みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
133.リバイバル上映で鑑賞。この映画を観るのはもう何度目か分からないが、今までで観た全ての映画の中で最も好きな作品だ。僕がこの映画を好きな理由は、まずは全てにおいてこの映画が秀でていること。脚本もキャラクターの造形も台詞回しも音楽も映像美も何から何まで素晴らしい。特にキャラクターと台詞回しは本当に凄い!ロレンスはもちろん、アリもアウダもファイサル王子もアレンビー将軍もドライデンも!本当に素晴らしい躍動感だ。実在・非実在にかかわらず、本当に血の通った人間が歩き、話し、考えている。 しかしそれだけではない。「ゴッドファーザー」も「ローマの休日」も「ガタカ」もほぼ完璧な映画だと思う。それらに加えて最も大事な点は僕がこの映画で描かれるロレンス彼自身に心底愛着を覚えるからだ。 確かに僕は彼のような英雄ではないし、砂漠どころか海外にも大して行ったことはないし、戦争を戦ったことも無い。しかし、彼の栄光と挫折に至る過程における彼の心理状態にはことごとく共感できる。マッチの炎を指で消してみたり、将軍に無造作な口を利いたり、自分の居場所はここではないと感じていたり、名声に酔ったり、そういう自分を恥じたり、理想主義だったり。 僕にとって彼は、基本的には同じ考え方をもつ人間でありながら、僕がもって生まれた能力の低さや意志の弱さや慎重さ(消極性とも言う)から実現できないことを次から次へと実現していくスーパーマンなのだ。だから彼の欠点も含め、その行動一つ一つが愛おしく、そして同時に圧倒されるのだ。これを観ると僕も彼のように「生きた」人生を送りたい!と心から感じる。面白い映画であるとともに自分の気持ちを引き締めてもくれる映画だ。人生において大事なことを、観るたびに僕に改めて問いかけてくれる唯一無二の映画だ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-15 22:18:31)(良:2票) 132.今作が放つ、 【 開始30分における、空前絶後のパワー 】 と、【 ヒーローが狂い腐っていく、負のパワー 】 この相反する2つの力に、ボクは完璧に捻じ伏せられていきました。 そしてこの強固な 「二面性」 こそが、制作後40年を経た現在においても、名作として鑑賞され続ける今作の 「レゾンディーテル (存在理由)」 であったと悟りました。 完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-72.html 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 20:47:20)(良:2票) 131.「アラビアのロレンス」と言えばP・オトゥール。P・オトゥールと言えば「アラビアのロレンス」と言われるぐらい、他にも多くの作品に出演しているにも拘わらず印象が希薄なのも、彼がいかにこの作品で際立っていたかという証明でもある。彼もまたロレンスを演ずる為に生まれてきたような、そんな男のような気がする。とりわけ彼の端正な顔立ちとその美しい瞳。いかにも英国人らしいアクセントの喋り方などがその最たるもので、中でも酋長に衣裳を贈られ、砂漠でその白衣を纏い裾をひるがえして嬉々として舞い、ナルシズムを表現する姿が強烈だ。さらに映画史において、これほど全編に渡ってスケール感が突出している作品も珍しく、砂漠の雄大さ、美しさ、清潔さ、厳しさ、そして人間と自然との関わりあいをドラマの中で見事に融合させている。ロレンスが消したマッチの焔が、そのまま砂漠の真っ赤な空に変化する場面や、O・シャリフが馬に乗って陽炎漂う遥か彼方から登場し、初めてロレンスと出会う場面など、印象に残る名シーンは枚挙に遑がない。 【ドラえもん】さん 10点(2002-06-30 17:35:26)(良:2票) 130.《ネタバレ》 「狂気が充満したような映画」、そう観終わりスクリーンを後にする時に思いました。この"狂気"とは、勿論、主人公であるロレンスが段々と狂気に染まっていくということでもあるのですが、それ以上に、この作品を評する一番の賛辞は"狂っている"と言うことだと強く思ったのです。つまり「素晴らしい」とか「美しい」とかのありきたりな美辞麗句を超えて、「こんな映画を撮れるなんてどうかしている!」という感覚こそが、この映画を評するのに最も相応しいかと。 主に前半部に見られる砂漠の映像美、合戦シーンのスペクタクル、作りこまれた巨大なセットや人間達、全てが古い映画なのに規格外で、それをコントロールし撮影しているのだと思うと、ついついため息と共に笑ってしまいました。だって、有名なシーンですが、広大な砂漠に映る蜃気楼からラクダを駆ってくる人間の姿が浮かび上がったりする。どんな忍耐力と集中力で撮影をしていたのか、想像できないです。唯々、驚愕するしかないシーンの連続。 また主人公・ロレンスの人物描写の巧みなこと。イギリスとアラブ、どちらにも属しきれない人間としての悲しさも非常に感じられましたが、その性格は、清廉であり残酷、勇敢であり臆病、理想家であり現実家、とあらゆる人間の側面を内包している。その上映時間の長さを活かし切った壮大な人間ドラマでした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-10-28 15:31:49)(良:1票) 129.