みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
53.《ネタバレ》 これをシリーズ最高傑作に推す方、多いですね。私もそれに賛成です。本作もシリーズの面白さがこれでもか、というほど一杯詰まっています。おなじみの柴又の人々に加えて宇野重吉演じる青観先生。とらやを宿屋と勘違いするおとぼけぶりが最高です。「まずは茶を貰いたい。梅干を添えてな。」「風呂は沸いとるか?」で日本画壇の最高峰という大物の片鱗を見せつけ、なんとあの優しいおばちゃんを怒らせてしまいます。また、大滝秀治演じる大雅堂の主人もお気に入りです。一枚の絵をめぐる寅さんとの息詰まる心理戦?が面白いなあ。やってることはどちらかと言うとコントの世界で、作品の中では小ネタ的なものですが芸達者なあの二人がやると実に味のある場面になります。作品に花を添えるマドンナは大人しいタイプが多いですが、本作のぼたんの元気一杯の明るさは際立って印象に残ります。(寅がマドンナの誰かと結婚するとすれば私はぼたんか、第10作「夢枕」の千代のどちらかを薦めたい)ラストの「お前と所帯持つために来たんだよ」とぼたんを訪ねるラストは異色ですが、青観の絵のエピソードを絡めて何ともすがすがしく、いい余韻を残して終わってくれます。迷わず10点を差し上げたいと思います。 【とらや】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-11-25 11:32:04)(良:5票) 52.《ネタバレ》 私もイニシャルKさんと一緒でこの17作目がシリーズ最高傑作だと思います。いや、このシリーズだけでなく、山田洋次監督の撮った全ての映画の中でも最高の映画はすばりこれだと言いたい。少なくとも世間的にやたら好評で数々の賞を獲得した「たそがれ清兵衛」なんかではない。←ここが最も重要である。本物の山田洋次監督ファンならば山田洋次監督と言えば誰が何と言おうと「男はつらいよ」の監督です。と言う筈です。そんな寅さんシリーズの中にあって、唯一、寅さんがマドンナに振られない。失恋しない作品であって、また善人しか出てこないこのシリーズの中にあって、唯一の悪人が出てくる。大地喜和子演じるマドンナで芸者のぼたんの明るさ、そんなぼたんが大事に貯めた200万円という大きなお金を悪人に騙し取られたことを知った寅さんが裁判所が向こうの方を持つなら俺が何とかしてやるとばかりにぼたんの見方となる寅さんの男としての心意気、やってること、言ってることは滅茶苦茶だけど、その滅茶苦茶な生き方こそ寅さんそのもの!そんな寅さんの心意気に心を打たれたぼたんが「私、初めてや!男の人のあんな気持ち知ったの!」て言うその台詞にこそ寅さんの優しさが伝わる素晴らしさを見ることが出来る。話の前半、飲み屋で偶然、出会った画家との旅先での交流、更にはいつもと同じで旅先で出会う人々のやりとり、寅屋でのおいちゃん、おばちゃん、妹さくらと亭主の博、寅さんシリーズに欠かすことの出来ないお隣の印刷屋(朝日印刷)のタコ社長との会話の楽しさなど全てが面白くて可笑しくて、切ない。そして、この映画はラストも素晴らしい。寅さんシリーズ史上、最高の感動をもたらしてくれるあのラストシーン!寅さんがぼたん宛てに送ってきたもらった画家(青観先生)の牡丹の絵を見て、「先生!ごめんよ!」と言って東京に向って手を合わせるシーン!このラストがあるからこそこの作品がシリーズ最高傑作と言われる所だと思います。笑えて、泣けて、寅さんの惚れた女(マドンナ)の為なら自分はどうなっても良いというその姿勢、寅さん映画の素晴らしさが全て詰まった文句なしの大傑作! 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 23:27:06)(良:4票) 51.男はつらいよが好きで もう3周以上してますが、マイベストは本作です。 「もうお金なんか要らない」で半泣き、「絶対売らない」で号泣。何回見てもそう。私的ツボに はまりまくりです。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2019-02-09 22:55:40)(良:3票) 50.