みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.《ネタバレ》 作中のほとんど誰にも感情移入出来なかったので、理解できないことによる不快感が長かった映画だった。 鈴木(青柳)が何を考えてるかも、職場の先輩たちのくだらなさも、益田くんの葛藤も行動の安易さも。結局青柳を理解できる話でもなかったし、増田の秘密も最後にようやく明かされ、でもそれも話の流れで大体予想がついた内容で、「で?」とその後を聴きたくなるのだが。 タイトルが『友罪』なのにタクシードライバーの山内さんはどこらへんが『友罪』なの?友を題材にしているわりに、そこですら薄っぺらい印象だった。 結局、過去に人を死なせた、または死なせるようなことをしてそれでも今を生きている人たちがどうするかをメインとして描きたかったんですよね。なら『友罪』ではないだろう。藤沢さんも然り、なぜこの人たちを出したのか、狙いがよくわからなかった。 殺人者の友、殺人者の息子。流石に実際に殺人者の知人がいたわけではありません。ただの想像に過ぎませんがもし自分の周りにそういう人がいたら、、、意外と自分は気にしないかもしれません。その人がどんな人か次第ですが、どちらにせよ騒ぎ立てて周りを煽りまくるようなことは絶対しないかな。作中、雑誌の編集長らしき人が偉そうに語ってましたが、あれはぶん殴っていいやつですね。見せてもらった動画を盗撮して記事にしたあの女も。 よく知りもしない他人のことを暴き立てて面白おかしく記事にする、なんであんな商売が成り立つんだろう。ほんと、不快感でした。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 4点(2022-06-16 01:35:08) 9.《ネタバレ》 色んな罪的な過去をもつ人々の生活を描く群像劇。フィクションだと言っても、所々に現実の事件を明らかに参考にしたとわかる部分があり、普通に日本で生活してれば、否応なしに鑑賞者の頭に浮かんでくる。しかも全てにおいて薄くなぞった感じだし、どちらかとゆーと犯罪者よりなので、この映画に否定的に感情になる人は一定数いると思う。オチはあってなきがごとし。もちろん殺人をしてしまった者が、普通に生きてはいけないのかとゆう題材に安易に結論なんて提示できるわけはないので、こんなオチになっちゃうかな。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-20 09:14:59) 8.《ネタバレ》 まるで不幸の見本市のような映画でございました、、。 もちろん、あの有名な少年Aによる事件をモデルとしていますが、それ以外でも、山内の息子が無免許運転の事故で何人もの子供の命を奪った、という設定は、かつての福岡3人死亡飲酒運転事故を連想させます。 しかし、、この大事件と大事故に隠れてしまいそうだけど、美代子の元カレのDVやレイプまがいの行為だって犯罪だし「罪」だよね。まだあるよ。先輩の清水のモラルのなさ、とか、雑誌社の面々の歪んだヒロイズム、とか、益田の友人を自殺に追い込んだ者たち、とか。有名な大事件とその犯人だけが悪ですか? 罪の重さって何ですか? そもそも、罪とそうではないその境界線はどこですか? そういうこと、色々と考えたくもなる映画ではありました。 「交通事故起こしただけじゃねえか!」(だったかな?) 山内の弟 (村上淳さん) の言葉です。極端な意見ですが、罪の重さは人それぞれの心の中にある、、という意味では的を得ているように思えます。 益田は、鈴木と知り合い、彼の正体を知った上でなお、少年Aではなく、友人の鈴木として認めました。たとえ犯罪者と知りながら、それが友であるなら赦せるのであれば、「友罪」とは言い得て妙。 ならば、少年Aや鈴木というその人を知りもせずに、部外者が彼らを誹謗中傷するなら、それは、裁かれることなき「有罪」かも知れない。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-16 18:30:45) 7.《ネタバレ》 ほぼ予備知識なしで見るのが好きではあるが、想像と全然違ってた。久しぶりのハズレ映画。 もともと大半の群像劇を下らないと思ってしまうタチではあるもののそれにしてもくだらなかったなぁ。 友達が日本を震撼させた少年Aだったらってキャッチだったと思うが、これを友達って言うのか?(笑) 瑛太のサイコパス演技がどうもリアリティを感じなくてね。まぁリアルな人を見たことはないけども。 不幸な出来事をこれでもかって詰め込んで、ほら、重いでしょ。深いでしょ。考えさせられるでしょ。って なりませんから。出てくる人物全員がまともに会話もできないで叫んでばかり(笑) 指切断やレイプ設定とか本当に必要だったか?まぁケチつけだしたら全部にケチつけられるぐらいのシナリオの粗雑さ。 不幸を盛り込んで群像にして意味ありげにすりゃ本格派映画のできあがりってか? この映画に限った事じゃ無いけどそうぼやきたくなる奴のそれでした。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 2点(2019-05-17 22:26:13) 6.《ネタバレ》 加害者と被害者と贖罪の物語。 交通事故死の加害者の父親、佐藤浩市さん。 過去の男に人生を壊された、夏帆さん。 同級生の自殺を救えなかった、生田斗真さん。 少年Aとして連続殺人を犯した、瑛太さん。 それぞれドラマがあって重厚感はあるのだけれど、『ここでソレ言う?』みたいな台詞があり、どうしても違和感が残る。 またそれぞれの物語が断片的に進むので、観ていてかなり煩わしい。 少し、いや、だいぶ欲張りすぎ。 それならもっと瑛太さんのケースと生田さんのケースを深堀すべきだったのでは? 現実の事件にはもっとエグいものがたくさんあります。 