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肉体の悪魔(1971)

The Devils
1971年【英】 上映時間:111分
ドラマホラー実話ものオカルト映画
[ニクタイノアクマ]
新規登録(2003-11-27)【_】さん
タイトル情報更新(2010-06-14)【にじばぶ】さん


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監督ケン・ラッセル
キャストオリヴァー・リード(男優)司祭グランディエ
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(女優)修道院長ジャンヌ
ジェマ・ジョーンズ(女優)マドレーヌ
ダドリー・サットン(男優)ローバルドモン男爵
マーレイ・メルヴィン(男優)ミニョン神父
マイケル・ゴザード(男優)悪魔祓い師バレー神父
ジュディス・パリス(女優)尼僧アグネス
グレアム・アーミテージ(男優)ルイ十三世
クリストファー・ローグ(男優)枢機卿リシュリユー
ブライアン・マーフィ〔男優・1933年生〕(男優)呪術医アダム
マックス・アドリアン(男優)呪術医イベール
ジョージナ・ヘイル(女優)フィリペ
アンドリュー・フォールズ(男優)
ケネス・コリー(男優)ルグラン
原作オルダス・ハクスリー「ルーダンの悪魔」
脚本ケン・ラッセル〈脚色〉
音楽ピーター・マックスウェル・デイヴィス
撮影デヴィッド・ワトキン
ロニー・テイラー〈カメラ・オペレーター〉
製作ロバート・H・ソロ
ケン・ラッセル
配給ワーナー・ブラザース
特撮ジョン・リチャードソン[特撮]
美術デレク・ジャーマン〈プロダクション・デザイナー/セット・ドレッサー〉
イアン・ウィッテカー〔美術〕〈セット・ドレッサー〉
ロバート・カートライト〈アート・ディレクター〉
衣装タイニー・ニコルズ〈ワードローブ〉
シャーリー・ラッセル〈デザイナー〉
編集スチュアート・ベアード〈編集助手〉
マイケル・ブラッドセル
録音テリー・ローリングス
字幕翻訳高瀬鎮夫
その他アン・スキナー〈コンティニュイティ〉
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 映画史上屈指の、トンデモないレベルの大・物議を醸した世紀の問題作!とのコトでして、今だに媒体に乗っかるダケでもプチ騒ぎになるという代物らしーのですね。まァ私も、ナンスプロイテーションの嚆矢だ、とか言うハナシを小耳に挟んだのでちょっと食指が動いちゃった…位の軽い気持ちで観てしまったのですケド、観ると確かにソレは嘘ではねーのですケドも=エログロのレベルも(1971年製作とは思えない)相当なハイレベルではありましたケドも、根本的にはそーいう問題ではない・ちょっとかけ離れたレベルのド級の倒錯映画ではありましたですね。とは言え、私が観た国内LD版は109分=アメリカ公開版というコトらしくて、んで111分てのがイギリス公開版⇒だケド本来の尺は115分、とのコトなので、コレでも(マジで)ヤバい場面はかなり削られてる…という顛末だとは理解しているトコロではあります。

でも重ねて、コレはナンスプロイテーションなんて低級な作品では全くない、完全なる+無類なる芸術…て方のヤツですよ(一目観れば分かる)。モチロン、描かれるのは唯々、人間の真に醜い側面「のみ」ではあるのですし、原題どおり本当にそーいうイカれたヤツしかほぼ出て来ない作品でもあります(グランディエの嫁が多少マシな位で)。しかし、喜劇と悲劇と狂気を綯交ぜに包含する深遠な世界観と言い、それで居て歴史に題材を取った(ある面で確実に)リアルな=共感せざるを得ない物語の構成を擁するコトと言い、美術・セットはじめとした細部までの綿密なつくり込みに裏打ちされた画面の卓越した出来と言い、超・極めて完成度の高い傑作だとしか言い様がありませんです。断言しますが、こーいう映画を4Kで観れる様にするべきなんですよ!(80年代ホラーをリマスターしてる暇があったら、コッチをどーにかしろよ!と言いたい)

