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壁男

The Wall Man
2006年【日】 上映時間:98分
ドラマホラーサスペンスファンタジーミステリー漫画の映画化
[カベオトコ]
新規登録(2008-09-01)【コウモリ】さん
タイトル情報更新(2008-09-10)【+】さん
公開開始日(2007-09-15)


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監督早川渉
キャスト堺雅人(男優)仁科光
小野真弓(女優)金澤響子
原作諸星大二郎「壁男」(マガジンハウス刊「夢の木の下で」収録)
脚本早川渉
製作ポニーキャニオン(「壁男」製作委員会)
トルネード・フィルム(「壁男」製作委員会)
プロデューサー早川渉
配給トルネード・フィルム
あらすじ
TV番組のレポーターとして働く響子。視聴者から番組に送られてきたハガキに書かれていたのは、壁の中に住むという「壁男」の噂だった。

コウモリ】さん(2008-09-21)
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【クチコミ・感想】

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7.《ネタバレ》 『壁男』の定義とは、①壁の中にいる人。②壁から壁へと移動できること。以上の2点。都市伝説としては、些か難しい設定だったと思います。やはり弱点は“イメージし難い”こと。例えば『口裂け女』なら初耳でもビジュアルが浮かぶでしょう(まんまネーミング)。しかし『壁男』と言われても、何だかぼんやり。さらに、物理法則を無視した特性ゆえ生物説はハナから否定されます。必然的に妖怪か幽霊の類となるのでしょうが、不気味ではあっても人に危害は加えない様子。リアリティも無ければ恐怖も薄いと。身も蓋もない言い方ですが、社会現象となるほど大衆の興味を惹く題材とは思えないのです。この事は、本作の観客にも当てはまります。ピンと来ない与太話と、何故かそれに魅入られていく主人公。彼に感情移入する仕掛けもないため、観客は男の“独り相撲”を傍観するのみ。少なくとも恐怖を味わう趣向のホラー作品ではありません。本作のアプローチはもっと観念的というか哲学的でした。内と外を別けるもの=壁。中間にある視点。壁男とは一体何者か(何の暗示か)という問い掛けです。観客それぞれが『壁』の意味を考え、『壁男』の正体を探る作業を期待されます。ただしそれを求めるなら、もっと“面白くしてよ”と思うのです。お題とヒントの提示だけで食い付くほど、観客はお人よしではありません。不味い料理、正確に言うなら“美味しそうに見えない料理”には箸をつけません。仮にそれが食べたら美味い料理であったとしても、です。これが贔屓のシェフや有名シェフならば、また話は別だったりしますけども。画作りで目を引いたのは、壁一面の様々な文字。主人公の病み具合が伝わるナイスな演出で、ホラーテイストも申し分なし。でもランダムだから壁男さん絶対迷うでしょ。そもそも広域過ぎて鈴の音を目で追うのは無理なんでは?単純にキーボードの投影で良かったんじゃない?そんな野暮なツッコミを入れてしまう時点で、私が本作にハマっていない事がバレバレなのであります。結論。「和製サスペンスホラーとして異色。言いたい事は解らなくもないが、如何せんマニアックで間口が狭く、大半の観客は『何だかよく分からないものを見みさせられた』で終わる可能性大」です。 目隠シストさん [インターネット(邦画)] 5点(2019-10-25 23:44:40)

6.《ネタバレ》 事前知識はないままで見たが、タイトル部分の空撮で、積雪のある山を越えて都市部が見えたところでいきなり札幌ということが印象づけられる。以降も冬の風景がところどころに挟まって場所感と季節感のある映画になっている。
登場人物としては特に主人公の印象が強烈だが、ヒロインも愛嬌があって色気もあり、自分もこういう人と親密になりたいものだという思いが募ってしまう(が堺雅人には勝てない)。個別の場面としては「だめだなあ」のところで、この女優らしい表情が見えるのが微妙に愛しく思われた。その他のキャストは地元起用とのことで、ちょっとクサくて見ていられない人物もいたが、中村・遠藤役の両人などはけっこう好印象だった。
ストーリーとしても特に怖がらせるでもなく淡々と話が進んでいくので落ち着いて見ていられる。結末のない孤立的なエピソードも多かったが特に気に障ることもなく、全体的な雰囲気としては非常にいい映画だった。

