みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
37.《ネタバレ》 寅さん鑑賞2作目です。 何よりもまず、大原麗子が美しい。 ほんとうに美しい。上品で色っぽい。なのに可愛くていじらしい。 「寅さん、あたし泣きそう。。二階に行ってもいい?」 「あたし、寅さん好きよっ!」 「はいっ!寅さんに出会えたこと!」 「見ないでっ!」 もう反則ですよ(;´Д`)ハァハァ あの独特の低い甘ったるい声と表情でこんなことを言われたら、女でも落ちますって。 なのに、離婚届を出す場面になった時の打って変わった冷たい表情。まなざし。声のトーンの機微。 さすが女優だなぁと思いました。 まだ寅さんシリーズを見始めたばかりなので何とも言えないけれど、これはほぼ大原麗子が主役といっても過言ではない気がします。 割烹着を脱ぐ仕草ひとつにさえ目を奪われてしまうのは、彼女の魅力を丁寧に撮った監督の愛さえ感じました。 大原麗子にばかり言及してしまいましたが、作品としてもとても素晴らしい。 私は個人的に、今回は寅さんは失恋していないと思っています。 早苗さんは、絶対に寅さんに惹かれていたはずです。これは女の勘です。 もしかすると、一時の気の迷いなのかもしれない。 けれど、少なくとも彼女は、はじめ兄さんよりは寅さんに男性として惹かれていた気がします。 はじめ兄さんの一途さを目の当たりにして寅さんは身を引いたのかもしれないけれど、そこには今昔物語からの教訓もあったように思いました。 寅さんは、早苗さんの美しさのすべてを彼の中に残す選択をしたのだ、と。 彼女と時を共にすることは、その残酷さ、無情さも受け入れることを意味する。 だから彼は去ったのでしょう。 妻の墓を掘り起こしたがゆえに、もう二度と美しかった妻の顔を思い出せない夫と同じ轍を踏まないために。。。 ある種の「逃げ」かもしれないけれど、寅さんらしい愛の形や優しさでもあるなぁ…と、胸が熱くなりました。 しかしながら、寅さんの王道とも言えるドタバタ感は相変わらず健在で、何とも言えぬ安心感を与えてくれます。 特にタコ社長!(笑) 彼が出てきた時は、思わず「よっ!待ってました!」と声をかけたくなるワクワク感やニヤニヤが止まりません。 寅さんの良いところって、たぶん「こんな人たちに囲まれて人生を送ってみたいな」と思える点なんだなぁと、今回鑑賞していて思いました。 出てくる人たちが、みんないい人。 ただのいい人じゃない。 みんなそれぞれに思いやりがあって、お互いを思い合っている。 その表現方法やポイントが、それぞれに違うだけ。 だから良いんですよね。 人間臭くて、あたたかくて、いじらしくて、とてもホッとする。 寅さん鑑賞2作目としては、この作品で良かったと心から思いました。 鑑賞後、またすぐ見直したくなったほど、この作品はとても魅力があると思いました。 同時に「今はもう寅さんも早苗さんもこの世にいないのだ」と考えると、今昔物語と同じだなと思ってしまいました。 過去の名作を掘り起こしてその姿を渇望する私たちもまた、エゴに満ちているのかもしれません。 皮肉ですね。儚いです。 それでも、私はまたこの作品を見たい気持ちを否定できません。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [インターネット(邦画)] 9点(2018-11-30 19:55:34)(良:4票) 36.《ネタバレ》 【今回のマドンナは確実に大原麗子さんだから。例え寅でも泉ピン子と言う線は無いんです とらやで門前払いピン子さん。二人揃って顔が四角い 二人足すと計八角形。もう完璧にピン子はアウト・オブ・眼中、やっぱり寅次郎は面食い篇。】 なんてふざけている場合ではないんです。 なんせ今回大原麗子さんなんです。 (この回に辿り着くまでずっと楽しみにしてました) そんな大原麗子さんの甘台詞の数々、 ①恥ずかしいから こっち『見ないで』 お弁当一人で食べてるとこ ②『キャ~ 寅さん見ないで!』 ひっくり返ったカバンの中身を見られたくないところ ③『ハイ!明るい話をします』 と積極的に手を挙げて →私にとって明るい話は『寅さんに逢えたこと』 ④『寅さん大好きよ』 何の躊躇いもなく唐突に。 ⑤『寅さん 私泣きそう』 ⑥『私、彼の気持ちは知っているんです(でもね・・) 』 →早く追って行けとはやしたてられながらも寅次郎のほうを向いて立ち止まり、 ⑦『でもね、私、あの人より寅さんが好きなんです』 ⑧『でもね、私、寅さんとずっと一緒にいたいんです』 ⑨『でもね、私、寅さんの傍にずっといては駄目かしら?』 と、その、 ⑦⑧⑨番はもう空想と願望ですね 私たちが想像してしまわざるを得ない夢なんです。 