宇野重吉といえば劇団民藝の顔であり代表。おいちゃんこと下條正巳もおばちゃん三崎千恵子も劇団民藝出身。この二人にとっては、自分たちの恩師というか演劇的に言えば原点の人との共演になった。ほんの数分の出演だが圧倒的存在感を示した大滝秀治、佐野浅夫も劇団民藝の俳優である。ちなみに博こと前田吟は俳優座出身。民藝、俳優座と言えばもう一つはの雄は文学座だが、その文学座の看板女優である太地喜和子をマドンナに迎え、新劇三代巨頭に演技バトルを競わせたのがこの作品である。そう考えるとこの作品がとらやの茶の間のシーンから以上にテンションが高い理由も分かってくる。劇団出身ではないタコ社長にまでそのテンションが伝染していくし。山田洋次は俳優の魅力を最大限に生かし、それを映画に反映させるというのが得意の手法だが、主役から端役まであまねく網羅させ成功したのがこの作品である。しかも、山田洋次はこの俳優陣を使い、大笑いさせたり、しんみりさせたり映画の中で振り幅を大きく変えてくるので、見ている方は映画に翻弄させられるしかない。男はつらいよシリーズの最高傑作は寅次郎相合い傘 だと思うが、寅次郎夕焼け小焼けはプログラム・ピクチャーの枠を超えた日本映画の最高傑作の一角に入っていい作品ではないかと思う。 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 10点(2014-03-30 05:03:01)(良:2票) 49.《ネタバレ》 【寅次郎の夢 ジョーズ篇。 まるで竜宮城だったね 龍野篇。今回のマドンナ:太地喜和子さん。】 いもがコロコロ あひゃらひゃら。 おだんご 二百万円です。いや、五百万円です。 おからをバカにしてはイケンよ あなたタツノタツノと結構毛だらけ五月蝿いよ。 そんな今回、いつもと少しパターンが違ってきていましたね いつもの前半戦後半戦という境目なくして ジジイもぼたんも一話通しで出演、ほぼフル稼働。結果、一つのドラマとして綺麗に繋がりましたね そして最後の締めには寅が一度は怒りをぶつけ、どやしつけてしまった相手に対して〝申し訳なかった〟という思いと、〝感謝いたします〟という思いを込めて間髪入れずに〝速攻で侘びと礼〟 遥か東京方面へ向って手を合わせたところで終わるという、この胸のすきよう。なんと心地の良い終わり方なのでしょう。 し、か、し、 さすがにそこはまともには終わらなかったですね 結局、東京はあっちだったこっちだったとあたふたしてるところで引きのカメラでフェイドアウトしていってしまうという 見てるこちら側をほくそ笑ましてくれながらお終いですよとわからせてくれる このセンス。さすがでしたね 素敵です。 でも今回、ひとつ解せなかったことがありまして、 第7作:奮闘篇で花子役だった榊原るみさんが、ほんのちょい役で使われ出ていたことです しかも、なぜだかクレジットさえされていませんでした これはなぜなんでしょうか 花子ファンだった自分としてはとても解せない 再び登場されるんだったら(出すんだったら )ちゃんと花子ちゃんとして出してくれ 仮にも歴代マドンナの称号与えられてたんですよ やい 責任者は一体誰なんだ? ちょっとその責任者を出してくれ。 ってことは、この際、胸にしまってしまおう 抜きにして。。 いやぁ、夕焼け小焼け 良かったです。 またいつしか見たくなってしまう日が訪れること間違いないです。今回繰り返しで二回見たんですが、まだ見れる。ほんと胸のすく思いのハッピーエンドやったです。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-02-12 21:15:47)(良:2票) 48.《ネタバレ》 純粋に感動できた映画だった。寅さんが鬼頭のところへ殴りこみに行ったシーン。ボタンが寅さんの気持ちをうれしく思い泣いていた。忘れてはいけないと思うものは、その寅さんの気持ちなんだよね。寅さんすごくカッコいいね。画伯の絵のお金をさくらが画伯の家に帰しに行った場面。お金を返しに行くという発想がはずかしながら自分にはなかった。素晴らしいとおもった。最後のシーンも清々しくて心が温まった。 またシリアスなシーンの後にも必ずオチもあって心が和みました。