みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
178.《ネタバレ》 マンションを買ったものの女に逃げられてしまった冴えないサラリーマン。その友人の探偵と、探偵に素性をつかまれた女詐欺師。そして、暴力団組長。失恋したサラリーマンのたどたどしくも新たな恋を予感させるストーリーをベースに、裏の世界が少しずつレイヤーを重ねるように順に追加されていき、まったく違った様相を魅せてくれます(この内田は魅せてくれる内田ですね)。時間を少し巻き戻してから重ねていくので、前のストーリーと時間が重なったときのちょっとした驚きと、なるほど感が心地よいです。あと、霧島れいか、いいですね。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 9点(2024-04-14 17:28:43) 177.どんでん返しの名手の作品は肌が合っているのかどれも面白い。 他の作品に比べて意外性のしょぼさが小気味の良さを引き立てています。 しばらく新作が無いのは何故?何か大きなどんでん返しがあるのかなぁ… 【ProPace】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-09-11 22:50:50) 176.《ネタバレ》 時系列を往復する群像劇の形で、次第に物語の核に近づいていく造りは かなり好きな部類。 登場人物の行動にあまり違和感やストレスを感じることなく進行していったのは良かった。 フェイントのエンドロールが入った後、 ”お金を返しに来たヒロイン”と”冒頭に出てきた同僚”が遭遇するラストは、 とても後味が良かった。 ただ、やや全体的にもうひとパンチ欲しかった感はある。 もうひと、ふた盛り上がり、あるいは、もう少し大きめのどんでん返しがあれば、 個人的評価は跳ね上がったのだけれど・・・惜しかった。 【2年で12キロ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-08-19 20:21:24) 175.うーんかわいい小品ではあってもここまで評価が高いのは不思議というか、もう既に役割を終えてしまった映画というか。内田けんじが長年沈黙に近い状態なのは単純にもうこの路線だけで通用する時代ではないからかもしれません。近年脚本が優れていると評価された日本映画としてカメラを止めるな!のような作品と比べても華がなくてとにかく地味な印象を受けます。脚本が良いという評価にも複数の意味合いがあって、伏線回収が上手いとか台詞のセンスがいいとかそういうものだけでなく何より大事なのは人間を深く描けていることだと思います。たとえば初めはあくが強く共感できないと思っていた登場人物が物語の展開の中で段々人間味が感じられるようになっていく、そういう感動はこの映画にはないんです。小市民的世界から逸脱せずとにかく登場人物がみんな大人しく予想外の方向へ向いていくような驚きがないのがつまらないのです。ヤクザの組長すら妙に所帯染みていて…。まあその登場人物の大人しさゆえに反感を抱きにくいことこそがこの映画の人気の秘訣なのかもしれませんが。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(邦画)] 4点(2023-08-08 23:05:56) 174.《ネタバレ》 低予算の成せる業か。 失礼ながら、キャストがほぼ無名の映画って、リアリティがあって好きだ。 かつて深夜に放送していた「世にも奇妙な物語」の前身番組も、ほとんど知られていない役者が演じることで、本当に怪しい世界に入り込んだような感覚があって好きだったなあ。 で、今作。 まず、フィルム感たっぷりの映像がいい。 いい人過ぎる宮田君は演技もあんまりうまくない上に過剰なんだけど、そこがまた彼の人の好さを強調していていい。 彼氏に裏切られた傷心の真紀は、最初全く魅力的に見えなかったのに、どんどんその魅力を増していく感じがいい。 宮田君の友人の探偵も、適度に悪党で、潔くパンツ一丁で正座するところがいい。 あんまり怖くない組長は、これじゃあ誰も死なないだろうなあと安心して映画を観させてくれる中途半端さがいい。 そして名前もわからない若頭?もそんな強そうじゃないのにきっちりやくざしてるところがいい。 微妙な伏線じゃなく、これは完全に伏線だよなと思わせる伏線を、一つ一つ完璧に拾ってくれるところも心地いい。 これは2、3回連続して観たくなる映画。 いや面白かった。 【roadster316】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-08-02 15:13:31) 173.良くも悪くもなく。あまり映画を見ない妻は面白かったと言っていたので、 商業的にもそこそこ面白いのだろう 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 5点(2023-03-17 20:16:34) 172.《ネタバレ》 キャスト・監督含め予備知識ゼロで鑑賞しましたが、同一場面を複数なぞる展開で非常に面白い映画だったと思います。そのときスポットが当たっている人物以外は最初は未知の存在として描かれるのですが、どれも面白くややこしい事情を抱えていて、喜劇として楽しめることに加えて、えてして人間ってこういうものだよなーと納得させられる部分もあったのがよかったです。 