みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
103.《ネタバレ》 『殺す側』と『殺される側』。戦争ではこの二つのみに分類される。つまりやるかやられるか。 映画冒頭、マーク・ウォルバーグ演ずるアメリカ兵のトロイは何の気なしにイラク兵を撃ち殺す。多少の悔みはあるものの、それは戦争という名文でまかり通ってしまう。物語中盤にそのトロイがイラク兵に捕まり拷問を受け、母国の妻子が爆弾テロに巻き込まれたらと問われる。そこで気付かされるモノ。イラク国民の妻子、アメリカ兵の妻子、それぞれの立場が描かれる事で、より鮮明にそれは浮き上がってくる。母国の妻子がテロに巻き込まれるところを想像し悲しむトロイ。これはかつて想像出来なかった事であり、拷問を受け死と向かい合った事で気付かされる。 物語終盤、トロイはイラク兵に撃たれる。己がイラク兵を撃ったように。このシーンがこの映画の全てを物語っていて、冒頭でイラク兵が撃たれるシーンとリンクする。つまりトロイは『殺す側』と『殺される側』を体験する。これには観客である我々も「はっ」とさせられる。冒頭のトロイと我々は同じであると。テレビ画面を見て、数秒間悲しんで終わり。テレビを見ている我々は殺される事などないと思っているのだ。 反戦映画は山ほどあるが、この映画程直接的に訴えかけてくるはないと思う。 【カイル・枕クラン】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-10-21 01:19:06)(良:1票) 102.《ネタバレ》 今までにない斬新ブラックユーモアコメディとは言うものの、リアルな映像だけに悪趣味なシーンがどうも鼻について笑えない。ただしストーリーは確かによい。アメリカ戦争史に例のない楽勝な戦争だけに扱ってみる価値のあるテーマで、金塊にしか興味のない兵士という設定はいいアイデアと思う。だが、アメリカ政策を皮肉るとは聞こえはいいが「ジョージブッシュは君を求めている」と、都合の言い言葉で丸め込もうとするその姿は「親の価値観に縛られたくない」と言いながら親の金で旅行に行った兵士が親の威光を振りかざす兵士が言っても迫力もない。兵士の首が吹き飛ぶ映像は戦場での話は捏造されやすいとでも言いたかったのかもしれないが台詞だけでも十分伝わるはず。中途半端にグロテスク、中途半端に民族に対して同情するふりが軽薄なハッピーエンドに結び付く結果となっている。これを見て湾岸戦争フリークを気取られたたまったもんじゃない。劣化ウラン弾で脳が溶けた赤ん坊も食べられなくなったトマトも知らないだろうし、ブルドーザーで砂漠の砂に生き埋めにされた兵士も描けないだろう。結局、想像力の乏しいティーンエイジャーにしか受けないサブカルチャー作品。現地で働いているNGO職員はこれを見て「痛快」とは言わないだろう。作品が悪いのではなくテーマを受け止められる視点をアメリカ人は持っていないと自分で表明しただけ。それは「正義と愛」によって9.11以降戦争をしかけるアメリカの姿に全て証明されている。 【フライ大尉】さん 3点(2003-07-12 17:59:41)(良:1票) 101.《ネタバレ》 なんか、すごく独特の作風ですね。まず、とても荒い画質は狙ってのこと?、そして時折挿入されるアニメチック?な映像はなに??(謎)。内容もなんだか都合がよすぎてどうなんでしょ。変な内臓の映像も正直気持ち悪い。でも針みたいのを刺しての現地治療はすごいね!ほんとにあんなこと出来るのかな。なんだかんだいってのジョージ・クルーニーはカッコイイよね。やっぱりさすがでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-06 11:34:38) 100.展開がどんどんシリアスになる部分が上手く描かれている。最初ダサイ風貌のジョージ・クルーニーもラストシーンはかっこよく見えた 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-11-02 12:15:12) 99.《ネタバレ》 『戦略大作戦』とよく比較されるジョージ・クルーニー主演の「戦場×金塊」映画。ここでの評価がそんなに高くなかったためスルーしようかとも思ったが、FPSゲーム『バトルフィールド:バッドカンパニー』の元ネタらしいとの噂なので取り敢えず観賞。序盤の軽いノリの展開からしてやはりゲームと同じく軍隊のハミダシ者共による戦場活劇珍道中かと思いきや、金塊奪取計画を思い立った米兵達がその行く先々で湾岸戦争後のイラクの現実を目の当たりにしていく、という意外とマジメな内容の映画である事が判明。