みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 田舎の真面目なバーテンダーが厄介な女や殺人鬼に絡まれちゃう話。なのかなと思って観てたんだけど、実は主役が恐い人だった。犬の元飼主のチンピラが相当イカれてるっぽくて恐かった。全体的に暗い作品で見せ場がなかったのが残念。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 4点(2019-09-08 22:49:00) 3.《ネタバレ》 なんとなく安さ漂う邦題のせいで見くびってましたが、これがなかなか。新興マフィアに乗っ取られ、搾取される負け組”バー カズン・マーヴ”のスタッフと周辺の人間模様。哀切にじむ繊細な描写が見事でした。 人物は多くなく、トム・ハーディが七割方話を回すのですが、彼がすごく良い。トム扮するバーテンダーのボブはマフィアのボスにも一目置かれる実直さ。犬を飼うにもトイレのしつけ等に真剣に悩んでマーヴに「たかが犬」と呆れられ、教会に欠かさず通うので神父や刑事の信頼も厚い。ボブの人柄を表す演出が丁寧極まりなくて、ひとつひとつの所作例えばクリスマスの飾りをきちんと片付けたり、雪かきをサボらずせっせとこなしたりする姿が印象的で、観る側の「ボブはちゃんとした奴」というイメージを着々と築いてゆくのです。これがばーん、とひっくり返される午前2時の驚愕ときたら。私はナディアと全く一緒のリアクションになりましたね。「あのう、アナタこの人を○○ましたよね?」声も上ずるわー いや、ボブ鮮やかだったけども。 トム・ハーディは文句無く主役ですけど、かつての人生の輝きを取り戻そうとあがくガンドルフィーニがこれまた痛切に哀感漂う存在感を醸すのだった。人生に敗れたひとりの男の物語としても読めます。激苦です。 ケチなチンピラのM・スーナールツも上手い。「男前」な役を演ってる他作品もいくつか観ましたけど。顔立ちがどちらかというとプーチン大統領似の抜け目無さを感じさせますので、今作はハマリ役だったと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-08-19 16:55:33) 2.映画にする必要性がある作品なんでしょうか? 最後まで盛り上がらなく終了。残念。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 4点(2018-05-04 03:56:36) 1.《ネタバレ》 【注意!壮絶にネタバレしています】 『ミスティック・リバー』のデニス・ルヘインが自身の著作を脚色し、オスカーノミネート作『闇を生きる男』のミヒャエル・R・ロスカムが監督をしたということで、案の定暗くじめじめとした映画でした。数発の銃弾がぶち込まれるクライマックスのサプライズとカタルシスのためだけに残りの107分があると言っても過言ではない特殊な構成をとっているのですが、かったるい本編部分は旬な役者、実力のある役者のパフォーマンスで何とかもたせています。 トム・ハーディは真面目に仕事をこなすバーテンにして、犬を愛する優しい男。彼女に見当違いなキレ方をされても、刑事からしつこい尋問を受けても、チンピラに変な絡まれ方をされても怒ったり取り乱したりすることなく、淡々と受け答えをする物腰が印象的なのですが、あまりの落ち着きぶりにかえって裏の顔の存在を感じさせるという演出が実にいい塩梅でした。切り落とされた強盗の腕を丁寧にラップで包む辺りから「こいつはおかしいんじゃないのか」と思わせておいて、殺人マシーンであったことが判明するクライマックスでは「やっぱりな」となりますが、この振れ幅の激しい役をトム・ハーディは見事にこなしています。本作の8割は彼の魅力で出来ています。 これが遺作となったジェームズ・ガンドルフィーニは、新興のチェチェンマフィアの台頭によって権力基盤を失った元ヤクザ者という役柄であり、現状を受け入れているトムハとは対照的に、いつか目にもの見せてやるのだという野心を捨てきれていません。本作のトラブルの元凶は彼なのですが、栄光を失った現状に安住したくないという心理が観客にも伝わる形となっているために、彼に対して悪印象は抱きませんでした。この辺りは、ハマり役だったガンドルフィーニの魅力によるところが大きかったと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-26 00:51:02)
【点数情報】
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