しかし社会批評的な部分は面倒くさい。壁が隔てることで孤立的な小世界が生じていくというのはいいとして、その場合の壁は遮断という機能を持つことになるわけだが、これとメディアを関連づける意味が正直わからない。本来のマスメディアに代わって媒介の機能を果たすのは誰もがアクセスできる情報通信ネットワークだろうが、そのような時代にあえて壁男(それなりに不便なはず)に憧れる動機などあるのかどうか。ちゃんと台詞を聞いていれば納得できるということかも知れないが、そもそも台詞の文章密度が高すぎてわかろうとする気が失われる。
また後半に入ってから“お前は誰なんだ?”という問いかけが繰り返されるのは原作由来かと思うが、これが今回のストーリーにどのようにからんでいたのかがよくわからず、終盤の展開も原作を取り入れた形らしいが唐突で意味不明になっている。若干のグロ映像も不要であり、ここまでせっかくいい雰囲気で来たのだから妙な観客サービス?なしで終わってもらいたかった。ラストの場面は原作にないので映画としては重要なのかも知れないが、ここを含めて最後はもうどうでもいい気にさせられてしまう。

そのようなことで評価が少々難しいところだが、個人的には小野真弓という人が大好きだと思える映画だった(「街の・噂・特捜隊!」が微笑ましい)のと、映像面を含めて全般的に密度の濃い映画だったので、ここは少しいい点を付けておく。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 6点(2015-04-30 23:38:07)

5.《ネタバレ》 ホラー観たいなぁ~って、ググッと引き寄せられるように気になって・・・確かにホラー映画ではないかな。「壁」をテーマにここまで引っ張れるってすごい。カメラマンが壁に魅了されていき、経緯はよくわからないけど、あんな風に死んじゃって・・・壁が殺したにしてはどうしてなのかわからなくて、まぁ深く考える必要はないんだけど、1回観たらもういいかなってトコ。 新しい生物さん [DVD(邦画)] 4点(2015-04-16 10:44:03)

4.諸星大二郎作品を実写化してくれたという点に謝意を込めて3点献上。それ以外はダメダメでした。原作にあるバリバリと人型に壁がワレて人間を押しつぶすというエピソードなど題名が壁男なんだから壁男を主人公にしてくれなきゃ。都市伝説を追う深夜枠TV番組の女レポーターの話じゃ、つまらな過ぎます。(泣 かれくさん [DVD(邦画)] 3点(2012-01-09 16:53:04)

3.原作マンガの娯楽性は皆無、なんの為に映画化して一般に公開しようとしたのかわかりません。主役以外はほとんど学芸会レベルでちょっとみていて恥ずかしかった。 紫電さん [DVD(邦画)] 1点(2011-03-06 21:56:35)

2.《ネタバレ》 面白いです!「壁」というものに、いろいろなものを象徴させながら、話が進んでいきます。ラストに方にホラー的な味付けがされていますが、いわゆるホラー映画ではありません。INでもOUTでもないミディアムな存在、情報を伝える役割のはずのメディア(ミディアムの複数形)それ自身が、情報を発信する。それを、本来INとOUTの境でしかないはずの「壁」の中にいる男というものに象徴させて描いています。 他にも、人間の皮膚、部屋の中、また、テレビを見ている視聴者なども「壁」というキーワードで描き出しています。多面的な映画。メッセージ性が強いですが、ストーリー性も兼ね備えていて、娯楽作品としてもよくできています。飽きさせません。 コウモリさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-11 11:54:29)

1.《ネタバレ》 ホラーの棚にあったけど、ホラーを期待して見るとがっかりする。一本の映画としても盛り上がりに欠けるが、でもなんか面白そうなとこの周辺を回ってはいるんだ。なんで小野真弓なんだよ、と誰もが思うだろうけど、いかにもテレビメディア的な人ってことでの起用で、これは理解してやりたい。テレビは非日常的なことを連日取り上げることによって、一番日常的な光景を作り上げている。それぞれの家庭が部屋の壁を厚くして閉じ籠もり、必要以上になれなれしく語りかけてくるテレビのレポーターに向かい合っている。私たちの日常生活はメディアと壁に挟まれて営まれてるんだなあ、という発見。なんか映画はそこらへんを巡ってはいるのだけど、も一つ焦点を結んではくれなかった。レポーターへの親しみが狂おしいまでに高まる青年もいれば、ノーマン・ベイツのお母さんみたいのもいて。 なんのかんのさん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-10 12:13:33)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 4.71点
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1114.29% line
200.00% line
3114.29% line
4114.29% line
5114.29% line
6228.57% line
700.00% line
8114.29% line
900.00% line
1000.00% line

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