みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
51.《ネタバレ》 『シェーン』のラストを模倣した作品(というより、やましんさんのご指摘↑通り、心ある映画ファンにとっては、もちろん『荒野のストレンジャー』のリメイクですね!)としては、山田某が撮った作品と比べて100万倍も素晴らしい出来だというのに、公開初日の渋谷パンテオン(←こいつずーっとパレスと間違ってやがんの、やーい、ばーかばーか)は、なぜか(?)閑散としていた。なんだかその事にとても腹を立てた私は、上映が終わると、いつもは買わないパンフレットを有り金をはたいて購入し、JR山手線に乗り込んだ。席に腰掛けるや否やおもむろにパンフレットを広げ、できるだけさりげなくも周りの乗客に聞こえる位の声で、この映画が如何に素晴らしいかをつぶやいた。一体何周位したのだろうか。今にして思えば"おバカ"極まりないが、この映画に少しでも足を運んでもらいたい一心で起こした私なりの精一杯のデモンストレーションだったのだ。 【なるせたろう】さん 9点(2003-04-16 20:26:12)(良:5票) 50.《ネタバレ》 冒頭の襲撃の場面なんか、随分リキが入っていて、心ある映画ファンならば感激間違いなし!なんでしょうけど、私のように心の曇っている人間はどうしても、「ほら~こんな細かいカット割りを何日もかけて撮影するから、空が晴れてたり曇ってたりバラバラやんか~」と思っちゃうのです。すみません。イーストウッドって、目つき悪いですね。大きなお世話ってか。いや、この眼力があるからこそ、本作の主人公役にうってつけ。そうでもなければ、こんな(到底ありえない)モテモテ役を自ら演じるなんて、本来ならこれこそ許されざるモノですよ、全く。ま、とりあえずこの主人公、カッチョよいことは間違いない。007も手を焼いたジョーズを、一撃のもとにやっつける。でも金的は反則。この、ニセ牧師め(私の目にはどう見ても牧師に見えないのです)。主人公の過去が明かされないのが、いいですね。彼の過去を語る唯一のものが、背中の弾痕(やっぱし堅気じゃないよねー)。敵役の悪徳保安官が、またカッチョよい。6人の部下もカッチョよい。計7人が相手、6連発の拳銃では弾が足りない、さあどうする。どうするって、2丁持ってるから問題なしか。ガックシ。しかも2丁使うまでもなく、手際良く部下たちを倒していく主人公。最初は敵役たちカッチョよいと思ってたのに、途中から「あれコイツら弱いんじゃないの?」と思えてきちゃう。そういや丸腰の爺さん一人を撃ち殺しただけだもんなー。クライマックスの決闘の前にもう少し、敵役たちの凄みみたいなものを表現しておいて欲しかったかな。ま、でも、決闘シーンは、実にシビれる盛り上がりで、出色です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-13 22:18:26)(良:2票) 49.《ネタバレ》 死神として蘇った『荒野のストレンジャー』に対し、神の化身として蘇った『ペイルライダー』。両者ともに神の視点を持つイーストウッドによって町の住人、村の住人たちが試される。すべてが神・イーストウッドの意図するままに破壊と再生が描かれた前者に対し、この作品の神・イーストウッドはひたすら見守り続け、最後には奇跡の救済を見せる。たしかに『シェーン』に似た設定、、というよりまんま『シェーン』なのだが、『シェーン』を遥かに凌ぐ映像の美しさ(特に暗がりのシーンの美しさは『許されざる者』をも凌いでいると思う!)と圧倒的なかっこよさ(イーストウッドはもちろんのこと敵方の描写がまたかっこいい!)によって名作『シェーン』を軽~く超えちゃっている。かなわぬ希望を託した「カムバーック」に対し二度と会うことのないことを悟った「アイラブユー」そして「サンキュー、グッバイ」が胸に染みると同時により神々しいものへと昇華させている。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-18 11:58:20)(良:2票) 48.全登場人物の中で自分だけがめっぽう強くて、自分だけがひたすらモテで、自分だけがやたらとカッコいい役を自分で監督するというのは、どういう心境なんでしょうか。少なくとも私には無理です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-12 02:07:30)(笑:1票) 47.