みんなのシネマレビュー

小原庄助さん

1949年【日】 上映時間:97分
ドラマコメディモノクロ映画
[オハラショウスケサン]
新規登録(2004-11-13)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2025-02-15)【イニシャルK】さん


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監督清水宏(監督)
助監督内川清一郎
キャスト大河内傳次郎(男優)杉本左平太(小原庄助さん)
風見章子(女優)妻おのぶ
飯田蝶子(女優)おせき婆さん
清川荘司(男優)和尚
田中春男(男優)紺野青造
清川虹子(女優)マーガレット中田
杉寛(男優)茂作老人
宮川玲子(女優)茂作の娘・おりつ
鳥羽陽之助(男優)小六
坪井哲(男優)おのぶの兄・正太郎
日守新一(男優)吉田次郎正
高村洋三(男優)こそ泥
泉田洋志(男優)こそ泥
加藤欣子(女優)料亭の女中
脚本岸松雄
清水宏(監督)
音楽古関裕而
作詞西條八十「懐かしの乙女」
作曲古関裕而「小原庄助さん」「懐かしの乙女」
主題歌久保幸江「小原庄助さん」
霧島昇「懐かしの乙女」
奈良光枝「懐かしの乙女」
撮影鈴木博
製作岸松雄
配給新東宝
美術下河原友雄
照明石井長四郎
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【クチコミ・感想】

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6. 何度観てもとおかしさとぬくもりを感じる名作だ。
 ムラ社会における人情ともたれ合いが紡ぎ出す「共同体」の構造がユーモラスに描き出される。
 「小原庄助さん」といえば、民謡『会津磐梯山』でおなじみ。「朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上潰した」「もっともだ、もっともだ」と歌われるように“放蕩の権化”というべきイメージが独り歩きしているが、単純に考えれば、ギャンブルや女遊びに耽るのでないなら「朝寝~」くらいで身上潰れないだろう。
 本作の主人公は旧家の大地主で村人から「小原庄助さん」の愛称で親しまれているが、戦後の農地改革で一気に左前になってしまった。にもかかわらず、野球、ミシン、ダンスなど習い事教室など農村の文化振興に借金までして積極的に寄付をするなど建設的な金の使い方に余念がなく(客人が来たら必ず酒をふるまうのは散財かもしれないが)、決して放蕩にうつつを抜かすような人物ではない。
 その篤志家ぶりから村人から村長選挙に推されるも、これを固辞するように政治的野心もない。というよりは、「人柄」より「家柄」が立身出世の源となっていた従来の日本社会が敗戦後になってもはや転換してしまったことを彼は理解していたのである。
 大河内傳次郎の現代劇というのはかなり貴重。その彼が抑えた演技で旧態依然にみえる農村社会にも押し寄せる「戦後改革」の波を屈託なく体現してくれる。
 思わず吹き出しそうなエンディングの粋な遊び心も素晴らしい。 あやかしもどきさん [DVD(邦画)] 10点(2025-02-14 02:25:04)
《新規》


5.《ネタバレ》 子供ばっかり出てきて苦手な清水宏監督作品の中にあっては、大人向けの現代劇であり、楽しむことができた。
小原庄助さんのテーマ曲が良い。

でも、朝寝朝酒朝湯っておかしいよな。
だって、朝寝ていたら、朝風呂に入れないからな。
朝酒も飲めないし。

さて、大河内傳次郎の現代劇を初めて観たので、それだけで楽しめた。
そして終り方が良い。
全てを無くした後でも、そっと妻だけは傍に居てくれる。
これは男の理想だ。

最後に「始」の文字が出るのも、粋な演出。
小原庄助さんの人生は、妻と共にこれから始まるのであった・・・

おはら~、しょ~すけさん♪
てんてけてけてけ♪
そ~れで身上つ~ぶした~♪
あ~もっともだ~もっともだ~♪
でも人生はつぶれていない!
始まるのはこれからだ! にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-09-04 21:58:26)