でもあの時、寅が早苗の言いたかった事を遮らずにいたならば、 きっと⑦⑧⑨番のような ビッグボーナスが絶対にあったと思うんです。 だから惜しい だから悔しい このマドンナなんとかして欲しかったという思いが募って止まない でも結局なんだかんだで彼には勿体無いって結論にいたるのである。そう山田監督が決めてしまったのだから致し方がない。止むを得ない やあね 山田監督のバカん。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-03-17 20:23:05)(良:4票) 35.例によって大原麗子のクネクネぶりに、思わず背中がむず痒くなること請け合いの本作。いやあ、ホントにムズムズするこのキャラクター、こんなヒトに「好きヨ」なんて言われちゃあ、寅さん、魂抜けちゃうわな。このシーン、カメラ手前に写るおばちゃん・さくらとの遠近感で、寅さんの背中がミョーに小さく写されていて、可笑しくてたまりません。マドンナが少々影が薄い分、おしゃべりピン子やら、博の父・ウン一郎氏やらが旅先で登場、脇を固めて盛り上げます。何よりも、この旅先の風景が実に美しい! それがピン子の顔で台無しじゃないか! というのはウソで、それを差し引いても(笑)、まさに一見の価値ありの光景です。そして、旅先の宿でウン一郎氏と寅さんが語り合うシーンなども、シリアスな音楽とともに、なかなかの見所となってます。あと、ラスト近くの、電気の消えたとらやの光景が、不思議に印象に残りました。それにしても、恋愛の極意とは、昔、某女優がCMで言ってたとおり、「すこし愛して、ながぁく愛して」ってなとこ、なんでしょうなあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-23 21:59:29)(良:3票) 34.《ネタバレ》 大原麗子さんの訃報を聞いてまず思い出したのが大原さんの本作の姿でした。とらやで食事した後「私、寅さん好きよ」と帰っていく姿が真っ先に思い出されますね。他にもとらやで弁当を食べながら「見ないで」「寅さん、私泣きそう」「寅さんてモテるのね」等々・・・印象に残る大原さんの本作での姿が次々と思い出されます。そんな姿を見ると寅さんでなくても腹痛の仮病を演じたくなりますよね・・・。こうして書いていると実は本作は長い間観ていないのですが、「真実一路」と一緒に観直したくなってきたなあ・・・。大原麗子さん、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。 【とらや】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-10-24 22:51:51)(良:2票) 33.《ネタバレ》 大好きな寅さんシリーズを語る上で欠かせないのがマドンナである。マドンナの魅力により見る度に好きになり、繰り返し何回も見てしまう作品の一つにこの第22作がある。この後にも出てくるけど大原麗子演じる早苗さんが美しい。後の作品の大原麗子よりこの早苗さんが大好きだ! 「見ちゃいや」「寅さん、私泣きそう」「はい、寅さんに出逢ったこと」「私、寅さん好きよ」とあんなこと言われたら寅さんだけでなく男なら絶対におかしくなるよ。ならない男がいたら連れて来いよ!と言いたくなります。もう、大原麗子、早苗さんに会いたくなるから何度も見てしまう作品なのです。マドンナの魅力だけで繰り返し何回も見てしまうぐらい大好きです。観る度に点数アップしてまう。初めて見た時は6点、それからしばらくして大原麗子の死去の後に見たら7点、もう今の気分は9点です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2005-11-12 13:06:57)(良:2票) 32.《ネタバレ》 シリーズ22作目。寅がとらや以外の場所で家族と久しぶりの再会をするのは、今回が初じゃないだろうか? バスの中で博の父と再会するのも、いくら何でも偶然が過ぎる気がするけど、まぁマドンナ(&登)とは結構あるパターン。 今昔物語で自分の人生について考え込んでしまう寅が可愛い。人に聞いた良い話が寅が話すと別な話になるのが面白い。今回は怪談話か。思いっきり聞き入ってしまった。さくらの「あら虚無僧」で吹き出したわ。 仮病の寅が救急車で運ばれる。臨場感ある俯瞰図と困ってキョロキョロする寅がまたヒット。今回笑いのツボが私に合ってる。 大原麗子はCMなどで観るイメージ通りの大原麗子。まさに可愛い大人の女性。なのに男はつらいよの世界観から浮くことなく上手く馴染んでる。 お弁当食べて「あは…見ないで!」の色っぽさ。三角巾を結べず「寅さんあたし泣きそぉ…」のエロさ。帰ろうとして立ち上がりおばちゃん(!)に抱きしめられる躰の細さ。