みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
77.《ネタバレ》 ブラックホールを利用した転移方法が、ブラックという言葉に相応しい邪悪と混沌の世界に繋がっていて、そこに行くと船が悪に支配された生き物に変化する。なんてアホらしいんだ。こういう中途半端なSFモドキを観るたびにすごく惜しいと思う。目玉をくり抜いて怖がらせようとする前に、その設定に考証的な面白さや説得力を与えることに注力すべきと思う。本作のようにSFに成りきれずに半端なオカルトアクションに堕ちる作品のなんと多いことか…。宇宙のどこかにある「地獄」なるものの間接表現が容易に想像できる範囲に納まっている安易さが、凝っているデザインやセットやCGを無駄にする。惜しい。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-18 22:14:21)(良:3票) 76.《ネタバレ》 「エイリアン」のように何かが見ているけど怖くなく、「惑星ソラリス」のように考えを読まれてしまうけど切なくはなく、「2001年」のように船が知性を持つようでいて賢くはなく・・・。おまけにラストで終ったかと思ったときに「キャリー」のように脅してくるけど衝撃的でもなかったです。好きだった映画の気に入っている枝葉をいろいろ見せてくれたのですが、いかんせん幹が弱すぎました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-21 03:58:34)(良:2票) 75.《ネタバレ》 とにかく既視感のあるシーンが多過ぎて、さながら「最終絶叫計画」や「羊たちの沈没」をギャグ無しで大真面目に撮ってみせたかのような一品。 宇宙に関連したSF映画という狭い範囲に限っても「エイリアン」「ギャラクシー・オブ・テラー」「禁断の惑星」「2001年宇宙の旅」「ブラックホール」「惑星ソラリス」などのパロディとしか思えない内容となっており、オリジナリティが全く感じられなくて、困ってしまいます。 勿論、全部が全部「どこかで見たような場面」という訳でもないのですが、全体の七割くらいは無知な自分ですら「これって○○が元ネタじゃん」と気付いてしまうような仕上がりなんですよね。 だから、たまに「これは元ネタ分からないな、もしかして本作独自の発想なの?」と思えるような場面に遭遇しても、ただ単に自分が元ネタを知らないだけな気がしてしまうのです。 こういったパロディというか「元ネタありきの品」は決して嫌いではないのですが (映画なら「スター・ウォーズ」漫画なら「鉄人兵団」なんかも元ネタあってこそですからね) 本作に関しては、いくらなんでも過去映画の寄せ集め感が強過ぎて「そこまでやるか」と呆れる思いが強かったです。 とはいえ「ヘル・レイザー」をパロった地獄の拷問描写を見せる際には、わざわざ博士をピンヘッド風の形相に変えたりしている訳だから、多分これって意図的に元ネタが分かるような演出にしているのでしょうね。 ちょっと失礼な表現になってしまいますが「バレないようにパクるつもりなら、もっと誤魔化して上手くやるだろう」という気がします。 「フラットライナーズ」そのままな過去のトラウマに悩まれる描写然り「シャイニング」そのままな血の洪水も然り。 である以上、監督さんとしても本作にオリジナリティがあるなんて考えていないと思われるのですが、怖いのは「この映画の元ネタを知らない人々」がコレを観て「なんて斬新な映画なんだ」って誤解しそうな辺りでしょうか。 実際、この映画の制作年度が1950年辺りだったとしたら、凄く革新的で後世に多大な影響を与えた品だと思います。 こういう品に触れる度(もしかしたら自分も、元ネタを知らずに「○○は斬新な映画だ」と絶賛しているかも知れない)と考えてしまうんですが、そういうのって凄く恥ずかしいし、いたたまれなくなっちゃいますね。 別に元ネタだから後続の作品より無条件に優れているという訳でもないし、そんなの気にせず楽しむのが一番だとは思うのですが、この辺りは「Aという映画はBという映画のパクリなんだぜ」と知識自慢したくなるようなオタク気質が、我が身に染み付いてしまっているのかも。 映画そのものについては、上記の通り「どこかで見たようなシーンを継ぎ合わせたパロディ作品」としか思えず、面白いとは言い難いです。 それでもあえて良かった部分を探してみるなら、サム・ニールとローレンス・フィッシュバーンという、力のある俳優さんを起用しているのは大きかった気がしますね。 この二人が真剣にヘル・レイザーごっこしてくれている訳だから、凄く貴重な映像。 当初はウェアー博士が主役かと思われたのに、終盤にて悪役に回るストーリー展開なんかも、中々意外性があるかと。 ……ですが、そんな脚本についても「惑星ソラリスとヘル・レイザーだけじゃなく、シャイニングも元ネタにしているんだから、当然そうなるよなぁ」と思えたりして、やっぱり褒めるのが難しいですね。 元ネタありきの内容でも面白い映画は沢山ありますが、残念ながら本作はそれに該当しないように思えました。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 3点(2017-03-30 08:33:37)(良:1票) 74.《ネタバレ》 全体的に、雰囲気で押していくような作品で、このような抽象的なホラーは好みではありません。SF全開のスタートに期待が高まったのですが、物語が進むにつれて次第に興味が薄れてしまいました。 『2040年に消息を絶ったイベント・ホライゾン号。ブラックホールの向こう側へと行き、そこで闇を連れ帰ってしまう。その闇は人のトラウマや罪の意識を具現化させる能力をもつ』簡単にまとめるとこういう話なわけです。今作の場合、ミラー館長やウェアー博士、クレア、ジャスティンが標的となります。完全に闇に魅入られちゃったのはウェアー博士のみ。ほとんど人間をやめてしまいます。ただその状態までいっちゃったのがウェアー博士だけっていうのは、何とも物足りない話です。 これだったら、航海日誌の映像に残されていたイベント・ホライゾン号の惨劇のほうが、よっぽど興味をそそられます。 トラウマを完全に具現化させてしまうという素晴らしい発想が、思いのほか活かされきれずに終わってしまったのが残念。いくらでも怖く、スリリングな映画にできそうなのに、肝心の恐怖演出は効果音やBGMに頼りっぱなしになっている印象です。 期待が大きかっただけに、このストーリー展開は残念。悪くはないんですが良くもないって感じの作品ですね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-05-29 01:34:07)(良:1票) 73.とてもB級映画とは思えない重厚さ、「エイリアン」並みのセットにはびっくりした。 序盤の設定が中々良くて、それが中盤までサスペンスとしての緊張感を持続させてくれる。 後半はどういう展開になるのか思わず期待したのだが、ちょっと苦手な方向性に。 このパターンだと、何でも有りになっちゃうんだよね。 結局その後はスリラー色がどんどん強くなり、ラスト近くはただもう気色が悪いだけだった。 アイデア自体は決して悪くはないんだが、もう少しどうにかならなかったかなぁ。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-07-29 16:40:54)(良:1票) 72.製作側が意図しているほど高尚な作品に仕上がっているわけではありませんが、かといってB級と切って捨てられない魅力も放っており、ポール・W・S・アンダーソン監督作品においては、現時点における最高傑作だと思います。宇宙に行って気が狂うという物語は現在からするとありふれた題材ですが、本作の公開当時、エイリアンではなく精神世界を敵とするというアイデアは斬新であると評価されていました(本作の最初の脚本では、エイリアンが登場するはずだった)。また、それを表現するビジュアルは非常に秀逸で、船内の日用品がプカプカと浮く無重力の表現や、宗教的イメージと科学的合理性を両立したイベント・ホライゾン号のデザイン、死を連想させる炎の表現等はかなり目を引きます。生身で宇宙空間に放り出された人体の描写や、超高速での航行からクルーを保護するための水槽の存在等は、文系の私にはどれほどリアルなものかの判断はつかないものの、ともかく「リアルっぽい」雰囲気を出すことには成功しています。SF映画において「リアルっぽい」と感じさせることは重要であり、これに成功している時点で、本作は一定の完成度に達していると言えるでしょう。「ミッション・トゥ・マーズ」「レッド・プラネット」「サンシャイン2057」等、後に製作される宇宙映画には本作との類似点が多く指摘できる点でも、本作がSF映画史に残した功績は大きいものと評価できます。また、SFホラーであるにも関わらず地味な演技派を配置したキャスティングも当時としては異例でしたが、彼らの演技力がムダになっていない点も評価できます。製作当時若干31歳であり、代表作が「モータル・コンバット」だったアンダーソン監督が、よくぞ大人の俳優陣を使いこなしたものだと感心します。。。と、部分評価はできるものの(明確な欠点を指摘することの方が難しいほど)、全体としてそれほど面白い映画になっているわけでもないのが本作の問題点。物語は終始単調で、「いざクライマックス!」という煽りに欠けるために、不完全燃焼な印象を受けます。SFホラーなのですから、もっと爆発的な盛り上げが必要でした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-08-03 20:34:19)(良:1票) 71.