みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 これって、ワイドショーなんかで見かける犯罪再現フィルムを映画にしたような代物で、そこに脚本家が妄想した犯人の心象モノローグと精神鑑定医(らしき人物)の分析を被らせただけです。「モノローグを聞いているとこの男が犯行に至った気持ちが理解できるようになる」なんて解説がありましたが、こっちとしては悪いけど一ミリも理解も共感もできませんでした、ただ不快なだけです。この映画のキモであるキチ〇イ犯人が家宅侵入してからは無意味じゃないかと思うぐらいの長回しが多く、普通に編集したら三分の二ヘタしたら半分ぐらいの尺で済んだんじゃないですかね。極端なほどのローアングルと今ではドローンを使うだろうというぐらいの高さからのクレーン撮影には確かに禍々しさを感じさせてくれますけど、肝心の内容がここまで胸くそ悪いと全く無意味でしょう。犯人のキチ〇イ役の俳優は見覚えある顔立ちだと思いましたら、『Uボート』で“幽霊のヨハン”と仲間から呼ばれていた印象深い機関員、アーウィン・レダーでした。あんな超大作で爪あとを残したのにその直後にこんな自主映画みたいな作品でキチ〇イを演じるなんて、本人はけっこう乗り気でオファーを受けたらしいですけど、ヘンな風に意識が高いタイプの役者みたいですね。監督は本作で多額の負債を背負ってその後は一本も商業映画を撮れていないそうですが、当然の報いです(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-01-10 19:06:29) 4.《ネタバレ》 これは、相当に特殊な映画ですね。まず、肝心の主役は完全にサイコですが、いわゆるサイコ・スリラーとかサイコ・ホラーといった映画とは完全に一線を画しており、むしろドキュメンタリにも近いという様なリアルさというモノも醸されています。また、幾つかのエピソード(犯行場面)を通して主役のサイコのキャラクターを描き出してゆく、という様な「よくある」タイプの実録異常犯罪ものとも率直に一線を画しています。つまりそーいう部分の前置きはナレーションで軽く済ませてしまっておいて、肝心の内容はとゆーと、殺人で10年服役した「その男」が出所直後に起こした殺人事件をワンシチュエーションで最初から最後まで淡々と描く、てのがメインな映画になっているのですね。 前述のとおり、所謂ホラーやスリラーの様にショック場面に見応えがあるとか、シンプルな恐怖・スリルを呼び起こすとか、そーいう映画では全くないのです。結局のトコロ本作のメインコンテンツは、描き出される常人には理解不能な狂った思考・行動原理そのものなのですね。そして、これも前述どおりその部分には(実話ベースだから)ある程度のリアリティがある、とゆーのが最大のウリだという映画なのだとも思うのです。「リアリティの在る狂気」とゆーのを垣間見たい人向けという意味では、完全なるマニア向け映画だと言えるでしょう。そして、その部分のクオリティが観たときにその人に運よく「伝わった」としても、そもそもソレに対してどういう感情を抱いたらよいのか、という意味では、結局のトコロこれって非常に評価の難しい映画だろうな…とも言えるかと(個人的には、ままユニークな作品だと思ったのでこの評価、というコトになりますが)。 とは言え、肝心のメイン犯行場面とかもかなりグダグダと長時間のたうち回ってるので、娯楽用とかのシンプルな用途には全く使えない程度の作品なのも間違い無いです(途中でドロップアウトしちゃう人も多そうなレベル)。重ねて、中々高度に「観る人を選ぶ」作品かな~とは感じました。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-03-20 23:24:09) 3.《ネタバレ》 オーストリアで実際に存在した殺人鬼ヴェルナー・クニーセクの事件を元にした映画。ショッキングすぎる内容のため上映打ち切り、日本でも上映せず埋もれていたが、アマプラにて誰でも鑑賞できるようになっちゃった。ちょっと古い映像なのと、気持ち悪い雰囲気と撮影方法で、冒頭から、この映画、観るの、結構体力いりそうって感じで、精神的しんどさ爆発。一軒家で行う殺人を細かに描写しつつ、犯人の頭の中の独白で、幼少期を語る展開に、なんども早送りをしようとか、観るのやめようとか、ってゆう気持ちと戦いながら最後までなんとか鑑賞。こーゆう映画を観ると、映画ってなんやろう?なんで映画を観るんやろうって気持ちになっちゃいます。単純なホラーとゆう娯楽ジャンルではないので、ご注意を。 【なにわ君】さん [インターネット(字幕)] 0点(2022-03-19 23:12:02) 2.《ネタバレ》 うーん。基地外の行き当たりばったりの成り行きを、同じ基地外が後付けで手前勝手にナレーションをつけたような映画。ホラーでも、サスペンスでもない実録事件ものです。司法に対する批判もあったのかなあ。うんざりする悪夢のような映像が続く中、「黄色いカッパ着た子供たち」が現れますが、めちゃくちゃハッとします。一瞬にして正気にかえるというか。子供ってすごいな(なんのこっちゃ)。タイトルの「不安」は主人公の不安なんでしょう。その視点がないと、さっぱりなんだこれって映画です。だからタイトルだけが仕事をしているような気がします。予告編の「世界各国で上映中止」「37年を経て日本劇場初公開」なんてのに釣られてみちゃいましたが、封印したままで良かったんじゃないの。せっかく映画の日(1日)なのに、なんで、「TENET テネット」観に行かなかったんだろう(後悔)。 【なたね】さん [映画館(字幕)] 2点(2020-10-02 19:30:41) 1.本物の《異常》が今、放たれる。 のキャッチコピーに偽りなし、この映画に出てくる殺人鬼はとにかく異常だった。ていうか殺人でまず捕まってるのにたった10年で放っちゃ駄目でしょう…。 釈放されたその瞬間にもう人を殺す事を考えて高揚感に満ち溢れている時点でもうヤバい。 殺人鬼のひたすら病的なまでの心理描写を克明に綴りながら、その凶行を延々とリアリズムたっぷりなカメラワークで映し出す。 あまりにも殺人鬼に寄り添ったその描き方により、観客はどっぷりとその“異常さ“を目の当たりにする事になり、片時も気の緩む隙を与えてくれない。 犯行の手際が悪すぎたり、被害者があまり叫ばないで無言であったり(本当に怖いと声も出ないよね)、そういう所が凄いリアルで良かった。 あと、殺人鬼がただソーセージを食べるだけでここまで気持ち悪く撮れるセンスが凄い。 それ故に観終わって、ちょっと気持ち悪くなってしまうほどだった。 とにかく凄いインパクトのある映画だった。 また、映画館のロビーにこの映画に出てくる小道具(ナイフや、入れ歯や、手袋等)が展示してあって、「これは実際に映画で使用された物です(嘘)」という貼り紙がしてあって面白かった。あと、スタッフが手作りで作ったと思われるお面や風呂などがあった。凄い気合いの入れようで素晴らしいなと思った。あと犬のぬいぐるみが置いてあって“犬は無事です!“の貼り紙。いやぁ犬も良い演技だったよね。犬が可愛いのが唯一の癒し。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 7点(2020-10-01 21:33:52)
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