ちょっと記憶は遠くておぼろげですが、この内田監督の作品としては鍵泥棒もアフタースクールもここまでいい印象がないので、この作品はキャリアのかなり初期のものなのでしょうけど、ベストに近い作品な気がしました(これをきっかけにほかの作品も観直してみようかなとも思いました)。 低予算だったのだと思いますが、映像の仕上がり具合やキャストの演技レベルなど、まあハンデを負いながら作っているのだろうなと思いましたが、コミカルな映画であればそこはクリアできるんだなとも思いました。 映画の作り方として面白いし、楽しめる部分もありましたが心を動かされる部分はそこまででもないので、7点評価とします。 【たあたん】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-08-21 16:53:48)(良:1票) 171.《ネタバレ》 組長がいい味出してます。 完璧すぎる伏線回収が鼻に付きます。キツキツにミリ単位で設計し過ぎです。 まあ見て損はないでしょう。 【ほとはら】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-03-22 16:31:00) 170.渋谷のユーロスペースにて、映画『運命じゃない人』を鑑賞した。 この映画、前知識ほとんど無しで観にいったんだけど、かなり楽しめた。 カテゴリは「ヒューマン」となっていたけど、サスペンスっぽい部分もあり、スリリングな展開も楽しかった。 「一つの場面を複数の視点から繰り返し映し出す」というのがこの作品の最大の魅力である。 そしてエンドロールが流れ・・・ 「え?!これで終り・・・ははは。。むむ??何?え?おいおい!」 という感じに最後はなれるはず。 ネタバレ無しの代わりに、かなり分かりずらい作品紹介となってしまった。 だけど、ネタバレしてしまうと確実に面白さ8割減の映画だ。 久しぶりに観た「しっかりと楽しめる邦画」だった。 最後まで油断させない細かい作りは一見の価値アリ! 中古チケットショップで映画鑑賞券を購入。 価格は1330円だった。 「回数券」をバラ売りしたものらしい。 半額デーとかだと、安かったとしても館内が混雑しているので微妙だが、この1330円は価値のある1330円だった。 【にじばぶ】さん [映画館(邦画)] 8点(2021-05-28 00:20:19) 169.やられた。第1章は何てことないのだが、第2章、第3章と格段に面白くなっていく。全編とぼけた味でコンパクトに纏まっている分、満足度が高い。邦画において、緩めのサスペンスコメディを描くなら右に出る者がいなんじゃないかと思うほどに。長らく新作が出ていないが、オリジナル脚本の難しさ故だろうか? 【Cinecdocke】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-04-16 22:34:49) 168.《ネタバレ》 監督の作品は『鍵泥棒のメソッド』『アフタースクール』から先に観ていましたが、個人的には本作がダントツで一番面白かったです。ストーリー上のギミック自体の面白さ・テクニックを超えるもの(テーマ性だとか)がある映画では確かにないのですけど、その種類の面白さ、という面では最高レベルではないでしょーか。最初、宮田の話はさほど面白くはありませんが、次の神田の話でガクッと面白さが跳ね上がり、そして素晴らしいのが、最後の組長の話でも同じぐらいガクッとまた面白さが跳ね上がる「尻上り」な作品である点かと思います(このレベルで優れたアイデアが二度も楽しめる、というのは、非常にゴージャスに感じますね)。 あと意外とよく出来ていると思ったのが、それでも酷い目に会うのはどこかアクドイ奴から順番に、という少しだけ勧善懲悪な点でしょうか。神田もしれっと100万円なぞせしめようとするから少し怖い目に会う羽目になったのだし、それにイラっとして逆襲してやろうとしたが故にあゆみも組長に捕まる羽目になりました。神田の事務所に自分の調査資料があることは分かっていたのですから、そこに組長を誘導したのは(組長が宮田の家に行ったのは確かにほぼ偶然に近いとは言え)やや迂闊だったと言えるでしょう。一方で、全く悪いコトをしていない宮田には被害が皆無、というのも中々鮮やかだったと思います。色々とお見事な作品でした。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-12-15 23:48:22) 167.内田監督作品を制覇しました。一番得をしたの誰かななどと見た後もワクワク感が続いていい作品でした。俳優陣も自然体で、日本映画にありがちなわざとらしさが少なく、すっきりまとまっています。新作が待ち遠しいほどの方なので次回も楽しみにしています。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-09-29 20:31:24)(良:1票) 166.《ネタバレ》 邦画(ジブリは除く)の中では高評価部類。俳優渋め、脚本優れめ、伏線多め、伏線のおかげで爆笑じゃないけど、クスリと笑う箇所後半に行く程多数。この監督さん、脚本家さんの作品をもっと見たいと思わせた時点で優秀なんだと思います。時間をおいてもまた見たいと思わせた時点で優秀なんだと思います。 【ラスリープ】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-03-29 22:19:20) 165.