救いようのないニュースとして取り上げられることはあっても、その後の物語が語られることは殆んどありません。 そういったものに踏み込んだ点は評価できるとは思いますが、ちょいと演者に頼った仕上がりになったしまったのは残念でした。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-05-12 20:25:20) 5.《ネタバレ》 あの衝撃的な事件を思い出す。 確かに、あれからどうしているのか・・ この映画では、本来の話の序章みたいな形で終わる。 できれば、瀬々監督には、この話を最後まで撮り続けてほしい。 本編では、ラスト瑛太演じる鈴木君は心から泣けなかった。 彼が心から泣くまで、ドラマを観ていたい感じだ。 でも、救いとして、友達ができた。 これはこれでハッピーエンドである。 だけど、闇を抱えた人間は周囲も闇に引きずり込む、もしくは同類を引き寄せる。 映画の中の鈴木君は、そして少年Aのこれからは、まだまだ波乱に満ちているだろう。 心から泣ける日の来ることを願うばかりだ。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-12-01 18:19:41) 4.友達が少年Aかもしれないという疑惑を持った元ジャーナリストの主人公が謎を追って行くというストーリー。 少年Aとは言っても、誰もが連想する実在の少年Aとは関係ない(当たり前)。そこはあくまでフィクションなのでお間違えなきよう。 少年Aの正体を暴いていくというのが大まかな粗筋ではあるものの、全然関係ないもう一つの犯罪を犯した家族の物語が同時に描かれていて、ミステリー的な展開というよりは罪を犯した人々の心の闇や償いを描いた人間ドラマといった印象だった。 「光」に続いて瑛太の狂った演技が良かった。ほんとに難しい役どころだと思うが、しっかり役になりきっているなぁと感じた。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-11-08 11:55:58) 3.重く暗いテーマを扱っていて、出てくるのは屈折した人間ばかり。演技派ぞろいの役者陣のなかでも、元犯罪者でも今は更生した人なのかそれとも依然として悪人なのか、今はまともなのかまだ狂っているのか、どうにもつかみどころのない不気味な役を演じた瑛太の演技に注目。 【エンボ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2018-11-03 17:08:02) 2.《ネタバレ》 かなり攻めた内容。触れにくい題材を扱った。この作品を見て実際に存在する加害者がどのような気持ちになるかを考えると、最後を友情で締める展開は頂けない。 だが、監督は勿論、出演したキャストもそんな事は重々承知でこの作品を世に伝えたことは、覚悟を感じるし、私のような凡人には到底想像つかないレベルの話だと感じた。 衝撃作でもあり、間違いなく問題作。 【バッジョ】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-10-28 23:19:39) 1.《ネタバレ》 ロバート・アルトマン風の群像劇として観るべきなのか悩む。佐藤浩市扮するタクシー運転手の存在は必要だったのか疑問が残る。 そしてそれ以上に疑問なのが、現在の殺人事件と、鈴木との関りが、ほとんど追求されていない点である。 近所で過去と類似する事件が起きれば、当然、最重要容疑者の一人ということになる。更なる事件を防ぐためにも、益田としては、まずその点を明らかにすることが最優先となるはずである。そして、犯行を現在進行形で続けているとすれば、恐怖や怒りといった感情も、より増幅されるであろう。 例えば、DNAとかアリバイなどがあり、初期段階で『少年A』ではない、鈴木ではない、とかいう描写でもあれば、まだ納得できる。しかし、そのような描写は記憶にない(覚えていないだけかも)。そもそも、そういった描写があったとしたら、事件そのものが必要なくなる。現在の事件が鈴木を『少年A』に導くためだったとしても、それが近所である必要はない。遠隔地でも充分なはずである。近所で事件が起きるということは、当然のことながら、鈴木が犯人である可能性にリードされざるを得ないわけで、にも関わらず作中で、雑誌記者の元カノがいるにも関わらず、そうした点を追求した形跡がほとんど見られない、というのは理解に苦しむ。 もっとも、その線で話を引っ張ると、サイコサスペンスホラーと化してしまい、元々のコンセプトからはかけ離れた作品になってしまうのであろう。 さらに、公園でのシーンで、鈴木が『少年A』であると告白した時に、現在の事件について言及したのか。これも覚えていません。 いずれにしても、そうした点を正そうとすると、ストーリーを根底からひっくり返す必要が出てくるのであろう。原作の問題なのか、シナリオの問題なのか、原作を読んでいないので不明です。 まあ観ている最中は、そうした点は気にならなかった。 瑛太の演技は、モデルがないだけに難しかったであろう。 本物の『少年A』も、この日本のどこかで今も生きている。我々は、彼らの罪にどう向き合うべきなのか、問われている。しかし、答えはないのであろう。 最後の佐藤浩市の微笑みがいいですね。やっぱり孫の誕生が嬉しいのであろう。誰もそれを否定できまい。 ところで地元民としては、入間郡で事件が起きて、犯人が所沢在住まではいいとして、タクシーが川口というのは遠すぎないか。まあロケの都合ですね。 いろいろ書いたけど、もし間違ってたらごめんね。 【わいえす】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-07-09 09:39:56)
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