みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
193.《ネタバレ》 映画史に残る大傑作。 ジャッキーの自伝に曰く「少林寺や彷徨う戦士達を主人公にしなくても、格闘時代劇が作れる事を証明した」点が画期的との事で、言われてみれば本作の主人公って、現代の刑事物にも通じる「正義感溢れる警官」として描かれてるんですよね。 だからこそ、現代の観客にとっても感情移入し易いし、時代を越えた普遍性が有る。 そもそも中国(&香港)においては「官は悪、侠は善」(役人は庶民をいじめる悪役であり、御上に逆らう無頼漢が庶民の味方)という作劇上の伝統があった訳で、警官を主役に据えてる時点で、本作が斬新な映画であった事が窺えます。 その一方で「警察なんて辞めてやるぜ!」と啖呵を切ってバッジを投げ捨てる場面など、ちゃんと「理不尽な役人に逆らうアウトローな主人公」としての魅力も描いてるのが凄い。 当時の人々や「権力者側を善玉として描くのを嫌がる人」でも受け入れ易いよう作ってある訳で、この辺りのバランス感覚が、本当に見事。 「王道を裏切らずに、斬新な事をやってる」という形であり、これって理想的な「時代の先取り」の仕方だと思います。 自転車を駆使してのアクション(自分は「ノック」の件が特にお気に入り)も素晴らしいし、今や語り草になってる「時計台からの落下」シーンも、迫力満点。 後者に関しては、怯えるジャッキーを叱咤激励する形でサモ・ハンが監督しているとの事で、あの場面ではジャッキーが「監督」ではなく、単なる「役者」そして「スタントマン」に立ち返っているという意味でも、趣深い魅力がありますね。 「あの画には全く演技がなく、全て真剣だった」とジャッキーが語る通り、本当に限界を越えて手から力が抜けて(もう、だめだ)と思いながら落下したとの事で、作り物ではない「本物」の迫力が感じられるのも納得。 ただ、そんな名場面にも唯一の瑕が有り「時間が巻き戻ったかのように、違う落ち方を二度見せている」のが不自然なのですが…… これに関しては、劇中で「大口」役を演じたマースが、念の為に一度ジャッキーの代役として落下しているという裏話が影響していそうなんですよね。 つまり、ジャッキーが彼に敬意を表して、彼のスタント場面も無理やり本編に挿入した結果、不自然な形になったのではないかと推測出来るんですか、真相や如何に。 上述の「大口」への敬意の表れが、終盤の展開に影響してるように思える辺りも、ちょっと気になります。 本作のラスボスであるサン親分って、ジャッキーとサモ・ハンとユン・ピョウが三人掛かりで立ち向かうような強敵だったのに、何故か大口がトドメを刺す形になっているんです。 最後の漂流シーンでも、三大スターを押しのけて大口が一番目立っているし…… 大口が当初から準主役だった訳でもなく、脇役に過ぎなかった事を考えると、この「急に何かが変わったかのような優遇っぷり」は、如何にも不自然。 これも、時計台落下という危険なスタントをこなした大口に対する、ジャッキー監督からの「ご褒美」だったんじゃないかと、そんな風に妄想しちゃいますね。 でもまぁ、そういった難点があったとしても、本作が傑作である事は、疑う余地が無いです。 冒頭、ジャッキーが自転車を柵に突っ込ませる場面で、もう面白くって「これから凄い映画が始まる」って予感で、ワクワクしますし。 酒場での乱闘シーンなど、音楽の使い方も上手かったです。 沿岸警備隊が復活し「これより、プロジェクトAを決行致します」と告げる場面も恰好良くって、もしかしたらココが一番の名場面じゃないかと思えたくらい。 サモ・ハン演じるフェイとドラゴンが再会する件で、自然な流れで食事してジャンケンする場面など、短い尺で「二人は旧知の仲」と納得させる演出なんかも、流石だなぁと唸っちゃいますね。 この辺りは、実際に少年時代からの付き合いである二人だからこその、阿吽の呼吸を感じました。 京劇出身な二人らしい一幕もあったりするし、色んなジャッキー映画の中でも「サモ・ハンとの絆」が、最も良い具合に作用したのが本作だったように思えます。 他にも「時計台落下はハロルド・ロイドから、逃走シーンはバスター・キートンから影響を受けている」とか、この映画について語り出すと、止まらなくなっちゃいますね。 映画の評価なんて移ろい易いものであり「子供の頃に好きだった映画が、今観るとつまらなくて幻滅しちゃう」とか、逆に「子供の頃は退屈だった映画が、名作だと気付かされる」とか、色んなパターンがある訳ですが…… 本作に関しては「子供の頃も、大人になった今でも、大好きな映画」だと、胸を張って言えそうです。