ぱっと見何でもないシーンなのに、これだけ伝わりやすい色気を感じさせる女優さんは他に居ないんじゃないだろうか? ついでと言っちゃアレだけど泉ピン子も当時(渡鬼以前)のイメージ通りのピン子だったわ。最初だけ登場かと思ったら、また美味しいところで出してくる。 「離婚、離れる、切れる、別れる。この手の言葉は一切使わない…」このパターンも久しぶりな気がする。シリーズ初期を彷彿とさせる丁寧な出来。マンネリも適当に創れば適当な出来になるし、しっかり創ればしっかり面白くなるんだな。 久しぶりの飃一郎。博の家で居心地悪そうな空気なのに、寅が来ると知るとパァッと明るくなるのが可愛い。 添田の後を追うよう早苗を諭し「(話は)明日聞くよ」と言いつつ旅に出る寅の不器用な優しさがとても沁みる。寅さんスタンダードな作品にして、寅さんの魅力がギュッと詰まった作品。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-10-16 22:55:31)(良:1票) 31.《ネタバレ》 今回もストーリーは安定というか変わり映えはしませんが、なんといても大原麗子さんが可愛らしくもあり淑やかで良いです。 今回も寅さんは身を引く、というか振られていない、むしろ好かれていたはずなのに、自分ではカタギの幸せをあげられない、長年思い続けていた従兄弟の想いを知り、彼ならばと身を引く。現代的な観点で言えば「なんで行かないの?」と思ってしまいましが、そこが昔の男の美徳というか人情というものではないでしょうか。 この作品は前時代的な要素が多くありますが、僕は好きです。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-01-03 02:37:17) 30.《ネタバレ》 いつもの寅さん。 お決まりのあらすじ。 相変わらず寅さんの口上がいい。 でももうこれで7作目、もう十分かな。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-05-07 01:01:20) 29.《ネタバレ》 初期の平均的出来栄えで満足です。大原麗子さんがたまらなくよい。 自ら身を引く不器用な寅さんだったが、大原麗子さん演じるマドンナの心中はきっと寅さんが好きだったはず。あと、タコ社長はやっぱり最高。そしておばちゃんの『赤坂のとらやとは関係ないんだよ』は笑った。 日本の田舎の津々浦々の風景も最高です。 【まっか】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-06-16 12:44:20) 28.《ネタバレ》 若かりし頃のピン子を見ると、時代を感じる。こんな時もあったのね。 そして大原麗子。美人ですなぁ。寅さんはストレートな面食いよね。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 6点(2016-09-19 20:55:02) 27.《ネタバレ》 まあまあ面白かった。博の父に世の無常感を教えてもらうところがいい。そのあとの受け売りは笑わせてもらいました。やはりこのシリーズ、こうした寅さんの一人語りが魅力ですね。マドンナの大原麗子は独特の雰囲気で、私は特に好きなわけでもないので、あまり印象に残っておりません。手堅いできでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-09-18 11:06:34) 26.大原麗子がキレイ。そして泉ピン子は微妙な登場。 ただし、早苗(大原麗子)さんの離婚原因は分かりにくい。この時代の流行(?)だったんだろうか。 世の中が不況だということも織り込んでいて、ちょっと時代を感じる作品。最後に登場する蒸気機関車も、そういう乗り物がまだ健在だったんだなと思った。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-13 21:25:44) 25.《ネタバレ》 お話はいつもどおりの、これと言って良いところも悪いところも有るようで無いような、平均的な寅さん。点数が高いのはひとえにマドンナの魅力による。 実際、目の前で大原麗子に泣かれたら、もうどうしていいか分からなくなってしまうだろうなあ、自分的には。まあ、ここんところ、キッツいマドンナが続いていたからなあ、というのは半分冗談だが。 【Tolbie】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-07-14 15:24:54) 24.《ネタバレ》 大原麗子さんきれいだね~かわいいねぇ~~。寅さんのにぶさも困ったものだけど、あんなこと言われた日にゃ男なら誰でもドキッとしちゃうよねぇ…あんた、罪な人だよ、、、。