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2014-02-11 08:39:49)(良:2票) 47.《ネタバレ》 最近『ジョーズ』を再見したら、夢がジョーズの寅があったな、ということが気になり、調べたらこれだった。逆の流れでなく、夢づたいに思い出させる力があるのが寅シリーズの強さだ。これは「芸術とは何ぞや」を軸に語った一編。のちに『あじさいの恋』でも芸術(陶芸)と金銭の関係に触れるが、これでは酔った宇野重吉がちょろちょろっと描いて7万円の愕然から始まる。名前を有り難がる芸術市場への皮肉のようでもあるが、そこまでは言えないか。ついで龍野の旅になり(この風景の美しいこと)、宇野重吉と同行することで「車先生」になるあたり、やはり「名前で尊重される社会」への皮肉で通じ合っているような。宴会の里芋コロコロ。このシリーズでは食べ物のギャグが不思議と印象に残る。芸者ぼたん。この突き抜けた明るさがいかにもコロッと騙されそうなキャラクターで、また騙されることが美質に感じられるのが大事。後半で騙されたぼたんに一緒に付いていく社長もいい。工場の宴会に来てもらった返礼になっている。名前で有り難がるのではなく、相手の実質の行為に実質で応えようとする。寅はこういう現実社会の悪にはまったく無力で、池内淳子の『寅次郎恋歌』以来いつも傍観せざるを得ない。ただし本作では最後に宇野画伯の牡丹の絵を持ってきてきれいに締める。「金銭に代えられない芸術の価値がある」と言葉にすると愛想がないが、それを軸にして一編の人情話に見事に仕立てている。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-11-28 09:14:16)(良:2票) 46.逆に言えば、ここまでシリーズが続いても寅さんでこんなに素晴らしい作品が出来たなんて、本当に凄い。ラストの東京へ向かって手を合わせるシーン、最高です。 【monteprince】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-23 00:17:25)(良:2票) 45.冒頭はスプラッタ調(山田洋次作品で唯一?)、後半は社会派サスペンス風味も加わる本作。太地喜和子扮する芸者・ぼたんの、何とかわいらしいこと。そう、この作品、登場人物すべてが魅力にあふれている。謎のジジイ・宇野重吉のトボけた味わいから、チョイ役の古本屋オヤジ・大滝秀治にいたるまで、実に忘れがたい人々。タコ社長も意外な奮闘な奮闘を見せ、思わず惚れ直すこと請け合い。「ジジイのエピソード」と「ぼたんのエピソード」が絶妙に絡み合い、一方、合間に挟まるとらやでの喧嘩、これがまたいつもに増してクダラナイ原因から始まってるのが可笑しい。ややもすると重くなりそうな題材を、意外なハッピーエンドで明るくまとめた、これはまさに好編と呼ぶに相応しい作品でしょう(どうせ寅さん、失恋するんだろうけど、映画の中でそれを描かないのもまたよし)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-11-13 21:45:35)(良:2票) 44.《ネタバレ》 シリーズの中でも傑作に入る出来でしょう。特に、寅さんの男気が前面に出ている。金を騙し取られた芸者ボタンへの想い。「裁判所が奴の肩を持つのなら俺が仇を取ってやる。明日刑事が来て、車寅次郎はここの者ですかと聞かれたら、縁もゆかりもない者と言え、そうしないと、満男が犯罪人のおいとなる」そう言って出ていく寅さん。ここは泣ける。そして、有名画家に芸者ボタンのために絵を描いてくれと頼む。断られると、啖呵を切って捨て台詞を吐いて出ていくが、画家が絵を送った事を知ると、東京に向かって手を合わせ、お礼を言う。マドンナへの愛情というより、男寅次郎の、女へのいたわりが前面に出ている。決して、失恋もしていない。 【戸沢一平】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2023-07-30 20:55:53)(良:1票) 43.《ネタバレ》 一般的に評価が高いようだし、実際キネマ旬報ベストテンでも2位だったようですが、どうもピンとこない。