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 9点(2023-10-10 10:00:19)(良:3票) 192.年始のBS放送でついつい最後まで観てしまった。 カンフー映画、というか今となってはアクション・娯楽映画の教科書のような存在。 とにかく明るい、笑える展開の数々と、スター性溢れる3人の主要キャラクターの存在感、華麗なアクションシーンの数々。 映画って本当に楽しいものなんだ!といつになっても教えてくれる素晴らしい映画です。 【nakashi】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2018-01-08 09:46:20)(良:1票) 191.《ネタバレ》 死神を殴り飛ばせる男ことジャッキー・チェンの代表作。 時計台から落ちて生きている事が奇跡すぎる。 中国パネェー。 中国拳法の厳しい修行で鍛え上げられた肉体だからこそ出来るパフォーマンス。 役者魂ここに在り。 内容は「気にしてはいけない」が、 敵味方入り乱れた殴り合い、 体を張ったぶつかり合い、 ハロルド・ロイドやバスター・キートンといった往年のサイレント映画を連想させるシーンの数々、 自転車での路地裏チェイスなど、アクション映画好きは絶対に押さえておきたい面白いシーンばかり。 ジャッキー、サモハン・キンポー、ユン・ピョウの共演も中々見られない。 特にサモハンはキン・フーの傑作群や後に「イップマン」をはじめとする数多くのカンフー映画の武術指導を担う事になる男だ。 この映画はカンフーというより単に体を張る事を強要する馬鹿(ry ジャッキーの命懸けのスタントが凄すぎて笑えねえよ。肝が冷えるわ。バスター・キートンも首の骨を折った事に気付かず演技を続けた(「探偵学入門」)が、3回も時計塔から落ちようなんて発想よく思いつくよこの人は。馬鹿だ。どんだけ役者馬鹿なんだ。どんだけ死神に嫌われてんだアンタは。(大絶賛) これからも長生きしてくれよっ! ※ジャッキーは特殊な訓練を受けております。絶対にマネしないで下さい。 これを「アクション映画」か「ギャグ映画」として見るかは視聴者に任せます。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-08-15 16:22:55)(良:1票) 190.《ネタバレ》 カンフーアクションだけでなく、コメディの水準がものすごく高いと思います。 1つの映画に、出し惜しみなくこれだけ沢山の笑いの要素を詰め込んでくれているのがたまらないです。(アクションだけでもすごいのに・・・) アクションでスカッとし、自転車のシーンで大笑いし、合言葉のシーンで笑いがとまらなくなりました。 楽しいシーンの連続。この映画は見所ではないところを探すほうが大変です☆ (・・・しいて言うなら、「いや、銃殺だ。」のシーンはちょっと引いたかな。) 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-16 00:38:15)(良:1票) 189.先日『チョコレート・ファイター』(面白かった!)を鑑賞して椅子やテーブルを巧みにアクションに取り入れる様にこの作品を想起したのですが、同時にジャッキーのアクションシーンって見てて全然疲れなかったなあと。昨今のアクションシーンって躍動感を出すためなのか被写体に寄り過ぎて速い動きがよく見えなかったり、カメラがやたら瞬間的に動いたりして疲れるんだけど、ジャッキーのアクション、少なくとも『プロジェクトA』の頃はカットの切り替わりが速くても速さを感じないし、ちょっと長めの連続したアクションシーンのカメラの動きもその動きをあまり感じさせない。けしてジャッキーの動きが遅いわけじゃないのに。この作品は『ヤング・マスター/師弟出馬』で当時がっかりさせられたせいで(5年ほど前にレビューしてます)映画館では見てないんだけど、その後コレだけはビデオをダビングして何度も楽しませてもらってます。アクションそのものも凄いんだろうけど、その類稀なる肉体の動きを全て「笑い」へと昇華させているってことがもっと凄いように思う。それってサイレント喜劇の基本だったりする。だから何度でも楽しめちゃうのかもしれない。 と言いつつ長らく見てないので今見ても楽しめるかは確信持てないんだけど・・。いや、楽しめるはず・・・。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-01 17:24:32)(良:1票) 188.私に映画館で映画を観ることの面白さを教えてくれた作品。