みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 前半では取りとめの無い何気ない会話シーンを演じるのが如何に難しいかを、 嫌というほど感じさせられてしまうようなシーンが延々と続くので、これを2時間も見続けさせられ るのかと正直途中で不安になりました。 主人公3人は頑張ってはいるのですが、やっぱり会話の白々しさ、わざとらしさが耳に障りました。 ハルが現在と過去を行ったり来たりする辺りからそんな雰囲気が変わり始め、にわかにハルは一体何者?というミステリ アスな雰囲気が漂い始め、彼女と晋平さんとの不思議な交わり、そして抽象的なイメージ映像など、ようやく私的には 映画らしくなったと感じました。そのままエンディングまでは一気に引き込まれ後味も悪くなかったです。 それゆえに、前半部分をもう少し何とか整理してほしかったですね。 2時間はやっぱり長すぎました。 それとこの映画制作のきっかけが吉祥寺や井の頭公園への思い入れからだったそうですので致し方ないとは 思いますが、あそこまで無理やり街のプロモーションビデオ化しなくても良かったのではないでしょうか。 60年代の吉祥寺の駅舎とかのモノクロ写真が何枚も映されていましたが、いくら吉祥寺が住みたいまちラン キング第一位だとしても、あれを見て懐かしがる人はごく限られると思います。これではなんか60歳以上、 吉祥寺周辺に住んだことある人限定映画となってしまっているのでは。 井の頭公園とは直接関係なくても、東京オリンピックとか、学生運動とか、フォーク集会とか、50年前の世相を 映す映像をいれた方が、一般の人にも佐知子と晋平のいた頃と今との時代背景の対比が理解しやすくなったのではない でしょうか。 いずれにしても舞台となった井の頭公園、映画の余韻に浸りながら久しぶりにじっくり歩いてみたくなりました。 追記(めちゃくちゃネタバレしてますのでご注意ください) 良く考えたら、トキオは佐知子さんの孫なのに、高校生のハルは晋平さんの娘っていうのはどうも年代が合わない気がします。 昨今では高齢で子供を作るのは珍しくはありませんし、男性の場合はいくつになっても可能だとは言われます。でも、ハル が晋平さんと時を超えて一緒にいるシーンなんかで、父娘であればお父さんとか呼んでもよさそうなのに、全然親子の雰囲気 が感じられませんでした。そこで考えたのですが・・・ 脳梗塞で先月急死してしまった佐知子さんは晋平さんとの思い出の曲をぜひ50年後の世界で完成させてもらいたくて、あの 世から佐知子さんの分身としてハルを送りこんだということでは。 純が最初に完成させた曲が気に入らないとハルがいうのは、佐知子さんの気持でもあったのでは。 ハルという名前も桜の季節の春を連想させますし、最初に純の前に突然現れたのも風の吹く中でした。ハルは春のそよ風に 乗って純の前に現れたのではないのでしょうか。 最後の方で白いブラウスを着たハルが満足げに去って行くのは、佐知子さんの満足とダブっていたのでは。 こう考えると純が「本当は誰なの」というセリフもつじつまが合うような。 病院の待合室でハルの毛布を掛けてあげる健太は、寺田さんだったのでしょうか(寺田さんの下の名前が伏せられている のは敢えてそこいら辺をぼやかすため?)、寺田さんの家でハルに毛布を掛けてあげるのは、このシーンの伏線だった のでしょうか・・・ などと次々に考えさせられて引きもまれて行ってしまう随所に意味深なシーンが埋め込まれているこの映画、意外と奥が 深くて練りに練られたストーリーなのかもしれないと感じます。 たしかに多くの地元にゆかりのミュージシャンが出演していて(どのシーンだか分かりませんでしたがエンディングロール を見ると、あさみちゆきまで出演していたようです)、この映画を音楽映画として期待するとちょっと期待はずれな部分 はあったのかもしれません。 一度見ただけでは完全に理解するのは無理のようです。ビデオが出たら再観賞してみたいと思います。 ぜひ他の方の意見もきかせてほしいです。 【キムリン】さん [映画館(邦画)] 6点(2020-05-18 15:11:41) 4.