みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
31.《ネタバレ》 評価がやたらと低いような気がするが、皆さんイギリス映画のテイストがお好みではないのだろうか?アメリカ映画なら暗号解読作業が間に合って船団が助かるんだろうが、この映画ではそんな安易な解決にしない。私はイギリス映画の淡々としたところや、そういう陰影が好きなのだが...。ところでミックがプロデューサーと知ったとき、正直どうかな?と思ったのだが、いい意味で裏切られた。これはとっても真面目に作ってある映画だと思う。ミックは言う。「深みのない商業映画には興味がない。知的で面白く、客が感動するような映画を作りたい」・・・なるほど、ごもっともです。なるほど傑作とは言えないだろうが、この映画はたしかにそんな佳作になっている。ブレッチリー・パークにせよ、カチンの森虐殺事件にせよ、そのような重大な事実を長い間伏せておくような時の勢力に対する憤りと、それらに対する正当な評価をすべきというメッセージ。やや解説に頼った感があるにせよ、そういう主題にも好感がもてる。エニグマの謎が解けたとき、サスペンスとラブロマンスが解決する、という脚本も巧いと思う。ダグレイ・スコットはハマリ役。ただ、難を言えばタイトルが悪い。。「エニグマ」とするのは一理あるが、少なくとも邦題としては主題と全然マッチしていないと思う。これじゃ、ハラハラドキドキの戦争サスペンスを思い浮かべてもしょうがない。 【veryautumn】さん 7点(2004-02-24 01:14:05)(良:2票) 30.《ネタバレ》 これはなかなか質の高い力作だ。ミック・ジャガー入魂のプロデュース作品だけのことはある。「いっとき話題になって消えていくより残る作品を」という彼の言のとおりだ。 悪い女にだまされて滅入っているうぶな数学者、という超プライベートなつかみから入って、話が全世界的に放射線状に広がっていく感じはストーリーづくりとしては面白い。 また、戦時中の隠された解読基地というドンパチやっていない場所で、どのように「戦争」を描くのか、ということにも細かな配慮がされている。例えばケロイドだらけの元海軍の片目の情報員、受信基地の女性兵士の発言(自分達の役割は意味の分からない暗号を受信して伝えるだけで戦っていることになるのか)、カチンの森でのドイツ軍による発掘作業、など。戦争映画の棚にあるのに、誰一人血を流して死ぬ場面を写さず、戦争の裏側を描く。ひとつの試みだ。 ヘスターという新しい女性像を登場させて、「女の頭脳が男より劣っているなんてことはない」なんてこの時代に言わせてしまう。彼女は現代でも堂々通用する女性であり、「守られるだけじゃイヤ。あたしだって何かやれるわよ!」というパンチの効いたたくましい女なのだ。このヘスターのキャラが効いていて、基地内での男ばっかの政治的な人間関係でげんなりした女性客をシラッとさせずつかんでいく。しかもブリジョン並みの豊満ボディに変身したケイト・ウィンスレットはなかなか可愛く(甲乙つけがたい)、なおかつ女性の嫉妬心も煽らない、グッドなキャラである。ケイトはいつもこれくらい太っていてもよいのでは。 そしてジェレミー・ノーザムの嫌らしさといったら見逃せない。まんま50年前の映画から抜け出たようなそのクラシックな容姿、イギリス紳士は常に身だしなみをかっこよく、そしてやることはえげつなく。いいですねー、ノーザム。俳優さんとしては、古典的な容貌が邪魔して使いにくそうだが。私はディカプリオだのブラピだのと受けを狙った顔立ちよりこういう正統派のハンサムを見ると、なにか「感動」に近いものを感じるなあ。生き残っていた絶滅保護動物を見るような。 あ、ダグレイ・スコットのアスリート並みの全力疾走は一見の価値あり。早回しか?というほどのド迫力だ。数学者にしてあの徒競走走り、デキる。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-27 21:48:03)(良:1票) 29.《ネタバレ》 第二次大戦がテーマでも派手なドンパチはほぼ無いし、ヒロインたるケイト・ウィンスレットは体もメガネも丸々としているし、観る前の期待を裏切る地味さは否めません。しかし、劇中モールス傍受の女性兵士が言った「これって重要ですよね。」がテーマの底にあると思います。こんな地味な面も戦争の一部に違いない。暗号解読のプロセスなどは私のニブい頭では追いつけませんでしたが、サスペンスとして興味深い作品になっていると思います。終盤、主人公が急に勇敢かつ雄弁になったり、女スパイに翻弄されるヤローどもはちょっと情けないんですけど…。戦争がテーマなのにイギリスの美しい田園風景がたっぷり見られるなんて、珍しい映画ではないでしょうか。