4.《ネタバレ》 小原庄助さんが野球している時、投げた打球が打ち返されて急所に直撃して、倒れる。何だかもう、コントでも見ているようで楽しい。しかし、あの痛さ、もがき苦しむ庄助さんの姿は男にしか解らん痛さであって、まずは女性には解らんだろう!それはさておき、清水宏というこの監督さん、なんてことのない日常の姿、小原庄助さんと子供達の姿を映すその何気ないショットの中にある温かさ、優しさとでも言うべきか、子供の姿を部屋の中から見送る小原庄助さん、ロバに跨って歩くシーンやラストの奥さんとの二人で去っていく場面のロングショットなど、良い場面が沢山あって、それだけで良い気持ちにさせられる。実際にある風景を見事に生かす相変わらずの上手さ、昨今のやたらめまぐるしくてうるさいだけのCG満載の大作などではとても味わうことの出来ない良さ、素晴らしさというものがこの映画でも見られる。どうすれば人の心を癒すことが出来るかよく解っているこの清水宏という監督さん、もう、癖になりそうでやめられなくなりそうです。 青観さん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-02 21:12:49)

3.《ネタバレ》 このもと封建地主、保守的なのではない。ミシン教室も開き野球もする。農村文化の振興おおいにけっこう、ただその旗振りは勘弁してくれ、というところ。ダンス教室もいいが自分は踊らない、柔道していたころを回顧する。和尚の娘を連れ戻すことを頼まれても、まあこういう生き方(ヤミ)もあろうと帰ってくる。村長になる気はない。時代に対するこのスタンスに、とても共感できた。家が重しになって働けなかった、でもこれで自由になれた、というラスト、「終」ではなく「始」と出る。古い拘束に対するヤンワリとした批判、これは新東宝の映画で、おそらく当時の東宝だったらもっと戦闘的に封建的なものを槍玉に挙げていただろう。でも裏を表に返しただけの民主主義演説映画よりこっちのほうが実感がこもってるし、名画として残ったのもこっちだった。家を横切る長い移動撮影が印象的だが、借金取りを見かけてロバだけを家に帰すあたりの、のどかな詩情も捨て難い。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2009-01-30 12:20:52)

2.《ネタバレ》 これまでの監督業で裕福になった清水監督は、戦後は松竹をやめて戦災孤児たちと山奥で共同生活をしています。海外で名声を得るという野心も抱かずのんびりと映画を作り続けるのですが、この作品はその当時に撮った作品になります。この「小原庄助さん」と呼ばれる男となんだかかぶってるなあと思いながら観ました。撮影所のセットではなく一貫してロケに拘ったところは、生活はのんびりであっても映画への本気度はますます盛んになっていたということなのでしょう。大河内傳次郎も実にのほほんと主人公を演じていて良かったが、ロケ撮影で得られる開放感があったればこその、のほほんさだと思う。何もかもを失くした主人公が二人組みの泥棒を介して自らに説教をし、身一つで出直そうと歩き始める。そこに・・・ちょいとうれし泣きさせてくれるエンディングが爽やかでした。 R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2007-11-02 14:34:21)

1.まあ大らか~な作品です。朝寝朝酒朝湯が大好きで村の人々から<小原庄助さん>と呼ばれるある名家の地主を、大河内傳次郎が大らか~に演じております。まったくはまり役です。戦後農地改革により土地を失った地主のペーソスとユーモア・・・実際の旧家をロケーションとして撮影しているのですが、前半の金貸しが登場するシーン、後半の競売シーンでの横に横にと動くカメラ移動でこの家の風格がよく伝わってきます。没落しても頼まれたらイヤといえない庄助さんの旦那ぶり、人のよさをエピソードを重ねて描き、その合間に見せる雨のシーンでの傘や瓦の家紋を写したショットに過去へのノスタルジックな哀愁をのぞかせます。また庄助さんがロバに乗って出かけるショットに漂うユーモラスな雰囲気・・・私はこのロバのパコパコゆら~りとした歩みがこの映画の肝だと個人的には感じています。ロバだけをとらえたショットが何度も出てきますし、最後ロバをも手離した時に、そのロバと子どもたちが去っていくのをず~っと見送る庄助さんの後姿、ここは名シーンです。清水宏さんの自然でゆるりとしたタッチが、復興活力にあふれる時代の頬をふわりとなでたような作品でありました。 彦馬さん 10点(2004-11-27 23:52:10)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 8.33点
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7116.67% line
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