みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 70年代の日本映画には独特の味わいというか、個性がある。 おそらく時代を反映しただけで、意図的に演出されたものではない。 だけど、70年代の日本映画には、それ以前の日本映画全盛期にもなく、その後の洗練された21世紀にもない、稀有な個性的魅力を感ずる。 本作は、まさにその時代的魅力が発揮されている作品である。 風来坊の男女3人が、あてのない生活をしている。 おそろしくけだるく、そして将来性のない生活。 お互いの詳しい素性も知らない。 この設定がまた、70年代の日本映画っぽくて良い。 悪役たる会社の重役たち。 この人たちも、ステレオタイプ的な面白さがある。 フェンダーミラーの社用車に乗り、高そうなスーツを身にまとい、悪だくみをしている。 そして喧嘩になると、途端に弱い。 こいつらに暴力をふるう原田芳雄が、またかっこいい。 ストーリーは大したものではなく、ラストの破綻的なオチも何だか物足りない。 でも仕方ない。 70年代の、この系統の日本映画の中身なんて、大体こんなもんだ。 本作を観ていると、なんだか不思議と同時代の香港カンフー映画を思い出す。 良い意味でのチープ感、内容より勢い重視の作り。 観た後の満足度は低いが、不思議と定期的に観たくなる魅力を感じる。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-02-18 00:23:47) 4.《ネタバレ》 元になった歌謡曲「赤い鳥逃げた?」が好きで見ました。シーンシーンのつがなりが今の映画に慣れているとテンポが遅くやや疲れるものの辛くはなかった。最後のカーチェイスは見応えがありタクシーの運ちゃんが追いかけだしたのは笑った。当時ってそんな感じだったのだろーか。いきなりシリアスになる様もいい。原田芳雄の安いフェロモンがよかった。いい映画。 【reitengo】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-09-30 11:38:31) 3.60年代後半に始まった米国のニューシネマの波は、70年代になると日本にも少なからず影響を及ぼした。それに原田芳雄、大門正明、桃井かおりとくれば、監督藤田敏八の名を見なくてもおよその内容は見当がつく。そう若者の閉塞感だ。 何もすることがなければジジイだ。何かをしたいが何もできない。行動は行き当たりばったり・・・。まさにそういう若者を描いた映画であり、上半身裸の桃井はそのシンボルなのか。そして無惨なラスト。映画としてどれほどの価値があるのかはわからないが・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 4点(2012-08-15 06:19:59)(良:1票) 2.公開当時に観ていたら、共感できたり入り込める部分もあったんでしょうね。さすがにいま観ると、ちょっとキビシイです。でもこの時代の雰囲気がぷんぷんと匂ってきて、懐かしく感じました。桃井かおりが、裸も含めて意外ときれいでした。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-20 19:25:40) 1.《ネタバレ》 作品全体に漂う70年代前半の閉塞感と今の世相に相通ずるものを感じましたね。主人公達の鬱屈とした心情は今でも共感できる部分がありました。 しかしまあ、原田芳雄の格好良さが際立っている作品でしたね。破滅的なラストも非常に印象的でした。 【TM】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-02-10 00:09:39)
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