自らの小遣いで映画館に行き始めた頃は映画鑑賞ってのは、えらい贅沢だった。1本観れば1ヵ月の小遣いの半分はなくなってしまうのだから。洋楽小僧だったので、レコードレンタル(最初の頃はCDじゃなくLPだったのよ)とかカセットテープとかFM誌(これも時代もんだな)とかに小遣いを費やしてた私には、映画は行きにくかった。でもこれを観て、映画は映画館で観てこそ!と思った。映画館に行ってこれほど満足した作品は後にも先にも無いんだけどね。最初から最後まで全く飽きさせることの無い、徹底したエンターテイメント。ジャッキー・チェンの映画ってこんなに面白いんだ!と正直びっくりした。名画と言われる作品はテーマ性の高いものが多いけど、娯楽映画だって面白さの水準がこれだけ高い映画なら名画と言えると思う。私の映画鑑賞史(うーん、オーバーな言い方だが)で非常に大きい意味を持ってる映画という個人的な理由もあるが、計算された作りでエンターテーメントという点において非の付け所がないので満点献上。 【あっかっか】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-05-13 13:50:52)(良:1票) 187.全体的に楽しい作品。しかしラスボスの倒し方はえぐい。(笑) 【トシ074】さん 7点(2005-02-25 02:56:26)(笑:1票) 186.《ネタバレ》 この作品には、香港映画特有のバタ臭さは微塵もない。あるのは古き良きアメリカ・サイレント時代の体を張った、目で見て分る古典アクションが、これでもかと盛られている。酒場の乱闘シーンにはじまり、自転車でのチェイス、時計台からの落下など、ジャッキー・チェンが、バスター・キートンやあの時代のサイレント喜劇をいかに大切にしているかが分ります。古典ではあるけれど、味付けは現代風に施して、ギャグのスパイスも効かせて、 うまく出来ております。映画に命をかけるなんて、と思いますがこの作品のジャッキーを見る限り、1本1本が真剣勝負なんだなと、凄まじいまでの信念を感じます。その顕著な例が、NG集でしょうか。何度も痛い目に会いながら、テイクを重ねていくその姿、ジャッキーだけでなく共演者、スタッフの苦労も伝わり、涙が溢れてきます。アクションなのに、何故?己の肉体を酷使し、笑いへ、感動へつなげていく、最後の役者、ジャッキー・チェ ン。CGもなく、手作り感の最も優れた映画として、後世語り草になるであろう作品です。 【映画小僧】さん 10点(2004-03-03 16:32:43)(良:1票) 185.ジャッキー映画の黄金期時代で燦然と輝くこの作品。ジャッキー映画の中では特筆すべきスケールの大きさですよね。拳シリーズのような意味不明なラストや強引なストーリー展開もなく、非常に完成度が高い。しかもオールキャスト。そしてそれぞれのキャラクタが非常に個性的で魅力的に描かれ、ストーリーの中で随所に出てくる小ネタも良い味だしています。出演だけでなく、監督も担当したジャッキー。やるなジャッキー。 【シネマレビュー管理人】さん [地上波(吹替)] 9点(2004-02-13 12:55:06)(良:1票) 184.最近気づいたんですけど、ジャッキー・チェンの映画の最後に付いているNGシーン集って、「自分は天才なんかじゃあ、ないんです。こんなにも痛い目に遭って苦労を重ねても たったこれだけのことしか皆さんにお見せ出来なかったんです」っていう懺悔なんだと思ったら、止めどなく涙が溢れ出てきました。 【なるせたろう】さん 10点(2004-01-24 15:56:25)(良:1票) 183.何回見たって見飽きやしない、色褪せない! やっぱ今でもこれって最高! どこをチョン切ってみたって、どう見積ったって、やっぱ10点にしかならない。こんな考え方って間違っているのでしょうか。ジャキサモ最高!(ユン・ピョウも。)(その他もろもろ脇役も。) えっと、ところであのボス、あの海賊頭って・・、今回知ったのですが、なんとあの方35歳なんですと・・ 末恐ろしい35歳ですね。そうはとても見えないんですが。( ̄ー ̄;タラリ 【3737】さん [ビデオ(吹替)] 10点(2004-01-02 22:28:55)(笑:1票) 182.アクションもあっと驚く凄さですが、サイレント映画へのオマージュなど盛り込んでみて、オールドファンをもニヤリとさせる仕掛けになってます。その他色々、なかなかヒネリの効いた作品です。ジャッキーとサモ・ハンは大体いつも通りのキャラですが、ユン・ピョウは色んな役をこなしますね。 【鱗歌】さん 8点(2003-07-06 00:31:34)(良:1票) 181.