みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
2.《ネタバレ》 時代劇をかなり観てきたが、この映画は容赦ない。 前から思っていたのだが、時代劇の映画と漫画では、残酷さが違う。 白土三平や小池一夫の漫画は、かなり残酷だ。 一方、映画は、侍をどう描くかに力点を置くのが多い。 藩の横暴をここまで描いた映画は、今のところ、知らない。 それだからこそ、反乱というのが起きるところに説得力が出る。 江戸時代の多くの反乱。 それを真っ向から描いた、この映画は、ひょっとしたら多くの作家に 衝撃を与えて、文化を変えてしまったのかもしれない。 白土三平の漫画が多くの若者に影響を与えたように・・ その出発点が日本のヌーベルバーグ大島渚のこの一本もかなり関わったのではないか? 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2023-01-13 17:37:21) 1.佐藤慶は、横からの光で陰影が出てこそ生きる顔。白黒映画向き。いっぽう大川橋蔵は、こうこうとしたライトの下でこそ映える顔。カラー映画向き。この白黒映画は、主演俳優にとっても監督にとってもつらい組み合わせだったんじゃないか。でもまったくつまらないかというと、そうでもなく、革命論としてああだこうだ思考している部分は濃い。ラストで「日本の夜と霧」を小さくしたようなディスカッションシーンがある。みんなの心が一つの意志で固まり同じ目的に進むというような、革命の機が熟するとき、ってのは永遠に来ないのではないか、という問題が提示される。分裂と離反を繰り返してこそ革新的であり続けられるのだとしたら、革新的であることが革命を向こうへ向こうへと押しやっているのではないか、というパラドックスがある。急進派と慎重派を両極とした幅広い団結は可能か、そのような団結に意義はあるのか、といった問題にもなってくる。そういう面倒くさいことは映画でなく本でやってくれ、という意見もあろうが(おそらく大川橋蔵もそう思っただろうが)、60年代とはこういう時代だったのだ。「日本の夜と霧」から「白昼の通り魔」へとつながる革命崩壊三部作とでも呼ぼうか。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-01-05 12:23:39)
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