《ネタバレ》 「シェーン」やイーストウッド主演の「荒野のストレンジャー」を融合させた王道西部劇。 金の採掘を続ける二つの村同士の対立が主軸。 金を掘るには鉱脈がある山場に住居を構える必要性、水の豊富な場所の確保が重要となる。 水の重要性がここにも描かれる。 人を殺せば州法で罰せられるが、村荒らしや家畜殺し、度重なるストレスや心臓発作による“自然死”は見逃されている。 西部に生きる者にとって家畜は家族同然。 見逃される罪にも限界が来る。 そこに現れた“ペイルライダー(死神)”の牧師。 助けてくれと願えば来るし、居ると思ったらいないし、居ないと思ったら居る。 幽霊みたいに神出鬼没な男だ。 ガンマンというよりは騎士道精神のような男。 「シェーン」では最初主人公は受け入れられないが、牧師は村の者を助けた事で歓迎される。 第一印象って大事だなと思い出す。 牧師が主人公というのも面白い(“捜索者”は牧師が警備隊の隊長やってたね)。 人を殺さないという理由も“犯せば州法で裁かれる”という理由付けが成されていて良い。 牧師が訪れた村は中々金が取れずに経済的に窮地に有り、夢も希望も諦めかけていた。 牧師がひたすら岩に槌を下ろす力強い姿を見て、村人も次第に心の強さと誇りを取り戻していく。 イーストウッドはこういうくどいくらいの人間ドラマが良い。 そこに殺しを合法として許された保安官が買収されてやってくる。 街を守るはずの者が金で動く・・・彼らも一人の人間でしかない。 この保安官が「許されざる者」になると、独裁者のように容赦なく恐怖政治を展開する。 牧師は村人を見捨てて逃げても良かった。 ただ、牧師は義侠心や博愛主義で戦ったのではない。 成り行きとはいえ助けた者への義理、世話になった恩、牧師自身のケジメのために戦った。 保安官たちはやってはいけない最大の過ちを犯した。 “無抵抗の人間を殺した”から? 違うね、“恩人を殺しやがった”から。それだけ。 その人間の死は村人の結束を強固にし、牧師は世話になった者たちのために戦う覚悟を決める。 後の「許されざる者」もそうだが、イーストウッド扮するガンマンはいつも他人のために引き金を引く。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-30 10:33:27)(良:1票) 46.《ネタバレ》 冒頭の襲撃シーンがなかったら、どっちが悪だかわからない映画ですね(笑) これぐらいの『正義感…じゃなくて正義観』だった頃が一番ノリノリでよかったかも。 確実にアタマの真ん中撃ち抜くようにブレがないと申しますか…。 洋の東西を問わず時代劇ってもんはカツラとかテンガロンハットじゃなくて絶対的な善悪の話なのかもしれませんね。 【ろにまさ】さん [地上波(吹替)] 5点(2012-12-06 09:13:39)(良:1票) 45.《ネタバレ》 どう考えても危険なのに、スパイダーが金塊もってラフッドを挑発。子供たちはそれを知っていて父親を止めもしない。その結果保安官たちに撃たれて、悲しまれても・・・。 どう考えても危険なのに、メイガンは一人で馬に乗って、ラフッドの息子たちのいるところへ。「ただ散歩しにきただけ。」いやいや、のんきすぎる。 その結果襲われて、悲しまれても。 前半は一方的にラフッドたちからからんでいたので、そこで牧師様が成敗したのは胸がすっとしたのですが、後半は牧師様が味方についたことで調子にのったスパイダーやメイガンがラフッドたちにちょっかいかけたようにしか見えませんでした。それで牧師様が成敗ってちょっと違う気が・・・。 犠牲者もラフッドたちばかり。 立ち退き料1000ドルをふいにしたのもどうなんですかねー。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-09-21 11:20:58)(良:1票) 44.《ネタバレ》 イーストウッドの普通の西部劇ではない西部劇はいつも変な味があって良い。 シェーンを知っている、見たことがある、わりかし好きであるという前提があるとこの映画がさらに面白い。 パクリでも何でもなく普通にオマージュでしょうね。 (当時の)アメリカ人なら誰でも知っているということを逆手に取り、上手く脚本に組み込んでいるあたり、良い仕事してます。 シェーンは生身であるのに、牧師は生きている感じがしない。 