《ネタバレ》 格闘アクション映画です。ジャッキーが時計台から落下するアクションは特に有名ですが、狭い路地での自転車を使ったアクションや、時計小屋の歯車に巻き込まれるシーンなど、アイディア多彩で、飽きることなく楽しめます。ジャッキーは出演者の中では十分イケメンなので、二枚目ヒーローでも行けるところ、笑いを次々とぶっ込んでくるサービス精神に脱帽します。サドルが取れた自転車に座ろうとして、棒が尻に刺さって痛がるヒーロー像は、たぶん、当時としては斬新だったと思います(笑)。お話としては、海賊を倒すというわかりやすい勧善懲悪ですが、海上警察(ジャッキー所属)と陸上警察が仲違いしていたり、さらには、顔見知りの泥棒や、統治者の英国海軍も絡んできて、混沌としていて、ドタバタ感が増しています。とはいえ、話そのものが面白いかというと、そうでもなく、あくまでアクションを上手く転がすための添え物といった印象です。最後、敵を爆殺するのは、ちょっと雑だなあと思いました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 4点(2023-03-20 19:16:34) 180.《ネタバレ》 流れるようなアクションを楽しむ映画だ。 ブルースリーやジェットリーがかっこいいカンフー映画で一世を風靡したが ジャッキーチェンはこのコミカルなカンフー映画で革命を起こした。 ストーリーはおまけみたいなもんだけど 何も考えずに見る映画として楽しめた。 【Dry-man】さん [インターネット(吹替)] 7点(2021-10-14 06:03:16) 179.アクション・刑事ものとして見たのが良くなかったか、コメディ色が強すぎてイマイチ盛り上がりませんでした。「刺されようが爆破されようがどうせギャグ補正で死なないんでしょ?」と言う前提が出来てしまって、バトルに緊張感が無かったです。 決着の付け方とか、コメディとして笑えるポイントはちょこちょこあったのでこの評価。 【alian】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-27 14:49:43) 178.今観ても最高に面白い。全盛期の作品ですね。そして、3人揃う作品は格別です。子どもの頃、新聞欄にジャッキー・チェンという名前を見つけるだけで興奮したなぁ。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-01-22 22:02:12) 177.《ネタバレ》 改めて鑑賞したところ、自転車シーンと時計台からの転落シーン。ずいぶんと昔に観た映画なのにこの二つのシーンだけは脳裏にしっかりと焼き付いているし、これからも消えることはないだろうと思うが、その他の部分についてはいまいちかなぁ。。。大人になってから観るより小学生くらいの時に観た方が純粋に楽しめると思います。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-11 18:48:55) 176.《ネタバレ》 ジャッキーチェーンが一番乗っていた頃ですね。アクションシーンは見事です。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-02-08 16:45:01) 175.ジャッキーの傑作といえば、やはりこの「プロジェクトA」か「香港国際警察」、もしくは「スパルタンX」辺りだと思う。細かいところまで全て計算し尽くされたアクションとカメラアングル。そしてジャッキー、ユンピョウ、サモハンそれぞれの表情の豊かさと明るさが素晴らしい。ストーリーは割と入り組んでいるが、良くできている。ジャッキー映画を見た後は、皆んな映画館から出てくると少しだけ強くなった気がしたものだ。これぞ映画マジック。 【rain on me】さん [DVD(吹替)] 8点(2018-01-07 20:15:40) 174.ありきたりな人間ドラマをいっさい廃し、ストーリーも軽視して、ひたすら格闘シーンと危険シーンに徹しているところがすばらしい。よくもこれだけのバリエーションを考えるものです。言葉ではなくカラダで会話するという、映画の新しい潮流を作ったことは間違いないでしょう。などということに、公開から30年以上も経過してようやく気づきました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-10-09 02:15:12)
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