完成度の高さ、という意味ではまた、演技の面も(もはや当然の如くに)諸々と実に鮮烈・良質な出来だったと思います。ヴァネッサ・レッドグレーヴの暗黒なる狂気とゆーのは、昨今でもホラーの界隈においてすらもちょっと簡単には拝見出来ないというレベルの代物だったと思いますし、そして後半はまた、主役のオリヴァー・リードのイギリス演劇風な圧巻の大演説!が物語をグッと引き締める素晴らしい出来だったと思うのですね。うーん…実に見事な……としか言えないです。。(海外版=完全版のDVDを調達してしまいそうです。。) Yuki2Invyさん [レーザーディスク(字幕)] 9点(2023-07-09 18:44:52)

3.《ネタバレ》 『尼僧ヨアンナ』と同じく「ルーダンの悪魔憑き」事件をモチーフにした映画ですが、ケン・ラッセルのことですからエロ・グロ風味こってりです(もっとも本作の方が史実には忠実ですが)。冒頭いきなり気持ちの悪い優男が半裸でゲイっぽいダンスを披露するのですが、これがなんとフランス国王ルイ13世! 悪魔に憑かれる修道院長は背中にエレファントマンみたいなでっかい瘤があり、『フランケンシュタイン』のイゴールが尼僧になった様なキャラ(これを天下の美女ヴァネッサ・レッドグレーブに演じさせるところが凄い!)。新教徒と旧教徒を和解させルーダンの町を守ろうとする司祭グランディエは、女癖が悪く素人娘を孕ませた挙句、聖職者の癖に別の娘と秘密に結婚までしてしまう。要するに主要登場人物でまともな人間は誰もいないわけで、ドロドロの人間関係の中でおこる事件は宗教そっちのけの国王と司祭の権力闘争として描かれています。町の城壁や修道院の内部は白を基調としたモダンなセットを使っていてシュールな世界を構築していて、魔女裁判シーンなどは不思議と美しく感じてしまうほどです。ラストはグランディエの妻がひとりルーダンの町を去ってゆくのですが、道の両側には処刑された死体をさらす柱が乱立していて、『スパルタカス』のラストシーンへのオマージュでした。本作は一見の価値ありです。 S&Sさん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-23 11:04:02)

2.《ネタバレ》 ずいぶん前ですが専門学校時代に観ました!記憶が曖昧ですが、、、
これはキモかった!グロかった!
人間の濃い部分です。ドロドロしてました。
シスターたちが凄かった。異様です。舌と目をグルグルやってる場面が凄かった!キモかった。
おかっぱの牧師さんがキモかった。拷問です!「熱湯浣腸」みたいのが強烈に印象に残っています。
美術、衣装も素晴らしい!宗教的な雰囲気も素晴らしいです。狂気の沙汰です。
でもある種の美しさはあると思います。超カルト作です!ケンちゃんスゲェや!
こういう暗黒的な、ドロドロとした雰囲気が好きです。
僕はこういう強烈で過激な作品が好きなんです。一瞬だけ日常を忘れてしまうような。
また観たいのでDVD化してください。 ゴシックヘッドさん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-14 03:41:40)

1. 17世紀、キリスト教の現実を赤裸々に描き出しています。
 「ダヴィンチ・コード」なんて足元にも及びません。
 登場人物はハッキリ言って悪人しか出てきません。男も女もドロドロです。もう笑っちゃうくらいドロドロし過ぎてます。
 しかし、純粋に人間の心をさらけ出したケン・ラッセル監督の最高傑作です。
 「時計じかけのオレンジ」「ウィッカーマン」「TOMMY」「バリーリンドン」「サテリコン」の世界観を理解できる人なら必ず満足します。
 全裸の尼僧たちの乱交、悪魔払い、拷問、処刑シーン、全てブッ飛んでます。
 セット、美術、衣装も文句無し。
 そして、観終わった後の不思議な感動と爽快感。
 未DVD化で、ビデオも希少ですが、是非探してみてください。
 私の数少ない10点満点の映画です。 クロエさん [レーザーディスク(字幕)] 10点(2009-01-13 21:27:19)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 8.75点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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