ハルの存在がとてもミステリアスなんだけど、結局ハルの正体が明かされることはなくて、いろいろと想像の膨らむ作品でした。 春に現れる井の頭公園の妖精か、純が創り出した想像上の少女か、ほんとに晋平の娘なのか。 逆に純とトキオの方が実在してなくて、ハルの書いた小説の登場人物なのか。 感動するような物語ではなかったけど、見てると幸せな気分になれる作品ですね。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-02-24 16:17:18) 3.やたら公園の描写が多いなぁと思ったら、井の頭公園100周年を記念して作られたという映画だった。 公園の様子がとても美しく映し出されていたので、ちょっと行ってみたくなった。 橋本愛と永野芽郁と染谷将太が即興で歌を歌い出すシーンが良かった。そして、50年前の祖母の青春の曲を完成させようとする展開で、公園内の音を集めたりするのが面白くワクワクさせられた。けど、ここが面白さのピークだったなぁ。 ライブのシーンとか全然盛り上がらなかったし、ラストにかけての橋本愛と永野芽郁の関係性がよく分からなかった。染谷将太はさすがの安定感。存在感あるし、ラップも披露したりしててとても良かった。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-02-20 23:25:10) 2.《ネタバレ》 前半は移動のシーンで構成されていて、橋本愛と永野芽郁は公園内をひたすら駆け巡る。 その移動を、どのように撮っているのか、鳥瞰ショットがたびたび挿入されて公園や街と彼女らの小ささが対比される。 その大胆な高低はまず二人の出会いの切り返し(井の頭線とアパート)を強く印象づけ、 後半のフェスティバルでの見つめ合いへと繋げている。 風が渡り木々がざわめき橋本の髪を揺らす現在パートと、静的な過去パートもきっちり意識して区分けする徹底ぶりもいい。 映画の骨法としては二人を途中で仲違いさせるのは基本なのだが、後半まで和気藹々の状態が続く。 まさかこのままという事はないだろうと不安になったところで、フェスティバル直前からの一筋縄ではいかない転調にやられた。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 6点(2017-09-18 22:28:20) 1.《ネタバレ》 判りやすさとかカタルシスとか、そういうの捨てて到達した歌が結局アレで良かったんでしょうかねぇ? 私には、アレは期待したモノとは全く違ったモノにしか聴こえませんでした。っていうか、彼女が違和感を抱いたソレと変わらなかったように思えますし。 映画は冒頭から学生映画ノリで大変シンドいです。短すぎるカットと、ぎこちない長回しとの組み合わせで、そんなモンで一体何を伝えたいんだ?っていう。 それでも、真っ当な青春映画としての色を見せ始める中盤は楽しめるのですが、後半になるとセオリーを放棄して観念的世界に突入して、ああ、それは送り手側の自己完結パターンだわなぁ、と。作品世界を小説の中に閉じ込めるじゃないですか。その時点でこの映画は我々に開かれたモノではなくて、あくまで送り手の中で閉じてゆく作品なんだと。映画の舞台が井の頭公園と吉祥寺周辺だけで閉じていて外界との繋がりが見えないように。そういうのにお金払って付き合わなきゃならない身にもなってよ、と。 それでもきらきらした表情を見せる永野芽郁はとても良いですし、橋本愛も染谷将太も良いです、歌わなきゃ。 しっかと歌を聴かせてはくれない映画、でも、それでもいい、カタチを変えてでも、遠い昔の記憶が今の人達に受け継がれてゆけば、ってそこが納得できるモノになってないんですってばさ。別に卒論はどうなった?とか、彼女は何者だったの?とか、そういうのはどうでも良くて、ただちゃんと音楽映画として成立していて欲しかったなぁ、と。基本の部分で違ったモノを期待しちゃってたのかなぁ? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-05-08 19:59:20)
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