みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 もうほんと、自分で言うのもナンだけど、生活が社会の底辺でさあ雇用主はバカヤローで、社会の体制そのものがくそったれで毎日生きるのに精一杯よ、と夜の飲み屋でクダ巻きながら話を聞いてもらい、似たような話を聞いてあんたも大変だねえと相槌打ちつつ、ちょっとづつ元気を取り戻す、そんな映画。 イギリスの労働者階級は色んな映画で観て来たけど、数ペニーのことで大の男がケンカするほど困窮してる。でもそんな状況をシニカルに自己観察しているようなとこがあって、完全な絶望に堕ちないタフさとユーモアがある。そこにとても魅かれる。モデルルームのトイレを無断借用し、新入りの宿無しのために不法入居ビルを探してやり、ガスも通してやる。彼女との引越しもタダで手伝ってやる。ビンボーでもちゃんと人の心は持ち合わせてるんである。ラスト、経営側への腹立ちが高じて現場へ放火する場面も良いですよ。警備員の犬に見つかるも、こいつが飼い主に噛み付く駄犬ぶりを発揮。二人をまんまと逃がすケン・ローチ、あなたは素晴らしい。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-01 00:00:02) 5.《ネタバレ》 建設労働者たちの悪口の言い合いとジョークとが、生き生きとした言葉の渦を作っていくところが魅力(ヒロインとの恋愛はあんまり面白くない)。そういったユーモア的な場面が、一転「深刻」に傾くところが怖く、感電する電気ドリルを抗議してあっさりクビになったりする。哄笑と罵倒が混ざったようなヒステリックな雰囲気への傾斜。現場監督の携帯電話で故郷のお袋に電話しちゃうユーモアも一転して、暴行逮捕にころげ、アフリカの夢は転落事故に傾く。そしてラストの放火が導かれる。管理人の犬が管理人に噛みついて放火の二人を逃がすあたりで、もう話は象徴の世界にドドッとなだれ込んだ。英国ドキュメンタリーの伝統を感じさせるタッチだったのが、この映画全体の「傾斜」を生かしている。ヒロインは「人生を複雑にしたくないの」と最初言ったな。主人公は「欝は中産階級の病気さ」と言う。労働者たちは、単純に笑うか怒るかしろ、っていう希望を言ってるのか。欝に沈むな、って。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-23 10:24:43) 4.《ネタバレ》 ノー・フューチャーというか閉塞感に満ち溢れている作品でしたね・・・・。何というか、将来日本でもこうなってしまうような気がして不安になってしまいました。 ただ、イギリスの建設現場の様子なんて滅多に見る機会はないので興味深かったですけど。(まあ、凄い現場ではありましたが・・・・日本では考えられません) あと、スーザンの歌う「Always On My Mind」「 With a Little Help from My Friends」が下手なんだけど、凄く良かったです。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-09 20:57:09) 3.《ネタバレ》 バーでヒロインが歌っていたビートルズの曲のカバーが何故か心に残りました。ケン・ローチ監督の作品のテーマのスポットはどれも日常で決して当てられないような部分に強烈に当てられていて、そういった部分もあって僕は好きです。彼の映画に対する信念、素晴らしいと思います。 【onthefriday】さん 7点(2004-10-12 20:30:10) 2.ケン・ローチの映画には、みんな満点をあげたい。それくらい好きだ、愛してる。リアルな日常生活の苦悩や社会の理不尽さ、人間の弱さ、哀しさ、そんなすべてをひっくるめて、「それでも人生は生きるに値いする」という彼の映画のメッセージに、どれだけ慰められ、力づけられたことか…。悲惨な毎日のなかにもユーモアがはじける瞬間があるってことも、特にこの作品でぼくは教えられたと思う。いろいろと悩める皆さん、ケン・ローチの映画には、そんなあなた自身がきっと生きているよ…。 【やましんの巻】さん 10点(2003-08-02 19:26:38) 1.ロバート・カーライルが若ーい!現場で働く人みなそれぞれに夢や事情があって、そのために頑張っている姿が印象的でした。しかし厳しい労働環境に目を覆いたくなりました。 【もみじプリン】さん 7点(2003-02-21 11:07:08)
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