語ってしまえばいかにも無粋ということは分かってんだけど・・・少しだけネタバレあるけど勘弁してね。主人公が例の状態となってるせいで某ヒット作と比較されがち、というかどうしたって思い出してしまうのはしょうがないんだけど、厳格なカソリック教徒であるがゆえに確信を持っていた世界観及び実存が根底から覆るというダイナミックさはそのまま冒頭で語られる例の神が7日間で世界を創造したという「創世記」に直結し、ラスト5分で創造されてしまった異世界(アザーズ?)を突きつけられる観客の「ヤラレタ感」は他に類はない、と言って良いと思うし、某監督は本作を見て先駆者の余裕を浮かべるどころか、大いに嫉妬するに違いない。N・キッドマンも素晴らしい。 ダイさん 8点(2002-05-07 20:53:44)(良:1票)

395.本当に本当に怖かった。。ひとりですいてる映画館で見た私泣きそうでした。。でも、もう一度みたい。。 えみさん 9点(2002-05-03 22:54:08)(良:1票)

394.《ネタバレ》 この映画は二回目の鑑賞のほうが断然面白いです。初回ではどうしてもグレース(ニコール・キッドマン)の美しさばかりが目立ってしまって映画に集中できない問題があります。また、最後の最後まで答えを見せない作風であるにも関わらず、序盤から伏線が多いので意味が判らないようなシーンも少なくありません。
しかしオチを理解した上でもう一度同じシーンを見返してみると、全く違った見え方になるのが素晴らしいです。なぜ娘(アン=アラキナ・マン)があれほど母を毛嫌いしていたのか?序盤は意図的に娘を悪者に仕立て上げる流れで、ミスリードのさせ方としてはちょっと悲しいですが、娘にしつこく朗読させていた聖書、最初に描いたアザーズの絵と彼らに出会った回数、ビクター(アレクサンダー・ヴィンス)との関係性、老婆になっていた件などなど、非常に丁寧かつ巧みに伏線が仕込まれています。(実際娘は悪くないし、母への不信感から悪態をついていたと理解できるラストも泣かせます)
三人のメイドのセリフや旦那(クリストファー・エクルストン)のセリフなども巧みで奥深く、とても上手にミスリードを誘っています。特に旦那(父)が出てくるあたりから幽霊オチ確定の雰囲気が漂ってきますが、しかしそれでもなお、まだ誰が幽霊なのか判らない曖昧な展開は本当に秀逸でした。

終始暗い話と神経質過ぎる美しい母のせいでうんざりするようなシーンも少なくありませんが、とにかくオチが素晴らしい。おそらく光アレルギーと掛けてあるであろう子供たちの顔色も、後から考えると悲しくも素晴らしいし、この作品で提示された新しい視点で考えると、途端にこの物語の全てがリアルに感じられてきます。逆転の発想とはまさにこの映画のこと。シックスセンスとは似て非なるもの、本作も複数回見たくなる非常によく出来た素晴らしい作品でした。 アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-09-13 10:48:53)

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【点数情報】

Review人数 413人
平均点数 6.79点
000.00% line
110.24% line
240.97% line
381.94% line
4133.15% line
55713.80% line
68420.34% line
79723.49% line
810124.46% line
9389.20% line
10102.42% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.37点 Review16人
2 ストーリー評価 7.09点 Review32人
3 鑑賞後の後味 6.44点 Review29人
4 音楽評価 6.47点 Review17人
5 感泣評価 5.37点 Review16人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2001年 59回
主演女優賞(ドラマ部門)ニコール・キッドマン候補(ノミネート) 

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