前半の輝いているロレンスと、後半の弱さをあらわにしたロレンスの対比が面白い。一人の人間がこうも変化するとは、いかにも人間らしい。そういう意味で、単なるヒーローものなんかとは全然違う深みがある。かなり時間が長いけれど、この話を2時間ちょいでまとめるとしたら中途半端なものにしかならないだろう。単なる歴史ものだとは思って欲しくない、オススメの一本。 【おまいつ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-04 17:10:30)(良:1票) 128.《ネタバレ》 スピルバーグ監督が監督を志すきっかけとなった作品であり、 新作映画に取り掛かる前に必ず見るという、「素晴らしき哉!人生」と、 本作「アラビアのロレンス」こちらがまだ未見でした。 まず主人公がバイク事故で亡くなること、 葬儀の席で話をする恐らくその後出てくる予定の過去の知人たち。 こんな始まりから一気に回想は第一次大戦中のアラブへ・・ 自分の足元に字幕が出てしかも目線はほとんど下。 すごい映像の作りですね。真っ白、何もない砂漠・・ まるで「スターウォーズ」「インディジョーンズ3」のようだ・・と、 一人のイギリス人兵がアラブの独立に燃える、 正義の冒険物語を楽しみにしました。ところが・・ 実際政治とはそんな簡単なものではなく、この時代の歴史背景も難解で、 特に2巻目はほとんどそのことで冒険的な面白さはありません。 正直たいくつだと感じていたあの長い長い砂漠の出会いや、 旅の場面が2巻目になると恋しくなるのに気づいた。 それはロレンスがイギリスに戻ると飼い猫のような変わりようで、 また砂漠にもどりたくないと言いつつ、 戻るのはアラブと決まっている。 主役の気持ちがなんだかわかるという、 最初の長いショットが忘れかけたころに生かされる映像の力。 1巻目にはこれでもかと大げさな音楽が雄大に流れる。 それがもっと戦いが大きくなった2巻目では、音楽はないに等しい。 もしかしてこれが現実なんだと知らされているような・・ 誰しも自分の欲望はあるし志もある。国のため名誉のため自分のため。 一番自分に正直だったのは盗賊の頭だったのかもしれない。 政治の現実に嫌気がさし去っていくロレンスを、 最初に出逢ったアリが止めるがそれを諭した盗賊のアウダは、 こうなることも本能で知っていたのかもしれない。 アラブ人になろうとしてなれなかったイギリス人は、 どうみても滑稽だが笑えない苦悩がそこにはある。 助けた仲間を処刑し助けそこねた仲間を思い非情になっていく。 だが戦地から離れまたイギリスに帰れば称号はあれど雇われ兵だ。 アラブを独立させる神にもなれず、大英帝国の駒にされただけなのか。 ぶつ切りになったような終わり方も妙な余韻を残し、 さらにバイクとすれ違う幕切れはオープニングと繋がっているようで、 この主人公のその後にリンクさせているようで不気味な後味です。 【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-03 09:10:27)(良:1票) 127.インターミッションを挟んで2日に渡って鑑賞しました。とりあえずこの映画を観終えた直後の率直な感想は「長い!!」に尽きます。でも後々、この映画をよく振り返ってみるとやはりこの映画が名作と称えられる要素がたくさん伺えます。まず砂漠の美しくもあり、恐ろしくもある自然描写の圧倒的な描写力に1番感動しました(特にDVDで観てみればよく分かります)このような凄い描写はCGや特撮に頼り気味の今時の映画で描き出すことはまず不可能でしょう。キャスト面でも出演者全員がしっかりとした演技力で違和感のある人が誰1人居なかった。やはり特筆すべきは主役のピーター・オトゥール。彼の演技はロレンスの喜怒哀楽を見事に表現していて、鑑賞中はひたすら驚かされました。アカバの進攻シーンや鉄道爆破など1度観たら心に深く残るシーンも多く、これらの要素を全て踏まえるとこの上映時間も十分に納得です。今の時代ではなかなか観ることが出来ない「生」の迫力に徹したこの映画を観ることが出来た事は本当に嬉しく思います。 【エージェント スミス】さん 9点(2005-02-20 17:37:34)(良:1票) 126.凄い。その一言に尽きます。それ以上のコメントを言う頭脳は僕には無い・・・。 【ケンジ】さん 7点(2003-11-11 00:51:00)(良:1票) 125.壮大な映像はCGでは到底表現できない迫力があるし、またサリーを纏ったピーター・オトゥールが砂漠に立つ姿にもなんとも言えない美しさがある。この時のイギリスの2枚舌外交(3枚舌とも言われている)こそがまさに今全世界を不安に陥れている、緊迫した中東情勢の原因であることを、ロマン以外にも感じて欲しいと思う。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2003-10-08 18:39:27)(良:1票) 124.壮大なスケール!圧倒的迫力!絶対に映画館で観るべき作品! 【李将龍】さん 10点(2003-05-29 10:33:23)(良:1票) 123.初めて観たのは今は無きテアトル東京。場内の照明が半分ほど消え、ざわついていた観客が静まると有名なテーマ曲が始まる。まるで演奏会場の雰囲気。曲が終わると残りの照明が消え、静かに幕が開き映写室から一筋の光が放たれたときスクリーンにはオートバイとロレンス=P・オトゥールが俯瞰で映し出されていました。