《ネタバレ》 映像はCG多用でそこそこ見れますが、コンセプト自体は「ゴーストシップ」の様な古典的幽霊船話を宇宙に置き換えただけなんですね。だから前にどこかで見たことのある怖がらせ方がしつこくでてくるという印象になってしまいました。「宇宙の果てにある境界線」を越えたらそこはキリスト教が唱えるところの「地獄」だったという落ちでは、私がSF映画に期待するセンスオブワンダーが欠けていると感じてしまいます。宇宙空間に宇宙服なしで放り出されて人間が助かったのはびっくりしました。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-12-21 10:58:00)(良:1票) 70.《ネタバレ》 うーん。。。SFホラーってことなら、なかなかの秀作かと。 でもねぇ、俺としてはそっち方面にいくより、事件を解明していくSFサスペンスにしてほしかったなぁ。 まぁまぁってところかなぁ 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-05 23:37:29)(良:1票) 69.《ネタバレ》 フィッシュバーンをじっくり見ることができてよかった。リーダーシップ全開の彼ははまっていてよいなあ。「My ship」ですよ。「My」っていうところに力を入れて言うのよね。ジェイソンアイザックスとショーンパートウィーなんて悪人顔を2人も揃えて、おまけにフッシュバーンの濃い顔は言わずもがなで、顔面的には迫力ありすぎ。ところで、幻覚に襲われる人とそうでない人、早めに幻覚を見る人と遅い人と最後まで見ない人。これって面白いですね。私の見たところ、これはそれぞれのキャラの「動物的な生命力の含有率」と比例するのではなかろうか。生き残った黒人の彼とスターク(女性)は最後まで幻覚を見てないらしいし。見てない人が生き残ったのね。反対にウェアー博士なんて到着前から夢に見ちゃってるし。ジャスティンを除けば博士の次は女医さんだし。どうもインテリ度が高い人から感染?していくみたい。インテリになるほど生命力は落ちるのか。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-28 00:12:34)(良:1票) 68.《ネタバレ》 俺はこの映画、あんま怖くなかった。ただ、つまんなくもなかった。ありがちな設定で、ありがちな映像で、ありがちなオチやけど、SFオカルトホラーってゆうんかな、そーゆうジャンルで、そんなにショボクなく、ちゃんと作ってる映画って他にちょっとしか知らんし。だから、これは、これで意外と楽しめててん。普通のオカルトホラーより、宇宙にアレンジしてるオカルトホラーって好きかもってのもあるし。でも欲を言えば、もうちょっと、ひねって欲しかったっすわ。トラウマに襲われるってのは、ほんまアリガチすぎるから。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-31 23:26:24)(良:1票) 67.エイリアンをB級コピーした映画でした。但し、怪物もヒロインもいません。 【SAT】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-06 15:02:50)(良:1票) 66.おもしろかったです。サム・ニールのイっちゃった顔がメチャ怖くて良い! 現実では考えられないけど、宇宙だからそういうことも可能かも?ということで。 ちなみに、ワープの解説で紙と紙をくっつけるシーン、あれ、昔のドラえもん映画の「宇宙開拓史」でおんなじシーンが出てきますね。のび太も「なんだそういうことか。クーカンとかヤカンとかとんちんかんな事ばっかり言って!」と単純に理解出来てました。生き残るには純粋な心が必要なんでしょう。 【akoako】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-19 10:59:17)(良:1票) 65.《ネタバレ》 【バイオハザード】でもう一度盛り返してきているようなポール・アンダーソン(ポール・トーマス・アンダーソンじゃあない)が作り上げたSFホラー。今をときめく(?)ローレンス・フィッシュバーンやサム・ニールといったBIGな顔ぶれも居ますけど作品の出来としてはイマイチ。というのも全編通して「どっかで見たことある」映像が満載なんですわ。例を挙げるとすればエイリアン、フラット・ライナーズ、シャイニング、ヘルレイザー等…さすがにオーメン3でダミアンを演じてるサム・ニールだけあって後半のピンヘッドもどになった時も抜群のはまり役ですが、見た後「凄いもの見たぞ~」ってな達成感を味わえるもんじゃありませんね。5点。 【クリムゾン・キング】さん 5点(2004-02-22 13:53:26)(良:1票) 64.