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-21 16:43:56)(良:1票) 28.《ネタバレ》 ストーリーについていけなかった。Uボートが連合軍船団を見つけたら暗号解読の「突破口」が見出せると解読スタッフたちが興奮気味に語り合ったり、最後のところで「結局、クレアがみなを手玉に取ったんだ」と謎解きをするあたり。私の頭が“エニグマ”ではないからではあるが。 が、それでも面白く感じることはできた。あの暗号解読装置は、よく昔の人はアナログでこんな機械をつくったもんだと感心したし、クラシックカーを使ってのチェイスは「いいのか、そんなことして!」と別の意味で手に汗をにぎったりも。 なお、「エニグマ」というタイトルからは、もっとアクション中心のイメージを受けたので、必ずしも合っていないと思った。 【delft-Q】さん 6点(2004-05-17 23:53:27)(笑:1票) 27.《ネタバレ》 ミック・ジャガーがどうして気に入ったのかは知りませんが、この映画の舞台になった画面に顔を出す機械(糸巻きみたいなのが並んで回転しているやつ)はENIACとかよりも先に英国が実用化した世界最初の電子式ディジタルコンピュータであるコロッサスです。機密維持のために戦後もずっと伏せられていました。カチンの森の事件がからんでいたかどうかは知りません。それで主人公のジェリコのイメージになっているのはこの開発のためにケンブリッジ大学から招聘されたディジタルコンピュータの生みの親と言われるアラン・チューリングとなるのだけれど、彼が女性にうつつを抜かすはずは(笑)。 【たいほう】さん 5点(2003-11-05 20:43:11)(良:1票) 26.サスペンスの要素である,ストレスや駆け引きが,今一つうまく表現されていない映画.主人公の神経衰弱の原因やクレアの正体に焦点が行ってしまい,暗号が突然変わったことが問題になっているというのを理解しにくいまま進むので,最後の方で,「ああ,そういう映画だったのかあ」と肩すかしをくらう. 評価できるポイントは,ケイトウィンスレットがぱっとしない女性を演じる姿と,え,これがサフロン・バロウズなの,という驚きのみ. 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-03-21 11:09:35) 25.《ネタバレ》 なかなかよくできたサスペンス映画でした。面白いのは、戦時下で主要人物は軍に所属しているのに、あらかた私情で動いているということ。戦争の正義とか大義名分とは対局のところにありますが、それもむしろサスペンス向けでしょう。主人公のトムはもちろん、彼が探していたクレアも、情報を漏らしていたパックも、軍よりは個人の感情を優先させています。とはいえ、そこが詳細に描かれているのはトムだけで、あとの2人はミステリーの「犯人」という存在ですから、あまり掘り下げられていなかったのは残念です。特にパックはポーランド人ですから、肉親を殺されたとはいえナチスに情報を流すというのは、ちょっと首をかしげます。クレアにしても、パックのどこに惹かれて愛したのかというのが不明ですし、そういう点では説得力に欠けますが、ミステリーとしては致し方ないでしょう。現実の「カティンの森事件」を扱っているのでもう少しドラマ重視にもできますが、あくまで背景にとどめているのは潔いです。 こうした点を除けば、イギリスらしい堅実で上質なミステリーでした。あくまでサスペンスなので、暗号解読の方法自体は理解できなくても大丈夫ですし。また中盤、Uボートからの暗号を傍受するためアメリカの輸送船団を危険にさらすという作戦が立てられるのですが、これが私情で動く主人公たちと対照的で、なかなか効果的だったと思います。 出演者では、サフロン・バローズがファム・ファタールらしく神秘的な美女でけっこう。対するケイト・ウィンスレットは、まんまる眼鏡で体型もちょっと丸く、コロコロしてかわいらしかった。この2人の対照も面白いですね。 ここでの点数は低いですが、どうも映画のポイントを外して鑑賞した方が多いようで……。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-29 16:59:11) 24.暗号解読という作業は、一見地味にみえても最前線での勝敗を決する鍵となる立派な戦争行為。そんな重要な作業が、イギリスののどかな田園風景の中で行われているというアンマッチが見所といえば見所でしょうか。エニグマの謎解きと、魅惑の美女の面影を探しながら身近なところで手を打つ主人公については最後までついてゆけませんでした。 