その目的の対比、ラストのもやもや等々、比べるのが楽しいように明らかに意図的にそこを楽しませようというエキスがちりばめられている。 映画自体も昔の西部劇の妙にカサカサした、何となく作られた西部時代というよりも、何となく生々しい昔、 と言うところが非常に美しく、これまでにない映像的味わいを出してます。 テーマ的な部分よりもエンターテイメント性が高く、許されざる者よりもずっとキャッチーですが、その分何度見ても すっと入り込んで気軽に見て楽しめるあたりがとても好きです。 2年に一回は観ます、今はBDも出ててホントにありがたい。 【黒猫クック】さん [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2009-03-21 02:15:30)(良:1票) 43.「荒野のストレンジャー」のリメイク、はもちろんだが、むしろセルジオ・レオーネの「ウエスタン」に多くを得ていると思う。 いずれにせよ「シェーン」とは志が違う、心が違う。だって、この映画に青空はないし、真っ暗だし、イタリア帰りの西部劇だし、そりゃ、泣くってもんだ。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-07 04:52:49)(良:1票) 42.立ち居振る舞いが美しい王道の西部劇。 【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-09-25 20:35:53) 41.《ネタバレ》 クリント・イーストウッド自身によるスター映画ですが、文句を言う気には一切なりません。最初から最後までとにかくカッコよく、あの細身のシルエットがたまらん!って感じですから。それにしても、こういうスター映画は何本も観ましたが、最初から最後まで主人公が傷一つ負わないのは珍しいですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-01-24 22:37:31) 40.ずっと状況が「シェーン」に似ているなと思ってみていましたが、 面と向かってお別れの挨拶は交わせなかったけど、ラストで納得。 イーストウッド流、「シェーン」に捧ぐオマージュ。 しかし、違う部分もある。大きな違いはまだ幼い息子が15歳の娘に変わっていること。 そして、その娘はイーストウッドに恋心を抱く。これもある意味正解。 西部劇のイーストウッドは文句なしにカッコよくなければならない。女にもモテなくてはならない。 そんな俳優イーストウッドを最もよく分かっているのは監督イーストウッドということなのでしょう。 雪をいただく山が遠くに見える雄大な西部のロケーションが美しく、 娘のピンチに単身救出に向かう中盤と単身町に乗り込むラストのイーストウッドはさすがのカッコよさでした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-30 18:39:44) 39.《ネタバレ》 頭に浮かんだのが新宿コマ劇場で主人公として無双する演歌スター。 その手の大衆演劇の西部劇バージョンのようだった。 主演・監督のイーストウッドがこれでもかというほど美味しいところを持っていく。 一人で悪徳保安官らをやっつけるは、母娘に本気で惚れられるは、村人たちにとっては天下無双の救世主。白馬に乗った騎士。 イーストウッドは確かに渋くてカッコイイのだけれど、内容自体は薄い。 悪徳保安官と過去に何か因縁があるようだが、何があったのかは結局わからずじまい。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-12-27 20:20:51) 38.もうベタベタに西部劇のお約束を積み上げたザ西部劇映画。 これだけ定番の展開であれば、大外れなどあるわけもなく最後まで面白く観ることができます。 が、しかし、残念ながらこの映画ならではの新しいものが何もないんですよね。 過去大量に存在する西部劇の名作群、特に「シェーン髪バーック」的な映画ですでに描かれた内容がわりとそのまんまであり、新作のオリジナル映画でありながらまるで架空の西部劇映画をリメイクしたかのような映画になっています。 1985年にはすでに西部劇は過去の映画になっていたわけで、わざわざ新作で映画を作るなら、何かその時代的な新しい要素を加えた方が意味があったんではないでしょうか。 