理由のひとつは、寅さんがマドンナに振られるというパターンではないこと。一応「俺と所帯を持つか」なんて言ってますが、寅さんとぼたんの間に色気がなさすぎ。そもそもぼたんの登場が遅いし。このぼたんのエピソードが金まみれで、見ていてどうにも居心地が悪い。「男はつらいよ」には合わない種類の話では。最後のためにそれをあえて持ってきて、その最後もきれいにまとまっていますが、どうも最後だけっていう気がする。特に後半が、あまり楽しくないです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-13 05:59:37)(良:1票) 42.《ネタバレ》 前半の宇野重吉とのかけ合い、渥美さんの芝居が生き生きしているし、寅さんとしても新たなフィールドを開拓している。会話をしているだけでコメディが成立している。これで手応えを感じた山田監督が、その後のアラカン(第19作)とか仁左衛門(第29作)の登場を考案したんだろうな、と想像するのも楽しい。●その重吉さんは7万円のエピソードで役割終了かと思ったら、そのまま龍野まで引っ張っていき、それがぼたんとの出会いに絡んでくる展開。この構成も意外に斬新かも。ぼたんが柴又へ来てからは、生々しい金の問題とかが出てきて割と重たい雰囲気なんだけど、それがぼたんの涙一発で全部裏返るインパクト。●そしてやっぱりこの作品の大いなる価値は、岡田嘉子さんを引っ張り出して、その演技を映像に保存したことでしょう。あの激動の人生を送ってきた岡田さんに男性側から「僕は君の人生に責任がある」などということを言わせ、切り返しに岡田さんから、人生における後悔とは、という台詞を言わせるなど、山田監督ははっきりいって鬼です。そして、第10作の田中絹代さんと並んで、この人こそが監督にとってのマドンナだったのかな、ということも考えてしまいます。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-03 21:56:10)(良:1票) 41.《ネタバレ》 ぼたん(太地喜和子)の魅力、気風の良さ、清清しさが光る映画。金を騙し取って金持で過ごすことが、何の意味を持たないこと。人として生きる意味が無いこと。寅さんやぼたんのように、人のために本気で笑い、怒り、泣き、そのことが本当に幸せに生きることなのだと、描いている。老画家も、そのことに気づき、ぼたんや、寅さんのために絵を描く。 「男はつらいよ」シリーズ中での名作に、とどまらず、岡田嘉子、宇野重吉、太地喜和子の演技において、 「男はつらいよ」シリーズの枠を超えた、昭和を映す日本映画の名作と皆にすすめられる。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-05-28 11:15:30)(良:1票) 40.柴又慕情あたりからずっと映画館で見続けていた「男はつらいよ」だったが、この映画でとぎれてしまう。理由はただひとつ太地喜和子さんが苦手だったこと。今思えば大不覚だったのだが、DVDで初めて見て、シリーズでもトップクラスの名作だと言われる所以を思い知る。太地喜和子さんも、明るく奔放な面を見せたかと思うと大金をだまし取られた薄幸の女性を演じ、その幅がダイナミックでさすが。そして何と言っても宇野重吉の画伯、その味のある演技は人気が出てきたばかりの息子とは比べようもない。そして送られてきた絵を売って金の工面にあてるのではなく、宝として飾るところが何とも言えない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-02-04 22:07:24)(良:1票) 39.《ネタバレ》 マドンナは太地喜和子。 彼女の可愛らしさが光る。愛しい彼女の金銭トラブルを解決しようと奮闘する寅さん。思いは必死だけど、金のない寅さんにはどうしようもできない。これはつらい。でも最後に押し掛けた画家先生に思いが通じて、なんとかお金が工面できることに。こういう伏線があったのね。人徳は大事。寅さんの男気と優しさに感動した一篇。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 10点(2012-04-28 23:31:32)(良:1票) 38.