【さめがい】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2011-05-29 11:48:13) 23.エニグマは謎だ! 【珈琲時間】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-06 19:47:43) 22.ウィンスレット以外の俳優陣が揃いも揃って演技が今ひとつというか、存在感がないというか・・・おかげで、見ていて少しもサスペンスを感じない。イギリス風味の上品な雰囲気だけはいい感じ。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-03 00:23:26) 21.《ネタバレ》 伏線がいろいろつながっていくところはハラハラして、よかったと思いました。途中、自分がもう誰も信じられなくなって、へスター(ケイト・ウィンスレット)がスパイだったら、、、などいろいろ考えてしまいました。◆ミックさんが出ていたのは気がつかなかったです、残念。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-05 00:24:06) 20.話が途中でよく理解できなくなりました。 【K】さん [DVD(吹替)] 4点(2008-06-07 21:15:38) 19.戦争映画にしては珍しい視点の描かれ方なので印象には残ると思います。まぁ戦争映画というより戦争を背景に置いたサスペンス映画のほうが要素高いですね。 【亜空間】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-07 21:30:36) 18.確かにワクワクする様な展開はありませんでしたけど、そこそこは見れました。タイトルの「エニグマ」とは暗号機のことではなく、本作ではそのものズバリ「謎」という意味の方が大きく、それは即ちクレアのことを指している。本作がここまで不評なのは、ミステリー映画であるにも関わらず、その謎の扱いが非常に小さく、且つ魅力も無かった所為だと思います。ドイツ側での遺体発見をもっと大袈裟に描き、中盤辺りでクレアの行動をしっかり見せておけば、後半の謎解きももっと面白くなったでしょう。ケイト・ウィンスレットが存分に実力を発揮してるだけに、勿体ない仕上がりでした。それにしても製作サイドとしては、「U-571」で手柄をアメリカに持ってかれそうになったのを、本作で取り戻すつもりだったんですかね…、5点献上。 【sayzin】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-05-08 00:04:28) 17.話も面白味に欠けるけど、とにかく役者が酷かったという印象が強いです。 【MARK25】さん [地上波(字幕)] 2点(2006-05-02 21:54:20) 16.かなり面白くない。脚本がつまらない、役者に魅力が無い、撮影や編集のセンスがなってない、と三拍子揃ったかなりの駄作だと思います。なんでこういう映画を作ろうと思ったのか、理解に苦しみます。作っちゃった以上公開しなくちゃならなかったという事情は分かりますが、観る価値は無いです。 【金子淳】さん 3点(2005-02-03 12:37:07) 15.素直に面白かった。主人公と一緒に謎を解いていく感じで、推理物として充分楽しめたのですが、皆さんの評価が低いのは私の脳のレヴェルが低いためでしょうか? 【こまわり】さん 8点(2005-01-09 20:29:06) 14.ダグレイ・スコットだから最後まで見ました。ケイト・ウィンスレットはcuteだけどあんなおデブちゃんでしたっけ?ストーリー的に突然2人がくっついてしまう所に納得いかず。 【ぷりん】さん 5点(2004-11-24 12:47:08) 13.うーん・・・私的にはまずまずです。確かに材料はドイツの名作エニグマなので、見る前の期待感と実際の中身にかけ離れた点があるのは否定できませんね。やはり、機械の奪い合いにからむアクションや駆け引き、解読プロセスの巧みさなどを期待してしまいますからねー。そういう期待では2~3点でしょう。スパイ戦と連合国側の駆け引き映画という期待で見ればいいのかも。どっちにしても暗号解読プロセスは全くわからん。監督は視聴者をバカにしてるんかい! 【maxむら】さん 5点(2004-09-08 11:14:25) 12.戦っているのは現場の兵士だけじゃないんだね。頭脳を武器にして戦争を終わらせたってことか。それにしても地味。 【ダージン】さん [DVD(字幕)] 3点(2004-09-03 21:13:03)
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