ということで大原麗子さん最高です、ありがとうございました。 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-23 07:30:45) 23.《ネタバレ》 ○最近の30代はきれいだとか言われてるが、大原麗子も当時30代だがめちゃくちゃきれいだな。寅さんには無理だよ笑。○事情を把握できない寅さんの鈍感さにはあきれさせられる。○久々に博の父が出てきたり、マドンナにすらならない泉ピン子が出てきたりと面白い印象だが、ここ数作のマドンナとの恋愛要素はいまいち。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-04-20 23:09:28) 22.《ネタバレ》 おいちゃん役は3人目ですが、下條正巳さんの墓前で寅を見かけた時の顔は絶品でした。下條さんじゃなくちゃできない表情に思えました。 温泉宿で寅と過ごし、翌朝寅の置き手紙を見て 「大人物は反省して去ったか…」 諏訪飄一郎こと志村喬さんならではのあの空気感、これも他の方では難しいでしょう。 後の方でさくらとの駅のシーンも素敵でした。二人の周りを流れる時間と空気がすばらしかったです。さくらが兄から預かったというお金の入った封筒(恐らく話を聞いたさくらが用意したのでしょう^^)を受け取らず、さくらのエプロンのポケットに押し込む所も泣かせます。 そう言えば前の晩、寅がさくらの家にやって来てみんなで酒を飲んだはずですが、そのシーンは描かれません。 でも、「寅次郎君の言うように、あれは私に似て、頑固なだけで、面白くも可笑しくもない人間ですが、 どうか、よろしく」と帽子を取って頭を下げる味のある語りの中で、きっとお酒を飲みながら寅がそう言って博に説教でもしたのかなと思わせるところが憎い!! いろいろ書きましたが肝心のマドンナについてまだ書いていません・・・書けません。 大原麗子さんが目に一杯涙をため 「寅さん…、私泣きそう…」 この段階で私の心は「早苗」に奪われていましたので^^ 【karik】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-20 20:10:04) 21.大原麗子が綺麗だった。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-30 08:36:45) 20.大原麗子が最高。美しすぎて、可愛い。見ているだけで感動。話の内容は展開が早すぎ。まるで、大原麗子の話を起承転結で決めて、その周りに話をくっつけていったような感じ。それでも寅さんの映画は見てて飽きない。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-08 23:59:04) 19.お彼岸の墓参りからスタートするなど、今までのシリーズとちょっと違う。秋のもの悲しさというか、しっくりとした雰囲気、マドンナが大原麗子ということもあるかもしれない。そして従兄室田日出男の出現にあっさり身を引く変わり身の早さ、少しばかり人生の無常ささえも感じる。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-09-18 06:02:54) 18.《ネタバレ》 大原麗子という人は、絶品の美貌と同時に程良い庶民性があり、そして人生の影のようなものも表現できて(しかもそれがとらやの中で浮いていない)、つまりこのシリーズのマドンナとしては完璧な適役なのです。そして、麗子様のキュンとするような声であんなことやこんなことを言われると、見ている方まで一緒になってどきどきしてしまうわけですが、それだけに最後の切なさ、そしてあっさり旅立ってしまう寅次郎の宿命が際立っています。●改めて見てみると、この作品は、マドンナの魅力を引き出すために脚本も集中している。冒頭恒例のとらや騒動(今回は起こっていること自体はハッピーなのも良し)から、まだ大物化する前のピン子のスパイシーなアクセント(実は麗子さんより年下だったとは・・・)、そして博父との出会いと同道というドラマが、まるで一筆で流れるように描かれて、ここぞというタイミングで満を持してマドンナ登場。以後は怒濤のマドンナ一本筋。その中でキラキラした湖面のように交錯するマドンナの光と影(離婚しそうな状態とした後という設定をフルに生かしている)。シリーズを代表する傑作だと思います。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-08-27 01:33:08)
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