たとえばリメイクであっても「3時10分、決断のとき」なんかは単純なリメイクではなく「今の時代の西部劇」として新しい要素を魅せてくれて傑作となっていたわけで、この映画にはそういう要素がないのは残念です。 とはいえ、「古き良き西部劇」をそのまんま新しく作るという行為にも、それなりに意味はありますから、それが必ずしもこの映画の弱点というわけでもありません。 「あえて言えばそういう要素がほしかった」というだけの話であって、この映画自体、十分面白いと思います。 ただ、新しいものが何もない、というだけの話です。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 7点(2017-08-15 21:16:45) 37.カッコいいクリント・イーストウッドを楽しむための映画 【miso】さん [地上波(吹替)] 5点(2017-08-13 03:19:11) 36.《ネタバレ》 ちょっと脚本が雑。金塊持っての挑発行為とか、ワザワザ雑貨店でコーヒー飲んで店壊すとか。娘が惚れちゃう設定もいるのかと。まあイーストウッドはカッコイイんだけれど。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-26 08:34:16) 35.分かりやすい物語ですが、あまり印象に残らない作品でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-20 22:30:07) 34.《ネタバレ》 金城一紀の「映画篇」の中にあるこの題名の短編を読んで以来、ずーっと観たいと思っていたから、BSで放送してくれて感謝感謝! が、あまりに期待しすぎたため、何も判然としないまま終わってしまうラストに肩すかし感は否めない・・・・。ま、カッコ良かったから良しとしましょう。 ひたすら金を掘っている男たちに囲まれて生きていたら、思慮深く腕も立つ男が現れた日にゃあ、そりゃどうしたって魅力的に見えますわな。母娘の気持ちは痛いほど解るけど、ちょっと牧師様モテすぎかも。なんにせよハルには幸せになってもらいたいものですね。 【showrio】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-30 16:26:38) 33.《ネタバレ》 不思議系西部劇ですねぇ。イーストウッド扮するプリーチャーは最初から最後まで謎な人なわけだけど、その謎さは単に名前とか過去とかではなく、存在そのもの。少女が奇跡を祈った瞬間に現れ、青白い馬に乗り、そこにいたかと思えばフッと消え、「死んだはず」と思われ、背中に6つの銃痕を持つ。そこから連想されるのはやっぱり幽霊さん。最初っからファンタジーやら何やらなら幽霊登場というのはまあベタだけど、ペイルライダーにおいては作風が普通にシリアスなだけに、その不思議さが際立つ。しかしそうなると過去にイーストウッドは6発の銃弾によって殺され、かつ自らラストで保安官を同じく6発の銃弾で殺していることから、復讐目的だった?となるけど、途中でそんな目的やテーマが垣間見えることは全く無く、イマイチしっくりこない。それに砂金を掘る人々に影響を及ぼしている点も何か意味が込められているんだろうし・・・。とりあえず「種明かし」的なものがなかったため、色々解釈の仕方があるよ系の映画だと思うことにします。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-10 00:26:20) 32.あらすじ自体はよくある話なのに、イーストウッドが演出すると こうも迫力や風格を感じる作品になるのか、と溜め息。宗教色も強いからかな。「荒野のストレンジャー」の姉妹編のようでもあり、「許されざる者」の前哨戦のようでもあります。スタイリッシュやカッコよさとは程遠いドンくさい銃撃戦(逆にリアルっぽい)。超人でモテモテ、さらには人間を超えた存在感の主人公。これぞイーストウッド映画!という感じ。敵である保安官の、主人公に対する恐れも印象的でした。スゴ腕の強敵こそ、最も主人公を恐れているというのがゾクゾクしました。より主人公の神秘性を感じれました。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-11-27 09:01:39)
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