この良い意味で裏切られた感が結構ツボにはまったため個人的にはそこそこ楽しめてしまった。ただし、その折角の軽妙な作風もメインテーマの説教臭さを中和させるまでには至っておらず、そうした辺りで中途半端さを感じてしまった人が多いというのも一方では頷ける。あと余談だが、アイス・キューブ(強面だけど一応社会派ラッパー)が台詞を喋る度に無駄に良い声なのには笑った。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-16 02:01:06) 98.《ネタバレ》 湾岸戦争を扱った作品といえば他に「ジャーヘッド」ぐらいしかなく(「戦火の勇気」「クライシス・オブ・アメリカ」は直近の戦争を舞台にしたらたまたま湾岸戦争になっただけの作品)、それほど扱いに困る題材なのでしょうが、本作はこの「戦争映画にしづらい戦争」をうまく料理しています。序盤はコメディを装っていて変化球の映画なのかと思いきや、作り手の主張は大マジメ、あの戦争の本質を暴いてやろうという実に本気で志の高い映画でした(撮影に本物の死体を使って問題になったほど)。「戦争は悲惨なんですよ!」と客の首を絞めて感動させるような古臭い形はとらず、自然に受け入れらるよう知的に作り上げた結果がこの形だったのでしょう。兵士同士の殺し合いがなく当時は「クリーンな戦争」と称されたものの、その裏側では空爆によってイラクの一般市民が大勢死んでいたこと、フセインに武器を与えたのはアメリカだったこと、反フセイン勢力の蜂起を煽りながらこれを見捨てたこと、従軍したアメリカ兵には貧しく教養もない者が多かったことなど、アメリカにとっては耳が痛く、また興味深くもある事実がこれでもかと詰め込まれていますが、オリバー・ストーン作品のような主義主張の発表会にはなっていないのが好印象です。金塊を奪いにやってきたアメリカ兵をイラク軍が進んで手伝うというシュールな場面は、金銭よりもまず反政府勢力を押さえることが先決だった当時のイラクの状況、及び金銭的な利益が確保されれば目の前の惨劇には目をつむるというアメリカ外交を面白い形で示しています。自由だ正義だと言って他国に乗り込みながら、結局は金の問題であることの多いアメリカ外交ですが、「困ってる国は山ほどあるのに、なぜアメリカはクウェートだけを助けるんだ?」というイラク将校の言葉でこの欺瞞が丸裸にされてしまうわけです。最後の最後で主人公達の前に立ちはだかるのもアメリカという国であり、また土壇場で人道に目覚めてアメリカが難民たちを助けるという甘い展開もなく、結局金塊の威光でハッピーエンドを買うというオチのつけ方もよかったです。この知的な脚本をベースに、いざとなれば見応えのあるアクションが挿入されるのですから、これはなかなか満足度の高い作品でした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-20 21:18:16) 97.前半のコメディ要素はいらないよなぁ。後半のヒューマンドラマが台無しになっている。 とは言っても、いきなり人道主義に目覚める脚本もどうかと思うけど・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-08-09 21:30:51) 96.以前観たときに、すげーっおもしれーっ って思った記憶だけはあって、一体何に自分が喜んだのやらそろそろ記憶があいまいになってきたもんで、観直してみたんだけれども。ホント、何に一体自分はそんな喜んだんだっけか(笑)。いや、でもヤッパリ、オモシロいよなあ、と。 もしこの作品が、単に、湾岸戦争を茶化し、アメリカの姿勢を茶化しただけの映画だったならば。そんでもって、第三者を決め込んだニッポンジンである私が、「そーだそーだ」とハナクソでもホジリながらいい気に眺めてる、そんな映画に過ぎなかったならば。もしそうなら、一度目には楽しめちゃったとしても、二度目には反動が来て一気にツマラなく感じちゃうところ。しかし、本作は違う。いや違わないけど、それは作品の一面に過ぎなくて、そういう内容に相応しい、あるいはそれ以上の、“破天荒さ”ってのが、やっぱり本作の魅力だなあ、と思うのです。どこに収まるのやら得体の知れぬストーリー(この映画に見られる妙なヒューマニズムって、現実世界への「皮肉」「批判」でもあるだろうけど、単純に「ストーリーをワケ判らんようにする仕掛け」として見ても十分に機能している、と思うのですが、どうでしょう)と、そこに挟まるいささかシュールなギャグの数々は、まさに出色だと思います。それに、一風変わった映像。何が変わってるかというと、例えば、「一画面あたりに映ってるヒトの多さ」とでも言いましょうか。