ロレンスの時代が遠い出来事ではない頃に作られた歴史的名作。映画に芸術性が感じられる時代でした。自己紹介で趣味=映画鑑賞と書いてもおかしくない時代でもありました。 【天地 司】さん 10点(2003-02-28 17:31:18)(良:1票) 122.昔の映画はやっぱいい。ちょっと長いけど。 【ビビンバ】さん 8点(2002-08-08 12:51:20)(良:1票) 121.《ネタバレ》 長い。埃っぽい。女っ気ない。 名作だから見ておかねば、という気持ちで気合入れて見たが、「見たぞ!」という為に見たに過ぎない。 歴史に残る名作と言われているのに、あまり面白いと感じられない自分に減点かなぁ・・・ 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 4点(2022-03-12 18:00:41) 120.もうこの雄大な砂漠をラクダと馬が駆けるシーンは、ただただ圧倒された。 いや~すごい!音楽もこの映像にふさわしい、壮大な感じで世界にはいりこんでしまいます。 「午前十時の映画祭」でスクリーンでみるチャンスがあったのに・・・惜しいことをしました・・。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-02-28 20:51:15) 119.《ネタバレ》 なんといっても、ファーストシーン。映画館の大画面の中、広大な砂漠の中を進むシーン。これですよ。映画の醍醐味は。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-04 20:07:10) 118.砂漠といえば『眼には眼を』とこの映画を連想しそう。 壮大なスケールと映像美には圧倒される。 でも3時間半を超える長尺がそのまま長く感じられた。 感情移入できたときは長尺もまったく苦にならないので、ピーター・オトゥールのロレンスにハマらなかったということだろう。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-24 00:01:56) 117.《ネタバレ》 砂漠の映像がとにかく美しい。いまどきのCG映画には絶対にない力があります。あれだけの名俳優たちの競演する長大な作品を砂漠でロケしたというのは、今考えるとものすごいことですね。 そして音楽がとにかくすばらしい。昔、「2001年宇宙の旅」のリバイバル上映を見に行ったときに、唐突に「休憩」という文字が画面に出てがっくり来たのですが、「アラビアのロレンス」は上映前や休憩中にも美しい音楽が用意されているのですね。 この映画は、私が学生のときに、女子たちの間でホモに関心があって、ホモ映画として愛好されていた思い出の作品です。当時は意味がよくわからずに見ていました。 大人になった今も理解できた自信はないのですが、私生児として生まれ、常に自分がよそものであるように感じ、誰にも愛されず、理解されずに生きてきたロレンスが、砂漠に居場所を見出せたように思ったが、結局砂漠にも居場所はなく、失意のうちに非業の死を遂げたという感じでしょうか。 前半は長いけれど、アラビアの衣装があまりにもよく似合い、砂漠で生き生きと輝くロレンスに引き付けられながら、長さを感じずに進行します。ピーター・オトゥールはまるでロレンスに同化したかのような演技です。 後半は見るのがつらくて苦しいです。 【チョコレクター】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-10 21:20:24) 116.MyベストNo.1映画です。 この映画がきっかけで、映画ファンになりました。 監督、役者、脚本、撮影、演出、音楽のすべてがGODの領域です。 数えきれない映画史に輝く名場面の数々。 The 映画!Mr.映画! 『戦場にかける橋』で、 アカデミー作品賞含む7部門という快挙を遂げた監督デヴィッド・リーンと、製作サム・スピーゲルがこの5年後に再びタッグを組み、 この映画作品を生み出しました。 2015年に、『ロレンス』の唯一の存命者だった 準主役のオマー・シャリフが逝去し、 主要キャスト&スタッフはこれで全員星になりました。 でも映画の中では、 P・オトゥールもO・シャリフも永遠に生き続けるのです。 これを見ずに死んではいけないです。 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 12:22:28) 115.《ネタバレ》 とにもかくにも超スケールの映像に圧倒される。 砂漠を渡るラクダ隊など大規模なシーンの連続で、これで興奮しないヤツは男じゃねえ!と言った感じだ。 戦争が進むに連れて次第に常軌を逸していくロレンス、というのも戯曲的でありがちだがまあ不自然ではなかった。 さすがに長過ぎるが、撮影の労力を考えるとカットするのが惜しかったのではないかと邪推する。気持ちは分かるので、オッケー。 【ポン酢太郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 00:28:50) 114.時間の長さを感じてしまいますが、そこそこに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-16 19:42:38)
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