《ネタバレ》 小さい頃、たとえば夏の夜、見上げた宇宙の広さをふと考えて空恐ろしくなったあの感じ。とても人間の矮小さでは敵わない、あのリミットなしの存在感。あの畏怖に近い恐怖。そんな恐怖を感じた。私は結構好きです。認めます。普通はアメリカ産のホラーはいつも恐怖にオチを付けるでしょう。悪魔だとか吸血鬼だとか宇宙人だとかモンスターだとか。それでいつも安っぽくなる。最後まで得体の知れないものの怖さを大切にしない。その点でこの作品は異色。終に恐怖の正体を何も明らかにしないままで終わる。だからこそ恐怖の本質を味わえた。想像力のたくましい人ほど怖い作品ではないかと思う。「怖い」という感情でホラー映画のレベルを計るなら、私にとってはこれが1番です。見かけや表層じゃない、本当に怖いのはいつも、精神世界に抵触するものです。 【ひのと】さん 7点(2004-01-03 21:38:15)(良:1票) 63.えーと、昔TVで見た「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」というD級SFホラー映画がありまして。宇宙船に悪魔が取り付いて云々てなストーリーなんですが・・・内容が同じじゃボケェ。SF風で始まってホラーになり、最後は救われないエンディング。ラテン語だとか地獄がどうとか。もうそっくり。たいへん楽しめました。しかし、ワームホールの説明が、ドラえもんがのび太に教えたのと同じレベルなのはなんだかなあ。 【紅茶】さん 2点(2002-03-11 02:13:56)(笑:1票) 62.後半、グロに走るまでは重厚な美術に目を奪われて期待値はかなり高かったのですよ。漏れ出した冷却水が無重力でぷわぷわしていたり、”重力を入れた”ら浮遊していた死体が肉塊となって落下したりの描写は宇宙船内部の画としてはかなりのハイレベルであります。 それがなあ。”宇宙の果ての究極の悪夢”がたかだか拷問であるはずがない。肉体的苦痛を伴うグロテスクをわざわざ海王星近辺で行う意味が一体どこに? 映像が見事なものだから、「わーすごく遠い所まで来ちゃった、宇宙って怖いなあ」と心理的には充分ぞくぞくしていたのです。その「獏とした不安」が単なるスプラッタ現象になっちゃった時の落胆つうか脳が「え?」と混乱するというか。ラテン語まで持ち出して哲学的な雰囲気も醸していたのにねえ。なんだかな。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-29 00:22:12) 61.《ネタバレ》 暗い宇宙に不気味な巨大宇宙船「イベント・ホライゾン」 別次元から連れてきてしまった「なにか」の存在が終始、薄暗い船内を不気味な館に仕立て上げ、だんだん狂気がエスカレートしていく様がとにかく怖い一品。 ショボイCG(時代的に仕方ないが)とは裏腹に、無重力の表現やミニチュなはア、そしてスプラッタはやたらと凝っていて見ていて飽きず、さらにこの船の恐ろしさを深めていく。まぁ重力推進装置の造形はちょっとやり過ぎ感を感じちゃったけどね。 ちょっと違う次元の世界も見たかった気がするけれど(あのフラッシュバックみたいなのがそうなのか?)まぁ、それなりに生存者のいるラストで良かったです。 モーフィアス船長といい、狂気博士といいなかなかキャラクターも良くできていて、SFとしてもホラーとしても楽しめる作品でした。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-12-23 21:28:18) 60.《ネタバレ》 ○いまいちこちら側に恐怖感などが感じられなかった。○終始単調な作りだったため、もう少し抑揚をつけたほしかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-25 20:41:48) 59.《ネタバレ》 プレデターを観たときと同じ感覚に。全く想定外の方向につれていかれた。映画の持つ雰囲気は秀逸。もちろん何か料理の仕方次第で大傑作になってもおかしくなかったのかもしれないが、何度も観なおした自分的には傑作。 【JF】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-07-11 16:12:46) 58.海外のゲームのデッドスペースに雰囲気がすごく似てますね、ゲームスタッフは間違いなくこの映画の影響を受けてると思います。あのゲームが好きな人ならこの映画も十分に楽しめるのではないでしょうか?。ヘル・レイザー、シャイニングのSF版って感じでほどよいグロさでなかなか楽しめました。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-06 16:24:29)
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