会話している主要人物だけ映すようなお手軽撮影だって、しようと思えば出来るハズなのに、敢えて画面の向こうの方に、兵士役のエキストラなんぞを配置してガサゴソやらせてみたりする。そういう部分での茶目っ気が、本作を憎めないものにしております。言わば、ちょっとしたヒト手間、ってやつが、料理をおいしくしたり映画を面白くしたりするのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-07-12 23:32:16) 95.前半はおもしろかったですが後半から見ていて疲れました。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-13 20:00:01) 94.《ネタバレ》 仰けから、つかみはOK?反戦イメージは強いけどコケテッシュに笑いを誘う脚本は支離滅裂だけど。まぁマークがかっこいいから許す(そんな問題?)画面が蒼すぎて眩しいからマイナス1点。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-25 08:23:51) 93.なんか内容的に中途半端な感じがする。アクション物なの?それとも反戦? 【miso】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-14 00:58:16) 92.ストーリーが、目茶苦茶で黄金を盗みたいのか、クルド人を助けたいのか、観ているだけで疲れました。ストレス解消が逆に溜まりました。 【SAT】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-23 09:25:24) 91.《ネタバレ》 前半はニヤニヤしながら観ていたら、突然中盤からエラく真面目なストーリーに変わり、後半は重ささえ感じさせる展開。中盤から後半もまずまず良かったけど、個人的には、最初から最後までニヤニヤしてたかったです 【永遠】さん 5点(2004-12-29 07:59:07) 90.“スリー・キングス”の“スリー”って“3”て意味ですよね?どの3人のことを指しているのか、最後まで分かりませんでした。コメディだと割り切って観ても荒唐無稽なシーンが多過ぎるし、無駄に芸術的な映像表現は観ていて時たま疲れを覚えます。結局、“何が言いたいのかよく分からない映画”の見本のような作品になっています。 【金子淳】さん 4点(2004-10-22 16:23:15) 89.前半はいい。後半はちょっと。 【ベルガー】さん 7点(2004-10-01 17:24:39) 88.《ネタバレ》 ミルクタンク搭載のトレーラーがロケット弾被弾により大破してタンクから大量のミルクがこぼれてくるシーン。そのこぼれたミルクをわずかでもすくおうとして群がる女性達。なんという光景だろうか言葉を失った。この映画にしてはもったいないシーンだ。 【tetsu78】さん 5点(2004-08-15 20:28:21) 87.主人公たちがラスト近辺で豹変したのには面食らいました。彼らが改心するような伏線があったんでしょうか? 【K】さん 4点(2004-08-15 00:02:13) 86.わかるんですけどね、なんといいますか不愉快で悪趣味な映画でした。イラク相手にこんなことしていいのかなあなんてね。だって相手は冗談通じなさそうじゃないですか。どういったらいいのかしら、全体的に段取りが悪いというかイライラ、わさわさして非常に見づらい。笑おうにも笑えなかったです。 【envy】さん 0点(2004-08-14 21:40:33) 85.戦争アクションものなのに人殺しとかじゃなく、金塊目当てという一風変わった作品でした。最終的にというか、物語の都合上、彼らは大切な何かに気付いたかのように人助け。シリアス、コメディが微妙な感じで混じり合ってるけど、そこがまたいいのかな。ジョージ・クルーニーが渋くてかっこよかった。 【カーマインTypeⅡ】さん 5点(2004-08-14 15:09:11) 84.彼らは正義を証明したのか?コソドロしたのに?難民を擁護したのは金塊を確保するためのカムフラージュ?結果的にはうまくはいかんかったけど、結局そうしようとしたんでは?実話ベースらしいので、そううまくはいかんだろうけど、武勇伝でも何でもないわな。中途半端な印象がつきまとった。印象に残ったのは電流びりびりとミルクトラック。 【ブッチ・ハーモン】さん 5点(2004-07-07 21:36:56)
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