面白かった。 キャストがいい味だしてました。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-04 20:55:07) 164.《ネタバレ》 内田ワールド全開! 前回見た作品みたいに、伏線をたくさん入れた難解さはなく何度も見たいっ!ということは無かったですが十分に楽しめました。探偵さん本当いい人。元恋人本当いいキミ。 【yoshi1900ololol】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-08-04 10:03:00) 163.《ネタバレ》 1つのストーリーを複数の視点から捉える面白い構成。 宮田君がマンションに戻ってくるたび、実はいろんな人が入れ替わり立ち代わり家に潜んでいたってのは面白いです。 こーゆー作品にしては、ストーリーが複雑すぎず、すっきりまとめられていたのも良かったと思います。これだけ時間が行ったり来たりしていても、全く混乱せずに見られたのは、作り手が見る側を意識している証拠だと思います。 キャラも非常にたっていて、『良い人すぎる宮田くん』『友達思いの探偵』『せこい組長』など、面白い人物が多い。 倉田あゆみはともかく、それ以外の人物は皆善良さがあって、後味も悪くありません。 ラストで会社の先輩が訪ねてくるシーンを重ねたことで、『たった一夜の出来事』を印象づけるやり方も上手いと思います。 映画としての面白さはまあまあ。個人的には、物足りなさが残る作品です。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-07-17 13:15:19)(良:1票) 162.《ネタバレ》 『スクール』を観て面白かったから、この『運命』に期待した。期待以上の面白さだった。起こった事件は地味だけど、行ったり来たり、視点も変えたら、こんなに面白くなることに驚く。予想しなかった真相が明かされて、楽しかった。元々が地味なものが好きなせいか、この映画が大好き。楽しんで作ったことが明らかだし、観るこっちも楽しいし、内田監督にはいっぱい映画を撮って欲しい。★10点! 【追記 2017年4月7日】 久しぶりに観直した。 やくざ事務所の新人が、自己紹介で年齢を明確に言わない。笑った。 コメンタリーで監督が、そのことも話してる。不思議なセンスだと思う。 主人公だけが、お金のことで蚊帳の外。それが楽しい。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 10点(2017-04-07 14:18:08) 161.《ネタバレ》 確かにくすくす笑えましたが、どんなタイプの映画か全く情報を伝えてなかった家族からは不評。何も知らずに見て「わけわかんない」じゃやっぱダメでしょ。そもそも軸になる役者さんたちが、こういっちゃナンですが、ヘタすぎ。組長の山下さん、サギ女を演じた板谷さん特別にうまい方々とは思いませんが(失礼)、せめて全員がお二人くらいのレベルだったら、逆にもっと爆笑できる作品にすらなってたかもしれませんね。残念賞。 【おばちゃん】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-03-09 20:15:48) 160.地味な作品だが面白いです。 おそらく万人に受ける作品だと思います。 なんといっても脚本が丁寧なので素直に楽しめます。 しかも、物語の作り的に初見だけではなく二回目以降も見たくなる。 こういう邦画がもっと世に出ていれば 私も邦画好きになっていたかもしれないですね。 【非映画人】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-01-12 18:56:56) 159.《ネタバレ》 「アフタースクール」がよかったので、いつか見たいと思っていていたのだけれど、やっと見られた。予備知識ゼロ。冒頭の失恋した者どうしのちょっとダルい出会いエピソードから、探偵視点の第2幕に入って途端に転がり始める展開は本当にお見事。まさか、あのオープニングで最後に現代ヤクザの悲哀の物語になるとは思ってもみなかった。この方の映画の凄いなあと思うのは、これみよがしではない絶妙な伏線の張りめぐらせ方。たとえば、宮田くんのガッツポーズ脇を通り過ぎるクラウン。意識するほど見たわけじゃないけど、どこか意識下に残ってて、それで後半のヤグザ視点になった瞬間に急に意識上に現れて、あーっそうだったってなる。別に前半を1シーンも見逃さないぞという意気込みで見る必要は全くない。フツーに物語を楽しんでいても、意識しないうちにどこかで引っかかってる程度の絶妙さ。そんなシーンが2幕から3幕にかけて続けて登場するのが気持ちいい。登場人物に感情移入したり、エモーショナルに盛り上がるタイプの映画ではなく、キャストが弱い分脚本の技巧的な部分ばかりが目立ってしまうのが少し気になるけど(その点では「アフタースクール」のほうが好きかな)、限られた予算とキャストでこれだけやれたら十分。楽しませていただきました。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-26 10:44:06)(良:1票)
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