みんなのシネマレビュー

螢川

1987年【日】 上映時間:115分
ドラマラブストーリー青春もの小説の映画化
[ホタルガワ]
新規登録(2003-12-14)【fero】さん
タイトル情報更新(2024-09-08)【にじばぶ】さん
公開開始日(1987-02-21)


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監督須川栄三
キャスト三国連太郎(男優)水島重竜
十朱幸代(女優)水島千代
坂詰貴之(男優)水島竜夫
河原崎長一郎(男優)辰己喜三郎
大滝秀治(男優)大森亀太郎
川谷拓三(男優)関根
奈良岡朋子(女優)春枝
殿山泰司(男優)銀蔵
寺泉憲(男優)松崎先生
原作宮本輝「螢川」
脚本須川栄三
中岡京平
撮影姫田真佐久
企画荒木正也
配給松竹
特撮川北紘一(特技監督)
鈴木健二(特殊技術 助監督)
美術阿久根巌
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 螢がいっせいに出現する現象や螢川にまつわる言い伝え自体は、とても素敵だし好きなのだが、二枚目気取りのたっちゃんと、喋り方がむちゃくちゃ素人臭い英子のお陰で、時代遅れなしょぼい仕上がりになっている。

三國連太郎は言うまでもなく存在感抜群で、女と金にだらしない男を完璧に演じている。
さすが日本が誇る稀代の俳優だ。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-16 16:06:58)

7.少年の成長物語としてはオーソドックス。逆らえない運命の中で生と死が繰り返されるという普遍的なテーマ。ラストシーンはやや演出過剰な気もしないでもないが、悪くはなかったかな。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-04-28 00:23:38)

6.《ネタバレ》 主演の坂詰君は、顔が老けすぎ(笑)。三國連太郎は風格がありすぎて、借金まみれのダメ親父には見えない。というか、危機に陥っても、秘めた実力でどうにかしそうにしか見えないので、ドラマにならない。恋のお相手の沢田玉恵ちゃんは、演技はそんなに上手くないのに、存在感がもたらす麗しさが絶品ですね~。で、作品としては、少年が見聞きするああだこうだがそのまま流れているだけで、面白みがありませんでした。最後に螢で何とかしようとしても、それだけでは無理です。奈良岡朋子が登場するくだりのみ、登場人物の心理の動きを感じました。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2023-01-26 00:34:41)

5.《ネタバレ》 宮本輝の特集をテレビでやってたので鑑賞。「泥の河」と同じ原作者だったのに驚いた。14才って言ったら、こういう悶々とした時期だもんね。共感したなぁ。しかしその頃の俺にはあんな素敵な女の子、いなかったなぁ(笑)。映画観て、つくづく思ったのは、若い子たちの恋を応援する、いい大人になろうと思ったなぁ。あのじいちゃん、いい味出してるよ。最後の蛍のシーン、なんか若い二人の恋の祝福みたいで、こういう映像表現が可能なのが、映画なんだよね。リアルに裸とか見せるのが映画じゃないんだよ。なんか不覚にも涙が出た(笑) トントさん [ビデオ(邦画)] 7点(2017-01-22 13:18:59)

4.《ネタバレ》 なんだか、やたらと、両親の間に男と女的な関係の垣間見える、花街ならではの世界と、同様に自分や親友にも女の子が気になって仕方ない時期の、少年の話。

 狂ったように相手を求めて、交尾して死んでいくホタルの大群は、少年たちには、これから体験する恋愛と性の象徴なのだろうし、夫に死に別れた女には、次の世代に命をつなぐ事の象徴だったのだろう。
 それが最後に現れるシーンがとても美しく、観た当時にも「日本映画には珍しく美しい画面」と思ったものだ。当時の日本映画は、作家性の強い、独特のリアリズム傾向があり、こんなに映像的に美しいものは珍しかったのだ。が、25年ぶりに観返しても、やはりこのシーンは美しく胸を打つ。
 なんといってもこのホタルのシーンはこの物語のキモであり、クライマックスなのだから、目一杯美しく盛り上げて正解なのだ。

 そうそう、この頃か、ちょっと後に一般に認められる、篠崎正嗣の音楽も切なく美しい。この人はまた演奏家として活躍しているようだが、作曲者としてももっとその作品を聴きたい人である。
 最後に、当時、自分もタツキチくんのように、「はあ~」されたいと思っていました。 Tolbieさん [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-06 23:33:48)

3.雪・桜・蛍とくれば、ディスカバージャパン的な定型の情景が連続するんではないかと心配していたが、そこは避けてある。雪はボタ雪と違い湿り気のないサラサラしたもので清潔。桜もそれらしい観賞用のカットはなく、自転車の車輪に貼りついた花びらがカラカラと宙を回転している。色も白・黒・赤という日本の伝統的な美意識に通じる三色の配置がしばしば使われるが、白い雪に黒い学生服、そこに赤い血や赤い傘が飛び込んでくるというような感じで、驚きのある新鮮な使用法。とても日本的な気分にあふれている物語を、情緒に流れないようにと監督は細心の注意を払って進めている。奈良岡朋子のエピソードなども、十分に溜めてから激情を爆発させるので、ジメジメしない。こういった演出上の抑制が、まわりの善意に溺れまいとしている少年の爽やかさと重なった。ただラストの蛍のシーンでの合成音は安っぽかった。赤い傘につけた鈴の音の効果などが素晴らしかっただけに残念。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-26 09:47:01)

2.進学・家庭の問題、親友・父の死、異性への憧れ、性への目覚め、思春期の少年の心の葛藤と描いた作品。沢田玉恵ちゃんは今は何をしてるんでしょうか、結構好きだったなあ。富山を舞台にしていながら立山連峰の景色がまるで写っていなかったような覚えがある。 亜流派 十五郎さん 4点(2004-11-16 18:39:02)

1.原作を見事に、見事に映画化していますね。関根くんのエピソードなどの削ってしまうか不安になるようなシーンまでちゃんとおさえてあって、好感が持てました。しかし、最後のシーンはちょっとメルヘンですね。蛍が、ちょっと恐ろしいような、壮言な雰囲気を出してくれたらよかったんですが、これは個人の読み取り方しだいの面も大きいので、監督と僕の希望が違ったということでしょう。気になったのは、それと主役の少年のたどたどしさ。これも無理にとも言えないところですが・・・。 feroさん 6点(2004-01-14 13:34:46)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.62点
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5112.50% line
6337.50% line
7225.00% line
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