《ネタバレ》 恋愛未成就というマンネリは変わらず、でもサラッと流して最後は爽やかに終わる、シリーズ中でもこんなエピソードは他に無いと思います。ただし48作全て観てませんが…。 まだ主役級でない佐野浅夫さんが悪役をうまく演じてます。大滝秀治さんは商売っ気丸出しのいやらしい役ですが、やっぱりうまい。 それと不幸に負けまいと必死に明るく振舞う今回のマドンナ太地さんが、寅さんのキャラクターにピッタリ合っていて好印象です。「もてる女」と呼ばれる理由と、これが名編と言われる所以が分かった気がしました。 宇野重吉さんも男がストーリーに花を添えるという全作(観てませんが)でもあまり無いような、貴重な役でとっても微笑ましく登場します。さすが寺尾さんのお父さんで格好良い!親子競演も楽しいです。 もちろん肝心な寅さんやとらやの人たちも、芋が転がったり派手な言い争いが有ったりで絶好調。 とにかく面白いので未見の方へぜひお勧めします。後味が本当に良いのでまた観たくなりますよ。 【teruhisa】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-02-04 00:19:06)(良:1票) 37.蛾次郎の体が真っ二つ!!!子供には見せられません! 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-25 22:10:36)(笑:1票) 36.シリーズにおける最高傑作!! 間違いなく最高傑作!!! 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-10-04 23:16:04)(良:1票) 35.私はとくに山田洋次ファンでも、寅さんファンでもないのですが、この映画は本当に素晴らしいと感じました。たまたま手に入った劇場招待券で映画館に足を運んだのですが、鑑賞後ものすごく爽やかな気分になりました。太地喜和子はなんと素敵な役者でしょう。レビューを拝見すると、シリーズ最高傑作に推す方が多く、そんな作品にリアルタイムで巡り会えたのはたいへんにラッキーでした。(追記;2008年6月1日)時を経て、海外で公開されるとのこと、なんだか誇らしく思えてうれしいです。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-11 10:59:49)(良:1票) 34.《ネタバレ》 岡田嘉子の台詞「人生に後悔はつきものなんじゃないかしらって。ああすればよかったなあ…という後悔と、もうひとつは、どうしてあんなことしてしまったのだろう…、という後悔…」は彼女の人生を重ね合わせると、含蓄がありますね。本シリーズには珍しくこの作品には悪人が登場します。そのせいか勧善懲悪が明確化し、テンポ・スピード感ともによくなっています。ラストの方で寅さんがアイスキャンディーを買うシーン粋な感じがして、好きなシーンです。 買い物はああいう風にしたいですねえ。 <追記>14年ぶりに再見。本シリーズには芸術家がよく登場するが、概ねよくは描かれない。ただし、本作では芸術家本人は悪くは描かれず、名前(権威?)に翻弄される周囲を滑稽に描いているとも言える。また、金銭問題に関して法と倫理の問題が取り上げられるが、200万という微妙な金額で騒動になるのが妙にリアルでシビアでもある。そして、金銭詐欺にあったマドンナの苦悩を中心として描かれてしまったため、色恋沙汰が弱い事に物足りなさは感じる。結果、寅さんの活躍機会が少なかったようにも思える(悪人と対決するのはタコ社長だし)。だからと言って、寅さんが画家に絵を描かせてカネの工面を要求するシーンは少々やり過ぎかなという気がしないでもないが、山田監督としてはそこまでしても芸術家の価値や存在意義というものを問いたかったのかもしれない。という点においては異色作だと言えるのかもしれない。 【東京50km圏道路地図】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-10 16:46:10)(良:1票)
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